2012年6月28日木曜日

第五福竜丸展示館前広場でサン・チャイルドに会う

一夜あけて、25日は月曜日。今日のミッションは午後からなので、午前中は最寄り新木場駅の夢の島公園に行きました。第五福竜丸展示館に会いたい人がいるので訪ねていくのです。

新木場駅でモーニングセットを買って、朝の散歩。
昨日は東銀座でエキサイティングなスーパー歌舞伎をみて、今日は夢の島…、ギャップあるなぁ。

行き交う大型トラック。人の気配はあまり感じないのですが、自転車がたくさん駐めてあります。

ゴミ収集車が入っていくなぁと思ったら、清掃工場の入り口でした。
現在の大気汚染の数値が表示されるようになっているんですね。
さすがに放射線数値はなかったけれど、おそらく福島県内に作られることになる中間貯蔵施設もこうなるのかなぁと想像してしまいました。

第五福竜丸展示館は月曜日休館なんですが、虫六が会いたい人は前庭にいるので、きっと大丈夫と読んで来てみたら、


ほらね。
やっぱりお会いすることができました。
現代美術家ヤノベケンジさんが作った「サン・チャイルド」君です。

少し前の新聞に福島に未来見つめる子ども像を ヤノベケンジさんが計画」という記事を見つけて、これは見たいと思いました。
終末を強くイメージして“サバイヴァル”をテーマに作品を作り続けてきたヤノベさん。実際に機能性のある黄色の防護スーツの作品をこれまでいくつか拝見してきました。
(プラモデルも持ってます ( ̄▽ ̄) )
そのヤノベさんが、震災後…というより原発事故後に再生の願いをテーマに作品を作ったそうです。

実はちょうど昨日(24日)の夜に、美術評論家の椹木野衣さんと作家のトークライブを行ったらしいのですが、虫六は「ヤマトタケル」を見ていたので聞き逃してしまいました
(;´▽`A``
せめて、作品だけでも見ておこうと足を運んだというわけです。

キャラクターが見えないイエロースーツの中には、こんなかわいい少年が入っていたんだね。胸のガイガーカウンターは「0」をさし、少年はほのかな笑みを浮かべ、少しあごをしゃくって、ひたすら大きい目をあけて空にまっすぐに視線を伸ばしていました。

サンチャイルドを眺めながら、ベンチに座って、駅で買ってきたサンドイッチとコーヒーを飲みました。

この作品を福島に運ぶ計画があるらしい。福島の人たちに見てもらいたいな。

展示館の前庭には、水爆実験で被爆した第五福竜丸のエンジンが展示されていました。

入り口のガラスをのぞいたら、船首が見えました。

あまりゆっくりもしていられないので展示館を後にして、公園内を少し迷いながら散歩して帰りました。突然広い駐車場に出たナーと思ったら、突然向こうに警視庁のワゴン車と囚人護送車がものものしく次々と横切っていきました。さきほど見た清掃工場の方に向かって走っていく様子です。服役中の囚人の方々はこんなところで強制労働させられているのかー。都市の暗部をかいま見た思いだなぁ。



新橋演舞場六月大歌舞伎【夜の部】_スーパー歌舞伎は古典

猿之助襲名公演、夜の部はスーパー歌舞伎「ヤマトタケル」です。
通しなので、生写真など買い足したりして(*≧m≦*) 館内うろついていたら、夜の部まで時間があるのでと、いったん外に追い出されました。

今月の記念撮影スポット。
柿色の裃に三升の紋、市川家なんですよね…。

な、わけで、夜の部は前から二列目ど真ん中あたりです。贅沢じゃ〜。


新橋演舞場
初代市川猿翁 三代目市川段四郎 50回忌追善
六月大歌舞伎
二代目市川猿翁 四代目市川猿之助 九代目市川中車  襲名披露
五代目市川團子 初舞台

平成24年6月5日〜29日

【夜の部】

スーパー歌舞伎
三代猿之助 四十八撰の内 ヤマトタケル

小碓命後にヤマトタケル/大碓命  亀治郎改め猿之助
帝           中 車
タケヒコ        右 近
ワカタケル   初舞台 團 子
兄橘姫/みやず姫    笑 也
弟橘姫         春 猿
老大臣         寿 猿
ヘタルベ        弘太郎
帝の使者        月乃助
倭姫          笑三郎
熊襲弟タケル/ヤイラム      猿 弥
尾張の国造       竹三郎
皇后/姥神       門之助
熊襲兄タケル/山神        彌十郎




