2010年6月30日水曜日

「借りぐらしのアリエッティ」のミニ本

先日、映画を見に行ったついでに、我が家的に必ず見ることになるであろう「借りぐらしのアリエッティ」の前売り券を買ってみたら、オリジナルのミニ本をもらいました。
しかも3冊。
小人が主人公のストーリーなので、ミニ本なのか…。ちょっと読みづらいけど、キャラクター設定のアイディアなどのスケッチがいろいろ載っていて、ファンは嬉しいかも。

今度はコロボックルみたいな小人ですが、普通の人間の家に生息していて、安全ピンやら、洗濯ばさみやら、魚のお醤油入れなんかの人間の日用品をちゃっかり借りて武器にしたり暮らしに役立てたりしているというキャラクター。フィギュアを想像しただけでカワユイ…。

全く同じ本が3冊もあるので、欲しい人にはこっそりおわけしてもいいけどね。
ま、前売り買えば誰でももらえるんですけどね (^-^; 


2010年6月29日火曜日

横浜市歴史博物館「大紙芝居展」にて、「新訂/蛇蝎姫と慙愧丸」上演決定!

この夏、横浜は紙芝居が熱い…(なんのこっちゃ?)

横浜市歴史博物館のK田さんから「大紙芝居展」のチラシが送られてきました。
…すごいなぁー、このドアップ少年探偵のデッサン。目がずれているものね、目が…。
そして、置き場にこまったような前髪…。
それは、それとし。

『大紙芝居展 よみがえる昭和の街頭文化』

期間:2010年7月24日(土)〜9月5日(日)
休館日:月曜日  開館時間:9時〜17時 


主催:横浜市歴史博物館
共催:横浜市教育委員会
特別協力:宮城県図書館・横浜市中央図書館
後援:朝日新聞横浜総局・神奈川新聞社・日本経済新聞社横浜支局・東京新聞横浜支局・読売新聞東京本社横浜支局・FMヨコハマ・NHK横浜放送局・TVK 


入館料
企画展のみ 大人400(350)円 高校・大学生300(250)円 小中学生200(150)円
共通券   大人600(500)円 高校・大学生400(350)円 小中学生250(200)円
括弧内は団体等割引料金。博物館HPをご覧いただくと本展の割引クーポンがあります。
※毎週土曜日は、小中高校生は無料で企画展・常設展をご覧いただけます。

主な展示資料
・のぞきからくり 新潟市巻郷土資料館所蔵(新潟市指定有形民俗文化財) 
・立絵紙芝居 埼玉県立歴史と民俗の博物館所蔵
・草創期街頭紙芝居 群馬県立土屋文明記念文学館所蔵
・戦前期街頭紙芝居 府中市郷土の森博物館・横浜市中央図書館所蔵
・戦中期紙芝居 香月洋一郎氏・豊島区立郷土資料館所蔵
・戦後期街頭紙芝居 宮城県図書館(国登録有形文化財)・鷲塚隆氏所蔵)
・21世紀紙芝居「蛇蝎姫と慙愧丸」原画 慙愧丸プロジェクト提供 ほか多数

これまで、禁帯出にて眠っていたあの資料やこの資料がお蔵出しされるみたいですよ。

そして!
この展覧会の関連イベントとして、わが慙愧丸Pも浅草公演以来3年ぶりに「蛇蝎姫と慙愧丸」を上演させていただくことになりました。
今度の公演は、「新訂/蛇蝎姫と慙愧丸」。全篇30巻(3時間くらいかかりました)を改編して1時間のストーリーに濃縮ブレンド。これがなんとなんだか違う話になってしまいました!(すごいよ〜、クマガイさんよ〜)
そういうわけで、制作の進捗にあわせて本ブログでも新訂版制作のこぼれ話を書いてゆきます故、要チェックですよ。

・21世紀紙芝居「新訂/蛇蝎姫と慙愧丸」 

作:クマガイコウキ 画:佐渡正士良 語り:神田陽司 音楽: 橋元成朋・榊原光裕
大スクリーンに投影される紙芝居に生の語りと音楽。伝説の紙芝居絵師、最後の長編。
横浜初公開!

