10月29日(土)は、松永圭江先生が主宰する長唄「松の会」のお浚い会でありました。我が忠美恵一門も恒例の賛助参加。今年はお名取のOさんが体調不良で参加出来ず、番組に掛かるのは3番だけで寂しいのでありました。
今年の会場は、一昨年と同じ赤坂の料亭「金龍」。この建物風情があって好きです。ずっと守っていただきたいなぁ。
1年ぶりのこんにちは。思わず去年の松島「牡蠣」爆食ツアーがフラッシュバック。みなさんお元気そうで何よりでございます。
本当は、早めに終わって皆さんの演奏をゆっくり拝聴したかったのですが、今年の出番は後ろから3番目…。虫六の出し物は『春の調』であります。
去年あんなに練習不足を後悔したのに、なんだかんだで余裕なく結局ぎりぎりまで楽屋でお浚いしているような始末で…(;´д`)トホホ…。
『春の調』は、箏の手事風の合の手が入るのが特長の長閑やかな曲で、「ゆったり」と弾けというのが先生からのご注意。弾けるようになるとついテンポが上がってしまうのですよね。例により、無我夢中で演奏終了…ホワイトアウトこそなかったけれど、う〜む。
本当は、圭江先生に気持ち良〜く唄っていただけるよう余裕を持って弾けるようになりたいのでありますが、まだまだ自分の演奏でいっぱいいっぱいの虫六に、果たしてそんな日がくるのでありましょうか。
演奏のあと、翌日早朝から仕事があるんで本日中に帰仙せねばならず、急いで着物を脱いで、お三味線を片して帰り支度…皆さんの演奏が聴けず、残念無念。こういう時間の使い方は良くないよなー。
今年の会のスペシャルゲストは、寄席でも活躍している粋曲の柳家小菊師匠。
虫六は落語も好きだけど、それ以上に色物が好き。とても楽しみにしていたので、これだけは〜!と滑り込みセーフ!椅子席の根っこに座り込んで、楽しく聴かせていただきました。
端唄、俗曲、都々逸…など、次から次に飛び出す唄と、さらさら冗談交じりに繰り出すお話に引き込まれて、さきほどまでの緊張もどこへやら。ひえ〜、どんだけネタが引き出しに入っているのかなー。最初は新内のお師匠さんについたという小菊師匠、粋が着物着て歩いているよ。浅草演芸ホールが鼠対策に猫を飼った話や「両国風景」の言葉つなぎの早口には舌を巻きました。そして、さのさを歌えば、客席からは良い調子の手拍子と掛け声が…あらら、なんて気持ちのいい。自然に芸の息が合うって良い気分です。小菊師匠も「長唄の会なんてのに呼ばれて、はじめはやりにくいのかなーと思っていたけれど、お世辞ぬきでいいお客さんでした」と。今度は寄席に小菊師匠を聴きに行かなくちゃ。
会のあとは、美味しいお料理をいただいて(お楽しみ)、姉弟子Cさん(←お医者さん。前日急患でバタバタだったらしい)と2人で新幹線でとんぼ返りしましたー。
「私たち、忙しすぎるよねー」「ですねー」
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