2015年11月28日土曜日

「ときめくは思いがけない場所にある」_ふちがみとふなとライブ

先月末のお浚い会のあと、今月は月はじめの連休に2日休んだばかりで、ずっと休みがない。休日出勤と残業続きでそれでも時間が足りない状態なのでありました。それで、ぎりぎりまでドタキャンしようかどうか逡巡したのですが、エイヤって仕事を投げ出していってきてしまいました、「ふちがみとふなとライブ」!

 ニューアルバム「だってチューだもん」7インチレコード「オオサカのうた」発売
みちのく雪景色ツアー(仮))2015

11月27日(金)仙台 SENDAI KOFFEE CO. (センダイコーヒー)  【宮城篇】


4年ぶりのCD『だってチューだもん』の発売記念ってことで、CDにおさめられた曲や選から漏れた大事な曲、パスカルズと出したCD『1と2』におさめられた曲…などなど、新曲を中心に2時間(休憩あり)。

とても音の響きのよい会場で、ふちふなの音楽を満喫できました。
生き返った〜〜〜。
ふちふな、ありがとう!

ふちがみとふなとの東北ライブは、今日とあしたも。
11月28日(土)秋田 カフェ・ブルージュ 【秋田篇】
11月29日(日)郡山 ザ・ラストワルツ  【福島篇】


とりあえずヤマを越えるまであと3日…。CD聴きながら、またがんばるかー。




2015年11月19日木曜日

むかご便り_追伸

昨日はトマトソースで洋食風に食べてみた“むかご”でしたが、本日は正統派の“むかごごはん”に挑戦してみました。

グリンピースの様な青臭さもなく、小豆やインゲンのような粉臭さと皮が残る食感もなく、(要するに虫六は昔から豆ご飯が不得意…いまは食べるけどね)、ほんのり甘〜い香りがしてこれは美味しい。好きな味でした。むかごって炊くと甘くなるんだね。

思うに、この料理の決め手は塩加減とみました。けっこうしっかり塩を入れるとむかごの甘みが引き出されて美味しいのであろう。
ちなみに今日成功した分量は、お米2合に対して、塩小さじ1と1/3。
お酒も大さじ1/2ほど入れました。むかごは1カップ。

そういうわけで、昔の人が「塩ゆでして食べた」といった感じが分かった気がしました。炒めるより美味しいんだな、きっと。厚焼き卵なんかあると最高だったかも…。


ほんのりと 昭和の甘さ 零余子めし

秋深し、“むかご”届きました

そろそろセーターが無いと寒いかなという季節になると、山口県から送られてくる食材があります。それは“零余子(むかご)”。
猿舞座の村崎さんが、リハビリをかねて山歩きをして摘んだのを送ってくださるのです。ご馳走さまです。  岩国は山が深いなー。

“むかご”…、この辺りのスーパーなんかではお目に掛からない珍しい食べ物なので、お友達にお裾分けしたのですが、みんな口を揃えて「どうやって食べるの?」と。不肖虫六も某料亭で八寸に出て来たという以外、実は食べた記憶はなく高級食材だと思っていたのですが、あるお年寄りは「むかし塩ゆでにして食べたね、懐かしい。」と言って喜んでくれました。

調べて見たら、“むかご”とはヤマノイモ属の蔓になる肉芽の事で、秋になるとヤマノイモの蔓の葉の付け根辺りに沢山付くんだって。地面に落ちると翌年に芽をだすヤマノイモの赤ちゃんみたいなものらしい。珍しいと思ったけれど、山芋の産地に被るので北海道と青森で日本全体の3/4を産出しているそうです。北国の食べものでした。

食べ方は、炊き込んで「むかごごはん」にしたり、シンプルに塩ゆでにして食べるのが一般的で、オリーブオイルでガーリック炒めにするとお酒のアテにもなるそうな…。

ネットで探したら、けっこういろいろ出てました。
トマトソースで和えた「タコとむかごのアラビアータ」っていうのが美味しそうだと思ったので、今年はこれに挑戦してみました。タコの食感とむかごがマッチしてけっこういけました!


