○「笑いの芸術 野村万作・萬斎 狂言公演」
日時:平成23年1月29日(土) 午後2時開演
会場:東京エレクトロンホール宮城
主催:宮城県文化振興財団・河北新報社・宮城県
番組
1)解説 野村萬斎
2)狂言「磁石」
すっぱ 野村万作
田舎者 高野和憲
宿 屋 月崎晴夫
3)狂言「悪太郎」
悪太郎 野村萬斎
叔 父 野村万作
僧 高野和憲
(演目の解説はこちら。)
狂言…久しぶりで生舞台をみたんですが、寓話ぽくて面白いんだなと発見がありました。「身替わり座禅」や「棒縛り」など狂言から歌舞伎芝居に仕立てられているものもいろいろありますが、本物はシンプルなんだなぁ。(歌舞伎だと豪華絢爛だけど、それもいいですけどね。)古典芸能ですから、演じる役者は体の使い方とか間とか、気を使っている部分は見えないところにいろいろとあるんだと思いますが、虫六としては単純でとぼけたお話そのものの可笑し味が新鮮でした。
子供でも分かる、楽しさ、日本人て大昔からコメディが好きなんですね。
それにしても、自分のことを「我は心が直ぐでない者」って自己紹介してしまう単純さって…。
ビックリしたのは、野村萬斎さんが解説をしてくれたのですが、これが何もみないで淀みなく、面白おかしく会場を沸かせながら…の25分間。うまい!公演最終日っていていたし、毎回やっていたのかも知れませんが、天晴れでした。狂言の未来は明るいよ!と感じましたね。満席で、立ち見までいたし…。
ところで、
今回、心を鬼にして宮城県文化振興財団には苦言を申しあげなければいけません。
先行予約でFAX予約して、先に入金までさせときながら、↓この席はないでしょう。
この席だったら、発売日に並んだ方がよっぽどいい席とれたわけで、まだ2階席の方がいいってもんでしょう。一種の裏切り行為という印象すら受けましたよ。おいおいです。
立ち見が出るほどの売れ行きだったので、座れただけましという考え方もあるかもしれませんが、もうちっと巧くやれないものかと思います。
狂言は良かったけど、制作は??でした。ちょっと残念。
万作先生の対談(石川県立音楽堂の児玉信さんと)と「奈須の市語り」の実演を、蕨市立文化ホールで、つい先日、拝見しました。キャパシティ150名ぐらい。目の前での実演で、しかも素語りですから、着物と袴、手に扇子をもつだけですが、ほんとうに圧倒されました。正月からいいものに出会えたと感謝しています。
返信削除>zatugeiさん
返信削除素語りというのもやるんですね、興味あります。
それにしても、万作先生の身体から発せられるものはほんとうに圧倒されますね。今回の公演でも、すっぱ役で、寝ている田舎者をひょいひょい跳んでこえる場面があって、ほんとうに難なく軽々と跳んでいてその身体能力に仰天しました。
オペラグラス越しでも凄かったので、もうちょっと間近にみたら、もっと凄かったと思います。
でも、見逃さずにすんだので、やっぱりラッキーでした。