9月の読書メーター
読んだ本の数:4
読んだページ数:698
ナイス数:19
イケズの構造 (新潮文庫)の感想
面白いなぁ、京都人の言語感覚。京言葉の3段論法(?)注意→イケズ→いらんこと、の塩梅が分かるようになるとそうとう面白そうだと思うけど、所詮、我も「よそさん」なんで、京都に入ればただの生け贄か?でも、日常的に歯が浮く会話より、毒交じりの会話が出来る人の方が楽しいよね。京都の人に限らずですが。それはそれとし、ひさうちみちお先生がお元気そうで、嬉しい限り。
読了日:09月26日 著者:入江 敦彦
夜長姫と耳男の感想
野田版歌舞伎「桜の森の満開の下」の影響で、原作関連の読書をしていましたが、この作品を一等先に読むべきでした。先日、残夏の小学校の校庭に大きな蜘蛛の巣が張っていて、思わずプチプチと糸を切って慌てる蜘蛛の様子を観察してしまい(夜長姫みたいだな)と思いました。高楼の上から、人々が大量に苦しみ死んでいく様子を眺め「キリキリ舞いをしているわ」と輝きの表情を浮かべ喜ぶ姫の本性は…で、「桜の森_」の鬼女房と合体というのがお芝居の構成だったけれど、原作の夜長姫はずっと怖い。神(?)…ということは、耳男は神殺しなのか…?
読了日:09月15日 著者:坂口安吾
夜長姫と耳男 (ビッグコミックススペシャル)の感想
坂口安吾シリーズの第一作目。恐ろしきは姫の笑顔…。
読了日:09月10日 著者:近藤 ようこ
桜の森の満開の下 (ビッグコミックススペシャル)の感想
けっこう原作のままでした。原作の深い闇に足を取られるような、何とも言えない恐ろしさ、怖いと分かっているのに操られていく自身の虚無感とか、説明しがたいもろもろがやや平板になってしまったようで残念。
読了日:09月03日 著者:近藤 ようこ
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