8月14日 15時開場 15時30分開演
  15日 13時開場 13時30分開演

 チケット600円(大人子ども同額)、ペアチケット1000円(←チケットが必要だそうです)

ほかにも、期間中毎毎週末にいろんなイベントがこれでもか〜っ!てくらいに盛りだくさん開催されるようです。S市から「チボリ兄弟舎」もフィーチャーされてます(「新・大衆紙芝居」8月28日(土)・29日(日) 無料)ので、お近くの方、ぜひ毎週お出かけください。


2010年6月28日月曜日

俺の電車、終点まで乗って行けよ_『RAILWAYS』 49才で電車の運転手になった男の物語

うかうかしていると見逃しそうな気配だったので、(私のまわりでは)話題の映画『RAILWAYS』を見てまいりました。

大手電機メーカーのエリート社員・筒井(中井貴一)が、49才にして取締役就任を目前に、親友の死と実家の母の不治の病をきっかけにして、人生を見つめ直し、故郷に帰って幼い頃からの夢だったローカル線(一畑電車)の運転手になる…というストーリー。

又聞きでは実話を元にした…という話でしたが、どうやらそれはガセのようでした
( ̄◆ ̄;)
そして、フツーに考えれば現実味のない夢物語のようですが、どうして w(゚o゚)w なかなかこれがリアルな、ありそうな話に見えてくるのでした。

そういえば、700万円の研修費用を自己負担したら運転手に採用するという公募を行ったら、応募者が殺到(?)したという「いすみ鉄道(千葉県)」のニュースもありましたし…。

都会の容赦ない競争社会のただ中で、たとえ勝者の側にしたとしても、すり減らしていたり、大事なものを捨てていること自体に無自覚に、あるいはそれに目をつぶって前進している人たちというのは、今の日本にはたくさんいるのだと思います。そして、そうやって勝ち取ってきたものを、人はそうそう手放したりできるものではないとも思います。

この映画の主人公も、家族との会話もないままに、親友と酒を飲む間も棚上げにして、会社人としての自分の仕事を最優先にしてきた人物。
そんな「できる奴」が、幼いときの「畑電の運転手になりたかった」という夢を思い出し、人生をリセットする。その闇雲さと逡巡と理性のバランスが、なんだかリアルでした。

もう一つ、自己中な亭主に振り回されてずぅ〜と待ちぼうけをくらったままの妻(高島礼子)が、一念発起で始めた事業(ハーブティのお店)という伏線があり、このままの関係でいいのかどうかずっと悩みつつ、なかなか東京を出ようとはしない…。これもリアル。
年老いた母が亡くなって、本当は何度も病室を妻が見舞っていたことがわかったある日、主人公の電車に妻が乗っていて、やっと夫婦らしい会話をして、そして「せっかく来たんだから、俺の電車、終点まで乗って行けよ」と主人公が声をかけると、それを待っていたように妻が「はい」。妻のホッとしたような表情がなんとも印象的なシーンでした。

そうですよね、人生の答えなどすぐに出さなくてもいいんですよね。

そして、主人公が夢を乗せるもう一つの主役は、現役80年(!)のデハニ50形という畑電の名物電車。
赤くて、小さくて、扉が手動で、車体が木製で、建てつけが狂うと大工さんがカンナをかけるいう、超レトロな代物です。これがまた、いいですね。

地方の赤字ローカル線云々とか背景はいろいろとあるはずなんですが、この赤い電車(黄色い2100系とかのも走っていましたが…)が風景に溶け込んで、ここに乗り降りするする人の暮らしをつないでいて、するどいチョイスだなぁと思いました。

それにしても、制服を着せたら中井貴一さんの右に出るものはいませんね。

いまのところ、私のまわりでは好評なのですが、一般的にもっとヒットして欲しいところです。良い映画なのに。「鉄」関係はなんだかんだで3割くらい損しているのかもですね〜。




2010年6月24日木曜日

家元の会のDVD

今日は、仕事の後7時過ぎからお稽古。

先日の演奏会のDVDが届いたというので、練習の後見せていただきました。
今日は昼間も姉弟子さんたちのお稽古があったので、先生は本日6回目の再生とのこと(^-^; 

思っていたより音は良く揃っていて、先生も「本当にあの時がピークだったね」と(苦笑)

でも、映像でみると、自分の演奏している姿が客観的に見えて、いろいろといけないところがわかります。特に私はテツクロ師匠のとなりだったので、至らなさが丸見え…。
 自覚している以上に、押さえる手(左手)の方に目がいったままでした。
 また、左手をずらすタイミングが師匠よりも半テンポくらい早い…。

う〜む。

映像を見ていたら、あの日の緊張感がフラッシュバックして、胸がどきどきしてきました。

2010年6月21日月曜日

続いてるんだぜ一本みちぃ_コクーン歌舞伎「佐倉義民傳」

今日は日帰りで渋谷です(;^_^A
暑いですね、東京。
すっちゃかめっちゃかのスケジュールの間髪を縫って、しかも周到な計画のもとコクーン歌舞伎を見に来てしまいました。
我ながら……。

