出張というわけでなく純粋な夏休みなので、はじめは予定に入れてませんでしたが、結局来てしまいました。↓
まじめだな〜、虫六!
JR西日本が所有し、公益財団法人交通文化振興財団が運営している施設で、この筋の交通系ミュージアムの老舗どころです。
何でJR西日本の施設にリニアモーターカー(マグレブML-500)とか0系新幹線がおいてあるの?と一瞬思いましたが、つまり、この博物館が作られた1957年(昭和32)頃の事業体は国鉄だったのですね。
その頃、国内では神田の交通博物館が唯一の交通系ミュージアムで、大阪にも分館を…という構想が、「分館としてではなく、交通博物館とはコンセプトの異なる現代・未来の交通に関する展示を中心とした博物館として設置することになった」(Wikipedia)のだそうで、ちょっと納得しました。国鉄がJRに分割民営化したのは1987年(昭和62)ですから、この博物館ができてずっと後の話になるわけです。
しかし、リニアのテスト車両や0系車両を(昭和32年のオープン時にはなかったと思いますが、)見せられても、いまさら「未来の交通」というコンセプトは正直伝わりにくい気がするほど、この50年間の交通の世界の発展は著しいものがあります。
0系新幹線の運転席。座れます。
第2室、昔の駅。映画のセットのようです。
昭和33年に登場した国鉄で初めての電車特急151系「こだま」。
東海道本線の東京―大阪間を6時間50分で走りました。その後、昭和35年には6時間30分まで短縮され、東京―大阪間の日帰りを可能にしました。今回、虫六は仙台ー大阪間5時間ほどでした…日帰りはしたくないですがね。
国鉄よりさらにずっと以前の「関西鉄道」時代の古ーいダイヤやポスターも展示。
マルスの指定券印刷機です。すでにマルスの切符も珍しい…。
戦時中の米原ー岡山間列車運行表もあります。
(車両などよりもこういうものに反応してしまう虫六でした…)
これは、硬券切符(小さくて紙の厚い切符ね)の、地模様活版です!しびれますね。
この辺りは東海道新幹線の開業時の関連資料です。
ずら〜!蒸気機関車のナンバープレート勢揃い。
このくらいあると圧巻ですなー。
こちらの造形物は、JR西日本の500系新幹線「のぞみ」の電車に使われているパンタグラフ。500系は山陽新幹線の航空機に対する競争力強化を目指して開発されたので、より一層の高速化を実現するため、車体強度・台車強度・力行性能などすべて320km/h対応として設計・計画された車両です。高速での気流の乱れや騒音に配慮してパンタグラフもオリジナルの構造を持っています。
じゃーん、ここで本日の案内人F田さん登場。F田さんは、このパンタグラフの開発を手がけた技術士さんでした。
「F田です…JR西で新幹線の電設をやってます。子供は3人みんな独立してしまい、いまは夫婦ふたりで静かに暮らしています。カミさんには頭が上がりません。」
それにしても自分が開発したものが博物館のパーマネントコレクションになるってどういう感じなんでしょうね?
虫六的には外見と言動にギャップありすぎのなーんだかとぼけたお父さんなんですが、世間的にはど偉い人だったのですね。(しかし、なんだろね。こういうケースが妙に多いんですけど、虫六の周辺の方々って!)
…つか、これを見せたくてここに来たんすか?( ̄◆ ̄;)もしかして??
こちらは保線の様子を紹介したコーナー。
踏切の設定なのに、架線は新幹線用とはこれいかに?
(う〜ん、気にしない気にしない)
今はなき餘部鉄橋の橋梁遺構の一部が…。
鉄道模型パノラマコーナーも。レール延長400メートルのHOゲージ用のジオラマ。しかし、平日は3回の運行と決まっていて、タイミング悪く動いているのは見られませんでした。休日はもっと混んでいるそうですが、この日は平日だったので館内はだいぶ空いていました。
展示品はもっともっといっぱいありましたが、ホンの一部の紹介ですから。
屋外には、7100形蒸気機関車「義経号」、キハ81形ディーゼルカー(東北線の特急「はつかり」に運用されました)、D51形蒸気機関車、230形蒸気機関車、C62形蒸気機関車なんかが展示してあります。
…とか
じっくりみていたら、夕方にさしかかってしまったので、慌てて一番の目的地「住吉大社」へ!
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