東北の夏祭りの先陣を切って執り行われる「相馬野馬追」。
福島原発事故の影響で、去年は本祭りも野馬掛けも開催されませんでした。
今年は、大かがりに会場の除染を行って、いつも通りの開催にこぎつけたのこと!駆けつけずには居れません。
相馬野馬追は本来7月23.24.25日の3日間のお祭りですが、今年は週末28.29.30日に変更したもようです。
去年出られなかった小高郷や標葉郷の隊列も加わり、宇田郷だけの相馬市内の行列よりとても長くて見応えあります。
騎馬武者勢揃い…馬が黒光りしてカッコいい。
それにしても暑い。
梅雨明けの炎天下、見物人も熱中症になりそうなのに、鎧兜を被った方々、それに衣装を着けられた馬はもっと暑いでしょう。
しかし、この暑さが野馬追いです。
本当に沢山の人が出てました。
古式甲冑競馬が始まりました。
写真が遠いですが、旗指物を着けたまま1200キロ以上のコースを疾走します。
到着順に審判から番号札を与えられて、羊腸の坂を駆け上がり、褒賞をいただきます。
得意になってこの坂をかけあがる若武者達。
へへへ、いい場所に席を取りました。
そしていよいよ神旗争奪戦。
青空に、神旗の花火が打ち上げられました。
…遠くの方で奪い合っていますね。
マスコミや祭り系のカメラマンの方々が場所取りで祭場内に入ってしまい、なかなかはじめられず、放送席でおじさんが怒鳴っていました。
怒鳴りまくる祭り、相馬野馬追。
お、神旗取りましたか〜!
あまりに暑いので、最初の3、4発見てお帰りモード。
シャトルバスを待って、駅まで運んでもらいました。
今日は車が混むことを予想して、実家に車を置いて、相馬ー原ノ町間は電車で移動。
常磐線は震災や原発の影響で分断されたままですが、仙台から原ノ町駅まで、途中バス代行(亘理ー相馬間)を経由しつつ、運行されています。
つまり、相馬ー原ノ町だけにはピストンのように電車が走っているわけです。
その原ノ町駅に「スーパーひたち」に運用されていたと思われる651系が取りのされていました。震災の時にこのあたりにいたんでしょうね。どこにも運びようが無くて、原ノ町駅に置かれたと思われます。1年4ヶ月…、車体も汚れたままになっていて、静態保存車両のようでした。
相馬に戻ってきて、お上がり行列を見ることにしました。
長友公園に線量計が置かれていました。
0.368µシーベルト。
去年は0.42くらいあったので、だいぶ減ってますね。除染したということなのかもしれないですが。
お疲れモードで武者騎馬が帰ってきました。
最後の力を振り絞って御神輿をかついで猛ダッシュ!
他のお祭りですと、御神輿を担ぐ人が祭りの華だったりしますが、野馬追はちょっとポジション違うんだもんね。お疲れさまでした〜。
褒賞の類を晒し布に巻いて、背中に担いで帰る武者達。
カッコいいのう。
ちなみに、帰りは陣羽織姿です。
お上がり式。神社で凱旋報告をします。
係の方々が次々に挨拶、「来年もこの社にて相見えんと…」とか、1年に一度の武者言葉が使われ、台本があるんかなーという感じですね。同級生のU君(たしか市議)が挨拶していて驚きました。
御神酒と冷や奴が準備されていました。
締めの法螺貝隊。
甲冑競馬や神旗争奪戦で好成績だった武者に賞状が渡されていました。
競馬は中ノ郷あたりが勝ちまくりだったな、そういえば。
宇田郷もがんばれ!
けっこう若い人が多いのも、相馬野馬追はいいですね。
Nさんと、虫六が見慣れた町を案内して歩きました。
この橋から眺める夕焼けが好きなんですよ〜。
ローカルすぎて誰にも通じないでしょうけどね…(苦笑)