2012年12月30日日曜日

鷲を飼う夢

おまけの話。

あけて25日、虫六子の元には今年も無事にサンタさんが来たらしく、プレゼントを開いて悩む様子の虫六子(←注:高2です)。

家人Tは、今朝がた見たという夢の話。
「このぐらいの大きな鷲を飼う夢みたよ。飼い慣らさなければいけないんだけど、嘴でかくて、ばさっーっと飛び上がりそうで怖いなぁとか思ってビクビクする夢だった…」と。
(………。鷲ですか…。やはりクリスマス3連休のすっぽかしは効き目があり過ぎましたかね…)

ま、それはそれとし。
鉄九郎師匠の演奏会のお土産。
邦寿師匠プレゼンツのオリジナルミニどら焼きです。とりあえず3コあったので、喧嘩しないでいただきました。ごちそうさまでした!

2012年12月27日木曜日

クリスマス連休にお三味線三昧_③松永鉄九郎師籍30周年記念演奏会

いよいよ、松永鉄九郎師籍30年記念演奏会、当日です。
一昨日の夜眠れなかったので、夕べは昏睡か?と思っていたのに、結局、あまり眠れず、1ミリくらいの浅いレム睡眠アイドリング状態で朝を迎えました。
緊張しているのか?オレ。

われわれ忠美恵社中の出演は2時頃の予定なので、午前中は他の皆さんの演奏を聴いてようと思っていたのに、着物に着替えてすったもんだ、荷物を抱えてチェックアウトですったもんだで、落ち着かない状態で楽屋入り…。いやはや〜。


楽屋でどきどきしていると、今日、演奏に加わってくださる杵屋勝十郎さん(一昨日見たね!)が、挨拶にきてくれて、ついでにみんなの三味線の調子を合わせてくださいました。「本番近くなったら、また合わせましょう」といって戻られましたが、これで不安の5割解消だもんね。

勝十郎さんと同じ舞台を踏むか、虫六…。なんだかすごいなー。

っていうか、
勝十郎さんは賛助出演ですけど、今回は、松永会の師匠の皆さん、鉄九郎さんのお弟子さん、総出演でいくつもの舞台を務められるのですよ。伝の会の盟友・杵屋邦寿師匠も大忙し。(聞きに行きたいが…いけない)特に、鉄九郎さんのお弟子さんたちは、自分も番組もっているのに、寸前まで黒紋付きを着て裏から舞台から務められていて、えらいなぁ。

われわれの「春興」は長唄としては異色の合奏曲で、経験の長短もあり実力差もある社中全員で弾けるようにと、先生が選曲したのです。忠美恵社中のテーマソングみたいなものですかね。
それぞれはそうとう緊張していたんですが(特に、虫六は緊張してますオーラが出ていたと、聞きに来てくれた窯爺氏からチェックが入りました…爆)、演奏の方はまずまずだったとの評価で、これも、鉄九郎師匠と勝十郎師匠の応援のおかげでしょうか。

楽屋に戻ったら、圭江先生はじめ、松の会の皆さんが挨拶にきてくださって嬉しいぞ!
もう、演奏も終わったし、プレッシャーから開放されて楽しいだけのモードに。

お友だちのNさんも聞きに駆けつけてくれて、来月の黒い計画での再会を約束しました(ふふふ)

出番が終わったので、ホテルの更衣室を借りて着替えて、荷物を送り、先生と会場の客席にいくと、ちょうど最終盤の鉄九郎社中の名取の方々の番組に入ったところでした。
 松永鉄華師匠 「鏡獅子 胡蝶」
 松永鉄駒師匠 「船弁慶」
 松永鉄七師匠 「二人椀久」
 松永鉄六師匠 「吉原雀」
と大曲・難曲が続きました。
この演奏会にかける、お弟子さんたちの気合いが伝わってきます。
緊張感や、途中で調子が狂ってきた時の焦りとか、他人事でないところもありましたが、本当に大舞台で、よくぞこんな立派な曲を!
鉄九郎師匠は、立派な弟子をたくさん育てて来たんだな。

特に、鉄六さんの“がんばり”はそうとうだったと想像でき、そのお三味線にかける覚悟のようなものが伝わってきて、なんだか感動してしまいました。上手いし。
がんばれ!鉄六さん!ピンクの着物もかわいかったです。

もちろん足下にも及びませんが、私ももっと弾けるようになりたいなぁ。

鉄六さんの「吉原雀」で、お浚い会の部(←鉄九郎師匠いうところ)終了。
この先は、会主から皆さんへのプレゼントということで、ご祝儀の番組。
中村獅堂の素踊りで「雨の五郎」と、立川志の輔師匠の立唄で「たぬき」。
もちろん立三味線は鉄九郎師匠です。
お二人とも師匠にとって深い関わりのある方ですが、普通の長唄の会とは違う趣向もあって良かった。志の輔師匠の「たぬき」は、落語家ならではの演出で、唄いながら小咄もはさんだりして、会場は大喜び。さすが芸人ですね。素晴らしいご祝儀です。

今日は9時半の新幹線で帰らなければならないので、会場の出口付近に移動してぎりぎり見ていたのですが、なんとか最後の30本締め(?)まで見ることができて、ラッキーでした。

最後に忠五郎家元がご挨拶。
長唄の家筋の出でない鉄九郎師匠がこの世界で立つための厳しかった状況から、長唄の裾野を広げようと「伝の会」や志の輔師匠の出囃子などにも活動の場を広げて頑張ってきた功績をねぎらい、でも、長唄が君のホームだからしっかり後進を育てて頑張ってくれよと。ちょっとホロっと来ましたね。
確かに、鉄九郎師匠の有り様は長唄の本流からはどんどん逸脱して行っているようにも見えるところもあるけれど、それも、長唄をもっと知ってもらうための身を削ったアプローチとも言えます。家元は、そういうことも含めて、きちんと鉄九郎師匠が長唄の定位置にも戻ってこれるようこの会をさせたんだなと言うことが感じられました。
さすが家元、懐が深い!親心だったのか。
そして松永の皆さんの一体感。われわれ忠美恵社中も末席ながら華を添えられて光栄でした。