(ちょっとネタばれです。これから見る人はご注意ください)

開演ベルとともに暗転。(へぇ〜、スーパー歌舞伎って暗転ではじまるのか…)と思っていると、シャーッと定式幕が開く音。なんだか耳を澄ましてしまった。
パッとスポットが点いて、亀治郎丈と中車丈が役らしい支度をして二人で正座…いきなり口上がはじまりました。はじめは予定になかった襲名口上、急遽、夜の部もやることになったという…。最初にやるんだ。
中車丈も昼の部よりもリラックスしている雰囲気。新猿之助「歌舞伎は、観客の皆さんと役者が一緒に作り上げる芸能です!テレビとも映画ともそこが違うんです。この二人が言うんだから間違いない!」と。笑いを取ってました。なんだか清々しい気分になった二人だけの口上でした。


これはあとで聞いたお話ですが、新猿之助は亀治郎時代に八千代座でも同じようなことを上演前に言ったことがあるそうです。その時はSH竹さんからダメ出しされてそのあと封印したとか。でも、この信念をずっと心の底においていたんですね、文句も言われない立場となって猿之助襲名で取り出したということなのでしょうか。
SH竹さん的にNGといえば、襲名公演でスーパー歌舞伎もNGだったらしいけど、これも一つは古典もの、もう一つはスーパー歌舞伎で押し通したとか。そりゃ、猿之助を継ぐんだもん、スーパー歌舞伎でしょ?!なんでクレームが付くのか理解に苦しみますね。手間とコストが掛かるからでしょうけど。

で、口上が終わって下りてきた祝い幕は例の福山幕!この祝い幕は、初代猿翁「黒塚」「小鍛冶」「連獅子」、3代目段四郎「連獅子」、8代目中車「火焔獅子」そして亀治郎自身の「蜘蛛絲梓弦」「鬼揃紅葉狩」の隈取りを融合したものらしい。福山がコンピュータで重ねさせたりしている作業をニュースで見ましたが、原画を織り込むか染め出すのだと勝手に想像していましたが、なんとドローイング!どおりで迫力あるはずだね。(誰が描いたのかな?ってのは余計なお世話か)

シャッター時間を十分にとって幕があがり、「ヤマトタケル」の始まりです。

先代のスーパー歌舞伎をリアルで見た事が無いので大きな事は言えませんが、当時のお客さんが熱狂した気持ちも分かる気がしました。舞台に華があり、ストレートに面白くて、分かりやすい。立ち回りの最中に見栄を切るところで、いちいちスポットがついて、わぁ拍手〜っていう間も楽しいし。めくるめく舞台です。


先代は雰囲気も派手だし、全方位光彩を放っている感じですが、新猿之助(亀治郎)はタイプがちがっていて、悲劇のヒーローであるこの役のニンに合っているように思います。(梅原先生は亀治郎には陰のイメージもあるから繊細で悲しみのあるタケルになったとおっしゃったそうですが)。誰をも虜にする魅力の持ち主でありながら、認めてもらいたい父帝(中車)だけからは愛を得られず、戦いに明け暮れ、傷ついて死んでいくタケル。断末魔の「ヤマトに帰りたい。ヤマトに帰りたい」は泣けました。


新猿之助が「すでに古典」というのだから、元々あった脚本には違いないのでしょうが、3.11以後の受け止め方としても、様々なテーマを感じ取ることができる深い作品だなと思いました。野蛮な国を正義の名のもとに退治しにいくと、そこにはもともと豊かに暮らしていた民がいて、「おまえ達ヤマトが、鉄(の暴力)とコメ(の価値観)とで侵略して来たのだ」と抵抗する。しかし、自分の理想を信じて征服してしまうヤマトタケル。滅びていく海や山にくらす先住の民族。故郷に帰りたくても帰れないタケル。せつないです。
タケルが亡くなったあと、父帝がタケルの遺児ワカタケル(團子)を日継ぎの皇子とするわけですが、
ワカタケル「お父様は帝になられましたか?」
兄橘姫「いいえ、お父様は帝ではありません。でもあなたは帝になるのですよ」
ワカタケル「お父さまぁあああ〜、お父さまぁあああ〜」(←お客さん、拍手喝采)
  (あの〜、それってもともとあった脚本ですか?)


