2011年11月1日火曜日

10月に読んだ本

10月の読書メーター
読んだ本の数:9冊
読んだページ数:1985ページ
読んでた本の数:1冊
積読本の数:3冊

▼読んだ本
つらつらわらじ(3) (モーニングKC)つらつらわらじ(3) (モーニングKC)
ご公儀旗本と地方大名って、国家官僚と県知事みたいな関係なのかな?あの旗本ギャフンと言わせて欲しいね。いよいよ物語が動き出した感じありますね。わくわく。でも。一国一城の主の個性とか力量というものが、国づくりや土地の気風になるということはよく言われるけれど、そこが面白いんだということが、少し実像がみえだした熊田治隆公や、家臣や、奥方(と側室)なんかのやりとりに新鮮に受け取れるところが、オノ先生の力量を感じます。参勤交代という教科書的事項に、いろんなことが含まれるんだなぁ。御庭番・久作のドラマも気になります。
読了日:10月31日 著者:オノ・ナツメ

南の島に雪が降る (知恵の森文庫)南の島に雪が降る (知恵の森文庫)
自分の世代には「大震災・原発事故」が起きてしまったけれど、昭和のはじめには「戦争」という人災があった。生きて内地へ戻る希望もなく、南のジャングルで芋を栽培しながら命を繋ぐ極限状態の日本兵たち。そこに演芸分隊が組織され、幻の一座が誕生。本業俳優の主人公を班長に、ブリキ板を張った三味線や人気ナンバーワンの女形、博多仁輪加をこなす怪僧、驚きの舞台装置を描き上げる無口な絵描き…創意工夫でいい芝居を作ろうとする劇団員とそれを心待ちに受け止める戦場の兵隊たち。この頭と心の柔軟さと情熱にただ脱帽。日本人って凄いなぁ。
読了日:10月26日 著者:加東 大介

I【アイ】 第1集 (IKKI COMIX)I【アイ】 第1集 (IKKI COMIX)
この作品を読まずに「今」という時代を通り過ごしては拙い(!)と思う。「ぼのぼの」にも哲学的命題は散りばめられていたけれど、「I(アイ)」では直球で描いている。しかも理屈というより、あいまいで捕らえどころがない何かを絵の中に封じ込めているような表現。2巻目以降の展開がどうなるのかまったく想像できない。
読了日:10月21日 著者:いがらし みきお

クーベルチュール 1 (Be・Loveコミックス)クーベルチュール 1 (Be・Loveコミックス)
娘に薦められ一読。「ちはやふる」ほどの掴みはないなぁという印象です。たぶん、一郎・二郎兄弟の描き方がいまいちで魅力が伝わって来ないのかな?チョコレートも1粒250円ばかりを強調して、何がどう美味しいそうなのかが、どうも…。1粒1粒を宝石のように描き出して欲しいなぁとかおもうのは望みすぎかな?惜しい。
読了日:10月20日 著者:末次 由紀

ちはやふる(14) (Be・Loveコミックス)ちはやふる(14) (Be・Loveコミックス)
少々展開がまどろっこしい感じもありますが…。個人戦と団体戦の達成感はやっぱり違いますか。負けんなよ、瑞沢高!詩暢ちゃんの孤独やら強さやらほのめく一方で、新たなライバル・富士崎高の山城里音(!)登場。天才&サラブレッド&ポーカーフェイス。ライバル三つ巴状態ですね。富士崎高の桜沢先生、なんかいいですね。
読了日:10月11日 著者:末次 由紀

噺家の手ぬぐい (Do楽Books)噺家の手ぬぐい (Do楽Books)
手ぬぐい好きで半端なコレクターとしては、こんなプレミア手ぬぐいが蒐集できる玉の輔師匠が羨ましい。落語家さんをはじめ、さすが寄席芸人の皆さんは粋でシャレの効いた手ぬぐいをあつらえていらっしゃる。個性も光りますね。オリジナル手ぬぐいを作って見たくなりました。ぜひ展覧会をして欲しいです。
読了日:10月10日 著者:五明樓 玉の輔

きのう何食べた?(5) (モーニングKC)きのう何食べた?(5) (モーニングKC)
レシピ重視な展開になりそうとちょっと危惧しましたが、ぞうTシャツのジルベール君と小日向さんの登場で、話が弾みました。彼らのシロさん分析「オネエは入ってないけど、オバチャンが入ってる」には、声出して笑ってしまった。
読了日:10月09日 著者:よしなが ふみ

神様 2011神様 2011
1000年に一度の地震でも津波でもなく、日本人の日常の有り様をかえたのはやっぱり原発事故なのだと改めて思う。「あのこと」の前では河原での散歩も、水泳も、釣りも穏やかで楽しい行為だったのに、クマが作ってくれる干し魚も嬉しいお土産だったのに、「あのこと」のあとではクマに「…その、食べないにしても、記念にだけでもと思って」と言わせてしまうのが、せつない。でも、クマが変わらずにお別れの抱擁を求め、「わたし」がそれに応じて、その感触を感じるところがなんだか良かった。とても。
読了日:10月07日 著者:川上 弘美

双調平家物語〈14〉治承の巻2(承前) 源氏の巻 (中公文庫)双調平家物語〈14〉治承の巻2(承前) 源氏の巻 (中公文庫)
以仁王が平家追討に立つところまでは、筋として理解できるのです。また、源氏残党のくすぶっている状況も…。そこに現れた怪僧・文覚。やることなすこと破綻してます。こういう異常な人が尋常ならざる手を使わないと世の中は変わらないのか…。それにしても、源氏の正統・頼朝は、世間知らずで優柔不断で、猜疑心の塊。集まった源氏の郎党たちもまだ弱小勢力。大丈夫か?!
読了日:10月06日 著者:橋本 治















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