いろいろ忙しい時期の演奏会で、大変だったこともあったけど、帰りの新幹線ではなんだかとても満足していました。とてもいい会だったと思います。

鉄九郎師匠、次は40年目指して頑張ってください!応援しています。


クリスマス連休にお三味線三昧_②スカイツリー、そして、下ざらい会

1日目(22日)は水天宮の宿に泊まりました。杵勝会のあと、姉弟子の方々と人形町でお寿司を食べたのですが、これが中トロ三昧みたいなので(←メニューの写真からは分からなかった)、赤身好きの脂に慣れない胃袋がリアクションをおこして、まさかの腹痛…。真夜中のトイレで、もがき苦しみながら「ノロが来てしまったか…?!ノロなのか?」と青くなり、ほとんど寝られずに朝が来ました o(;△;)o 幸い、翌朝にはおさまりまして、感染性胃腸炎ではないらしいことが判明。う〜、ヒヤヒヤする…。

そんなわけ(?)で、今日(23日)の下ざらい会は夕方からなので、余裕をかまして半蔵門線で押上の東京スカイツリーまで行ってみようということになりました。

いちお、水天宮さんにもお参り。

地下鉄を下りたら、そこはスカイツリータウン。
でかっ!!!!!!!

ほぼ真下から見上げたスカイツリー…。暴力的なまでに「これだけっ!!」って光景ですな〜。

着いた時間はそれなりに人波にも隙間があって、展望台行きの当日整理券をもらったのですが、ゲート開場までまだ時間があったので、みんなでお土産モード。なにしろ、今日の午後からは国立劇場周辺に滞在なので、虫六子にお土産も買えないからね。(←そうとう、良心が痛んでいる。さすがに)
で、そろそろ?と集合場所に行ってみたら、すでにわんさか人が並んでいて、とりあえず最後尾に並んだものの、列はなんだか進まないのでありました。どんどん時間は過ぎるし、このままでは登っても、また下りのエレベーターで同じような列に並ばなければならないとすると、最悪、“下ざらい会に遅刻”というやってはいけない事態にならないとも限らないと判断。そんじゃ、お楽しみはこの次に!ってことで、列から離脱して帰ってきました。
ま、クリスマスにスカイツリーに行ってしまったのが間違いだったか…。

でも、あの高さから見る、浅草界隈ってどんなかな。

午後は、荷物を取って本日のホテルに移動。チェックイン時間前だったので、ホテルの喫茶店で一休み…して、やっと入室すると、今日到着組の姉弟子の方々はすでにチェックインして、部屋んなかでボロンボロン練習しているではあーりませんか!
一夜漬けの中学生みたいに焦りながら、お三味線を合体して、いざ。
無事に下ざらい会に間に合ったのでした。

控え室に入って準備していると、テツクロ師匠がぱたぱたと顔を出して、
「ついた?!」と。(=゜ω゜)ノ
「ついたなら、もういい!」だって。笑うし。

はじめての国立劇場の稽古場での下ざらい会!歌舞伎ドキュメンタリーで見たことあるかも…、とミーハーな虫六でした。
とはいえ、ずっと社中だけで練習してきたので、今日はじめてテツクロ師匠に加わっていただいたのでいつもと調子が狂った先輩が出たりして、いろいろありましたが…。

舞台は水もの、なにが起きるか分かりませんですね〜。
どきどき。

クリスマス連休にお三味線三昧_①杵勝会チャリティー演奏会2012

クリスマスといえば、我が家的には23日は虫六子の誕生日、24日はイブってことで、留守にするなどタブー中のタブーなんでありますが、今年は、な、なんと24日にテツクロさんの師籍30周年記念演奏会にエントリすることになり、前日から上京…という、大顰蹙の母親・虫六であります。
で、毎年楽しみにしている「杵勝会」の演奏会が22日ってことで、顰蹙ついでに1日早く出て来ちゃいました。
残された家族たちよ〜、すまぬ(!)。…こんな、不肖の母親で。

と、いうわけで、22日の朝、姉弟子・OさんとS駅新幹線ホームで待ち合わせしていたら、いきなり試験走行中のE6系がやってきた。
うひょ〜、ラッキー。Oさんにカバンの番をさせて、写真撮りまくりの虫六でした。
あー、我ながらFe分が身体から抜けなくなってきたなー。

なにはともあれ東京に着いて、お三味線など荷物が多いので水天宮のお宿に預けて、今日の目的地・有楽町に向かいました。会場で、忠美恵先生や兄弟子・Kさんご一行と合流です。


○杵勝会 歳末チャリティー長唄演奏会


日時:2012年12月22日(土) 13時開演
会場:有楽町朝日ホール
主催:財団法人 杵勝会

【番組】
・「連獅子」 唄:勝四郎他 三味線:勝国他
・「老 松」 唄:坂田仙蔵他 三味線:裕光他
・「四季の山姥」 唄:勝良他 三味線:勝幸恵他
・「助 六」 唄:直吉他 三味線:勝松他
・「廓丹前」 唄:東成他 三味線:勝三郎他
    他全14曲 杵勝男女会員出演
◆賛助出演 杵屋直吉/杵屋巳津也・杵屋佐喜 
◆囃 子 堅田新十郎社中/堅田喜三久

しょっぱな1曲目がなんと、勝国・勝四郎の「連獅子」で、コースの最初にメインディッシュが出てしまったような唐突感と、たっぷり感。勿体ない…つか、これだけ?とは思いましたが、お二人はいま京都・南座に出演中で、この日も演奏終えたらソッコー新幹線で京都に向かうのだとか。売れっ子は大変なのでした。
勘九郎襲名公演の「船弁慶」でしょうね…(遠い目)

とはいえ、演奏家の層が厚い杵勝会!勝国師匠が去ったあとも充実の番組でした。
なにしろ、毎年この演奏会に来る最大の目的は、勝幸恵師匠の生演奏を聴くということなのでありまして、今年は「四季の山姥」。怖い筋なのかと思いきや、曲も変化に富んでいるし四季の風情も感じられて、とても面白い曲でした。それにしても、やっぱり勝幸恵師匠の演奏は、気迫が違いますね。ステキすぎる。

トリは家元と東成師匠の「廓丹前」。亡くなった先代の家元の最後に聴いた演奏が「廓丹前」で、あの時の演奏がまだ印象に残ります。先代がなくなったあとの演奏会は、やはり中心が見えなくなったというか、全体に迫力というか緊張感が違っているようにも思いますが、逆に世代交代がどう形作られていくのかも感じられて興味深いです。

