つぎにFさんの運転するレンタカーが停まったのは、九十九海岸にさしかかろうというあたりの集落でした。
坂の上から見ると、木造の年期の入った住宅が海岸に面して見通しよく建ち並んでいる、落ち着いた雰囲気の集落でした。湾の名前と同じ九十九さんという立派なお屋敷があり、農業用の大きな作業小屋が併設されてました。港町になぜ?近くに味噌の工場があって、大豆を煮る臭いがしていました。
そこから、また海岸沿いに移動していったら、珍しい船小屋が並んでいる集落発見。
内浦長尾という集落のようです。
町並みハンターのFさんとNさんが殺気立ちました。
すてき。
帰ってから知りましたが、ここは「能登百景」のNO.1の金賞に選ばれた有名な景観のようでした。「小さな入り江にある昔ながらの古い船小屋が風情を漂わせ、この海岸線独特のの五色に変わるといわれるきれいな砂が、澄みきった海を際立たせる。」と評されています。今日は雨降りなので、いちだんと風情がありますね。
海岸線から1本入った道。広〜い間口の家が建ち並んでいます。
船小屋の脇に立てられた(たぶん)ゴミ置き場。
掃除当番の順番が貼られていました。なぜかこういう光景に弱い虫六。
ここから少し先を急いで、珠洲市鮹島地区へ。
いきなり出くわした超でかいお家。
うひょ〜凄い。船主さんでしょうかね?
鮹島キリコ祭りで使われるキリコ(奉燈)の格納庫がありました。鮹島のキリコは総漆塗、金具、彫刻と贅を尽くした絢爛豪華なものだそうで、能登のキリコの中でもひときわ華やからしいです。背の高いキリコをそのまま収めるんでしょうか、高っ!川越祭りを思い出しました。「島之地」とは町内会の名前かな?キリコを出して準備をするための前土地が広く取ってありますね。
ちなみに、鮹島キリコ祭りは9月10、11日で、11日の夜には県指定無形民俗文化財・早船狂言が開催されるそうです。まったくもって能登は芸能の宝庫ですね。
体育館かと思う、この木造住宅。でかい。
(…というか、雨の中持ち歩いてカメラに曇りが入っちゃった…。ちょっと不安がよぎります)
銭湯みっけ。
鮹島キリコ祭りは200年歴史があるそうですが、この髙倉神社の秋祭りとして執り行われるそうです。
社殿のまえの広場がやはり広いです。
こちらにもキリコの格納倉庫がありました。本仲町のキリコです。
見てみたいものですね。
珠洲市の道の駅に寄ったら、隣がのと鉄道の元・ホームを利用して産直市をやってるようでした。こんなところまで通っていたんですね。
今日はお休み。
珠洲駅の先にも線路はあったみたいです。信号とホームを残して、線路だけはなくなっていました。
さて、ここで私たちの能登巡りも終点、帰りの電車に間に合うように、和倉温泉に帰らなければなりません。びゅーっと、一気にドライブモードで戻りました。
運良く和倉温泉から特急に乗ることができたので、買っていた指定券を変えてもらいました。車内補充券をもらって、ほくほくの虫六…。このレアさがわかってしまう今日この頃…やっぱりキテますかね ( ̄◆ ̄;)
特急の車内で、ビールと鱒寿司で打ち上げモード。最後まで楽しい旅でした。
Nさん、Fさん、大変お世話になりました。
また、次の機会をぜひに〜。
関東圏のお二人と大宮で別れて、ひとり東北新幹線に乗り継ぎました。
家人の方々は勝手に晩ごはんを食べるので、適当に食べてくるように言われていまして、さきほど鱒寿司も少しいただいたのでお腹は空いていませんでしたが、珠洲の道の駅でかった「多間本家」のクリームパンがあったのを思い出して、駅で買った青森リンゴジュースで食べました。小学校の給食を思い出すなつかしい味でした。
超特急で、仕事がまってるあの町へ引き戻されていくなぁ〜。