そして大団円は、陵から鳳凰になって飛び出していくヤマトヤケルの魂…、もちろん宙乗り!豪華絢爛!

これまではヤマトタケルを演じていた右近丈が脇にまわってしっかりフォロー。とてもいいタケヒコ役でした。それから、彌十郎丈が澤瀉屋一門の中で大奮闘でしたね。

昼の部も夜の部も連日満員御礼で、特に昼の部はチケットが手に入らなかったと嘆く声を沢山聞きました。こんなに注目されているんだから、SH竹さんも焦らずに新しい歌舞伎座の開場に合わせて襲名すれば良かったじゃないか?!と思ってしまいますが、なぜ待てなかったのかな?大きな会場だったら、もっと見応え合ったでしょうね。
これも、澤瀉屋で開場公演はNGとか言って、格調高く人間国宝で…とか考えているんでしょうかね?元締めが時代に乗り遅れてちゃしょうがないよな〜。


芝居のあと、すでに「ヤマトタケル」を観劇しているNさんと待ち合わせして、新橋で飲みました。「来年の金比羅で襲名興行やらんかな〜」と妄想を膨らませ、非常に盛り上がりました。


今夜の宿は築地だったので、ほろ酔い気分で夜の工事現場の脇を通ってみると、夜間工事中でした。
いやはや〜ご苦労様です。
この館に来年の今頃どんな芝居が掛かっているんでしょうね…。



2012年6月27日水曜日

新橋演舞場六月大歌舞伎【昼の部】_新猿之助の覚悟

新橋演舞場は、いよいよ澤瀉屋4人の襲名公演です。これは、歴史の現場に居合わせる気合いでなんとしても見なくては!!と、汚い仕事に手を染める覚悟で(←ウソです)プレミアムチケットをゲットしてもらいました。

昼の部は、本当にソッコー完売だったらしいです。私もあと2人分で鉄の扉が閉まっていたと…。前に電話が繋がっていた人がもう3枚買ったらアウトだったと…。
恐ろしい((゜Д゜Uu))━━!!!!!!

しかし、結果オーライです。うひひひ、芝居の神様は私の味方をしてくれました。
某福山雅治氏がアートディレクターをした新猿之助の襲名公演ポスター。

なんか亀治郎と仲がいいらしい…と聞いて(文藝春秋で読んだんですけど)、前日に「龍馬伝」の最終回を再視聴して備えました。香川照之が演じた岩崎弥太郎は、龍馬に対して陰の存在でもあり、その弥太郎そっくりの亀治郎が刺客となって龍馬を切るというのは演出上欠かせないキャスティングだったとか。なるほど、香川照之と亀治郎が線対称に画面を割るシーンがありました。似ているんですよね…、やっぱり従兄弟なので。あ、脱線しちゃいましたね。


新橋演舞場
初代市川猿翁 三代目市川段四郎 50回忌追善
六月大歌舞伎
二代目市川猿翁 四代目市川猿之助 九代目市川中車  襲名披露
五代目市川團子 初舞台

平成24年6月5日〜29日

【昼の部】
一、小栗栖の長兵衛(おぐるすのちょうべえ)
長兵衛     中 車
馬士弥太八   右 近
妹おいね    笑三郎
堀尾茂助    月乃助
猟人伝蔵    弘太郎
父長九郎    寿 猿
巫女小鈴    春 猿
僧法善     猿 弥
七之助     門之助