中堅だった勝四郎・裕光・利光兄弟、勝七郎はいまや会を支える中心勢力。現・家元の脇三味線をしていた勝松・勝正雄もホント上手いんだよね。そして、若手のホープは勝十郎さんでしょうね。今こんなに上手いのに、まだまだ伸びしろがあって、先が楽しみ過ぎるでしょう。
そして、杵勝は女性層も上手くて厚いのです。「秋の色種」フルバージョンも良かったし、勝くに緒師匠が立ての「君が代松竹梅」も面白い曲でした。

いつもより少々早くに終わったので、姉弟子の方々をさそって、新橋のリンツショップに行って、虫六子にお土産のチョコを買いました。


2012年12月18日火曜日

ドーナル・ラニー仙台公演

アイリッシュ・トラッド・フォークのリヴァイヴァル・ムーブメントのリーダーにして、同時に新しい音楽的実験にもチャレンジし続けているドーナル・ラニーがS市でチャリティコンサートをします。





  パディ・グラッキン&ドーナル・ラニー

日時:2012年1月21日(月) 19:00開演
会場:宮城野区文化センター パトナホール
*入場料は無料ですが、往復ハガキで申し込みが必要です。

問い合わせ:宮城野区役所 まちづくり推進課
      022-291-2111(内6131)



ドーナル・ラニーはアイルランド伝統音楽をロック&ポップスに通じる現代の大衆音楽として甦らせた、アイルランドで最も重要と言って間違いないミュージシャンにしてプロデューサーで、「アイルランド伝統音楽界の勘三郎」なのだそうです。
きのうさっそく申し込みハガキを書いたのに、家人Tはポケットに入れて家を出て、ポストに投函しようとしたら、どこかに落としてしまったのかハガキをなくしたそうだ…。
あーあ。


2012年12月16日日曜日

松永鉄九郎師籍30年記念演奏会

クリスマスの日に、「松永鉄九郎師籍30年記念演奏会」が開催されます。




○「松永鉄九郎師籍30年記念演奏会」

日時:2012年12月24日(月)
開演:10時45分(開場:10時30分)
会場:国立劇場小劇場

虫六が出るのは、14時〜15時の枠で〜す。
聞きに行きたいぞ!というお友だちはご一報を!




2012年12月10日月曜日

小沢昭一さん、やすらかに…

小沢昭一さんの訃報が流れました。
ラジオの長寿番組「小沢昭一的こころ」をお休みしているという記事を読んでいたので心配していましたが、…あぁ。

気持ちの整理がつかない、訃報ばかりが流れます。

そして、時代のターニングポイントというか、今年今月を境に何か潮流が変わってしまうような、漠とした予感・不安を感じずにいられないのでした。

それにしても、小沢さんに導いていただいたこと、測り知れません。
深く感謝しつつ、ご冥福をお祈りします。

2008年7月、浅草木馬亭。猿舞座の30周年記念公演会で、ゴミ箱を手に投げ銭を集める小沢さん。(撮影:虫六 肖像権等で問題があれば写真をカットしますのでご一報を


2012年12月9日日曜日

マイ三味線、および、トゥインゴ帰還

このところ、お三味線も‘かんべり取り’で修理中、自家用車(ルノー・トゥインゴ)も車検と思ったら修理事項が出て、しばらく代車(日産・マーチ)で、調子があがらないところに、先日の勘三郎丈の突然の訃報…。どうにもエンジンが掛からない日々でした。

が、本日、やっとトゥインゴ君帰還。代車・マーチ君の右ハンドル&狭いフッドスペースに身体が慣れて来たところでしたので、最初はちょっと違和感でしたが、しばらくすると感覚が思い出されて、おぅ、こうだった!これが私の車ですよ〜!って感じでした。

代車では、車幅やハンドルの感じが掴めず、何度も切り返して車庫入れしていたんですが、自分の車が帰って来たら、これ↓このとおり。一筆書きみたいな綺麗なタイヤ運び!


我ながら、車庫入れだけは得意なんですよねー( ̄ー+ ̄)

そんなわけで、夕方の合同稽古に行ったら、修理が済んだお三味線も無事帰ってきまして、よ〜し、がんばらねばー!!

本番は近いぞー。


【今日の車検&修理代】
トゥインゴ君、帰って来てくれたのはうれしいけれど、今回の車検はだいぶお代がかさみました。
基本の車検代+消耗部品の交換+バッテリー+故障修理(オルタネーター交換、リアブレーキホイールシリンダー交換など)で、¥355,760-!!
 …笑えない金額であります。
だんだん、掛かるようになって来ましたかね。

2012年12月5日水曜日

言葉がみあたらない_ありえない訃報



朝のニュースではなんだか実感がわかなかったんですが…、現実なんですね。

あんなに大きな、強いオーラを放っていた人が、あっけなく逝ってしまいました。
人の命って、なんて儚い。

…もう、見れないんだ。

うまく言えないけれど、
18代目中村勘三郎のお芝居を、生きた役者のものとして経験することができた幸福を、ただただ感謝します。
本当に数えきれないほどの感動をありがとうございました。
歌舞伎を好きにさせてくれて、ありがとうございました。


2012年12月3日月曜日

11月に読んだ本

2012年11月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:1079ページ
ナイス数:19ナイス

ひらひらひゅ~ん (3) (ウィングス・コミックス文庫)ひらひらひゅ~ん (3) (ウィングス・コミックス文庫)感想
傷つききったレオケンの刹那的に複雑かつ微妙な心情を、受け入れてしまえる笹原のとらえどころのないキャラクターが凄い。つか、なんで二人でフランスに?(笑…うらやましいぞ) そんなわけで、なんだか西炯子さんにはまってしまいそうな予感が…。
読了日:11月22日 著者:西 炯子

ひらひらひゅ~ん (2) (ウィングス・コミックス文庫)ひらひらひゅ~ん (2) (ウィングス・コミックス文庫)感想
1巻目は登場人物紹介という感じで、オムニバス風のつくりなのかなと思っていたのですが、2巻目に入ったらしっかりストーリーを読ませる内容に。つか、笹原君と藤川君のエピソードはかなり好きな感じなんですけど。男の子友情なのか、うっすらBLなのか、絶妙なさじ加減!絵もよいですね。
読了日:11月22日 著者:西 炯子