なにしろやっとの思いでチケットをゲットしているのに、今さら諦めたら、後の半年をルサンチマンで過ごさねばなりません。

で、今年のコクーン歌舞伎は「佐倉義民傳」であります。
しかも今年の運を使い果たしたかと思うような、素晴らしい席。前から2列目(ほっほ〜(*≧m≦*) しぶきが飛んできちゃいます。)

とはいうものの、正直なところ「義民傳」と聞いて、初めはそれほど興味はわきませんでした。百姓一揆とか公方さまに直訴とか、重いテーマなのかな…と。しかも「今度のコクーンはラップ」という前評判も聞いたりして、それでなくとも、なるべく邦楽でやって欲しいと願ってやまない虫六としては、どおよ????という思いもあったりしたのですが、かぶりつきで観ていたせいもあり、初っぱなからラップでスッコーンと持ってかれました。「なにーっ!カッコイイべした!」と、思わず忘れていたお国なまりが心に響き渡ってしまったのでした。

ははぁ〜、まいりましたぁ〜。

ラップ。竹本みたいにカッコイイじゃないですか。しかも、百姓姿に妙にマッチしてました。ラップ場面の群衆の方々はほとんどが役者さんのようでしたが、両脇のお二人は特にクールでソロってましたので、その筋で知られたラッパーなのかな?と思ったら、mcikku(駒木根隆介)(←巨漢の方のほう)とおっしゃる、やっぱり売れてる方のようでした。役者もなさっている方のようですが、ミュージシャンのクールさは違いますもんね。

もちろん中村座の皆さんのお芝居はいいに決まってますが、今回は子役が上手くて美味しいところを持って行きました。達者すぎて面食らうくらい。交代出演のようですが、この日の子役さんは上手でした。処刑の場面では、毎日、毎日、こんなお芝居してて、この子等の心のケアは大丈夫なのか〜?と思ってしまうくらいな熱演でありました。

大団円も出演者全員でラップでしたが、身震いしましたね。
会場が明るくなったら、周辺のお客さんたちはみんな目を腫らしていました。
こういうの、舞台からみるとどんな感じなんでしょうね?

役者をのせてゴロゴロ移動する台車舞台とか見慣れた串田演出も含め、コクーン歌舞伎らしい、客席との一体感もあり、音楽の効果もあっていいお芝居だったと思います。勝手な感想ですけど、なぜか小劇場時代のお芝居を思い出させる演出だと思いました。そして歌舞伎とかなんとか関係なく、演劇が本来潜在させている「やばいエネルギー」を垣間見た気がしました。

でも、最後に子供たちが手を繋いで一等最初に舞台に飛び出してきたとき、このお芝居のシンプルなメッセージを受け取ったと思いました。子供たちの明日のために、今をあきらめてはいけないと。

日帰りしてでも来た甲斐はあったというものですね。


2010年6月20日日曜日

家元の会打ち上げ〜

5月の家元の会の打ち上げがありました。
久しぶりで皆さんとお会いしまして、また盛り上がりました。

お店は、兄弟子Kさんのお馴染みのお店で、お料理も美味しかったけど、お酒がいろいろと取りそろえてありました(* ̄ー ̄*)
Kさん、やはり相当のグルメ&飲み助とお見受けしましたよ。

先生と姉弟子さん方はあまりお酒を召し上がれないので、不肖虫六がちょいとおつきあいしまして、「十四代本丸」などいただいておりましたが、Kさんのおすすめで「黒麹旭萬年」という焼酎を…。割水一対一で、前の晩から合わせて寝かせておいたものだそうです。

焼酎を積極的にいただくことはほとんどありませんでしたが、クセが無くとろりとうまみがあって、とても美味しかったのでした。

しかし!今日いちばん皆さんをあっと言わせたのは、本日のスペシャルゲストとして参加くださったKさんの奥様の声楽の先生であるM谷先生であります!

この方は、なんと「笛吹童子」のラジオ放送版の主題歌を歌っていた方だったのです!!!
そんな凄い方といっしょに飲んでしまって、もったいない。というより、先生&姉弟子方々のテンションMAXで盛り上がりました。リアルタイムで放送を聞いていたそうであります。
…それにしても、M谷先生お酒お強い!顔色一つ変えずに、水のように飲んでました。あっぱれであります。

お土産ということでもないのですが、Kさんが演奏会をがんばった記念に、人形浄瑠璃の五行本「阿波の鳴門」と三味線関係の書籍をくださいました。ありがたや!
五行本は浄瑠璃の義太夫さんが読む本ですね。こんな風に印刷されていた(木版印刷のようです)のか…と目から鱗でした。


2010年6月19日土曜日

ひとつ質問していいですか?何がいいんですか?

