この日は世の中センター試験であります。朝のタクシーが予約できず、いまだ14日の根雪が解けないアイスバーン・ガチガチの道をえっこらキャスター付きトランクをひきづってバスに乗りました。我が虫六子も来年は当該年度なので、来年は黒くなる余裕はありませんが、…なんか大変ですよね大学受験。このまえ高校受験が終わったばっかりと思っておりましたのに…。
ま、それはそれとし。新幹線のホームにいたら、検測車イースト・アイが入って来ました。珍しいッス、ラッキーでしたね。
国立劇場は、つい先日もお世話になったところですが、…こちらからくると演舞場の方から入ることになるんですね。演舞場にも、大劇場にも、小劇場にもお邪魔はしているのですが、やっと位置関係がわかりました。
またきたよ〜、国立劇場!
お正月公演は、菊五郎劇団で「夢市男達競」って復活狂言です。
国立劇場初春歌舞伎公演「夢市男達競(ゆめのいちおとこだてくらべ)」
2013年1月3日(木)~2013年1月27日(日)
河竹黙阿弥没後百二十年
河竹黙阿弥=作『櫓太鼓鳴音吉原』より
尾上菊五郎=監修
国立劇場文芸課=補綴
西行が猫
頼豪が鼠 夢 市 男 達 競(ゆめのいちおとこだてくらべ) 六幕十場
国立劇場美術係=美術
序 幕 第一場 鶴ヶ岡八幡宮の場
第二場 御輿ケ嶽の場
二幕目 第一場 鎌倉御所門前の場
第二場 花水橋広小路の場
三幕目 雪の下市郎兵衛内の場
四幕目所作事 旭鞆絵夢浮宝船
長唄囃子連中
尾上菊之丞=振付
五幕目 第一場 大磯京町三浦屋格子先の場
第二場 同 薄雲部屋の場
第三場 同 台所の場
大 詰 鎌倉御所の場
(出演)
尾 上 菊五郎
中 村 時 蔵
尾 上 松 緑
尾 上 菊之助 ほか
当時人気があったいくつかの主題を寄せ鍋のようにぶっ込んで、なんだかむりやり帳尻をあわせたような話でしたナ。正月らしい華やかさはあり、むちゃくちゃな綯い交ぜ感もご愛敬ではありましたけれど…。う〜む。
時代設定は鎌倉で、頼朝vs木曾義仲(の怨霊?)と大江広元vs北条時政両執権、なのに、人気力士に代理合戦をさせて、吉原の傾城や侠客が活躍するというお江戸感。(←フツーに綯い交ぜですが)で、さらに「西行猫」と「頼豪鼠」の逸話挿入、そうそう宝船の趣向もありました…お正月とはいえ、天こ盛り!お節三段重って感じでしたね。
だいたい、「白銀の猫」のレーザー光線まではわかるんですが、あんな大物の金細工を片手で持ち上げるって無理でしょう…重すぎますから!などと一人突っ込む虫六でした。
そうはいっても、菊之助の猫・玉はあーかわいいっ。そして、これまた菊之助がまさかの肉布団を着用しての力士役!これがお年玉いただきましたってとこでしょうかね。
でも、ひさびさの歌舞伎はやっぱり楽しいですね。
2回のロビーに羽子板が展示。
勘平と…犬がいるから南総里見発見伝の八房と伏姫でしょうか、かわいい。
この日は、偶然、同じ日にお母様と観劇していたNさんと、芝居があけた後に合流。一緒にご飯を食べることになっていたのですが、4時くらいにあけたので、旧新橋停車場歴史展示室の「成田へ」展をのぞきに行って、その足で浅草へ。
虫六子にお土産に合格お守りを頼まれていましたが、すでにお寺は閉まっておりました。
あらら、すまんのう。
浅草では、芝居小屋大向こうの会のメンバーの方々が、割烹「一松」にて常磐津の面白い会でお楽しみとのことで、二次会に参加することに。
すでにお開きになった会場に潜入。みなさん、できあがってるじゃないですか〜!
あう、十八代勘三郎丈の隈取りが…。
おもわず手を合わせました。涙がでます。
常磐津の会は↑こんな感じです。すてき。
面白そう…Nさんが「こっちの方がよかった」を何げに連発…。う〜む私もそうは思うが…。
そのあと、みんなで浅草ロックに行っておでんでホッピーを飲みました。
奥が深いです、浅草。
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