あれは何月のことだったかな、市民文化事業団からお知らせが来て、長塚圭史の作・演出で、コンドルズの近藤良平が振付で、2人の出演に加えて、松たか子と首藤康之…、なんだこれ、東京だったらチケット買えない感じの公演でないの?しかも、チラシのイラストも魅力的で、…なんだか面白そうと思い、虫六子を誘ってみたら乗ってきたので、みんなで行くか!ってことになり、チケット3枚ゲットした「音のいない世界で」を、開館して間もない仙台市宮城野区文化センターに見に行きました。1月25日の夜の部です。
虫六ホームなので、会場内、見知った人がいっぱいです。へへへのへ。
○音のいない世界で
作・演出:長塚圭史
振付:近藤良平
出演:近藤良平 首藤康之 長塚圭史 松たか子
会場:仙台市宮城野区文化センター
主催:仙台市、公益財団法人仙台ひと・まち交流財団
主催:公益財団法人仙台市市民文化事業団
貧しくて若い夫婦のセイと旦那さん。その日の食事も暖房もままならない二人だけど、小さなトランク型の蓄音機が宝物。ある日、旦那さんが新しいレコードを買いにいってるあいだに、大切なトランクが盗まれてしまった。「音」を失ったセイはそれを取り戻そうと旅に出る。音がしなくなった世界で、セイと彼女を探して追いかける旦那さんが出会う、虚無感に襲われる人や動物、そして泥棒さん。失ったものが「音」であることすら思い出せないのだ。レコードのようにクルクルまわる小さな回り舞台の上で繰り広げられる不思議な一夜の物語。はたして「音」は取り戻せるのでしょうか。
ダンスのようで芝居のようで、大人の童話のようで、甘すぎるわけでもない。いしいしんじのような世界観かな。「音がない」といっても無音劇ではありません。人のセリフや騒音なんかは聞こえる設定。失った「音」は、音楽や小鳥のさえずりや虫の声…、私たちの気持ちに寄り添い、楽しませ、心を満たしてくれる「音」のこと。だからあえて「いない」との擬人化がされていたのかな?そうとう面白かったね。我が家的には全員のストライクゾーンにはまりました(だからどうした?)。松たか子ってずいぶん演技力があるんだな〜と、そんなことにも感心しまして、ぐっとポイントあがりました。もちろん、それぞれ役者さんは魅力的な存在感で、いやホント満足度高い舞台でした。
終演後、虫六子に「秋に忠美恵会を手伝ってもらったバイト料がわりかな?」と言ったら、「おつりがくる」と!ほっほー。
東京だったら虫六ひとりでいっちゃうところですが、S市に来てくれたので、一緒に行けてラッキーでした。
ホールの外には、舞台写真や衣装のアイディアスケッチとテキスタイルの見本、舞台美術の模型などの展示コーナーがありました。
舞台のコンセプトが1枚のイラストに。
あの回り舞台、やっぱりレコードだったんだな。
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