二、口上
猿之助改め猿 翁
亀治郎改め猿之助
中 車
初舞台  團 子
幹部俳優出演

三、三代猿之助 四十八撰の内 義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)
川連法眼館の場
  市川猿之助宙乗り狐六法相勤め申し候
佐藤忠信/忠信実は源九郎狐  亀治郎改め猿之助
駿河次郎           門之助
亀井六郎           右 近
飛鳥             竹三郎
川連法眼           段四郎(休演のため、寿猿)
静御前            秀太郎
源義経            藤十郎


中車の初舞台「小栗栖の長兵衛」は、もう幕があいてから20日近く経つのですが、まだ緊張が伝わって来るものでした。演目が、岡本綺堂作とあって時代がかった歌舞伎歌舞伎していない感じの作品なので、それほど違和感はありませんでしたが、いづれ第一歩なのでいいとも悪いとも言えないけれど、とにかく、40代で歌舞伎界に身を投じようという決心は並の覚悟ではないと思うし、次を見守りたいと思いました。でもそれなりに堂にいってた感じでしたよ。さすが実力派俳優。丸本ものとか、まだまだハードルはあるでしょうが、がんばってください。
っていうか、まわりで支えなければ…という澤瀉屋の俳優達の思いの方が強かったという気もしますが…。


福山雅治がみずからデザインして贈られたという祝い幕があがっていよいよ口上。
藤十郎丈のリードでお披露目されました(そうか、もう歌舞伎界の重鎮は藤十郎しかいないのか…)が、ソフトでしかし折り目のきちんとした感じのいい口上でした。秀太郎丈の口上も八代目中車のことに触れたりして良かった…、しかし、そのころ足がしびれた(?)團子くんが奇妙な姿勢を取りだして、会場の注目を浴びておりました。まあね、チビちゃんだからしょうがないですよ。そのイノセントぶりに、虫六はおもわず先週一緒だった猿まわしのおサル・夏水くんを思い出してしまいましたが、梨園の御曹司を捕まえておサルと比べるとは何事ぞ!と叱られますかね。(すみません)自分の番にきたら、「おじいさまより大きな役者になりたい」とかハッキリ口上してその聡明さで観客から感嘆を浴びておりましたが。


新猿之助は、おもわず「亀ちゃん」と声を掛けたくなるような彼らしい語り口調ではあったのですが、「猿之助」襲名は彼の中では想定外だったとのことで、それでも梅原猛先生から「外から降りかかった運命でも、自分が欲したかのように愛するのが運命愛で、その運命愛に従って生きなくちゃいかん」と言われたことを自分に受け入れて、歌舞伎のために命を捨てる覚悟であると言い切りました。ちょっと遠くの席でしたが、なんだか神々しい光景でした。この人、ひとかどの役者になるために精進しますとか、そういう次元じゃない、歌舞伎の将来を背負う覚悟をしたんだなと感じるところがあり、なんだか感動しました。
亀治郎丈は、澤瀉屋の公演からは距離を置いて、放れ猿のように個人プレーで役者をしていたところもあり、市川宗家(成田屋)に対しての澤瀉屋、将来は襲名するなら段四郎…というポジションで、斜に構えて演技を磨いていたところがあったんでないかと想像します。しかし、澤瀉屋という一家を背負っていこうという決心を固めての猿之助襲名ということなのでしょう。

しかし、妄想ついでに余計なことまで考えると、
澤瀉屋にしてみれば三代目猿之助を欠いた後の興行はけっして楽なものではなかったでしょう。(虫六は玉三郎が率いた泉鏡花の公演しか見たことありませんでした)。これまで澤瀉屋の屋台骨を支えていた右近丈も、心中は複雑かもしれないけれど、今度の連日大入り満員の状況には、「若、帰って来てくれてありがとう!」という部分もあるのではないでしょうか?
…というのも、今回、猿之助自身の奮闘もさることながら、脇を支える役者さん達もそうとう張り切っているように感じたからです。


(しかし、週刊誌が報じたこのニュースが気にならなくもない。頭のいい人たちなんだろうけれど、内輪もめみたいな確執をおこして澤瀉屋らしい表現をやれなくなっていくような状況にはしてほしくないですね。新しい猿之助が作る新しい澤瀉屋の歌舞伎をみせてほしいし。)


