S市での公演は、10月3日(木)。平日ですが、1日残しておいた夏休みで昼夜公演通しで観にいきました!夜の部は、ガスパール家(現在シャーロック家)のお二人と家人Tが加わりました。虫六子はYB校のため今年はパス。
はい、入り口では文楽人形がお出迎え。「はい、ポーズコーナー」です。(ちなみに、これは夜の部の開場時でした)
人形浄瑠璃 文楽 平成26年10月地方公演
主催:公益財団法人文楽協会
後援:文化庁
【昼の部】
○解説(あらすじを中心に) 豊竹 希大夫
○『曽根崎心中』
生玉社前の段
豊竹 松香大夫
竹澤 宗 助
満天屋の段
豊竹 咲大夫
鶴澤 燕 三
天神森の段
お初 竹本 文字久大夫
徳兵衛 竹本 三輪大夫
ツレ 豊竹 希大夫
鶴澤 藤 蔵
鶴澤 清 馗
鶴澤 清 公
鶴澤 清 允
手代徳兵衛 吉田 玉女
天満屋お初 吉田 和生
油屋九平次 吉田 玉也
女中お玉 吉田 文昇 ほか
○『義経千本桜』
道行初音旅
静御前 豊竹 呂勢大夫
狐忠信 豊竹 咲甫大夫
ツレ 豊竹 亘大夫
鶴澤 清治
鶴澤 清志郞
鶴澤 清 丈
鶴澤 燕二郎
静御前 豊松 清十郎
忠信(源九郎狐) 吉田幸助
【夜の部】
○解説(あらすじを中心に) 豊竹 咲寿大夫
○『菅原伝授手習鑑』
寺入りの段
竹本 南都大夫
鶴澤 清丈
寺子屋の段
前 豊竹 英大夫
鶴澤 清介
後 竹本 津駒大夫
竹澤 團七
松王丸 吉田 玉女
武部源蔵 吉田 和生
女房戸波 桐竹 勘寿
女房千代 桐竹 紋寿
よだれくり 吉田 文哉
○『釣女』
太郎冠者 豊竹 咲甫大夫
大名 豊竹 始大夫
美女 豊竹 咲寿大夫
醜女 竹本 三輪大夫
太郎冠者 吉田 玉也
大名 吉田 玉志
美女 吉田 清五郎
醜女 吉田 蓑二郎
…とはいえ、清治さんの演奏が聴けたので、オーライです。
ひやぁあ、凄かった。若手の義太夫さん三人&お三味線四挺を率いての「道行初音旅」。清治さんの「はっ」が入ったとたんに一糸乱れぬ演奏が始まりました。義太夫さんもダミ声3人で語るとユニゾンでもバラバラな感じがしますけど、今日のは綺麗に合っていました。うっかり舞台に目が奪われていて、はっと床を見たら、清治さんが糸を掛け替えている最中で、二枚目の清志郞さんが立てを弾いていました(咲甫さんが語っていたので、もしかしたら分担部分だったかもしれませんが…)。緊張がこちらにまでビンビン伝わってきて、脂汗が出て来そう。きっちりやってのけてました。文楽は若者が育っているね。その間の清治さんの手早いこと!!!次の間にはまた清治さんの「はっ」が入って、何事もなかったように演奏は続いていきました。気づいてなかったお客さん沢山いたことでしょう。
『曽根崎心中』も見応えありました、お隣さんになったもうすぐ80才になるというお婆ちゃんが初めて文楽をみるということでしたが、とても感激して嵌りそうだと言ってました。旦那さんと趣味が合わなくて誘っても付いてこないと…(いやーね、お婆ちゃん。こういうのは一人でみるのが楽しいのよ。分かる相手ならいいけどね。)天満屋の段は咲大夫さんと燕三さん。
演目的に、出演者的に、主眼は昼の部かなと思っていたのですが、いえいえ夜の部も面白かったです。『菅原伝授手習鑑』も歌舞伎と同じかって言うと、そうでない筋で新鮮です。松王丸哀しい。でも、自分の子供を犠牲するのはやっぱり理解できないんだよう。人の人生で一番悲劇的なことを突き詰めていくとこういう事になるのかもしれないけれど、芝居は同じ悲劇を色を変え品を変え何度も描き直すので、パターンとして見えてしまうのですが…。ひどい話だよ。
寺子屋の段は清介さんの演奏。じーんと深みのある音色です。ご本人も最近髪型を変えたせいかお坊さんのような風格でございました。
『釣女』は狂言が元になったコメディで、笑えました。ドリフみたいだった。ドリフ文楽。こういうの、三谷幸喜さんとか好きだろうな。
さて、こちらは去年から地方公演用に活躍している字幕スーパー用の掲示板。名前は「G・マーク」君だそうです。そのままやんけ!ロボット系の人たちのネーミングセンスって、なんか似てるし。
でも、字幕があるのはとても良いと思いましたー。
また、来年も待ってます!
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