シネマ歌舞伎「籠釣瓶花街酔醒(かごつるべさとのえいざめ)」が9月29日から全国松竹系の映画館で公開になりました。
で、S市はMOVIX仙台で1週間(以後未定)ということだったので、(しかも12:10〜1回上映のみ)、今日しかない!と、見て来ました。
シネマ歌舞伎ってカメラ1台で撮っていると聞いていましたが、けっこうアングル変化していて、どうやって撮っているのか不思議でした。
それはそれとし、あーやっぱり「籠釣瓶〜」って名作。冒頭の花魁道中があっちからもこっちからも出てきて交差して、最後に玉三郎の八ッ橋が出てきて、うっすら笑って(←絶品です!)、佐野次郎左右衛門が魂抜かれる「見染め」の場面で、めくるめく舞台の華やかさが蘇り(この舞台見ていたので)、一気にどっとこの世界に連れて行かれました。
生舞台では分からない役者の微妙な表情もよく分かり、作品がまた違った印象を持って迫ります。勘三郎丈のリアルな演技が意外にちょっと過剰に感じ、逆に玉三郎丈の演技が上手い!かつ美しい!と思わせました。仁左衛門の情夫・栄之丞も彼以外に考えられないはまり役(欲目抜きですよ)。作品の完成度高いけれど、キャスティングも今世紀最高です。
舞台見た方も、もう一度あの感動を追体験しましょう。
しかし、ン10年後に残るのはこの映像の舞台なんだろうなー。
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