2014年6月30日月曜日

仁左衛門復活_歌舞伎座6月大歌舞伎

日記が前後しますが、コクーン歌舞伎の翌日は仁左衛門丈が約半年ぶりの復帰公演ということで、歌舞伎座にいきました。

この日は虫六の誕生日。6月生まれなんザンス。

 はい、『お祭り』!休演のあとはこの演目って最近の定石になっております。「待ってました!」って掛け声がいいらしいの。上演時間は20分ですけどね…。
お友だちのN姐さんは、幕見で『お祭り』だけみた(800円!)そうで、地元上級者の正しい観劇法をご伝授くださいましたが、遠路はるばる来てその賭けにでるのは勇気がいるなー。18000円は全くお安くありませんが。

地下の売店街の入り口は『お祭り』で使う道具が飾ってありました。
本番の時に、これ持っていくわけではないですよねー?


歌舞伎座六月大歌舞伎
平成26年6月1日(日)~25日(水)

【昼の部】←虫六がみたのはこれだけ

一、お国山三 春霞歌舞伎草紙(はるがすみかぶきぞうし)
   
  出雲阿国    時 蔵
  若衆    亀 寿
  若衆    歌 昇
  若衆    萬太郎
  若衆    種之助
  若衆    隼 人
  女歌舞伎    尾上右近
  女歌舞伎    米 吉
  女歌舞伎    廣 松
  名古屋山三    菊之助

二、源平布引滝 実盛物語(さねもりものがたり)
   
  斎藤実盛  菊五郎
  小万      菊之助
  葵御前  梅 枝
  矢走仁惣太  橘太郎
  小よし  右之助
  九郎助  家 橘
  瀬尾十郎  左團次

三、元禄忠臣蔵 大石最後の一日(おおいしさいごのいちにち)
   
  大石内蔵助    幸四郎
  磯貝十郎左衛門  錦之助
  おみの    孝太郎
  細川内記    隼 人
  赤埴源蔵    橘太郎
  原田玄沢    松之助
  吉田忠左衛門   錦 吾
  堀部弥兵衛    桂 三
  早水藤左衛門   由次郎
  堀内伝右衛門  彌十郎
  久永内記    友右衛門
  荒木十左衛門  我 當

四、お祭り(おまつり)
   
  鳶頭松吉    仁左衛門
  若い者    千之助


眼目は『お祭り』だけと思っていた虫六ですが、今回はお席も前から2列目の花道脇で、お役者衆が目の前で七三の見栄を切ってくださる良席!なんて罰当たりなことを言っていたか、俺!? でありました。演目もどれも面白く、充実感がありました。

『春霞歌舞伎草紙』は、歌舞伎踊り一座の座頭・出雲の阿国(=時蔵)とパートナーだった名古屋山三(の亡霊=菊之助)の、妄想エピソードを核にした群舞で、萬屋や音羽屋、播磨屋の若手が勢揃いで見応えがありました。古典的な踊りと新味の踊りを組み合わせた構成になっていたらしいっす。
このところ、金比羅歌舞伎などでも見る機会が多かった彼ら、いろいろ場数を踏んで実力をつけて来ています。虫六子ご贔屓の米吉君も女歌舞伎でご出演。
かわいい (* ̄ー ̄*) 
お土産に生写真を買ってやろうと思ったら、なんと売り切れ!!人気が上がって来ているのかなーと。嬉しくもあり。(なんとか別ショットを買いました。)

それにしても、山三役の菊之助の、“この世のものでない感” はただ事でないです。もともと狐系の面ですからね。こりゃ、スッポンで引っ込むに違いない…と、待ち構えておりましたら、予想どおり虫六の目の前からクルクル回りながら下がり落ちていきました。魂まで抜かれて持って行かれそうになりました(爆)

『実盛物語』は、左團次さんの瀬尾十郎が良かった。

あまり期待していなかった(スミマセン)のに、面白かったのは『大石最後の一日』!
最近、幸四郎丈には良い意味で裏切られます。思わず泣きそうになりました。『忠臣蔵』の外伝も時代を越えていろいろあるのです。『元禄忠臣蔵』は、真山成果が書いた実録ものと言われる史実に基づいて書き上げた代表作。昭和9年の初演だそうです。幸四郎丈の大石像は実録ものの表現にしっくりくるものだということもあるけれど、今現在の観客である私たちの感性にも合うものなのかも。「初一念」とか「誠」とか、見えにくい昨今です。

そしてお待ちかね『お祭り』…放心。お帰りなさい、仁左衛門丈。香りがする〜。
肩の故障も完治されて、踊りにもキレも色気もありますね、安心しました。
最前列にシャレオツなご婦人方が陣取っておりまして、どなたのファンでいらっしゃるのかしら?と思っていましたら、仁左衛門丈が登場したとたんに、鼻の先に両手をあわせて “あわわ…” 状態でフリーズしていました。皆さま、待ちに待っていらっしゃったのですね (*´ェ`) いやはや、思わず共感でございます。そして、仁左さまのファンはお綺麗な人も多いわ〜。

今回は、若い者・正吉に孫の千之助が競演。手足が長くなって、白塗りも板についてきました。踊りも上手ですし、楽しそうに舞台を務めている感じがいいですね。

鳶頭にうちかかってくる若い衆達も動きがいいぞ!上手い人がいるなとおもって筋書きをみたら、山崎咲十郎さんという方のよう。ちっと調べて見たら、十七代目市村羽左衛門門下の名題さんで知る人ぞ知る多才なお人のようでした。まだまだ発見があるなー、歌舞伎は。

次は7月、大阪か〜。いいなぁ、大阪の人たち。

誕生日にひとり花道脇で仁左衛門丈の歌舞伎を見る! …至福よのう (* ̄ー ̄*)
長生きして良かった。
お弁当は少し贅沢に笹寿司をチョイス。食べ過ぎかなと思っていたのに、ぺろっと食べちゃいました。最近、胃が大きくなっているような気がするなー。

 少し明るいうちに帰宅。東京駅で長野新幹線に運用がはじまっていたE7系を目撃!!新しいのだ〜。…あ、すいません、蛇足です。

E5系とE6系の三つ巴…八岐大蛇みたいじゃないですか???
そんなことない?

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