便りきて 零余子めしは イタリアン


2015年11月14日土曜日

10月に読んだ本

2015年10月の読書メーター
読んだ本の数:2冊
読んだページ数:407ページ
ナイス数:14ナイス

ACCA13区監察課(4) (ビッグガンガンコミックススーパー)ACCA13区監察課(4) (ビッグガンガンコミックススーパー)感想
ついに真相の輪郭が見えて来た!表紙もですが、本部長がかっこいいなー。
読了日:10月13日 著者:オノ・ナツメ







誰でもないところからの眺め誰でもないところからの眺め感想
「i」よりさらに怖いところを掴んでくる。自分が自分であると実感するってどういうことなのかな。いがらし先生の勢いが止まらなさそうですが、自分が果たしてついていけるのか心配です。でも、読まずにいられないです。
読了日:10月8日 著者:いがらしみきお



読書メーター

10月、仕事とお浚い会で気がつけば自分の読書時間とれてなかったー。持ち歩いていた活字本はついに読了できず、読み終えたのは漫画だけだったか…と、月替わり2週間もたって反省。はぁ。日記になっていませんな。

2015年11月10日火曜日

平成27年度松竹大歌舞伎秋季公演

松竹大歌舞伎の年度の巡業は、S市はスルーされて多賀城市文化センターが会場でした。幾人かお誘いしてみたんですが全パスされましたので、ひとりで行ってみました(苦笑)
多賀城…二の足踏みますかねー。


平成27年度 松竹大歌舞伎
平成27年11月1日(日)~25日(水) *多賀城市民文化センターは11月8日(日)

一、教草吉原雀(おしえぐさよしわらすずめ)

鳥売りの男実は雀の精  尾上 松 也
鳥売りの女実は雀の精  中村 梅 枝
鳥刺し実は鷹狩の侍   坂東 亀三郎

二、新皿屋舗月雨暈 魚屋宗五郎(さかなやそうごろう)

魚屋宗五郎     尾上 菊之助
家老浦戸十左衛門  坂東 亀三郎
宗五郎女房おはま  中村 梅 枝
磯部召使おなぎ   尾上 右 近
小奴三吉      中村 萬太郎
磯部主計之助    尾上 松 也
宗五郎父太兵衛   市川 團 蔵

菊五郎さんも時蔵さんもなしの、なんと菊之助さんが座長の若い音羽屋一座。人気者の松也さん、今月は巡業です。

「教草吉原雀」は、長唄ではおなじみの「吉原雀」を舞踊に仕立てた作品で、鷹狩り侍が出て来て、ぶっかえりで雀の精に変身するところが趣向のようでございます。
いつもの「吉原雀」と違って興がありました。
松也さん・梅枝さんの鳥売りは若くて華があるばかりでなく安定感があり成長を感じました。長唄演奏は、菊五郎劇団音楽部で(唄)芳村伊四太郎さん・(三味線)杵屋巳太郎さんが立てでした。

「魚屋惣五郎」は、菊之助さんがスッキリかっこ良すぎて魚屋さんに見えない…けど、演技はしっかりしていて引き込まれました。花道側鳥屋真ん前の席でしたので、役者さんの出入りを見ることができたのですが、出てくるときから菊之助さんはオーラ全開で迫力ありました。綺麗な女形をやる同じ人物が惣五郎…とは、音羽屋の役者はやっぱり幅あるんだなぁ。
「たちつてと」が「さしすせそ」になるお江戸ことばがポンポン飛び交って、リズム感のある舞台で、惣五郎の見せ場であるお酒を飲んでしまう場面も、菊之助さんの酔態の演技もさることながら、黒御簾の「西行桜」「屋台囃子」の合方が調子を上手に作っていて面白かったのでした。小奴三吉役は萬太郎さん(梅枝さんの弟)でしたが、なかなかの奮闘。萬太郎さんはお三味線が得意で「娘道成寺」や「藤娘」を弾くほどの腕前とか!!!!!…虫六、見る眼が変わりました  ∑(=゚ω゚=;)  
女形なら「阿古屋」!と言いたいところですが、立ち役でお三味線を弾く役ってなんだろう…、ぜひ拝聴拝見したいですね。

多賀城市民文化センターの大ホールはけっこう見やすい良いハコのようです。出演する方々にとっても使いやすいのかな?
最近こちらのホールをつかう歌舞伎公演が増えているのが気になっておりましたが、S市にも歌舞伎公演に向いているホールを早く作って欲しいものです。

2015年11月4日水曜日

歌舞伎って漫画なんじゃね?_新橋演舞場『ワンピース』公演

報告が前後しますが、先月26日、新橋演舞場の『ワンピース』を拝見してまいりました!!