力士漂泊 相撲のアルケオロジー (講談社文芸文庫)力士漂泊 相撲のアルケオロジー (講談社文芸文庫)感想
出雲展で力士の埴輪があったことがちょっと衝撃でした。太古の昔から、強く大きな身体が放つオーラやそういう人物に対する畏怖というものが根強くあり、さらに軍事的にも重要な要素だったということがよく分かりました。地元ではよく耳にする江戸時代の力士「谷風」ですが、その実態はよく知りませんでしたが、はじめて詳しい記述を読みました。歌舞伎や遊郭とも違う「相撲」いう日本独特の世界、強い興味をおぼえました。
読了日:11月20日 著者:宮本 徳蔵

陰陽師 玉手匣 2 (ジェッツコミックス)陰陽師 玉手匣 2 (ジェッツコミックス)感想
東寺の大仏さまたちの微笑んでいるお顔を書いてしまったところがすごい。岡野先生は鉛筆に凝っていらっしゃる?全体的には陰陽師の本篇より趣味だけで書いているような印象なんですよね。
読了日:11月3日 著者:岡野玲子



テルマエ・ロマエV (ビームコミックス)テルマエ・ロマエV (ビームコミックス)感想
お借りして読んでいるという事情で、Ⅳ巻飛ばして、Ⅴ巻読みました。いつの間にか、ディアナが登場。前段わからねど、さつきさんが温泉芸者みたいな格好だったので、江戸時代にワープしたのか?と勘違いしました。単純な文化交流以上の複雑要素が…。やくざにたてつく整体師のおじいちゃんがまたかっこいいけど、ルシウスもお眼鏡にかなって、これまた複雑。
読了日:11月3日 著者:ヤマザキマリ

読書メーター

*なんつーかですね、枕元に読み途中の本(厚くて持ち歩けない)が1ヶ月以上あるんですけど…。ページを開いても2ページ目には瞼が閉じてしまいまして…。読みやすいマンガにばかり手が伸びてしまうのでした。早く、読み終わりたいです〜。

な〜んか音が割れるな…と思ったら「かんべり」でした

過酷な労働条件下にありあがらも、合わせ稽古はさぼらない(休日出勤のため少々遅れましたが…)虫六です。だって、国立の本番が近いんだもん!

さて、最近、練習時間が確保出来ない中、皮が破けたり、チューナーが紛失したりで、踏んだり蹴ったりの練習不足状態がつづいているのですが、それでも、朝、虫六子の弁当作ったあとに時間を確保し、自主練して、我ながら「自分を褒めてやりたい」今日この頃…。
だったのですが、どうも音が割れるんですよね〜。勘所、決まった!と思うところでいつも。

そこで気になるのは、先日、お三味線やさんがつぶやいた一言。「そろそろ、かんべりしてるような音だなー。気になるようなら削ってやるから、連絡ちょうだい。」


しえ〜っ!
皮がなおってきたかと思ったら、今度は「かんべり」。
ぎょぎょぎょ、物入りが続くなー。天誅殺がめぐってきたかな。

ちなみに、「かんべり」というのは、三味線の棹面が掘れて減ってきているため、ツボを押さえたとき割れたような不快な音色がする状態を言います。
同じ勘所を爪先で繰り返し押さえるので、紅木のような堅い木でもさすがに削れてしまうんですね。そういえば、木目が微妙にささくれ立っているような感じが…。

爪の方にも糸道ができているし、棹はかんべりしているし、これでは糸は押さえきれませんね。ビンがついたといいますか、割れたような夾雑なノイズが入るので、どうも気持ちが悪い…。みなさんと練習していても、自分が音を乱しているような気がする…。

それで、演奏会の前に「かんべり」を取ってもらうことにしました。
(また、練習がお預けか…虫六!)

「かんべりをとる」とは、三味線その箇所を含め棹面全体を再度削ることをいいます。
修理代がおいくら掛かるか?も恐怖ですが、元通りのいい音になって返って来るのか、そちらも心配です…。

どきどき。


2012年11月30日金曜日

うかない顔してどおしたの?

ある日、どこかの本棚でこんな会話をつぶやく2匹がおりました。



猪九郎「あれ、虫六君、うかない顔してどおしたの?」
虫六「う〜ん、おいら今、4日に開ける仕事のヤマ場でさー、もう休日出勤&超サービス残業の日々なんだけどさ。今日分かったんだけど、例の丸投げ上司(もちろん何にもしていない)が「3日は人間ドックだから。俺、来れないから…。」って。
ホント、毎回毎回よくぞそんなに言い訳が作れるもんだと思うほど、なんだかんだでどっかにトンずらして、仕事放棄されるんだけど。人間ドックは、意図して組まなきゃいちばん忙しい日には当たらないよなー。あ〜、ほとほとウンザリする〜。」
猪九郎「ひどい話だね。悪い病気でも見つかるといいね」

(*すみませ〜ん、ブラックでした)

2012年11月28日水曜日

杵勝会歳末チャリティー演奏会2012の情報です

毎年楽しみにしている「杵勝会歳末チャリティー長唄演奏会」ですが、杵勝会のホームページにご案内がなくて、地方在住の虫六にはなかなか情報が入らず、どおなっておるのか〜 ┐(´д`)┌  と思っておりましたが、意を決して(?)メールで問い合わせてみたところ、すぐにお返事いただけました。(ありがとうございます!)



