クリスマスといえば、我が家的には23日は虫六子の誕生日、24日はイブってことで、留守にするなどタブー中のタブーなんでありますが、今年は、な、なんと24日にテツクロさんの師籍30周年記念演奏会にエントリすることになり、前日から上京…という、大顰蹙の母親・虫六であります。
で、毎年楽しみにしている「杵勝会」の演奏会が22日ってことで、顰蹙ついでに1日早く出て来ちゃいました。
残された家族たちよ〜、すまぬ(!)。…こんな、不肖の母親で。
うひょ〜、ラッキー。Oさんにカバンの番をさせて、写真撮りまくりの虫六でした。
あー、我ながらFe分が身体から抜けなくなってきたなー。
なにはともあれ東京に着いて、お三味線など荷物が多いので水天宮のお宿に預けて、今日の目的地・有楽町に向かいました。会場で、忠美恵先生や兄弟子・Kさんご一行と合流です。
○杵勝会 歳末チャリティー長唄演奏会
日時:2012年12月22日(土) 13時開演
会場:有楽町朝日ホール
主催:財団法人 杵勝会
【番組】
・「連獅子」 唄:勝四郎他 三味線:勝国他
・「老 松」 唄:坂田仙蔵他 三味線:裕光他
・「四季の山姥」 唄:勝良他 三味線:勝幸恵他
・「助 六」 唄:直吉他 三味線:勝松他
・「廓丹前」 唄:東成他 三味線:勝三郎他
他全14曲 杵勝男女会員出演
◆賛助出演 杵屋直吉/杵屋巳津也・杵屋佐喜
◆囃 子 堅田新十郎社中/堅田喜三久
しょっぱな1曲目がなんと、勝国・勝四郎の「連獅子」で、コースの最初にメインディッシュが出てしまったような唐突感と、たっぷり感。勿体ない…つか、これだけ?とは思いましたが、お二人はいま京都・南座に出演中で、この日も演奏終えたらソッコー新幹線で京都に向かうのだとか。売れっ子は大変なのでした。
勘九郎襲名公演の「船弁慶」でしょうね…(遠い目)
とはいえ、演奏家の層が厚い杵勝会!勝国師匠が去ったあとも充実の番組でした。
なにしろ、毎年この演奏会に来る最大の目的は、勝幸恵師匠の生演奏を聴くということなのでありまして、今年は「四季の山姥」。怖い筋なのかと思いきや、曲も変化に富んでいるし四季の風情も感じられて、とても面白い曲でした。それにしても、やっぱり勝幸恵師匠の演奏は、気迫が違いますね。ステキすぎる。
トリは家元と東成師匠の「廓丹前」。亡くなった先代の家元の最後に聴いた演奏が「廓丹前」で、あの時の演奏がまだ印象に残ります。先代がなくなったあとの演奏会は、やはり中心が見えなくなったというか、全体に迫力というか緊張感が違っているようにも思いますが、逆に世代交代がどう形作られていくのかも感じられて興味深いです。
中堅だった勝四郎・裕光・利光兄弟、勝七郎はいまや会を支える中心勢力。現・家元の脇三味線をしていた勝松・勝正雄もホント上手いんだよね。そして、若手のホープは勝十郎さんでしょうね。今こんなに上手いのに、まだまだ伸びしろがあって、先が楽しみ過ぎるでしょう。
そして、杵勝は女性層も上手くて厚いのです。「秋の色種」フルバージョンも良かったし、勝くに緒師匠が立ての「君が代松竹梅」も面白い曲でした。
いつもより少々早くに終わったので、姉弟子の方々をさそって、新橋のリンツショップに行って、虫六子にお土産のチョコを買いました。
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