2015年7月3日金曜日

6月に読んだ本

2015年6月の読書メーター
読んだ本の数:4冊
読んだページ数:832ページ
ナイス数:26ナイス

大奥 12 (ジェッツコミックス)大奥 12 (ジェッツコミックス)感想
まるで平家物語のような盛者必衰の大河ドラマもついに幕末にさしかかっております。青沼様の死を無駄にしたくない黒木たち元大奥の蘭方医師団の赤面疱瘡の根絶劇と、絶対権力を手に入れたサイコパス治済が君臨する針の筵の幕内の動きが同時進行でドラマチックでした。急にやる気をだした男子将軍家斉もナンですが、なんといっても御台所とお志賀の大芝居が…あう。しかし、ことを成したあとの夫婦の間の亀裂が埋まらなかったのは、なんとも切なかった。次が出るまであと1年か、待ち遠しいなー。
読了日:6月28日 著者:よしながふみ

フイチン再見! 5 (ビッグコミックス)フイチン再見! 5 (ビッグコミックス)感想
いよいよ在留日本人の引き揚げが決まり、家族とともに日本へ旅立つとしこ。まさかの小泉さんとの再会と苦い別れ、欧さんとの切ない別れ、そして、戦犯として連行されてしまった父・熊生との別れ。としこと一緒に「どきん、どきん」した。しかし、そんな感傷に浸るすきまも許されないないほどに辛く厳しい移送の40日間。夢にみるハルピンの豊かな暮らし、父の白いシルエットが哀しい。…欧さんと再会できるといいけどなー。
読了日:6月20日 著者:村上もとか

世界で一番美しい駅舎世界で一番美しい駅舎感想
思わず手にとりたくなる幻想的で魅力的な表紙。中を開くと世界遺産か?と思えるような、世界各地の美しい建造物の写真ばかり。コレ全部、駅舎なんだそうであります。駅は都市の玄関口ですもんね、各国とも気合い入れて造ったり守ったりしているんですね。歴史ある駅舎も、スタイリッシュな新しい駅舎も、そこに入線してくる列車たちも、とにかく美しい。たぶん、写真が相当うまい。愛蔵本決定です。旅心もそそられるけど、行った先では駅をじっくりみなければ!心を鷲づかみされた表紙写真の駅はナポリの地下鉄でした。
読了日:6月18日 著者:

吉原という異界吉原という異界感想
『浅草弾左衛門』『車善七』の作家が悪所「吉原」に踏み込んだ。芝居や時代小説でもお馴染みの吉原であるけれど、時代の変遷によって(考えれば当然だけど)その姿は随分違っていた。江戸の町を移転していく吉原、遊郭町として確立していくまでは遊女屋と湯屋、芝居小屋との攻防があったり、遊女の格付けも客の変質(武士から町人)も絡んで変わっていき、さらに遊女と芸者が分化するのはずっと時代が下がって宝暦年間(1751~64年)だそうである。
読了日:6月15日 著者:塩見鮮一郎

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