実は、前期(7月6日〜8月25日)は「小特集:機関車・電車のものがたり」、後期(9月10日〜10月20日)は「小特集:ふるさとの駅舎」と一部展示替えがされていまして、前期は見逃してしまいました。
「明治時代から今日に至る秋田県の歴史を、鉄道史からとらえた展示です。
1905(明治38)年の奥羽線全線開通により上野までつながった二本の線路は、秋田の人に何をもたらし何を運んでいったのか?
極寒と酷暑を繰り返す過酷な気候条件の地で、安心・安全運行をなしとげる鉄道マンたちのドラマとは?
様々な鉄道資料を一堂に公開します。」
…と紹介にあるとおり、(鉄道の展覧会はなぜか一概にそうなのですが、)秋田を中心とした東北の日本海側の鉄道交通を総覧する、これでもか〜っていう資料点数です。
プラレールからNゲージ、HOゲージ、ミニSLの模型運転会などイベントも満載。鉄道関連の企画展をやっている他施設と連携したスタンプラリーも実施されていました。
たっぷりな展示を、同行した鉄道上級者(しかも複数)の詳しい解説付きで見られたので、虫六的には大変美味しかった。
会場はいるとすぐの「方向幕」コーナー。天井からずら〜っと吊り下げられて圧巻です。
(行き先を表示するサインですが、普段は表示窓から1駅名分のみ見えていて、他の部分は巻き取られて隠れています。それをだぁ〜と広げるとこういうものになるわけです。1つの車両が行く可能性のある行き先と種別が全部書いてあります。)
で、これはどんな列車に使われたかを当てるクイズ大会みたいになり、盛り上がりました。
虫「『西鹿児島』にも行き『青森』にも行く列車ってなんですか?」
A「あ、それ寝台客車なの、20系だね」
虫(…即答ですか…)
こんなのは序の口で、日本海を走った特急のヘッドマークのコーナー、木製(!)のSL模型がいろいろ紹介されたコーナーなど、展示室のあちこちで、こんな問答を繰り広げていたら、館の方が怪しい一団ではと警戒なさったのか追いかけてきて団体用のプロフィールカードを書いてくれって要請されましたよ…。ありゃりゃ。お騒がせしました。
ここでも、横荘線の展示。
日本海側にも、鉄道の濃い歴史があるんですよね、当然ながら。
ローカル線の展示も充実しています。
由利高原鉄道のYR1500形ディーゼル気動車の先頭部が実物展示。
迫力あるな〜っていうか、このような展示ができる余裕のスペースに、思わず羨ましさを禁じ得ない虫六でした。
県立博物館で少々時間をオーバーしつつ、次は秋田臨海鉄道が丸見えという、秋田港がある土崎地区のポートタワー・セリオンの展望室に昇りました。
すると、ちょうど製紙工場方面から、貨物列車がやってきた!
ラッキーとばかりに一同撮影大会を開始。虫六も調子にのってカメラを構えました。
この真ん中の影は、いま私たちが昇っているタワーです。
貨物ヤードに到着した先ほどの貨物列車。
今度は、引き込み線に入って貨車の付け替え作業をはじめました。
なが〜〜〜い連結貨車を出したり入れたり繋げたり、模型みたいです。
それをタワーの上から、「こっちに入れるんじゃないか」「あ、いま人が下りたね。あれと繋げるんじゃないかな」と飽きることなく見物している、鉄仙人のみなさん。
す、すごいよ、この人たちは…。
せっかくなので、虫六は秋田港の水平線の撮影にシフトチェンジ。
基本的に高いトコ好きなので、ワクワク。
日の入りまではいられなかったのですが、日が落ちかけてシルキーな海面の表情もみられ一葉ゲット。けっこう気に入ってます。
高いところから下りてきたら、秋田名物・ババヘラアイスの販売コーナーがありました。
Kさんに1本おごっていただきました。ごちそうさまです。
アイスとも違う、シャーベットとも違う「ババヘラ」。1本200円。
販売のおばちゃんによって、アイスの形もさまざま違うらしいです。
この方はきれいなバラ型!ちょっとした名人芸を見せていただきました。
甘すぎず、シャリッとした食感が美味しかったです。
そんなわけで、夕焼けをながめながら我々を乗せたワンボックスカーは帰路に着いたのでありました。贅沢な遠足でした。
みなさん、お疲れさまでした〜。
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