○「杵勝会歳末チャリティー長唄演奏会」

日時:2012年12月22日(土) 13時開演
会場:有楽町朝日ホール
主催:財団法人 杵勝会

【番組】
・「連獅子」 唄:勝四郎他 三味線:勝国他
・「老 松」 唄:坂田仙蔵他 三味線:裕光他
・「四季の山姥」 唄:勝良他 三味線:勝幸恵他
・「助 六」 唄:直吉他 三味線:勝松他
・「廓丹前」 唄:東成他 三味線:勝三郎他
    他全14曲 杵勝男女会員出演
◆賛助出演 杵屋直吉/杵屋巳津也・杵屋佐喜 
◆囃 子 堅田新十郎社中/堅田喜三久

*情報を探していらっしゃった方、ご確認ください。


2012年11月27日火曜日

チューナーと調子笛

先週、合わせ稽古がありまして、姉弟子・兄弟子のみなさんと入り乱れて(?)練習して帰ってきましたら、いつも使っているチューナーが見当たらなくて焦りました。

きっと隣で弾いていた○○さんの荷物に紛れたか…とは見当がついたものの、すぐに返って来るでもなし…。そうなると、チューナーに頼って調弦をしていた虫六は、とたんに調子が合わせられなくなり、練習になりません ( ̄Д ̄;; 

まずいんでね。

お三味線は「調子3年」というほど、調子あわせが大事で、かつ、修行がいるのです。つまり、耳を育てるのにそれだけかかるっていうことなのかな…。

お稽古に通うようになった時、最初にひとりで練習するために、先生の稽古用三味線を貸してもらって、自宅で練習したんですが、調子あわせができなくて、涙がでるほどパニクりました。
虫六子に何度も電子ピアノを弾かせて合わせてみるのですが、ぜんぜん合わないんですよ〜(||li`ω゚∞)
見かねた家人Tが、「世の中にはチューナーというものがあるんだぞ」と。で、ソッコーお三味線用のチューナーを購入して、やっと自宅練習は軌道に乗ったのでありました。

ところが、そのチューナーが紛失するという事態が起きるんだ(!)と。

これは、虫六的に2つの危機感。1つは、チューナー1つでいいのか?ということ。いつでも紛失の可能性はあるのだから、予備のものをキープしておかなければ…。もう1つは、チューナーなしでは調子も合わせられないという耳の鍛え方はどおよ?で、あります。



それで、昔ながらの調子あわせの道具「調子笛」を買ってみることにしました。
よく考えると、お三味線はじめて丸5年になるのに、よく今まで持ってなかったもんだな、と。そろそろ(というか、とっくにですが)耳をたよりに合わせられるようにならないと…!

お三味線の調弦について説明すると長くなってしまうので、今日は省略しますが、三味線はもともと、絶対音程を基準音としてつかわずに、唄い手などの音程(Key)に合わせて基準音(一本、二本…十二本まで)を決め、相対音で調弦する楽器です。
また、基準音が決まったら、曲調にあわせて「本調子」「二上がり」「三下がり」と調弦の方法も変わります。曲の途中で調子を変える場合もあり、ほんと、耳ができていないと演奏にならないのでありました。
しかも、お三味線という楽器は糸の状態や部屋の環境などでも音程が狂ってしまうので、しょっちゅう調子を直さなければならないのです。難しいなー。

調子笛は、一の絃で合わせる低音用タイプのものと、三の絃で合わせる高音用タイプのものの2種類あるようです。一の絃で合わせることが多いので、低音用のがよく使われているように思います。しかし、雑音の多いところで合わせる時は、高音用のを使うと合わせやすいのだとか…。
とりあえず、好奇心で両方買ってみたのですが…。

同じメーカー(トンボ楽器製作所)のタイプ違いの商品なのに、なぜに、パッケージがこんなに違う?(←今日のオチはこれです)

MADE IN CHINA だからってことでもないだろうにね…。


あ、で、虫六のチューナーは、無事に姉弟子Nさんのお道具箱から発見されました。
返していただきながら、「さん竹」の伊達鶏つけ蕎麦をおごってもらい、ちゃっかり得した虫六でしたー  (* ̄ー ̄*)  へへへ〜。

2012年11月26日月曜日

仁左さまの復調を心より願う

新橋演舞場の初日に出たきりで休演がつづいていた仁左衛門丈が、千穐楽3日前の日から舞台復帰なされたと、松竹さんのニュースで見て少し安堵した…というか、駆けつけたい衝動にもだえつつも我慢していましたが…本当に心配ですね。1日も早くとは言わないから、とにかくしっかりと休養してお元気になられて欲しいです。


そうこうしていたら、なんと!いつも、チケット関係の面倒をみていただいている窯爺先生より、楽2日前に新橋の夜の部に行ったら、幕間におじさんが「やっと間に合った」とか言いながら、生写コーナーに仁左衛門の写真を5~6枚貼り足してたのに遭遇したので、虫六に買ってやったとのメールが!!!!!!
「(貴女の)悪運の強さに呆れました。」と!

なんと、なんと!

で、本日ありがた〜く拝受した次第。
麗しぃ〜い。
…しかし、この写真は初日に撮られたものであろうか、それとも復帰した23日の?
いずれにしても、やつれて見えるのは気のせいではないと思えて、心がシクシクするのでした。お元気な姿を舞台でみたいよ〜。

まずはお元気なられることを願うのみ。

2012年11月24日土曜日

なんと愛おしい大柄な女子たちよ_「カリフォルニア★ドールズ(ニュープリント版)」

虫六がまだ中学〜学生だった頃、女子プロレスというエンターテイメントが大流行してました。友人のR子は、ビューティー・ペアとかなんとかのポスターを部屋にべたべた貼っていたな。あれって、日本だけのブームじゃなかったんですね。

家人Tは小さい頃から格闘技好きで、大学生のとき「ロッキー3」にプロレスラーのハルク・ホーガンが出演するという前評判を聞いて見にいったらしいのですが、そのとき併映で上映されていたのがロバート・アルドリッチ監督の遺作「カルフォルニア★ドールズ」だったそうです。“プロレスネタ”特集ということだったらしい。で、「ロッキー3」の方はなんだか忘れてしまったけれど、「カルフォルニア〜」の方は、すごく面白かったことを覚えていて、かつ、映画が終わったあとで会場から拍手喝采がわき上がって、あんな経験は後にも先にもあの時ばかり…と。

で、なんとその「カリフォルニア〜」が30年ぶりにニュープリント版で復活!29日までS市・桜井薬局セントラルホールで上映中というので、まずは見にいきました。


これね、本当に見ていただきたいので、ネタばれしませんが…。

なかなかチャンスが訪れない、ゆるゆるのドサまわりの女子プロレスコンビと、交渉べたでいい加減で、でも憎めないマネージャー(ピーター・フォーク)。やけになったり、痛めつけられたり…。ほんと愛おしいのですよ〜、この傷つきつつも必死で成功を夢見るゴージャスな肢体のヤンキー娘たちが。そして、なんとか手に入れた千載一遇のチャンスに、どんな試合を挑むのか…。