襲名口上の最後に、猿翁が病後の姿で登場したのも胸にくるものがありました。どこまでも型破りですね、澤瀉屋は。

昼の部のいちばんのお目当ては「四の切」こと「義経千本桜 川連法眼館の場」!
これは先日育ちすぎた狐みたいのを金比羅で見たばかりでしたので (;´д`)、比べるなと言っても無理。
新猿之助のは源九郎狐はこうでなくっちゃ!」と思わず納得のまさに理想型の狐でした。小動物のようにかわいくて、軽やかな身のこなし、妖艶さ、華やかさ、けれんたっぷり…いやぁ、適役とはこのことよ。鼓をもらって宙づりで消えていく時の、喜んでじゃれつく様子のかわいいことかわいいこと。3階からぶわーーーっ吹き出す花吹雪!生きてて良かった〜、満足じゃ。
…これ、金比羅でやられたら間違いなくノックアウトだな、俺。

筋書きの上演記録をみましたら、昭和39年から平成9年まで「四の切」の上演は8割くらい三代目猿之助の源九郎狐でした。いま、これが「四の切」とイメージする芝居は三代目が創り出した(もしくは完成させた)ものなのかもしれないのだなと納得しました。

藤十郎丈の義経も良かったし、秀太郎丈の静がとにかくかわいいし存在感がただならない感じで参りました。

2012年6月26日火曜日

久しぶりの定点観察_黒い虫六東銀座に現る

このところ、銀座方面には用事なしだった虫六ですが、久しぶりに東銀座に足を伸ばして、例のパワースポットに行ってみました。

 ややや、なんだ?この可愛げの欠片もない巨大ビルジングは…。

うりゃ。
やっぱり?これ歌舞伎座ですか…。
変わり果てたお姿に…。あ、でも前の方に破風っぽい作りができる感じですかね。

向かいのビルに映る古い歌舞伎座が好きだったが…。
ミもフタもないなー、こりゃ。

こんなんなるらしーですよ、みなさん。
日本特有のハリボテ看板建築?
新しい歌舞伎座は来年(2013年)の建設が順調にいけば4月完成の予定とのことです。
もう1年切りましたね。

そんなわけで、虫六の今日の黒いミッションは…、ただいま新橋演舞場で公演中のあのプレミアムな襲名公演です。
ふっふっふ。



2012年6月20日水曜日

MBTのスニーカー、メンテ出し

去年の7月に購入して以来、ほぼ毎日のように、出勤時も旅先にも履いていたMBTのスニーカー。そろそろ靴底が怪しくなってきたので、思い切ってメンテにだしました。

なんと、初回の修理代は無料!
1週間で直してくれるそうです。
さすがMBT、サービスが行き届いております。


そんなわけで、去年の夏からサンダルがあるといいなぁとおもっていたので、ついでに購入。一応今年のモデル。夏はこれが大活躍することでしょう。

猿まわしin Sendai_(2)れきみん

17日の会場は仙台市歴史民俗資料館。今年もお世話になります。
昨日と打って変わって今日のお天気は晴天、しかも28度の予想です。
1日でいきなり10度あがりますか…、まじで。

そんなわけで、いつものように資料館の前庭に客席をセット。れきみんのスタッフさんたちも慣れたもので、ささ〜っと準備完了。
若頭・耕平君はこの暑さが心配。お猿は20度を超えるとぐったりモード、また、見に来た子供たちの熱中症問題も心配です。

なにはともあれ、土岐山館長さんのご挨拶で公演がはじまりました。

うわ〜っ!集まってくださいましたよ。
午前の部442人、午後の部333人のお客様に来ていただきました。
なかなか手強そうなガキ…もとい、お子さんとかも来ていて楽しげな雰囲気です。

