2012年8月31日金曜日

ひたちなか海浜鉄道沿線「鉄道とアート」を見に行ったはずが…

水戸からの帰り道(?)、勝田まで足を伸ばしてひたちなか海浜鉄道に乗り込みました。

9月1日までこのローカル線沿線で「鉄道とアート」という若い作家によるシンポジウム形式のアートイベント・みなとメディアミュージアム(MMM)が開催されているのです。
この手のアートイベントを見に来るのはひさしぶりですね。

 メインの会場は那珂湊駅周辺。ということで、那珂湊までやってきました。

 駅で学生に地図入りパンフレットをもらって、散策開始。
朝、S市を出るときには涼しくて、いよいよ秋かぁーと感じたのでしたが、この時間になると悲しいほど暑い。
あ、最初の作品みっけ。白いパネルにタイトルと作家、青いパネルにコンセプト。
う〜ん。

つぎ。 う〜ん。
先日みた映画で、ショーン・ペンのセリフにありました。
体じゅう刺青の男が「俺は刺青師じゃなくてアーティストだ」と自己紹介すると、
「近頃はアーティストばかりが増えて、仕事をする人がいなくなった」と。
午前中にがっちり完成度の高いアーティスティックな仕事人の展覧会を見た後なので、比べては気の毒ですが…。
自意識ばかりが先立ち、アイディア勝負で堅牢さのない作品ばかりを目にするようになって、現代美術への興味が次第に薄らいでいったのだったと、思い出しました。

つい、那珂湊の風景の方が面白くなり…。
被写体変更。

あ、井戸だ、ポンプだ。

植木の家。手が掛かっていますね。

天満宮。ん、賽銭箱のとなりにパネルが…。写真か?

海月をモチーフにしたドローイングでした。
あ、きちんと丁寧に描写している人もいるんだ。
でも、この展示スペースは大丈夫かな?ビニールはかけてあるけど、期間中ずっと陽に晒されているようで…。

コンクリ壁が(たぶんあの地震で)落ちて、中から石積みが見えていました。

那珂湊はやはり海運の町なんですね。

こちらはお休み処。
なんちゅうか、商売っ気はないようでした。

MMMの縦看のうらに面白い看板が隠れていました。

那珂湊地図。

良い感じの踏切ですね〜と写真を撮っていたら、工事現場のおじさんに「何撮ってんの?」と声を掛けられました。
虫「え〜と、踏切です。」
おじさん「何で踏切なんて撮ってんだ?」
虫(えっ、何か私浮いてますか??)

だって、木製枕木ですよ。いまどき珍しい…。

路地の奥に、バスのお尻が…。

これが広報に使われていた「おさむシアター」。会期終了間際で片眼が落ちていました。
どうやらいちばん鉄臭い作品でしたかね。当番の学生さんが暑そうにしてました。
ご苦労様。

レールと架線コードの柵。

ダリアが鮮やかに咲いてました。誰が植えたんでしょうね?

再利用でガードレールになった古レールにこってりとさびがのってます。

この日の内に帰宅せねばなりませんが、在来線の連絡が悪い上に時間もたっぷりかかり、小山・宇都宮方面に出るのが疲れそうなので、勝田から「特急ひたち」で上野にでました。
うしし、新型車両だもんね。(←目的はそれかい?)

遠回りと思いきや、快適な特急の旅であっという間に上野について、そこから「新幹線はやて」でS市に直行!
なんと1時間以上も時間を節約してしまいましたが、交通費は1.5倍もJRさんにお支払いしました。

でも、なーんかおかしくね?

ちゃーしゅーバーガー

いま水戸で話題のB級グルメ「ちゃーしゅーバーガー」が駅前にあるよ、と教えていただきまして、寄ってみました。

 ホント、水戸駅前。

バンズのタイプもあるみたいでしたが、イングリッシュマフィンとチャーシューのスタンダードなヤツ(名前失念、450円)にしてみました。思ったよりもお肉が厚くて、とろとろで、マフィンはかりっと焼いてあって美味しかったです。

水戸にいったらぜひ〜!