中井貴一さんが主演している島根県のローカル線一畑電車を舞台にした映画「RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語」が、私のまわりでかなり話題になっています。
…と思ったら、中井さんと錦織監督が、“撮り鉄”で知られる前原国土交通大臣を表敬訪問したそうです。
つか、この映像…何度みても笑えるんですけど(*≧m≦*)

大臣室に、SLの写真パネル…やっぱりありましたね( ´艸`)

でも、映画は面白そうですよ。

2010年6月17日木曜日

怪異・妖怪画像データベース

京都にある日文研こと国際日本文化研究センターが、絵巻物や文献に描かれた妖怪の画像を無料で検索できる「怪異・妖怪画像データベース」を作り、16日にインターネット上で公開したというのをネットニュースでみたので、さっそく覗いてみました。

なんでも日文研が所蔵する江戸~明治時代の絵巻物や文献計100点に描かれた妖怪を一つ一つ抽出し、1826件をデータベース化したそうです。

凄くシンプルな検索画面が出てきたので、思いつく妖怪の名前を入れてみました。

「一反木綿」…検索結果: 0件
「ぬりかべ」…検索結果: 0件
「百目」…検索結果: 0件
「猫娘」…検索結果:0件

むむむっ、本当に入っていているんかなぁ。漢字・かなで出ないのかとあれこれ打ち込みなおしてみたけれど、効果なし。
それにしても、自分の妖怪知識が「ゲゲゲの鬼太郎」以上のものはない(;´д`)ということを再認識。

「産女」…検索結果:1件  やっと出た!

イメージ検索の方が探しやすいのかな?
試しに「猫」と入れてみたら、32件ヒットしました。

そうか、画像検索だから、必ずしも妖怪の名前がハッキリしているわけじゃないんですね。
検索結果で画像のサムネールが出てきて、それを選んでクリックすると、ちょっと大きな画像と少し詳しい情報が出てきます。所蔵元や情報源として親書誌などもわかる。親書誌にリンクがはってあれば、書誌情報も知ることができ、さらに資料全体のページごとの画像データまでアーカイヴしてあります。

検索はちょっとコツが要りそうですが、特に登録なども必要なそうですし、なかなか便利かもしれません。




2010年6月16日水曜日

虫六子、櫃まぶし開眼

昨日は不肖虫六の誕生日でした。(あ、年齢についてはどうぞ不問に…(^-^; )
で、誕生日当日は、バッキューン━━((゜Д゜Uu))━━!!!!!!ってことや、(A;´・ω・)アセアセってことが朝から噴出して、大変な1日でしたが、虫六子の塾などもあって特に祝い事もなく過ごしまして、今日改めて晩ご飯を食べにいきました。

で、リクエストしたのが、S市内老舗鰻料理屋「大観楼」の「鰻まぶし」!家人T、人生最大級の奮発です(断言)

最初は色とりどりの突き出し。
どれも美味しかったけど、ミョウガのスライスがシャリシャリして旨かった。
沢ガニが素揚げになって鰻巻きの上にのってました。

「えいえい、食えるものなら食ってみやがれ!」
「おう、頭から食ってやる。バリバリバリバリ」

出ました!鰻まぶし!
この貫禄ある瓢簞型のお櫃がご本体です。

蓋をあけて、お櫃解体。
名古屋で有名な「櫃まぶし」を大観楼流にアレンジしたお料理だそうで、2杯目を麦とろろをかけて食べるのが独特です。
ご飯の中にも鰻が入っていて、2段になっておるのです。しえぇ〜超贅沢!
ご飯も鰻も美味しくて、虫六子はほっぺたを押さえながら食べていましたヽ(*≧ε≦*)φ
家人は「こんなの食べると生協の鰻なんか食えなくなるな」とかいいながら頬ばってました。
夢中で食べて、写真撮るのを忘れたよ(爆)
なんだかんだ言って、我が家の食事レベルってB級なのね。

お酒ありますかと聞いたら、メニューにない冷酒をもってきてくれました。
「阿部勘」の「夏の酒」。すっきり辛口で、鰻にあいました。

〆はやっぱりお茶漬けでしょう。
あ〜、満腹、満足。
もろもろのことに感謝です。
櫃まぶしをご馳走してくれた家族にも感謝です。

また落ち着きのない1年がはじまりますね。

2010年6月13日日曜日

あなたはやればできる子なのよ…猿舞座・里めぐり2日目

猿舞座・里めぐり2日目は、お昼前にM県大和町の「武道館」。

元小学校の体育館だったという近代建築です。いいですね〜。猿まわしにピッタリ。

お隣は吉岡八幡神社。島田飴で有名な「飴祭り」が12月にあります。
鳥居の両脇の狛犬に真っ赤なずきんと前掛けが着せてあって、プリティです。
誰かが作って奉納したんでしょうか…、還暦かなにかのお祝いか何かで?

