「愛と哀しみのボレロ」はクロード・ルルーシュ監督による1981年公開のフランス映画ですが、かつて虫六が観たのは、S市の名画座(*)で、かつ、大学生の時でしたので、ロードショー公開時ではないと思いますが、先輩らに誘われて出かけたもののえらく混んでいて、いちばん後ろの席で立ち見だったという記憶があります。とても長い映画(3時間以上)で、あのラベルの「ボレロ」の音楽でジョルジュ・ドンが踊るバレエのシーンがなんといっても鮮烈で記憶の深いところに刻み込まれておりますが、肝心の話の筋はいろいろ複雑で、こんがらがりつつ足の痛みを我慢しながら見たのであまり覚えていませんでした。
映画の内容を説明するととてつもなく長くなるので、思い切って省略します(詳しくはこちら参照)が、今回およそ30年ぶりに観てみたら、やっぱり話はよく理解していなかったんだな…というか、こういう映画だったのかと、お恥ずかしくもあらためて堪能しました。
断片的に覚えているシーン(バレエのオーディションのシーンやセルゲイが亡命するシーン、アンヌ夫婦がアウシュビッツに送られていく途中の駅で赤ん坊を列車から捨てるところ…など)もありましたが、クラシック(カール・クレーマーのモデルはカラヤン)だけでなく、パリの居酒屋で流れるミュゼットやアメリカではジャズのビッグバンドと多彩な音楽劇であったということは今回あらためて合点しました。また、ストーリーも思っていたほど複雑なつくりでもありませんでした。20才やそこらの自分、戦時中のヨーロッパの社会的な背景やなんかもよく分からずに、…けっこう背伸びして観ていたんだなと。
今さらながらボロ泣きする場面もあり(特にアンヌにまつわるエピソード)、戦争は、普通の慎ましく生きている家族の小さな幸せを無残に奪い取っていく。どんな理由があっても、戦争に正義なんかない!と思わずにいられませんでした。
実は、映画館の受付に「愛と哀しみのボレロ 人物相関図」というプリントが置いてあったので、「これください!」と抜け目なく頂戴し、直前に予習したので話についていけたのかもしれないのですが。(はじめて観るという家人Tも、「これ観てなかったら分かんなかったな」と本音をもらしておりました)
ひとつ気になったのは、あの映画のスポンサーって赤十字だったのかな?
(*)30年前に観た映画館については、虫六は一番町の名画座だったと思うんですが、いやあれは青葉劇場だった(ロードショーの時?)というご意見ありました。そう言われればそうであったような…。う〜ん、記憶曖昧。
(*)30年前に観た映画館については、虫六は一番町の名画座だったと思うんですが、いやあれは青葉劇場だった(ロードショーの時?)というご意見ありました。そう言われればそうであったような…。う〜ん、記憶曖昧。
さて、これが連休初日の話。
そのあと、どうもね身体が痒くて、太って下着がきつくなってかぶれてしまったか…とポリポリしていたのですが…、その痒みがどんどん痛みに変わってきまして。
…なんといいますか、神経を刺すようなピリピリする痛みがどんどん面積を増やして鈍痛になっていく…という感じ。
(あう、この痛みはなんか覚えがあるなー)と思いあたるところがあり、(もしやあの病気再発では…)と、やーな予感がして連休はざまで月曜日に皮膚科がやっていたので診てもらったところ、なんと『帯状疱疹』||Φ|(|゚|∀|゚|)|Φ||
そう、この病気もちょうど30年前に、虫六患っておりまして、そのころはまだ特効薬が開発されておりませんでしたので酷い目にあいました。
水疱瘡のウィルスが体内に潜伏していて、時を経て、過労やストレス・加齢なんかで免疫力が落ちてくると、暴れだして神経細胞を攻撃するって病気です。神経にそって帯状の水ぶくれができるので、身体のどちらか半分だけに症状が現れるのが特長です。
これまでもたまに疲れると神経痛みたいに背中が痛むことがあったので、後遺症かなと思っていたのですが、30年を経て大暴れ…。
身体が痛くて何をするにもエンジンかかりません。
連休に遠くに出かけるような用事がなかったのが不幸中の幸いでした。
それにしても、30年ぶりの再発…原因は過労・ストレスでしょうか?加齢でしょうか?
う〜ん。
いずれ人生一巡したんだな、ということを実感した連休の初めでした。
【おまけ】
帯状疱疹の抗ウィルス薬はとても効果があるそうですが、高いです。∑ヾ(@0@;ノ
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