2012年8月30日木曜日

九州に行きたい!_「水戸岡鋭治の鉄道デザイン展」

マンホールが梅…、水戸です。(お友だちのNさんの影響で、最近、旅先でマンホールを見るとつい撮ってしまいます)
S市から水戸に来るには以前は常磐線や6号線で直行できましたが、福島原発の影響で分断されてからは、ずいぶん遠い町になりました。今日(29日)は日帰りなので、朝は6時半のやまびこにのって小山駅まで新幹線で来て、在来線(水戸線)に乗り換え10時前には水戸に着きました。

目的地は、水戸芸術館現代美術センター。久しぶりですね。
こちらで開催中の「水戸岡鋭治の鉄道デザイン展_駅弁から新幹線まで_」を見ます。

九州新幹線つばめ800系の大看板がお出迎え。
ポスターも水戸岡さんのドーンデザイン研究所でしょうか。

チケットを買ったら「会場が狭いので大きな荷物はお預かりしますと」。デイパック1コだったので、「これも大きい荷物ですか?」と聞いたら、置いて行けと。しかも、「中でグッズなども販売しているので、お財布はお持ち下さい」…って。とほほー。

しかし、なかなか太っ腹なところもあります。なんと展示室内、撮影OK!さすが工業デザイナーですね。新型800系新幹線つばめなど、水戸岡デザインの車両模型を精緻なイラストレーションで取り囲むように展示された部屋。
それにしても水戸岡さんの絵のうまさに脱帽。すみずみに至るまで絵でイメージを伝えられる人なのだということがよく分かる。
そして、愛想なんか持ち込みようがないメカニック鉄道車両に、豊かな表情や安らぎあるデザインを実現しているのが、水戸岡さんのすごいところ。800系つばめに至るまで、すでに25年前からJR九州の車両デザインや公共施設のデザインを手がけていて、その実績は本物。九州の鉄道、ひいては観光イメージを刷新してきたのです。

鉄道ファンのご意見を聞くと、JR九州の車両は面白いけど、特に好きってわけじゃないというご意見の方もありますが、女性には九州の鉄道は人気があるみたい。ビジネスユースが主力のJR東海などとは対照的に、JR九州はそれだけ観光客、特に女性やリッチなシニア世代をターゲットにして展開しているということなのでしょう。そういう意味では、東北なんかどうなんだろう。どうも中途半端な気がしないでもないです。

プラステックやアルミの部品と曲げ木細工などの木製品や縄・竹細工などの自然素材を果敢にマッチングして内装もデザインされています。オリジナルデザインのファブリックや皮革の大量の見本や、実際にJR九州で使用されている車両のシート…などズラーと並んでいる様子は、インテリアショップのショールームのようです。実際に座ってみたりもできるのです。燕の皮シートに座ったら、あまりにも座り心地が良くて、「あぁー、九州に行きた〜い」と思いました(←すんません、単純で)
つか、九州新幹線にのって八千代座に行きたいって話ですが(爆)

松葉目ですよ〜!
水戸岡仕様の能舞台いきますか?

ミニトレインも走ってます。
スタンプラリーもやってます。

虫六的に面白かったのは、このラフスケッチコーナー。
それぞれプロジェクトごとに一冊づつ、アイディアスケッチがまとまっています。
時間があったらじっくり見たかった。

現代系の美術館に少年達が目を輝かせながらやってくる。
なんだか、いままで見た事のない光景でした。


2012年8月27日月曜日

「きっとここが帰る場所_THIS MUST BE THE PLACE」

うお、ショーン・ペンの映画やってるなー、しかも、なんだこりゃロバート・スミスか『シザー・ハンズ』のジョニー・デップかぁ(ワクワク)ということで、見に行きました『きっとここが帰る場所_THIS MUST BE THE PLACE』