町内から130名ほどの住民のな方々が集まってくれて、とても雰囲気が良くお猿を見てくれました。こたえて、夏美君も可愛くやってくれました。主催のまほろばホールのみなさんもとても親切にしてくださいました。

「武道館」普段は、剣道や柔道の稽古場です。
この応援幕も「やまとだましい」ではなく、「たいわだましい」と思われます。掛詞なんでしょうけどね。

午後はS市に戻って高森市民センター。
途中、T谷のソバ屋チェーン店でお昼を食べていたら、グラグラッと地震がきました。
2年前の里めぐりの時にも、栗原地方内陸地震があって大変でした。「またか!」とみんなひやっとしましたが、とりあえずその辺りは無事でした。猿舞座が地震をよんでくるわけではないと思うんですけどねぇ。

高森市民センター、新しくて綺麗なホールです。

本番30分前、修二さんと上島さんが呼び込みのお囃子をならしました。
次々やってきますね、ご近所の方々が…。およそ250名。

上島さんの大道芸、日本の大道芸は「祝福芸」であることを何げに解説しつつ、傘まわし。「皆さんの身の上に幸せが雨あられと振りそそぎますようにぃ〜」と唱えながら、くるくる。

「いつもより多めに回してます」とは言わなかったけど、染之助染太郎を思い出してしました。金の輪を回しながら「今拍手している人たちの金回りが良くなりますようにぃ〜」と唱えると、急に拍手の音が大きくなりました。みんなゲンキンだねぇ。

夏水君は、天真爛漫。
やらないねェ、二足歩行…。でも嫌々ぶら下がっているのが、めっちゃ可愛い。

床が冷たくて気持ちいいのか、耕平君が声をかけても、べったりポーズでやる気のなさをアピール、観客の笑いを誘っています。

でも耕平君がうまくリードすると、嫌がっていた夏水君がうっかり綺麗に飛んで、技を決めてしまいます。
待たされて、綺麗な技を見せられると、感動しますね。
技を一通り見せると、夏水君は耕平君の膝に飛び込んで甘えます。この姿が可愛い。
耕平君が「あなたはやればできる子なのよ!」とか、お母さんみたいな口調で褒めて、頭をなでてやると気持ちよさそうにしている夏水君です。絵になります。
これが耕平君のお猿芸の型なのかもしれません。

公演中、さかんにホールの床に貼ってあるラインをコジコジして遊んでいた夏水君。
後でみてみたら、こんなことに…( ̄◆ ̄;)
市民センターのみなさん、ごめんなさい。

大和町や高森市民センターにつないでくれたS子校長先生にも感謝。

終演後、猿舞座はS子先生と大衡村へ、上島さんは仙台駅にUターンして東京に帰り、6月の猿舞座公演が終わりました。
また、来年来るそうで〜す。また、北海道の帰り足、8月3日に生出市民センターでも1公演していきます。見に来てくださいね〜。

2010年6月12日土曜日

れきみん前にお集まりの全世界のみなさまぁ〜_猿舞座・里めぐり1日目

猿舞座のS市公演初日ですが、虫六子の最後の中総体と丸かぶりしてしまいました。
 (。>0<。)
春休みに骨にひびが入って、1ヶ月の松葉杖生活だったので、可哀想だけど試合にでることもなかろうと踏んでいたら、「最後の中総体なのに、応援に来ないのか!?」と詰め寄られ、これは拙い( ̄Д ̄;; と思い、れきみんさんの公演は今年が3回目でもあるので、現場が混乱することもないということで遅刻させていただくことにして、中坊の体育大会の応援に行きました。
中学生のバスケ試合とか、久しぶり。さすがに体力ありますなぁ。

第1試合、虫六子が出る幕は無かったけれども、いきなり勝利!う、まずい。第2試合は2時半からですか〜。
とりあえず、午後の応援を虫六子のもう一人の親に託して、かいがいしく部活サポートに打ち込むお母さんたちに小さくなりながら挨拶しつつ、現場から姿を消す虫六でした。
虫六子よ〜、がんばれ〜!心の目で見て居るぞ〜(汗)

