新橋演舞場に行く途中の歌舞伎座。前日に千穐楽を迎えてオフモード。(玉様の阿古屋見たかったですぅ)月末の特別イベントの準備中でした。
来た—!
実はとても愉しみにしておりました。ほっほー。
『阿弖流為』ん時で味しめじの2階最前席。
お、舞台中央にルフィがいる。
定式幕もワンピース特別仕様。いいね。
◎新橋演舞場
松竹創業120周年 平成27年度(第70回)文化庁芸術祭参加公演 スーパー歌舞伎II(セカンド)
『ワンピース』
平成27年10月7日(水)~11月25日(水)
【昼の部・夜の部 同一演目】
ルフィ/ハンコック/シャンクス 市川 猿之助
白ひげ 市川 右 近
ゾロ/ボン・クレー/スクアード 坂東 巳之助
サンジ/イナズマ 中村 隼 人
ナミ/サンダーソニア 市川 春 猿
はっちゃん/戦桃丸 市川 弘太郎
アバロ・ピサロ/ガープ 市川 寿 猿
ベラドンナ 坂東 竹三郎
ニョン婆 市川 笑三郎
ジンベエ/黒ひげ(ティーチ) 市川 猿 弥
ニコ・ロビン/マリーゴールド 市川 笑 也
マゼラン 市川 男女蔵
つる 市川 門之助
○
ガープ 市川 段四郎
エース 福士 誠 治
ブルック/赤犬サカズキ 嘉島 典 俊
センゴク/イワンコフ/レイリー 浅野 和 之
面白いだろうとは思って観にいったのですが、こちらの期待を凌駕する面白さがありました。漫画やアニメの『ワンピース』しか知らない人も、歌舞伎しか知らない人(もしくは、先代猿之助のスーパー歌舞伎のファン)も愉しめる舞台だったと思います。実際に客層はずいぶん若かったし、男性も多かったと言う気がします。
歴史もののような時代設定などの複雑難解な予備知識なしでもストーリーはすんなり追えるし、「人は仲間とつながりあって互いに支えあわなければ強く生きていけない」というストレートなテーマも、なんだか好ましい。
歌舞伎って漫画だったのか?と思ってしまいました。
巳之助さんの芸幅の広さ、達者さにも目を丸くしましたし(思わずボンクレーの生写真買いました)、人気者の隼人さんもはまり役のサンジ。イナズマも似合ってました。半端ない本水をかぶって大奮闘の二人でした。
右近さんの白ヒゲも安定感あって良かった。ニョン婆・笑三郎も身体の大きさが吉とでました。
歌舞伎俳優に負けてないのが現代劇系の役者さんたち。
浅野和之さんの振り切った演技が凄い!うまいわー。レビューも半端ないゴージャスぶりで、『ワンピース』の世界感が体現されておりました。楽しかった—。
まんまこと・福士誠治さんのエースもカッコ良し。歌舞伎調の演技をしているわけでもないのですが、自然な芝居が返ってスッキリ際立って良かったと思いました。
猿之助ルフィーの宙乗りは短めサーフボードで、ゆずの北島悠仁さんによる「TETOTE」が流れて、まるでライブのような立てノリの盛り上がりでした。もちろん、虫六も2階席で立って手拍子しましたぞ!(いえ、ゆずのファンってわけでは無いんですが…ね)
このとき、大海原を表現するのに鯨の作り物も宙を舞うんですがなかなか良いデザインです。これに限らず、今回、『ワンピース』の小道具はなかなか秀逸だと思いました。新作歌舞伎ではダサい作り物が興を冷ますことが多いので。
シルエットや映像も効果的に使われていましたし、ルフィーのゴム人間たるびよーんと伸びる手もいろいろな表現方法で演出されて、感心しました。
まだまだ見落としているところもあるだろうなー。
チャンスがあるならもう一回みたいところですが、11月は激務マンスリー到来で虫六には上京のチャンスはなさそう。早くも再演に期待です。
歌舞伎なのか、新しい演劇なのか、いずれ芝居の地平線の向こうを垣間見た思いです。
がんばれ、猿之助!
あー、面白かった。
グッズコーナーもかなり繁盛してました。(これもある意味新しいっていうか、ライブのごとし)
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