カウントダウンの最中に入った高峰秀子さんご逝去のニュース。ビックリしました。
リアルタイムで映画を観ていたわけではありませんが、今年春にリバイバル上演で「永遠の人」を観て、その存在感に惹かれるものがあり、エッセイ集「にんげん蚤の市」を読み、高峰さんの人間性にも惹かれ共鳴していたので、個人的にも、ただ大物女優さんが亡くなったということ以上のショックがありました。
沢山の方が追悼を寄せていました。
TBS相談役・鴨下信一氏「全面文化人・教養人だった」
映画評論家・白井佳夫氏「日本映画のシンボルのような人」
映画評論家・佐藤忠男氏「幅広く演じる」
毎日新聞専門編集委員・玉木研二氏「『浮き雲』に宿る戦後」
作家・関川夏央氏「やりきれなさ 美しく」
そして今日は、歌舞伎俳優・中村富十郎さんの訃報が流れました。
爽やかな口跡と切れの良い踊りは、いまもすぐに思い出すことができます。またひとり、貴重な芸能保持者が亡くなってしまった。観劇経験の浅い虫六にはそれこそ一斉を風靡した鶴之助時代は想像するしかないのですが、常に若々しい演技は胸のすく快感を与えてくださいました。
それにしても、まだ幼い鷹之資君を残して行くことは本当に心残りだったと思います。
おそらく鷹之資君が生まれたときから、この日を覚悟した富十郎氏の格闘があったのだと思いますし、伝えるべきものを伝えたいという強い思いでいらしたのだろうと想像します。
鷹之資君の成長を歌舞伎ファンの一人として見届けていきたいと思います。
お二人のご冥福を心からお祈り申し上げます。
0 件のコメント:
コメントを投稿