本番10分前、ぎりぎりセーフで猿まわし会場に滑り込んだ虫六です。どこに行っても役立たず… ( ´;ω;`) かたじけない…。

晴天の下、上島さんの大道芸。
「S市歴史民俗資料館前にお集まりのぉ、全世界のみなさまぁ〜」と口上がはじまると、観客の皆さんのテンションもあがります。

午前の部は暑くて夏水君もバテバテのご様子でしたが、それでも520名のお客さんの前で、1本杉、2足歩行(これはやらないね、なかなか)、輪抜けなどの芸を綺麗に決めました。午後はやはり暑かったけど、少し風があって野外が気持ちよいです、人様は。見に来た人494名。合わせて1000人超えました。午後は調子よく秘芸もやってくれました!お客さんも大喜びでした。

夕方、10-BOXに戻ってお猿のケア。小屋のお掃除のあと、草地で2匹でお相撲したり、毛づくろいしたり、マウンティングしたり…。リラックスして遊んでました。綺麗なお猿ですねぇ。

とかやっていたら、家人Tよりメールが…。虫六子、第2試合負けたらしい。ちょっと試合にも出してもらったらしい。虫六子の中学最後の夏も終わったか(遠い目)。




2010年6月11日金曜日

牛タンショック

明日から猿まわし公演です。
山口から村崎さん親子が着きました。東京から上島さんが着きました。
明日の会場のれきみんで合流、現場の下見をしました。
れきみんさんが用意していた会場は公園の南側入り口にこのほど整地された広々した広場。
が!しかし、耕平君からクレームが…。広場に面した宮城野大通りに交通量がありすぎて、お猿が間違いなく興奮する!と、とても危険です!と。
そこで、急遽雨天時用に申請していた別会場へ…。結局そちらにしましょうということになり、危機を脱出したのでした。(よかった〜!)

猿まわし芸は、全てはお猿君基準です。

で、晩ご飯に某老舗店舗に牛タンを食べにいきました。
虫六も本当に久しぶりで行ったのですが、そこでショッキングな事実に遭遇。
というのも、昔、牛タンといえば、「定食(牛タン5枚、麦飯、テールスープ、漬け物いっぱい)」が定番で、1200円くらい(だったと思う)かつ、その老舗店ではタンの厚みが売り物だったのです。
それが、牛タンは3枚に減り、お値段はなんと1400円。4枚入りを注文すると1700円になりはてていました(@Д@;
例の狂牛病の影響があとを引きずってのことと思われますが、あまりのインフレに会話する気力も失せてしまった虫六でした〜。

なにはともあれ、明日は仙台市歴史民俗資料館前で猿まわしで〜す。

2010年6月10日木曜日

お稽古再開…新たな課題曲は「越後獅子」

今日からお稽古再開です。
「春興」をさくっとおさらい…はいいんですが、手を間違えましたよ、手を ( ̄Д ̄;;
一応、2回目はできましたけどね。
師匠曰く「やっぱりあの時がピークだったねぇ(笑)」
しかし!「(虫六は)よく延びた。演奏会に出た甲斐があった。」と有り難いお言葉をいただきました。
(まぁ、数値10の方が11になるのと、数値1の人が4くらいになるのでは、伸び率は後者の方が大きいので…。(;´д`) がむばります!)

というわけで、本日からあたらしい曲のお稽古がはじまりました。

じゃーん!「越後獅子」です!!
高テクっすよ。こりゃ。

「越後獅子」
年代 文化8年3月
作詞 篠田金治
作曲 9世杵屋六左衛門

・角兵衛獅子の舞踊の地。箏曲から趣向を借りた一夜漬の作品だが、長唄の代表的名曲となった。唄は浜唄が眼目、鄙びた情趣があり賑やかで派手な手付けが多い。
『長唄名曲要説』(浅川玉兎著)より

なんでも文化三年に江戸に出て中村座で大当たりをとっていた上方の人気役者・三世中村歌右衛門が、当時のライバルだった三世板東三津五郎に市村座で得意の七変化の踊りを出されて、それに押されて中村座が不入りになってしまい、歌右衛門も負けじと七変化ものを踊ろうということになって、一晩で作者・篠田金治に作詞をさせ、それに一晩で杵屋六左衛門に曲をつけさせ、さらに次の一晩で市山七十郎に振付をつけさせて、四日目に舞台で演じたところ、大好評でみごとに人気を挽回したという曰くつきの作品だそうです。
本題は『遅桜手爾波七文字(おそさくらてにはのななもじ)』で、「越後獅子」はその七変化のうちの一つということのようです。(同書参照)