新橋演舞場に行く途中の歌舞伎座。前日に千穐楽を迎えてオフモード。(玉様の阿古屋見たかったですぅ)月末の特別イベントの準備中でした。

来た—!
実はとても愉しみにしておりました。ほっほー。

『阿弖流為』ん時で味しめじの2階最前席。
お、舞台中央にルフィがいる。

定式幕もワンピース特別仕様。いいね。

◎新橋演舞場
松竹創業120周年
平成27年度(第70回)文化庁芸術祭参加公演
スーパー歌舞伎II(セカンド)
『ワンピース』
平成27年10月7日(水)~11月25日(水)

【昼の部・夜の部 同一演目】

ルフィ/ハンコック/シャンクス  市川 猿之助
白ひげ              市川 右 近
ゾロ/ボン・クレー/スクアード  坂東 巳之助
サンジ/イナズマ         中村 隼 人
ナミ/サンダーソニア       市川 春 猿
はっちゃん/戦桃丸        市川 弘太郎
アバロ・ピサロ/ガープ      市川 寿 猿
ベラドンナ            坂東 竹三郎
ニョン婆             市川 笑三郎
ジンベエ/黒ひげ(ティーチ)   市川 猿 弥
ニコ・ロビン/マリーゴールド   市川 笑 也
マゼラン             市川 男女蔵
つる               市川 門之助 
  ○ 
ガープ              市川 段四郎
 
エース              福士 誠 治
ブルック/赤犬サカズキ      嘉島 典 俊
センゴク/イワンコフ/レイリー  浅野 和 之

面白いだろうとは思って観にいったのですが、こちらの期待を凌駕する面白さがありました。漫画やアニメの『ワンピース』しか知らない人も、歌舞伎しか知らない人(もしくは、先代猿之助のスーパー歌舞伎のファン)も愉しめる舞台だったと思います。実際に客層はずいぶん若かったし、男性も多かったと言う気がします。
歴史もののような時代設定などの複雑難解な予備知識なしでもストーリーはすんなり追えるし、「人は仲間とつながりあって互いに支えあわなければ強く生きていけない」というストレートなテーマも、なんだか好ましい。

舞台には猿之助さんの演出というかアイディアがぎっしり詰まっていて、それでいて、歌舞伎の寸法にきっちり入れて造ってあるところも好ましい。役者の生かし方も秀逸。虫六は『ワンピース』はアニメ版しか知りませんで、登場する巨人系のキャストがすごい造形だなと思っていましたが、歌舞伎ですと違和感ありませんですね。隈取りがいつもと違うし、キャラクターがぶっ飛んでいますので、誰が誰だか分からないところもありましたが、それが返って面白かったです。

歌舞伎って漫画だったのか?と思ってしまいました。

巳之助さんの芸幅の広さ、達者さにも目を丸くしましたし(思わずボンクレーの生写真買いました)、人気者の隼人さんもはまり役のサンジ。イナズマも似合ってました。半端ない本水をかぶって大奮闘の二人でした。
右近さんの白ヒゲも安定感あって良かった。ニョン婆・笑三郎も身体の大きさが吉とでました。

歌舞伎俳優に負けてないのが現代劇系の役者さんたち。
浅野和之さんの振り切った演技が凄い!うまいわー。レビューも半端ないゴージャスぶりで、『ワンピース』の世界感が体現されておりました。楽しかった—。
まんまこと・福士誠治さんのエースもカッコ良し。歌舞伎調の演技をしているわけでもないのですが、自然な芝居が返ってスッキリ際立って良かったと思いました。

猿之助ルフィーの宙乗りは短めサーフボードで、ゆずの北島悠仁さんによる「TETOTE」が流れて、まるでライブのような立てノリの盛り上がりでした。もちろん、虫六も2階席で立って手拍子しましたぞ!(いえ、ゆずのファンってわけでは無いんですが…ね)
このとき、大海原を表現するのに鯨の作り物も宙を舞うんですがなかなか良いデザインです。これに限らず、今回、『ワンピース』の小道具はなかなか秀逸だと思いました。新作歌舞伎ではダサい作り物が興を冷ますことが多いので。

シルエットや映像も効果的に使われていましたし、ルフィーのゴム人間たるびよーんと伸びる手もいろいろな表現方法で演出されて、感心しました。
まだまだ見落としているところもあるだろうなー。
チャンスがあるならもう一回みたいところですが、11月は激務マンスリー到来で虫六には上京のチャンスはなさそう。早くも再演に期待です。

歌舞伎なのか、新しい演劇なのか、いずれ芝居の地平線の向こうを垣間見た思いです。
がんばれ、猿之助!
あー、面白かった。

グッズコーナーもかなり繁盛してました。(これもある意味新しいっていうか、ライブのごとし)