「人生は美しさで満ちている。だけど、時々、何かが変だ。」

『きっとここが帰る場所_THIS MUST BE THE PLACE』

監督・脚本:パオロ・ソレンティーノ
出演:ショーン・ペン(シャイアン)
   フランシス・マクドーマンド(ジェーン)
   ジャド・ハーシュ(モーデカイ・ミドラー)
   イヴ・ヒューストン(メアリ)
   ケリー・コンドン(レイチェル)
音楽・出演:デイヴィッド・バーン
音楽:ウィル・オーダム
脚本:ウンベルト・コンタレッロ
撮影:ルカ・ビガッツイ

映画『きっと ここが帰る場所』公式サイト

久しぶりでガツンと手応えのある映画見たナー。こういうの待っていましたよー。

なるべく見て欲しいので、今回は詳しいネタばれはしません。(せっかくパンフレット買ったのに…)けっこう公式HPに詳しい情報がのっていますので、それ見て映画館に行って下さい。スクリーンでこの作品にあって欲しい。ちなみに虫六は予備知識なしで見に行って、面白かった!!

ショーン・ペンが演じるシャイアンは、かつて一世を風靡した50代のロック・スター。ゴス・ロックなスタイルを通しているものの、すでに音楽活動は休止し、どこか大人になりきれないまま、傷ついたハートを抱え込んで、世の中からちょっと浮いた存在として、無気力な日々を過ごしている。そんな彼に、突然30年前に絶縁していた父親が危篤との知らせが入り…。映画は奇妙なロードムービーに。

虫六は車の運転をしているときに、前の走行車のリアガラスに空が映り込むと、なぜか無性に映画を撮りたい!という妄想に駆られるんですが、この映画見たら、もういいかな…と思ってしまいました。空の映像がいいんですよ、1カット1カットがクールです。このカメラマンは大大注目ですね。

脚本もかなり面白い。ノベライズ読みたいかも。

音楽はTalking Headsのデイヴィッド・バーンですが、映画のオリジナルタイトルになっている『THIS MUST BE THE PLACE』は、Talking Headsの1983年に発表したアルバム『スピーキング・イン・タングス』からのシングルヒット曲。主人公がゴス・ロックなのに、全体を流れるのはデイヴィッド・バーンのスタイリッシュでポップな音楽って言うところが、映画の魅力を際立たせています。
『THIS MUST BE THE PLACE』は、劇中3回出てくるんですが、どれも効果的で良い曲だなぁーを実感。お楽しみに。デイヴィッド・バーン自身が本人役で登場するシーンの演奏もかっこいい!!(8時だよ全員集合!を彷彿させる演出です_笑)

フランシス・マクドーマンドなど、好きな俳優も大事なところを決めてくれて、嬉しい。U2のボノのご息女というイヴ・ヒューストンも存在感ありました。
終盤、俳優ってこんな老体になってもこんな厳しい撮影をこなすのか…という、目を疑うような感服の場面があります。

奇妙な作品ですが、映画が面白かったことを思い出せていただきました。


2012年8月26日日曜日

かえるさんライブ with 渋谷浩次

函館からの帰省の足で、荷物をもったままS市・「bookcafe 火星の庭」に立ち寄って、かえるさんこと細馬宏通さんのライブを聞きました。


○かえるさん(細馬宏通)ライブ with 澁谷浩次(yumbo)
2012.8.19(日) 19:00開演
会場/bookcafe 火星の庭

前半の澁谷さんたちの演奏には間に合いませんでしたが、かえるさんのにはセーフでした。

今回のライブは、オリンピックネタシリーズで、閉会式のプログラムに触れてあんなやばい詩のを国際的な大会の場面でやっていいの?と。和訳版を熱唱(?)
モンティー・パイソンの「人生の明るい側」とか、キンクスの「ウォータルー・サンセット」など。
例によりユーミンがおっさんの身体に憑依して、火星の庭で見つけたSF小説のことを即興の歌にしてました。「レッツ・ダンス」とか「キャント・ギブ・ユー・エニシング・ザット」も。
最後は、澁谷さんとのコラボ曲を4曲。嬉しそうでした。