一夜漬けですか…( ̄◆ ̄;) 面白いですねぇ。


2010年6月7日月曜日

猿まわしの書類出した〜

ぎりぎりセーフって感じでしたが、特定動物の飼養移動に関する書類をM県とS市の所轄に出してきました。(3日前までなのですが、金曜日には猿舞座がS市入りするので焦りました (〃゚д゚;A )

書類の査収のためにちょっと待たされたので、動物管理センターに貼ってあるポスターなど見ながら時間をつぶしていたら、「愛玩動物飼養管理士」の通信教育講座の案内というのがありました。

「愛玩動物飼養管理士」なんて、聞いたことないなぁ。……「動物の愛護及び管理に関する法律」の趣旨に基づき、愛玩動物(ペット)の愛護及び適正飼養管理の普及啓発活動などを行うために必要な知識・技能を、公益社団法人日本愛玩動物協会の通信教育によって体系的に修め、所定の試験に合格し、協会より認定登録された者」らしい。

「1級管理士で、教育期間8ヶ月、受講料30,000円、認定登録料20,000円」らしい。

「受講者はペットショップや動物病院にお勤めの人たちをはじめ、OLやサラリーマン、主婦、学生、ペットシッター、動物担当の公務員など…」らしい。
ターゲットは、ペット業界人とステータスを求めるペット愛好家というところでしょうか?ペットのトラブルもいろいろあるようだから、こんな制度が導入されたのでしょうか。この協会は「仕分け」にはあわなかったんですかね。


「動物取扱業を行う場合には、事業所ごとに動物取扱責任者を1名以上配置することが義務づけられています。動物取扱責任者は、1)半年以上の実務経験、2)所定の学校の卒業、3)所定の資格等の取得、のいずれか一つを有している必要があり、「愛玩動物飼養管理士」は、この3)にあてはまるものと認められております。」と。
むむっ…愛玩動物(ペット)と特定動物はまた別でしょうけど、また「資格」云々という規制が、むやみに猿まわし芸人にかからないといいなぁ。だいたい、30年以上も毎日お猿と生活を共にしている人に対して、どんな人が「所定の資格」を与えうるのか?というのも不思議なことではあるけれど、まま、不思議なことはおこるので。


2010年6月5日土曜日

お猿の書類作成

今年も「猿舞座」の里めぐり公演があります。
しかも、気がつけば来週末… (@Д@;

お猿は一応猛獣なので、移動しながら飼養するには動物愛護法の下いろいろやっかいな規制があります。それは当然のことながら、「猿舞座」のような地道な里めぐりで細々でも芸能の受け皿を作って行こうとする動物芸一座のことを考えて作られたものではないわけなので、所轄の動物管理センターさんにとってもいろいろと想定外のことがあるみたいなのです。それでも、結果的に猿まわしがやらせていただけるように解釈していただくのに、説明や書類の書き方などで「あーでもない。こーでもない」のやりとりなどもあったのですが、去年あたりは「例年」どおりの書類で通していただけるようになりました。
というわけで、今日はあせって書類作り。今回は、S市とO衡村で公演するので、市と県の二部を作りました。週明けには届けないと…。


今年も「猿まわし」やります!
お近くの方、ぜひ見に来て下さいまし〜!


【猿舞座 里めぐり公演】

6 月12 日(土) 11:30~、14:30~
○れきみんに「さるまわしがやってくる」
  仙台市宮城野区・榴岡公園南側入口付近
  *雨天時は公園北側入口屋根の下
  (主催:仙台市歴史民俗資料館)
6 月13 日(日) 
11:00 ~
○大和町に「さるまわしがやってくる」
  大和町吉岡八幡神社隣 大和町武道館
  (主催:まほろばホール) 
16:00 ~
○高森に「さるまわしがやってくる」
  高森市民センターホール 
  (主催:高森市民センター
  後援:高森小学校、高森東小学校、
  高森中学校、高森児童センター、高森東児童センター、
  高森明泉幼稚園) 

8 月3 日(火) 午後
○生出に「さるまわしがやってくる」
  生出中学校体育館
  ( 主催:生出中学校PTA)

出 演
猿まわし(猿舞座)
  村崎修二+安登夢
  村崎耕平+夏水
共 演
大道芸(浅草雑芸団)
  上島敏昭
   (6 月の公演のみ)


2010年6月4日金曜日

ぬけさく(道化芸)を求めて

浅草雑芸団から恒例・ほおずき市企画のお知らせが来ました。
今年は、なんと「金子ざん」オンステージではありませんか!!
一昨年のほうずき市の猿まわしの公演のときの一人浄瑠璃は聞き応えありました!!というか、抱腹絶倒で、お腹の皮がよじれて切れると思ったよ…。
あぁ、ざんさんの珍芸たっぷり見たい ((w´ω`w))
金曜日かぁ…いいなぁ、東京に住んでいる人は…。