2015年11月3日火曜日

松の会のみなさんと松島へ

お浚い会の翌日は松の会の皆さんと松島観光にいきました。
姉弟子Cさんと虫六とでご案内役を買って出まして、また、体力が残っていた姉弟子Oさんも参戦することになり、総勢13名様で仙石線に乗り込んで行き当たりばったり主義のぶらり旅です。

近いからってしょっちゅう行くわけでない観光地。松島、久しぶりで新鮮でした。
お昼まえに仙石線・松島海岸駅に到着し、ぶらぶらスタート、まずは観瀾亭(県指定有形文化財)に行ってみました。
伊達政宗が秀吉から拝領し、江戸の藩邸にあった建物を二代藩主忠宗が移築したものだそうです。奥の間は立ち入りも撮影も禁止ですが、床の間の張付絵や襖絵は国指定重要文化財。四方にまわった縁と京間18畳2室からなる寄棟造りで、お抹茶などいただきながらゆっくり松島の風景を眺めることができました。

お抹茶と抹茶饅頭で400円。蒸し立ての温かい饅頭は素朴ですが美味しかった。

続いて歩いて向かったのは五大堂。みんなでお賽銭など投げつつお参りしました。

日頃の諸行が良いのか、本日は秋晴れのお天気で、ここからも松島が綺麗。平安時代から知られた絶景でございます。
このあとお魚市場でお土産を物色。松島はいま牡蠣の季節で、車で買い出しにきた観光客でごった返していました。海鮮丼とか美味しそうに食べている人たちを尻目に、お散歩再開。

 その後向かったのは瑞巌寺(国指定重文)。現在瑞巌寺は平成の大修理期間中(平成20年11月〜平成30年3月まで。10年もかかるのか〜!)でございまして、本堂・中門・御成門の拝観はできません。ついでに、参道も工事中で総門から入ることができないのでありました。
それで、寺町小路の方から境内に入ると、そこで、ガイドツアーのサービスありますけどどうですか?と声を掛けられて、ノリでお願いしてみたところ、これが想像以上に面白かった。
瑞巌寺には参道と平行した脇の参道沿いに「洞窟遺跡群」というのがあって、不肖虫六はじめて拝見いたのですが、ここが洞穴マンションみたいで面白い。
瑞巌寺は、現在は臨済宗妙心寺派に属しているのですが、開創は平安初期の天長5年(828)。比叡山延暦寺第三代座主慈覚大師円仁が淳和天皇の詔勅を奉じ、3000の学生・堂衆とともに松島に来て寺を建立したのがはじまりで、この洞窟はその天台宗のお坊さん達が修行のために、松島の地盤である凝灰岩を自らで掘って空けた洞穴だそうです。洞の中はけっこう広くで壁面には塔婆・五輪塔・戒名等が無数に刻まれていて供養場として使用されていたそうです。トイレやお経をしまう書庫、役職の高い人の洞穴というもあり、ガイドさんに教えてもらわないときっと一生知らないでしまったな。

(家に帰って瑞巌寺のHPをみたら、「洞窟内で最も古い供養塔は、寛永13年(1636)、政宗公に殉死した佐藤内膳吉信(法得紹隆禅定門)のものである。」とあり、また「戦国時代に入ると次第に衰退し、天正6年(1578)頃、臨済宗妙心寺派になりました。」とあるのですが、洞窟は天台宗の僧侶が掘ったと言われているそうです。この洞窟、一体いつ出来たんでしょうか??)

なんだかんだで肝心の立派な造営を誇る瑞巌寺の入口受付のところまで来る間にすっかりお勉強した気分になっちゃった我ら、この先は観覧券を買って入らなければなりませんが、時間もないしもういっかー!とご英断。なにしろ、お腹が空いていたのです。足早に食事処を求めて移動。

 しかし、予約もないのに13名の席を確保するのは容易ではありません…と覚悟を決めていたんですが、運良く、団体予約客が帰ったあとの松島牡蠣専門の食事処にご入店。それぞれ自由闊達に追加オーダー連発で爆食!面食らったお店のスタッフさんがテンパっておりました。ヾ(.;.;゚Д゚)ノ テンパリながらも松島牡蠣の蘊蓄を教えてくれました。「岩牡蠣は冷蔵庫に入れると1週間くらい生きたままなので、あんたたち食べてんの躍り食いだから!
そちらのテーブルでは生牡蠣(ひとり8個!)、牡蠣フライ、牡蠣の櫃まぶし、牡蠣グラタンなどなどをペロリ。昼から生ビールのんで、旅の醍醐味を満喫しております。
皆さんの勢いに煽られて、自分が食べたお料理を撮り忘れてしまいました。 (@Д@;
生牡蠣は、黒酢で食べるのが旨い!ってことを知りました。
(しかし、私、さきほどお魚市場でも牡蠣買ってしまったのですよね〜。量から言って今晩も明日の晩も牡蠣なんですよね〜、きっと。タウリン過剰摂取ですかね〜)