若頭 「今日は暑くてやらないと思います…」

タクさんが唄(英語の)で場を繋いでくれました。

千両役者登場。
夏水・8才。

若頭「ね、お願いしますよ〜」
な「だって暑いんだもん」

な「あ、うっかり登っちゃったな 、俺」

な「あ〜、やっぱり暑いんだもん」

な 「なんなの、なんなの〜。何がそんなに面白いの?みなさん」

な「俺、やりませんけど…何か?」

若頭「ほらほら、なっちゃん、がんばって」
な「なんで、なんで、涼しいとこいこうよ。それいつもやってるし」

な「あうっ、俺またうっかり跳んでしまいました。」

な「もう、やらん。今日はおしまい。…なになに「楽天選手名鑑」?なんだこれ?」

……とかなんとか、なっちゃんが思っていたかどうかはいざしらず。今年の公演も無事成功!見に来てくれた皆さん、どうもありがとうございました。恒例になってきたおかげで、リピーターの方も増えてきて、ありがいことです。

この日、猿まわしを見に来てくれたタクさんのお友だちのナベさんも合流して、ラブミー牧場で打ち上げしました。
ナベさんはハワイアンバンドのウクレレ演奏家。プロのミュージシャンです。震災をきっかけに与論島への移住を決めたということで、なんと(!)自転車で自力で与論島まで旅する予定なのだそうです。そして明日出発することに決めたとのこと。すごいです!自由だな〜。
そんなわけで、ミュージシャンふたりで急遽ミニライブ。へへへ、贅沢な打ち上げとなりました。

村崎親子も思わず聞き入っております。
…つか、風来坊の集団に何故かまじってFreeを飲んでいる堅気モノの虫六…ですかね。

みんな明日は早いので、生ビール5杯ほどで切り上げました。
ナベさん、気をつけてお出かけください。そして、与論島をハワイアンのメッカにしてください!

そして、翌朝、猿舞座ご一行も台風に追いかけられるように山形方面に旅立って来ました。
お疲れさまでした〜!
また、来年!!!


2012年6月16日土曜日

猿まわしin Sendai_(1)卸町と高森

今日から猿舞座仙台巡業がはじまりました。

実は予定にはなかったのですが、いつもお世話になっている10-BOXさんのお願いで、卸町にある仮設住宅で猿まわしを見せてほしいとのことで、急遽お邪魔することになりました。

いまにも降ってきそうな空模様…。
今日やれるかどうか空と相談中ですが、仮設のお世話役をしている青年の熱意が伝わってきて、お天気に打ち勝ちました。

 若頭、上演決行!
ぽちぽち小雨ふるなか20名ほどのお客さんが見に来てくれました。

ま、夏水くんはいつもの通りだったけどね… ( ̄◆ ̄;)
仮設のみなさんをハラハラさせながら、「がんばれ〜」と言われながら、でもひととおりやってくれました。

夏水、8才。人間だったら30過ぎの青年です。
(はぁ〜、仕事オワタ〜)モード。
でもかわいいから赦す。

というか、お昼を食べていたら土砂降りになり、間一髪でした。

 午後は、高森中学校。

雨降りですが、PTAのお父さんお母さんが会場をセットしてくれました。
入り口では、氷水サービス。寒くないか〜?と思うところありましたが、中学生が群がっていました。

 修二さんが太鼓を叩いていたら、モンキーダンスを披露してくれるちびっ子が…。

今度の公演の助っ人は、金沢市を中心に活躍しているイージー・タクさんです。
「旅に出ようか」を熱唱中…、

だったのですが、夏水くんが顔を出して、中断。
猿まわしの始まりです。

高森は高森中学校の庄子校長先生がいつも力になってくれて、ありがたいことに3回目。以前に見に来てくれたリピーターの方も沢山いて、大人数なのにアットホームな雰囲気です。
体育館に集まってくださったのは200〜300人くらいって感じでしょうか。
夏水くんは、ソッコーで床テープをはがしたり、冷たい床にへたり込んだりして、またまた相変わらずでしたが、決めるとこを決めて、みんなから大きな拍手をもらっていました。小さい子供からお年寄りまで、お客さんの年齢層もさまざまでした。
こんな風に広い年齢層の方々が一同に会してお猿くんの一挙手一投足に固唾を飲んでいるという光景も得難いものがあります。
PTAのお母さんたちが「癒されました〜」と声を掛けていました。


またね〜。

明日は、仙台市歴史民俗資料館での猿舞座公演やります。
1回目11:30〜、2回目2:30〜。