○「ぬけさく(道化芸)を求めて…in ほおずき市2010」

出演:金子ざん&浅草雑芸団
公演日:2010年7月9日(金)
時間:19:00開演(18:30開場)
会場:浅草木馬亭(03-3844-6293)
木戸銭:1500円(前売り・予約1300円)
主催:坂野比呂志大道芸塾(浅草雑芸団)
問い合わせ&予約 TEL/FAX 03-3388-4348
応援:ACC(アフター・クラウディ・カンパニー)/アフタフ・バーバン


2010年6月2日水曜日

5月に読んだ本

5月の読書メーター
読んだ本の数:6冊
読んだページ数:1598ページ

私の血はインクでできているのよ (ワイドKC キス)私の血はインクでできているのよ (ワイドKC キス)
自己ネタ系の漫画家さんとはいえ、かつての恥ずかしお絵かきのコピー転写で笑いをとるとは、自分のDNA解析を公表するかのような大胆さ。大変だなぁ。名鉄本のくだりが恥ずかしさMAXでしたかね。でもヲタ女子と鉄女子の接合部は制服だったのか〜?と分かった気になりました。
読了日:05月22日 著者:久世 番子

竹光侍 8 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)竹光侍 8 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)
ついに完結してしまいました。壮絶で、長い長い殺陣…。これは何か神がかったものが憑依して描かせたとしか言いようがない絵だと感じます。全てのコマが凄い、全てのコマが息を吞む。漫画文化の金字塔を見た思い。さっそく原作ノベライズが出たみたいですが、正直、漫画以外のメディアで見たいと思いません。
読了日:05月17日 著者:松本 大洋,永福 一成

家、家にあらず (集英社文庫)
時代小説かと思って読んだらミステリー小説のようでした。主人公の少女の存在感が瑞々しく、その視点で人物が切り取られていくので、政治のきな臭さや奥屋敷の淫行というプロットも嫌らしくないです。この時代、女には2つの出世の道があるというけれど、そのかわり所帯を持って我が子を育てる幸せは望めない。勝ち得た栄華の裏の心の空洞が翳りとなって、物語の真相も見え隠れ。女って怖いなぁ、強いなぁ。個人的には表使役・真幸が好きでしたが、そうきますか…。
読了日:05月17日 著者:松井 今朝子

荷風と左団次―交情蜜のごとし荷風と左団次―交情蜜のごとし
実は芝居者になりたかったという裕福な名家育ちのドラ息子・荷風先生と若くして座主となり劇界の命運を背負って立つ左団次丈の濃密な交流。女性との交際はいいとこ2.3年、長くて5年、でも左団次丈とは30年以上も親交を暖めていたという荷風先生の純情な一面が照射されて面白い。そしてもうひとつ、ここには黙阿弥以後の芝居の世界が浮き出されているのも興味深い。文士たちの芝居への興味と介入、新しい小屋と実験的な芝居の創造、戦争の進行…この時代にはまだ歌舞伎は古典芸能ではなかったんですね。
読了日:05月13日 著者:近藤 富枝

フォーカス・リーディング 「1冊10分」のスピードで、10倍の効果を出す いいとこどり読書術フォーカス・リーディング 「1冊10分」のスピードで、10倍の効果を出す いいとこどり読書術
とりあえず自分は「農耕型読書」を主にする読者であるということは自覚できました。それから、速読のための「心・技・体」を我がものにするためには体育会系メソッドによるトレーニングを積まなければならないそうです。出先の隙間時間に読もうとしていたのですが、タイムを計りながら実践する「鍛錬編」にいたり、こりゃいかんと自宅で時計を脇に置いてやってみました。教室でリードしてもらいながらでなく、自分でやるのは正直めんどくさかったです。少しは早く読めるようになったかな…
読了日:05月10日 著者:寺田 昌嗣

東洲しゃらくさし (PHP文庫)東洲しゃらくさし (PHP文庫)
謎の浮世絵師・東洲斎写楽の出自に迫る時代小説かと思いきや、嗜好や肌感覚も違う東西の劇界で、上方から江戸に渡る芝居者の勝負心や艱難辛苦の方が読んで面白い。江戸の初興行で大失敗した並木五兵衛(五瓶)の起死回生の一本が『五大力恋緘』とは!しかも負けた心境の五瓶を「兄さんは辛抱が足らぬ」とぴしゃりと言い放つ二代目菊之丞の言葉が深くて、思わず心を鷲づかみされました。
読了日:05月05日 著者:松井 今朝子
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