そして、乗りたかった電車をひとつ逃してしまったので、待ち合わせに駅前の喫茶店に入ったのですが…コーヒー12個、紅茶1個の大量注文を捌ききれないご主人に痺れを切らしたAさんが、なんとみずからカウンターに乱入!にわかママになって、お手伝いを始めてしまいました。綺麗なご婦人の突然の助っ人で、狼狽気味のご主人。でもちょっと嬉しそう(*ノv`)…店内が我々にジャックされている格好で、あとから入って来たお客さんも(いったい何事?)ってな怪訝な表情で戸惑っていましたが、そうとう面白がっていました。まさに天然のドッキリですかね。
ことがおさまると、ご主人はAさんにアイスコーヒーをお礼に運んできてくれ、握手を求められるとその手を大事そうに眺め(笑)、かつ、お店の往時の話などしてくれて、これまた出会いが広がりました。

ご主人がいかに狼狽したかを証明する紅茶に添えた特厚レモン。
しかし、発注者はミルクティーがご所望だったので、このレモンが使われることはないのであったー。

帰りも電車で戻り、仙台駅で皆さんと無事にさよならしたのですが、「どうしよー、帰りの新幹線が盛り上がりそうで怖いわ—(笑)」「貴女くしゃみしないでねー(笑)」だって。松島爆食爆笑ツアーでした。

(いつも思うが)松の会の皆さんのパワーは破格だわー。面白すぎです。虫六もこういう風に歳を重ねたいものだなー。


2015年11月2日月曜日

忠美恵会2015終わる…。

今年の忠美恵会は地元開催ということで、S市片平市民センターにて、10月31日(土)に予定通り行いました。遠路東京からご参加いただきました松永圭江先生率いる松の会の皆様、松永定世先生、松永直矢先生、そしてお忙しい中、足をお運びいただいたお客様には感謝感謝でございます。これに懲りずまた次回も長唄を聴きに来てくださいまし。
(ちなみに下の写真は虫六の演奏風景ではありません。演奏中の自分の写真は撮れないので…(^-^; )



虫六も1年かけて(…涙)お稽古していた『梅の栄』を一番かけさせていただきました。
まぁ、日頃の鍛錬の未熟さからいって、本番でアレはあんなもんでしょう…(一番手だったので実はもう開き直っておりました…( ̄◆ ̄;)
それにつけても、普段は忠美恵先生が三味線を弾きながらちょっと唄を付けてくださいますが、いきなり本番で圭江先生の迫力のお唄が間近について、直矢先生には聴いたこともない上調子をつけていただいて、私の心臓はビックリ・ポンだったんでございますが、ただひたすらに普段のままに忠美恵先生の音について行って荒海を乗りきった心境でございます。はぁはぁ。
(でも、このもったいないような音に包まれながら波乗りするのは緊張も夥しいですが、ドーパミンが出てちょっぴり快感だったりもするのです。)

はぁ、終わった。_/\○_ 

自分の演奏はさておき、今年は早くに出番が終わりましたので、プレッシャーなく見物モード。舞監係をしながらですが、姉弟子の皆さんのがんばりにも頭を下げつつ、松の会の皆さんの演奏にも舌を巻きつつ、演奏会が楽しめました。

なんと珍しくも定世先生と直矢先生の『都風流』の掛け合い。うほー、かっこいい。

ボーナス企画、松永直矢先生の「邦楽ばなし」。
長唄によく登場する「大薩摩」について、演奏を交えながらのミニ講座。
大薩摩は、元は浄瑠璃のような語りものの演奏法であった大薩摩節が長唄と掛け合いで演奏されるようになり、さらに長唄の中に吸収されて現在に残っているということや、三味線弾きにとってはソロパートでもあるので腕の見せ所でもある…というお話。
大薩摩は超絶奏法でもあるので早く弾きたくなるのですが、直矢先生は「早さより大きさ」を大事にしなさいと教えられてきたそうで、「大薩摩はたっぷり立派に」弾くことを心がけているのだそうです。特に準備をしてなかったということだったのに、「なにか大薩摩をひとつお願いします!」という無茶振りに答えて、『連獅子』の唐草をさらりと即興演奏してくださいまして、みなさん大満足でした。

皆様お疲れさまでした。また来年お世話になります!