2016年1月の読書メーター
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:1148ページ
ナイス数:57ナイス
るきさん(新装版) (単行本)の感想
あの「るきさん」が新装版になって再刊。時代も流行も超越したるきさんのキャラクターは相変わらずキュートなのですが、どっこいHanako世代の象徴のようなえっちゃんも何か普遍性をふくんでいる気がしました。表紙はハードからソフトカバーになったけど、カラートーンの冴えもそのままに再現されていて、ファンには嬉しい。巻末に加えられた2003年版のるきさんの図書館のエピソードもほのぼの。えっちゃん、もうOLさんではない雰囲気だったけど、小川君とはどうなったのかな?
読了日:1月30日 著者:高野文子
海街diary 7 あの日の青空 (flowers コミックス)の感想
やっと出た7巻。登場人物紹介の幸さんの表情を見ただけでドキドキしてしまうのでありました。姉妹それぞれの不器用な恋模様もすこしづつ変化しているようで…。今回は佳乃ちゃんと坂下課長の関係が良かった。それから山猫亭のおやじさんの舵取りが素晴らしかった。ミドリさんの煮魚定食も食べたいです。…と思ったら千佳ちゃんの暗い顔…。次号は秋か、秋なのか!また1巻から読み返して待つしかないのう。
読了日:1月25日 著者:吉田秋生
ふたがしら 6 (IKKI COMIX)の感想
…芳…。 (この時点で私的にはクライマックスを迎えてしまいました) 宗次は仏じゃないかんね、いちばんおっかない奴だかんね。
読了日:1月23日 著者:オノナツメ
フイチン再見! 6 (ビッグコミックス)の感想
としこさんの男っぷり(?)の良い啖呵が惨めな時代の空気を一掃していて手足が伸びる。進駐軍も味方にしてしまう魅力は凄い。お父さん淳一さんも日本に帰ることなく命を落としてしまい、心細い一家の大黒柱となった姉妹の奮闘。威勢良く小さな家を買うところもいいなぁ。髪をばっさりも半端ないヘアスタイル。それにしても、影を持つ謎の男・関屋と本当に結婚するのか?
読了日:1月4日 著者:村上もとか
足摺り水族館の感想
絵的には独特の世界感をもっていて、かつ、相当の技量も感じます。冊子全体をアートコーディネイトしていく作り方も面白いし、新しいものをみた感じ。そのような形態であるがゆえに(?)ストーリーはかなり追いにくく、夢とうつつが混濁してあるような断片的でシュールな世界…ですが、この感じは個人的には好きです。
読了日:1月4日 著者:panpanya
妹背山婦女庭訓 (橋本治・岡田嘉夫の歌舞伎絵巻 5)の感想
『妹背山婦女庭訓』は全部で五段構成の演目ですが、舞台にかけられる時には「山の段」「道行恋苧環」「三笠山御殿」とバラで演じられることの方が多いので、こんな話かといろいろ合点。入鹿の人を越える妖力は鹿の血が混じる出生に秘密があったとか、淡海はただの正義の味方でなく過失で一度クビになっててがそれをリベンジしたい目的もあったとか、よく見るお三輪の場面は全体からみればホンの後半の部分に過ぎなかったとか。岡田さんの絵も変型折込み縦長画面でここに極まった絢爛たる大迫力!圧巻。しかもそれが場転になっているとこがまた凄い!
読了日:1月2日 著者:近松半二,橋本治
国性爺合戦 (橋本治・岡田嘉夫の歌舞伎絵巻(4))の感想
橋本治・岡田嘉夫コンビ(?)の歌舞伎絵本の続刊が出ていた(既刊3巻はゲットしてました)ことを『義太夫を聴こう』で知り、慌てて入手。『国性爺合戦』という作品は、中国が舞台で奇想天外な英雄譚という筋立てが近松門ものというイージと結びつかず、捕らえどころがなかったのですが、このくらいのあらすじにしてもらえると、すんなり入って来ました。たしかに歌舞伎っぽいぞ(そのまえに文楽ですが)。岡田さんの華麗な絵も魅惑的で、これは舞台映えするなぁーと、勝手に想像しました。
読了日:1月2日 著者:橋本治
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