かえるさん、毎年来てくれて嬉しい。ありがとう、また来てね。

2012年8月23日木曜日

函館帰省2012_今年見つけたお薦め店02「紫ぜん」

帰省すると両親と行くのはお寿司屋さんとか、居酒屋さん(日本酒等だから)になるのですが、函館はフレンチのお店なんかもステキなところがあります。

函館ベイエリアの金森倉庫付近にある明治館から太い道路を挟んだ対面に土蔵を改装した建物があり、そこが欧風料理「紫ぜん」です。このレンガのゲートをくぐって店の中に入ります。

店内は落ち着いた和室。フレンチなのに箸が置いてありました。
ランチは、「空の膳」(1500円)と「海の膳」(2500円)の2コース。
「空の膳」を注文しました。

前菜は、ズワイガニとホタテのテリーヌ。エスカルゴバターソースが旨し!

グリーンピースの温スープ。豆の風味が新鮮。

皮がパリパリのフランスパンが出てきました。
先ほどのエスカルゴバターソースで食べるのです。おいしー、やめられない。

ソイのポアレ。皮がパリッと焼き具合がちょうどいい。
虫六子はまって人の分まで欲しがりました。
ソースも美味しい。調子にのって食べているとパンが足りなくなります(頼むと追加をくれました)。

ビーフシチューも柔らかくて濃厚。また、パンが…。

 サラダで箸休め。

 デザートはパイナップルのシャーベットとチーズタルトでした。

コーヒーをいただいて、大満足。
これで1500円はコストパフォーマンス良すぎです。

もちろん夜もやってますよ。
お店のスタッフも感じのいい人ばかりでした。
(なんで今まで知らなかったのか〜?)


函館帰省2012_今年見つけたお薦め店01「peacepiece」

函館にお盆帰省してきました。
今年は趣向を変えて(?)今回発見したお薦め店を紹介します。

突然ですが、函館のマンホール。石畳カモフラージュ。函館市八幡坂を朝の散歩です。

とか見ていたら、行灯調の看板が…。
家人Tが来たがっていた珈琲店「peacepiece」ありました。

こちらが店構えです。ちょっと見逃しそうですが…。

店内に入ってみると、ちょっと光量が押さえてあり、いくつかの明かり窓から雰囲気のある光が差し込んでいます。
打ちっ放しコンクリートをシンプルに塗装し、フローリングと木製カウンターに椅子。
かつてS市にあった「Goodman」を思い出しました。 落ち着きますね。

 テーブル席の方はこんな感じ。
店内のBGMはジャズ系なのでしょう。この日はマイルス・デイビスでした。

コーヒーは、4種類の豆を使っているというオリジナル焙煎。シンプルで奥行きのある味にしているそうです。そのほか、佐藤珈琲(札幌市)、Hand Pick(函館市)、CAFE ROSS(島根県)の豆を使った珈琲を味わうことができます。
虫六が注文したのは「こぶしブレンド」。深煎り系でちょっと栗のような独特のクセと苦甘み。家人Tは「函館マウンテンブレンド深煎り」。こちらは飲みやすかったね。

興味深いオリジナルメニューもあります。

 コーヒー豆の販売もあり、(豆を持ち歩くことになるので)今日買っていくか、明日の夜にまた来るか、Tが迷って買わずに帰ってきたのですが、その後結局いけず、後悔してました。

虫六子が注文した「チーズケーキ」。…絶妙だったらしい。(ひとりで食べた)

アイスコーヒーではなく、「冷やしコーヒー」です。

この幟が目印です。
おお、良い店みつけたぞー。
また来年も寄らせていただきます。

その足で、おばあちゃんのお墓参りにいきました。
函館は涼しかったなぁ。