「会場を出て行くお客さんの顔が本当に明るいんですよ〜!」と、映画館のオーナーさんが話してました。ほんと、爽快。ストレスがぶっ飛びました。

上映日数が残りわずかなのですが、ぜひ見に行って欲しい映画です。
ちなみに、この映画DVD化されていないそうです。あしからず〜。


2012年11月23日金曜日

新橋で激うまビーフンを食す

出張で上京したとき、いつもお仕事でお世話になっている新橋のKさんに、美味しいランチのお店に連れて行っていただきました。

新橋駅前ビル(小川軒が入っている)の2階、「ビーフン東」です。
店の前にいくと、すでに良い匂いが…。
「こなれて旨い店」の予感がなみなみとしてまいります。

いいタイミングで席があいて、さっそく注文。
虫六は「かに玉ビーフンをスープで、バーツアン(ちまき)半切りで!」。
あっさりだけどお出汁が利いたスープが、五臓六腑に染み渡りますです。
毎日食べたい感じッス。バーツアンも美味しい!


ビーフンは、焼きビーフンをスープを選ぶことができて、 バーツアンは1個づつですが、今回のように半切りにしてわけて出していただくこともできるようです。
夜のメニューもあるみたい。
新橋なので、芝居で上京した時にでも、また寄ってみたいです。

おまけ
最近、S市で好きだった「香菜(シャンツァイ)」が店舗移転の準備で閉店しているので、台湾料理懐かしい!はやく営業再開してください(T-T)

2012年11月21日水曜日

鉄道開通140周年で2つの展覧会

鉄道開業140周年を迎える今年、それにちなんだ展覧会が2箇所で開催されています。


○品川歴史館特別展 
「品川鉄道事始 
―陸蒸気が品川を走る―」
会期:平成24年10月14日~11月25日
   9:00〜5:00(入館は4:30まで)
観覧料:一般300円、小中学生100円



もう一つは、大宮の鉄道博物館「鉄道開業ものがたり」

○鉄道博物館開館5周年・鉄道開業140周年記念特別企画展
「鉄道開業ものがたり」
会期:2012年10月6日(土)~2013年1月14日(月・祝)
会場:鉄道博物館2階 スペシャルギャラリー1・2

明治5年9月に日本の鉄道が新橋〜横浜間に開通したことはよく知られていますが、それにさきがけること5月に品川〜横浜間で日本最初の鉄道が仮開業しました。
品川歴史館の特別展は、日本がはじめて鉄道というものを導入していく過程を、丁寧に追いかけた展覧会です。
幕末にかけ「知識・情報としての鉄道」→いち早く蒸気機関の研究に着手した佐賀藩の精錬方→新橋・横浜間、品川宿あたりの測量と線路施設工事→明治5年鉄道開業→鉄道の旅・今昔といった構成。とても密度の濃い展示でした。明治5年と10年の品川駅の写真がでていて、興味深かったです。25日までなので、見たい人はすぐ足を運びましょう!

大宮の展示は、品川に比べるとぐっと一般的ですが、鉄道が開業される頃の日本の風俗や心情を等身大に伝えようという工夫が感じられて好感が持てました。イメージで描かれた蒸気機関車の錦絵では、客車がなんだか山車か御輿みたいだったり、線路のない道に煙突の立った機関車が走っていたり、勝海舟の禅画みたいな列車の掛け軸とか、…幕末の「鉄道インパクト」が伝わってきました。開通式のにぎにぎしい感じとか、意外にかわいいデザインの駅職員の制服とか、炭化した切符とか(!)、親子で楽しめる展示になっておりました。

それぞれ違うアプローチなので、両方みると面白いです。
鉄道のことなんだか詳しくなった気がしました。
(勉強しなければ行けないのは自分ですが…汗)




2012年11月18日日曜日

地方さんいらっしゃい!_藤間いく子舞踊発表会

近頃は日本舞踊の発表会なども、録音で済ませてしまうケースも増えているそうです。
そんな中、S市を活動本拠地とする藤間流・藤友会会主の藤間いく子さんの舞踊発表会は、プロの演奏家(しかも一流どころ)をお呼びして開催してくださるので、侮れません。

オリンピックのある年に開催という発表会だそうで、(じゃあ、最近は2年に1回か?と思ったら、やっぱり4年に1回でした…)今年は長唄地方さんが、「直吉・勝国」とあったので、いく子先生やその一門の方々とは縁もゆかりもありませんが、ソッコーでチケット購入。出張あけのくたくたの身体にムチ打ってでかけました。

○第6回 藤間いく子舞踊発表会

日時:平成24年11月18日(日) 12:00
会場:電力ホール
主催:藤友会

【番組】
常磐津 松廼羽衣
長 唄 羽根の禿
常磐津 屋敷娘
長 唄 越後獅子
長 唄 島の千歳
長 唄 藤 娘
長 唄 官 女
長 唄 たぬき

【邦楽連名】
長 唄 
  唄  杵屋 直吉
     日吉 小間蔵
     松永 忠次郎
 三味線 杵屋 勝国
     杵屋 勝松 
     杵屋 勝国毅

常磐津
 浄瑠璃 常磐津 初勢太夫
     常磐津 光勢太夫
     常磐津 秀三太夫
 三味線 常磐津 文字蔵
     常磐津 斎蔵
     常磐津 菊与志郎

囃子
     藤舎 呂雪
       *
     望月 太喜右衛門
     望月 正浩
     望月 左太寿郎
     望月 秀幸
       *
     福原 百貴 

踊りはずいぶん経費が嵩みそうだなーとか思いながら、ほとんど踊りをみずに(←不届き者でごめんなさい!でも、ときどきは見てました)、前から3番目の席から勝国師匠の手元を凝視していました。地方さんは、ほとんど出ずっぱりの生演奏です!贅沢すぎる…、しかも「越後獅子」…!
録音したいところでしたが、我慢しました。
「たぬき」は、「連獅子」のパロディーみたいなところもある面白い作品でした。踊りも愉快な所作ばかり。珍しい選曲なのか、なんとお三味線の前にも譜面台が…!
楽譜をめくりながら三味線を弾く勝国師匠をはじめてみました。


     



