2015年9月2日水曜日

8月に読んだ本

2015年8月の読書メーター
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:1550ページ
ナイス数:22ナイス

断片的なものの社会学断片的なものの社会学感想
失礼ながら著者のことはほぼ知らず、タイトルと表紙の写真に惹かれてのジャケ買いで一気読み。素直にこの本に出会えて幸運だった。自分も呑み込めないものをはき出せずに違和感のまま残したり、いつの間にか何かをあきらめたり折り合いをつけたりということを意識的にも無意識にも重ねて保ってきたんだろうな。乾いた笑いしか返せないことも、言葉で人をキズつけてることもある。時おり木もれ日が射すように色や形を伴って古い記憶が姿を起こすことがある。そんな今・昔、甘・苦入り交じった感傷が何度も訪れた。また何度も読み返すと思う。
読了日:8月31日 著者:岸政彦

坂東三津五郎 歌舞伎の愉しみ (岩波現代文庫)坂東三津五郎 歌舞伎の愉しみ (岩波現代文庫)感想
単行本を買おうと思っていたら文庫本になってた。今年2月に亡くなった三津五郎丈の歌舞伎案内。「歌舞伎のこともっと知りたいけれど、入門書では飽きたらず、教科書みたいな研究書を読みたいわけじゃない」そんな中級者には最適で、かつ、読み応え充分の1冊。「踊りの愉しみ」も面白かったけど、こちらも!!役者の視点から舞台の奥にある世界を垣間見せていただき胸躍る。長谷部浩さんの聞き出し力もあるとは思うけれど、とても読みやすい。知りたかった内容・構成で説明も巧い。三津五郎さんという人はとても明晰な人だったんだと強く感じる。
読了日:8月24日 著者:坂東三津五郎

春山町サーバンツ 4 (ビームコミックス)春山町サーバンツ 4 (ビームコミックス)感想
広報誌の編集係と思っていたら今度は認可保育園の新設担当…とな。春山町出張所は仕事の可能性がいっぱい。鶴子ちゃんみたいな人がお役人だと町民のみなさんは味方してしまうかもね。muneさん、マスコットクリエーターっていうよりアートプロデューサーですね。本人ふわふわしているのにビジネス展開力凄し。不思議な人だ。個人的には、自転車の補助椅子が好きだったのに、鶴子にちょっと大人ぽいとこみせたくなって自分で自転車に乗ることを覚えたばかりか、ママを補助椅子に乗せて走ってるひろ君がかわゆし。最終巻とは寂しい。かなり。
読了日:8月16日 著者:朝倉世界一

春山町サーバンツ 3 (ビームコミックス)春山町サーバンツ 3 (ビームコミックス)感想
4巻が出たので再読。
読了日:8月15日 著者:朝倉世界一







Heaven?―ご苦楽レストラン (1) (ビッグコミックス)Heaven?―ご苦楽レストラン (1) (ビッグコミックス)感想
お友だちに貰って(!)読みました。無茶苦茶ででまかせばっかしの自由奔放系女性オーナーと冷静だが適正がハテナ?なシェフドランの伊賀君を核に、「つぶし」ジンクスのシェフ、素人ばっかのサービススタッフが集まって、駅から遠いお墓の真ん中にレストランを開業するって話。しかし、佐々木先生の人物設定パターンはいつもといっしょかな?2巻目以降はお友だちが買わないって言ったので読めない予定。
読了日:8月13日 著者:佐々木倫子

花に染む 6 (クイーンズコミックス)花に染む 6 (クイーンズコミックス)感想
それぞれの心にあるものが閉ざされていて、誰にも感情移入出来ないのが、この作品を読みにくくしているんだなーと、思いながら読み進めました。 雛さん、今回は登場が少なめ。
読了日:8月13日 著者:くらもちふさこ






坂東三津五郎 踊りの愉しみ坂東三津五郎 踊りの愉しみ感想
歌舞伎役者と一口で言ってもいろんな家筋がある。三津五郎丈の場合は、菊五郎劇団で六代目の元で修行した父(八代目)が大和屋に婿養子に入って生まれた九代目。役者でもあるけれど、舞踊・板東流家元としての宿命、修練の生涯があったのだ。早すぎる死は舞踊界の人たちにとっては想像以上に大きな喪失だっただろうと感じた。大和屋の踊りに立ち向かう言葉はまるで遺言だ。もっともっと面白くなっただろうし、その踊りを見たかった。「喜撰」や中村屋との「棒しばり」、まだ目に焼き付いている。芝居だけでなく踊りを愉しむ目を身につけたいな。
読了日:8月12日 著者:坂東三津五郎

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