これも10/2の日記です。
今回の黒い目的の一つ目は、市川亀治郎率いる澤潟屋一門の芸術祭10月花形歌舞伎、新橋演舞場です。
先日、突然の四代目猿之助襲名というビックニュースで、歌舞伎ファンをビックリさせた亀治郎丈。もっとビックリしたのは、香川照之さんの中車襲名と梨園デビューでしたが…。亀治郎丈の「猿之助」という名跡への執着がないニュアンスの発言と、香川さんの「船に乗らねば」発言からして、名前を亀治郎に預かって(育てて)もらい、ゆくゆくは香川さんの息子・政明君へ嫡流を戻すって約束ができているのかな…とか、妄想を逞しくしますが、大変そうだなぁあ…この世界も。それにしても、香川さんの大挑戦には感服。相当の勇気をふるっての決断と思いますが、頑張ってください。6月、観に行きます!(←なにげに、黒い告白)○新橋演舞場「芸術祭十月花形歌舞伎」 〈初日です!!!〉
【夜の部】
猿之助四十八撰の内
「通し狂言 當世流小栗判官(とうりゅうおぐりはんがん)」
市川亀治郎 市川笑也
天馬にて宙乗り相勤め申し候
小栗判官兼氏/浪七/娘お駒 亀治郎
照手姫 笑 也
鬼瓦の胴八 右 近
横山次郎/膳所の四郎蔵 猿 弥
後家お槙 笑三郎
浪七女房お藤 春 猿
横山郡司 寿 猿
横山三郎 薪 車
局 藤浪 竹三郎
矢橋の橋蔵/上杉安房守 獅 童
遊行上人 愛之助
横山大膳 段四郎
「スーパー歌舞伎」というものを見たことがないと自分を振り返ってみると、我ながら歌舞伎歴が浅いなと思いますが、若い頃、三代目猿之助丈がひとつ演目を仕掛けるたびにそれはそれは話題になっていて、(たぶん、今の平成中村座とか新感線とかの比じゃないと思う)、伝え聞くものはあったけど、観に行ったことはありませんでした。ま、田舎のビンボー学生だったからですが。
でも、今回の澤潟屋のお芝居をみまして、あー、チャンスがあったかも知れないのに大事な芝居を見逃していたのか!!感に襲われました。
中世の説教節で知られた「小栗判官」。寓話ちっくもあり、愛憎や善悪、因果応報あり、ミラクルな霊験譚ありのとんでもストーリーに、早変わり、アクロバチックな馬の曲芸、立ち回り、「俊寛」と「大物浦」を足してさらに輪をかけたような浪七の断末魔の場面、そして天馬に乗った宙乗り…と、まさに歌舞伎ファンタジーに脚色されて、次から次と見どころ満載でした。というか、大口開けて楽しんでしまいました。ψ(`∇´)ψ
なにしろ、花道脇の良いお席でしたので、天馬が頭の上を…。(ご利益、ご利益)
亀治郎丈は1人3役の大奮闘。鮮やか!気品があるね、この人は。いまはまだどこか小ぶり感があるけれど、襲名で大きく成長してくれるでしょう。
右近丈も大活躍で、澤潟屋って亀治郎の1枚看板じゃない(!)ことを実感。笑也丈の照手姫、愛らしい…後から50歳と聞いて、驚愕しました ( Д) ゚ ゚
獅童丈が照れながら道化役で付き合っていて、これも客席を沸かせていました。がんばっているなぁ。好印象。
これはくるね、歌舞伎界に嵐が…6月は。なにしろ楽しみです。
(しかし、切符取れるのでしょうか?)
0 件のコメント:
コメントを投稿