東京ステーションぶらぶら

仕事で出張したので、新装なった東京駅丸の内駅舎を見せていただきました。
10月の頃はかなり人でごった返していたそうですが、最近はすこし落ち着いてきたそうです。いつもは上京しても東京駅は乗り換え駅で、駅外にでたり、駅構内を見て歩くと言うことはなかなかないですね。(お土産は改札内のエキナカで済まされていますもんね)

陽が落ちてからお向かいの某○ビルから見た新装東京ステーション。北ドームです。山手線のグリーンの車両が入っていきました。

 虫六カメラの広角レンズをしても捉えきれないほど両翼をなが〜くのばした駅舎。立派だなー。正面撮りをあきらめて、斜めに構えようと撮影ポイントを移動したら、同じことを考えている一丸レフを持ったカメラマンがすでにいっぱい…。(コンパクトカメラですみません ((・(ェ)・;)))

こちらは南ドームの内側。外観はレンガ作りで、ドーム構造も復元されたけど、支柱やなんかの鋼材をみると、現代の建築技術を駆使して立てられていることが分かります。確かに毎日使われ続けている現役の駅だから、「歴史的建造物の保護」だけでは用途を果たせないということになりますね。

外に出てみました。こちらは北ドーム方向。

中央部。皇族しか利用できない入り口ですか…。

こちらは南ドーム側。
1泊80万円の部屋もあるというステーションホテルのフロントもこちら側にありました。

南ドームの天井。双眼鏡を持ってくればよかったな。

川端康成や松本清張がご贔屓にしていたという客室…(?)

こちらは北ドーム。
すでにハト対策が大変らしい。

 北ドームの一角にこれまた新装の東京ステーションギャラリーがあります。

オープニングは現代アート系の展覧会「始発電車を待ちながら」が開催されております。
愛嬌のあるプラレールの線路は、パラモデルの作品が出張してきてました。

東京駅復原工事完成記念展
 始発電車を待ちながら
W a i t i n g f o r  t h e F i r s t T r a i n
東 京 駅 と 鉄 道 を め ぐ る 現 代 ア ー ト 9 つ の 物 語

期間:2012-10-1 mon. → 2013-2-24sun.
会場:東京ステーションギャラリー(TOKYOSTATION GALLERY)

  平日 11:00~20:00
  土・日・祝 10:00~18:00
   ※入館は閉館の 30 分前まで
   ※開館初日(10 月 1 日)は 10:00~14:00 の特別開館日となります
   毎週月曜日 [ただし 10/1、10/8、12/24、1/14、2/11 を除く]
   10/9㊋、12/25㊋、12/29㊏~1/1㊋、1/15㊋、2/12㊋
料金:500 円 [オープン記念料金]
※中学生以下無料
※20 名以上の団体は 100 円引
※障がい者手帳等持参の方は 100 円引、その介添者 1 名は無料
東京ステーションギャラリー[公益財団法人東日本鉄道文化財団]


虫六のお薦めは、クワクボリョウタさんの暗い室内に、ライトを付けたNゲージ模型の電車を自動走行させ、線路の沿線に置いた何気ない日常品を照らしながら走る作品《10 番目の感傷(点・線・面)》。床・壁・天井という空間に日用品のような別の何かに変わったようなシルエットが、大きくなったり遠ざかったりして、心弾む空間を作り出していました。3分くらいで電車が到着。

それから、ヤマガミユキヒロさんの鉛筆画と映像を重ねた美しく不思議な作品。たとえば、東京駅中央線の神田側ホームの端から見える風景。精緻なモノクロームの鉛筆画に見とれていると、ぽっ、ぽっと信号が点滅…(えっ?なんで?)とじっくり見ると、なんだか空に色がつきはじめ、雲が流れる…、すると今度は中央線の車両ががーっと向かってきて、目の前の分岐点をこっちにきたりあっちにいったり。実在しているのか銀河鉄道のようなパラレル世界の車両なのか、不思議な実態感を経験しました。ネット動画なんかでみても、この作品の面白さは絶対に分からないですね。…ずっと見ていて飽きない、おもわず所有したいと思わせる魅力的な作品です。

他にも、駅や鉄道をテーマにした作品がいっぱいです。時間つぶしにはもったいない。じっくりみて欲しい展覧会でした。(ひさしぶりで現代アートも面白い!と思いました)

あ、北ドームの2階回廊はギャラリーの一部なので、2階から建物を眺めたい人もどうぞ。今なら安いし!

せっかくの新しい駅舎ですが、歴史の解説も欲しいですよね。
実は、駅構内のワカリニク〜イ場所に、解説パネルがあります。
往時の写真なども入っていてもっとアピールすればいいのに、なんでここですか?という柱の裏側。表側は広告に使いたいのかもしれないけれど、勿体ないですね。
(駅にいったらぜひ探してみてください)
JR東日本さんのお商売体質が垣間見えたりしました…。残念ですなー。


2012年11月9日金曜日

平成24年松竹大歌舞伎S市巡業

文化庁の東回り…とかでなく、松竹単独の「松竹大歌舞伎」がS市にまわってきました。
今回のチケットは、仙台放送が仕切っていて、売り出し日に行けそうになかったので事前予約の振り込みでゲット。
職場のOちゃんといく予定でしたが、彼女の急な体調不良につき、珍しく家人Tが付き合うことになりました。


○平成24年度 松竹大歌舞伎

 平成24年11月1日(木)~11月25日(日)

一、歌舞伎のみかた
          中村 橋弥
          中村 橋吾

二、御所桜堀川夜討(ごしょざくらほりかわようち)
  弁慶上使(べんけいじょうし)

   武蔵坊弁慶  中村 橋之助
   侍従太郎  片岡 亀 蔵
   卿の君/腰元しのぶ  中村 児太郎
   おわさ  片岡 孝太郎

三、手習子(てならいこ)
   手習子  中村 児太郎


はじめの解説は思いの外良くまとまった内容で、ほぼ初心者の家人Tを連れて行ったのは正解だったかも。

「弁慶上使」は、矛盾だらけのいかにも歌舞伎臭い筋立てでしたが、見せ場がいろいろあって初心者向けなんだと思いました。家人Tも「話はなんだか変だけど、面白い芝居で良かった」と。

