ある日、某タブレット端末上で会話するふたりがありました。
虫六「ねえねえ猪九郎君、僕、こないだ地下鉄で痛いおじさん見ちゃったよ。」
猪九郎「痛いおじさんはいっぱい居そうだけど、何があったの?」
虫六「今どきってさ、電車に乗ると8割くらいがスマホとかいじってるよね。」
猪九郎「うん、昔だったら文庫本とかスポーツ新聞とか週刊誌ってとこだね。ちょっと前は携帯だったけど、いまはスマホだね。みんなネットゲームやメールなんか打って暇つぶししているね。」
虫六「それでさ、ある日僕が地下鉄に乗ったらね、白髪は短く刈り込んでお口のまわりにオシャレ髭なんかたくわえた60がらみのビジネスマン風のおじさんが乗っていたの。」
猪九郎「うんうん」
虫六「それでさ、その人、足なんか組んでおもむろにiPad取り出してメールチェックはじめたんだよ。」
猪九郎「電車の中でもお仕事してるのかな…。東京のビジネスマンは忙しいね。」
虫六「で、僕ね、近くに立ったから何げに画面が見えちゃったんだよ。で、普通、パソコンのメーラーって添付ファイルは“ひらく”って選ばないと見れないけどさ、iPadって漏れなく写真は開いて見せてくれるじゃない。」
猪九郎「そういえば、そうだね。」
虫六「そしたら、そのおじさんの開いたメールには、下着姿のお姉ちゃんとか水着姿のお姉ちゃんとかの写真がいっぱい添付されていたんだよ。僕、目が点になっちゃった。」
猪九郎「そいつはバキューンだね。おじさんも痛かったね。」
虫六「で、おじさん、慌ててメーラーを閉じたんだけど、手持ちぶさたになっちゃったんだね。次は、フォトアルバムを開いたの。そしたら、前に見ていた写真アルバムが開いちゃったらしくて、夥しい量のお姉ちゃんのエッチな写真が開いちゃったんだよ。インデックスでどばっと。」
猪九郎「うひょー、それは痛すぎるね。川島八重にマシンガンでダダダダダッって撃たれたみたいだね。命中!だね。」
虫六「おじさん焦ってタブレットのディスプレイを叩き回してたよ。でもさ、スクロールしてもスクロールしても、お姉ちゃん写真ばっかりなんだ。どんなに入れてんだって枚数だったよ。」
猪九郎「僕、他人事ながら脂汗が出て来たよ。」
虫六「ココまで来ると、パニクるおじさんが面白くなってくるでしょ。ま、直感的に気持ちわる!って思うけど、悪いおじさんより、痛いおじさんの方がまだ可愛げがあるということもあるかなー。昔の中国の偉い人は、“…四十にして惑はず。五十にして天命を知る。六十にして耳順ふ。”とか言ったらしいけど、六十過ぎても惑っている人はいっぱいいるよね。みんな四十になった時に惑っちゃいかんのか〜って焦るけど、その先の成長はなかなか難しいのが現実だよね。」
猪九郎「僕のまわりを見る限りでは、六十でも七十でも悟れている人なんかあんまりいないよ。出来ないから、かっこつけてそんなこと言ってみたんだよ、きっと。昔の人も嘘つきだね。でも、スマホだか、タブレット端末だか、みんな大したことに使ってないんだね。」
虫六さんに猪九郎さん、凄い観察力です!
返信削除とんだりはねたり漫談。ときどき出ますので、おたのしみにー。
削除創作落語に使えそうですね♪
返信削除「痛いおじさん」で是非♪
痛い 痛いおばさんの話もありー!?
返信削除それは、ほぼ毎回のように書いてますからー。(;´д`)トホホ…
削除「温泉芸者一代記」の紹介がありましたが(ここに持ってきてすみません)、虫六さんが感服されたように、小太郎も感服ですっ!
返信削除虫六さん
返信削除なんだかコメントして良いのかな…!?って感じですが、つたない応援ですが、陰ながら応援させていただきます!
小太郎が感服したのは、虫六さんにですよ♪
とほほ、ありがとうございます。
削除…なんでこんなことに (||li`ω゚∞)
虫六さん
返信削除やっとコメントできるようになりました♪
どんなに気を病んだ事かと案じてました。
小太郎は、昨年の11月から鉄九郎師匠に体験入学してました。
あのブログ事件が発生して、言うに言えなくなってしまいました。
でも、家の事で体験入学だけで終わっちゃいました。
足かせと言っては何ですが、体が自由であれば師匠のところに通いたかったです。
しばらくは、自主稽古となります。
松永会にも行きたかった…。
だから、虫六さんのブログが更新されるのが待ち遠しかったです。
ま、程々に更新されて下さい(笑)
確定申告も月曜に清書を提出してお終いです♪
梅の栄、終わりましたか?
小太郎さん
返信削除ずいぶん長い間返信を棚上げしてしまいまして、本当にごめんなさいでした。
例の事件が原因ってわけでもなく、凌ぎ仕事のブラック化で体調を壊して、
ブログを休眠していたのです。
すぐにお返事出来なくて、ほとぼり冷めたらお返事しとうと思っていて、
なんだかそのままブログからはなれてしまったので、
きっと不安な気持ちを抱えたままにさせてしまったことでしょう。
今日、ブログの見直しをしていて、コメントをいただいていたことに改めて気がつきました。
もう読まれることもないかと思いますが、お詫びの気持ちだけ載せておきますね。
鉄九郎師匠のお稽古続いているのかなぁ…。