ご無沙汰中の虫六です。ちいとメンテナンス(?)に来ました。
あしたから虫六子に便乗して短期上京…。でも、銀座近辺での黒い予定は入れてないよ〜、念のため。
2015年1月の読書メーター
読んだ本の数:6冊
読んだページ数:1332ページ
ナイス数:15ナイス
子供はわかってあげない(下) (モーニング KC)の感想
「あの日つけた技の名前を誰にも教えない」ってタイトルにも心の柔らかいところを掴まれますが…。年頃になると始末の悪い暴れ馬を飼ってしまうのねー人って(笑)。さてお気に入りのキャラはあぼりじんこちゃん!やたら達者で大人を食ったドラマの子役が横行する昨今、戸を開けがしらに「おっちゃんは今ウンコ中でーす。ウッヒヒヒ」と登場し(上巻)、年上の子に遊んでもらった高揚感とか、恥ずかしい時のぐねぐね感とか、なんて自然体〜っ!名バイブレターです。…あれはなにげに伏線だったのか!という筋書きも後半はパチパチ嵌って爽快でした。
読了日:1月31日 著者:田島列島
子供はわかってあげない(上) (モーニング KC)の感想
気負いを感じさせない瑞々しいフィーリングで、まず好感。うまさをひけらかさないユルめの絵も、テンポも良いね!「お気楽ハードボイルド ボーイミーツガール」とは、なるほどなー。主人公の高校生(書道男子と競泳女子)も思わず頬がほころぶキャラクターですが、脇の人物も魅力たっぷりであったかい。性転換して古本屋の2階に間借りして探偵やってるお兄ちゃんとか、クールです。そして、失踪していたホントの父の真実を求めてサクタさんの夏休みは後半へ。
読了日:1月31日 著者:田島列島
芸の心 (1971年) (日本の心シリーズ)の感想
三味線の稀音家六四郎(後の浄観)とともに邦楽長唄の全盛期を築いた唄方・吉住小三郎(後の慈恭)の随想集。「吉住の系譜」や「修業時代」には明治・大正期の芸人の有り様が語られており興味深い。若くして9代目団十郎に気に入られたばっかりにやっかみにあい、身の危険に晒されて歌舞伎座を飛び出してしまったとか…。人気を誇った長唄研精会時代のくだりはダイナミック!引退まで山あり谷ありの400回の自主公演。二人で切磋琢磨しあいながら芸を磨き、精力的に新作を発表し続けて400回公演に共作発表したのが「都風流」。長唄の夏の時代。
読了日:1月26日 著者:吉住慈恭
うんこがへんないきものの感想
自然科学系の著者なのかなと思ったら本業はデザイナーの方でした。話題も豊富で、文章も巧みで面白かったけれど、まるで小学生が「うんこ!うんこ!」を連発するような幼稚なはしゃぎっぷりが(演出なのかもしれないけど)ちょっと引く。自らのデザインになる、強調部分をわざと級上げする凝ったレイアウトが、テレビのテロップ風でうるさいせいかもしれません。タテガミオオカミとハキリアリとロベイラの三角連鎖の話は面白かったです。
読了日:1月20日 著者:早川いくを
線路はつながった: 三陸鉄道 復興の始発駅の感想
再起不能と思われた被害を受けていながら、早期再開をやってのけ、また地元と一丸となり復興のシンボルとして全線復旧を果たした三陸鉄道は、いろいろな意味で本当に素晴らしい。政治的にも、全国からの支援の動きも、あまちゃん効果も、残したいという住民の意識にも…ラッキーが連鎖した面もあれど、そこには三鉄従業員の情熱があったからこそなんだ!ということがこれを読めばよく分かる。その一方で被災鉄道のすべてが三鉄の道筋を歩めているわけでは無いということも気にはなるけれど。そして、まだまだ奮闘が続くであろう三鉄にエールです。
読了日:1月16日 著者:冨手淳
古代の朱 (ちくま学芸文庫)の感想
古代遺跡に塗布された朱色、黄金の仏像のメッキ、丹生明神とニウズヒメ、腐らないミイラ、湯殿山…、これらの謎の焦点にあるのが、水銀(あるいは、硫化水銀)。科学と歴史学の両面から、古代社会と「朱」という色に隠された水銀との関係を解き明かす刺激的な研究。朱砂の洞窟に入ってみたい!文庫版なので、図と解説が小さいのが苦しかった。
読了日:1月3日 著者:松田壽男
読書メーター
0 件のコメント:
コメントを投稿