フツーのおばさんのおわさ(孝太郎)が、娘が刺されて瀕死なのに、昔の恋人にあって急に乙女になったり、やっぱり絶望でうちひしがれたりという演技の振幅の激しいところが面白いというかなんていうか…。それを言ったら弁慶(橋之助)もそうとう破綻キャラでしたが。しかし、これが歌舞伎なんだよねー、これが。

「手習子」は、児太郎の祖父・故中村芝翫丈へのオマージュという選曲のようです。成駒屋の大事な芸として折り目正しく浚っているのが伝わってきました。20分足らずの小曲でしたが、「京鹿の子娘道成寺」のエッセンスを盛り込みつつ、少女の可憐な姿を表現した長唄舞踊です。亡き七代目・中村芝翫が得意として、歌舞伎座のさよなら公演でも踊っていました。
引き抜きの早変わりも見せ場の一つですが、成駒屋の中村芝喜松さんが後見をしっかり決めていました。芝翫一門の古参の名題さんのようですが、この方が成駒屋の御曹司を育てていらっしゃるのだな…と思いました。

長唄は4挺4枚で、お三味線にはわが松永流の忠七郎さんが出ていました!

あっという間に楽しくおわりました。
もっと来ても良いぞ〜歌舞伎〜!と思うのですが、夜の部は2階3階はだいぶ席が余っていたな…。う〜ん。

さて、帰るか!と、駐車場から車をだしたら、またバッテリーにエラー表示が…。
あのう、バッテリーはお浚い会の2日前に変えたばかりなんですけど(????)
もしかして、故障ですか?(爆)

(一応走ったので、そのまま帰ってきました)


2012年11月8日木曜日

雨だれ協奏曲

昔から、焚き火や雲や波なんかの不規則に変化する自然現象をぼーっと眺めているのが好きです。ぜんぜん飽きないんだな…。

で、そのような楽しみのひとつに「雨だれ」があります。
単純にマンションのアスファルトにできたような水たまりにも雨だれは落ちて水紋の協奏曲を奏でます。ほんと、飽きないんですよねー。この話、伝わるかなー?(個人的に絵に描いたこともあるんだけどね)

今日も、朝から天気雨みたいな、明るいのにザーザー降っているという雨で、出勤前に車を出すときに、そこにあった水たまりにおもわず見とれてしまいました。
なんでか面白いんですよね〜。

それで、遅刻は笑えないんですけどね…。


2012年11月7日水曜日

が〜ん、またも皮が…、が〜ん ( ̄ロ ̄lll)

秋のお浚い会が終わっても、まだ気が抜けない我が一門!
「次のお稽古までに手を入れてきてね!(暗譜は済ませてきてね)」と、先生からいつにないプレッシャーが…。

そんなわけで、虫六、朝練の日々は続きます…、ってはずだったんですが。


今朝、お三味線をあけてみたら!!!!!!
な〜んと、また皮が裂けてました ( ̄ロ ̄lll) が〜ん。

ありゃありゃ〜。これまた派手に…。
けっこう皮の破けるサイクルが短くて、これじゃ破裂じゃなくて、破産してしまいます。
勘弁しろよ〜だね。

しかし、次の本番も近いので急ぎ三味線やさんに電話です。結局、職場に取りに来ていただきました。とほほ。
「(お浚い会の時)な〜んかいい音出てるなと思ったら、やっぱり破けちゃったか!今度はバフッと張っておくから!」って。(ちょっと、ちょっと、音優先でお願いしますよ!)



2012年11月6日火曜日

10月に読んだ本

2012年10月の読書メーター
読んだ本の数:4冊
読んだページ数:1064ページ
ナイス数:18ナイス

ぼおるぺん古事記 (二): 地の巻ぼおるぺん古事記 (二): 地の巻感想
舞台は出雲!ああ、古事記ってこんな話だったなぁーとか思い出しつつ、文字で書かれたらよく分からない神様それぞれの個体識別も、絵に描かれると個性が見えて面白い。この巻では当たり前にあちこちで子を増やすオホクニヌシですが、ちょっと色っぽかったりして、比売神たちが嫉妬したりしてかわいい。長大な系図もすべて絵で表現。カラーのボールペンで書かれたページもその表現力に脱帽です。「やちほこの かみのみことは やしまくに つままきかねて…」の沼河比売の歌がすごい!古代時代って、みずみずしくて艶めかしい。
読了日:10月15日 著者:こうの 史代

戦後 世界に魁た上越線電化感想
お仕事関係で読みました。非売品。戦後、日本の鉄道電化に尽力し、仙山線の交流電化にも関わった関四郎氏の自伝です。エネルギーの無い日本で国家の発展を維持していくために鉄道は電化の道を選んできました。そして、独自の技術開発を重ねて、高性能な鉄道システムを確立するに至っています。昔の政治家の物語やドラマを見ていても感じますが、鉄道という分野でも、戦後の日本のリーダーたちは明快なビジョンと行動力を持っていたんだということを強く感じます。
読了日:10月12日 著者:関 四郎

ひらひらひゅ~ん (1) (ウィングス・コミックス文庫)ひらひらひゅ~ん (1) (ウィングス・コミックス文庫)感想
弓道ものってことで買いました。しかし、娘の食指にはまだ引っかからないみたいで先に読んだのですが…。爽やかに淫靡だったり、可愛く屈折していたりする高校男子たち。母はOKだけど、読まんか、娘!
読了日:10月10日 著者:西 炯子


読了日:10月1日 著者:よしながふみ
大奥 8 (ジェッツコミックス)大奥 8 (ジェッツコミックス)感想
待たせるな〜と思っていたら、映画化&ドラマ化のタイミングで引っ張っていたのですね。それはそれとし…。表紙にいきなり金髪で、ギョッとしましたが、時代は蘭学全盛期を迎えようとしています。平賀源内も女性でした。男前・吉宗の次の将軍(家重)って、残念な感じだったんですね…と正史の方を想像してみたり。将軍家も大変ですね。悪い人のイメージの田沼意次は、よしなが版では今のところ凜とした好ましい人物です。板前・芳三のくだりがシロさんとかぶって笑いました。鰻丼食べたい!次号は12月みたいなので楽しみです。
読了日:10月1日 著者:よしながふみ

読書メーター

それにしても10月は本を読めませんでした(爆)