2009年9月9日水曜日

写真集「歌舞伎座」


予約していた写真集「歌舞伎座」が届きました。
アートドキュメンタリストとしてよく知られている、フォトグラファー・安齋重男氏の撮影、(社)日本俳優協会と(株)歌舞伎座が全面協力の、いわば公式写真集ですね。
先行予約が終了してしまったので(私はそれで手に入れたわけですが)、あとは歌舞伎座の筋書売り場で入手するしかないみたいです。

歌舞伎座びいきとしては、先に発売になった篠山氏の写真集よりも、こちらの方が好みですね。
芝居を宿す建物そのものの、まるで生き物のようなというか母体のような「歌舞伎座」の存在感が浮き上がってきます。
くまなくみたいという欲求もけっこう満足できました。
俳優だけでなく、地方さんや裏方さん、観客…と、この建物を共有してきた人をそれぞれあるべき空間に配しながら、しかし建物を主人公として切り取っている、写真家のフラットな視線が気持ちよいです。

2009年9月7日月曜日

まちげき作戦会議


夕べは、大衆紙芝居ネットワークの定例会があった。
基本的に「緩やかな協力関係を作りつつ、それぞれ刺激し合って上手くなろうね」
という意図でつながりあっている集団なので、依頼イベントなどはそこそこ、
それぞれの現場でこなしているのでしょうが、自分たちが主体で何かやろう
ということになると、どうもモチベーションが上がらないらしい。

昨日は、会として協力要請をいただいている仙台市歴史民俗資料館「れきみん
秋祭り2009」(去年まで「まちげき」が通称だったのです)と、2月の会主催の
作品展についての作戦会議だったのですが、どうも集まりが悪い…。
かたや、
岐阜に転勤した事務方メンバーが心配して連絡事項をまとめてくれたりして(爆!)
なんとも…とほほ。 大丈夫なのかー、我々!!!

2009年9月6日日曜日

どんとロード八幡雀踊りフェスタ

昼過ぎに近くの生協まで買い物にいったら、48号線に交通規制が敷かれていました。
なぬ〜と、ちょっと焦りましたが、どこからかチャンチャン・ピーヒャラというお囃子の音が…。
今日は、「どんとロード八幡雀踊りフェスタ」の開催日でした。

http://hachiman-donto.blogspot.com/

片側1車線を通行止めにして、やってきたのは、雀踊りの流しご一行。いや、28行。
見学したのが生協の前で、流しの終わり付近だったので、神社の方でみたらもっと盛り上がっていたのかも知れない…、とついで参りしてしまった自分の態度も反省しつつ、ちょっと拝見。


雀踊りは、戦後一端伝承が途絶えかけて、昭和60年頃に復興した地域芸能。

もとは、仙台城移徒式(慶長8年)の宴席で、泉州・堺の石工が即興で踊ったものをS市・石切町(今の八幡町)の石工たちが踊り次いで、戦前までは大崎八幡神社の祭礼に奉納する慣わしがあったそうです。
いまでこそS市の伝統芸能として、市内の各地区で踊組が組織されて盛んになっており、青葉祭りや雀踊夏祭りなど、ご披露する機会もたくさんあるようですが、大崎八幡神社の例大祭(9月15日)に合わせて、神社に奉納する形のこの催しが、雀踊りにとっては「本舞台」といえるのかも知れません。

それにしても、例大祭の日を10日も繰り上げて開催とは、参加団体の調整とか、道路の使用許可とか、どんな理由なのかはよく分からないけれども、実行委員会も大変そうです。
日頃より交通量が多い道で、渋滞を脇にかかえながらの流し踊りは、観る方もちょっとハラハラ。
踊る方は気合いも入って楽しそうですが、うまく見物客を呼び込めるような工夫が次の課題なのかな…という感想を持ちました。
(地元にいて、知らなかったし…爆)

流しの締めは、地元八幡小学校のご一行。
OGの虫六子は、お囃子にあわせて「ドレミファ」を口ずさんでおりました。
こういうのは、なんだかいいですね。

ちなみに、八幡小学校は3・4年生は「雀踊り」必修で、運動会には小学校の校庭は先輩学年や卒業生、地域の人渾然一体となって一大演舞場と化すのです。
こういう学校はいいなぁ、と秘かにほくほくしていたPTAその1だったのですが、中学校に行ったら無くなりました。寂しいですね。

大崎八幡神社の大鳥居。
例大祭は9月15日のようです。

2009年9月3日木曜日

シネマ歌舞伎「人情噺 文七元結」

じつは、先週末はもう一本映画を観ました。
正確にいうと、映画ではなく『シネマ歌舞伎』なんですが、中村勘三郎主演の『人情噺 文七元結』。

『シネマ歌舞伎』とは、「歌舞伎の舞台公演をHD高性能カメラで撮影しスクリーンで上映するという、松竹が開発した全く新しい映像作品で、映画とはちがうメディア」なんだとのこと。
http://www.shochiku.co.jp/cinemakabuki/about/index.html

何かと話題にもなり、見逃した作品がラインナップされているのも知っていたので、つねづね観たいと思っていたました。
でも、なかなかS市周辺では上演の噂が聞こえてこず(なんでも配給料が「なんで?」というくらいお高いという話を聞いたことが…。地方都市では上演してもペイ出来ないということか?)、かといって、歌舞伎を観に上京した折に観て帰るという余裕もなく、ずっとチャンスを逸したままでした。

それが、M県の各地で数カ所上映したあと、S市のMovixで1週間の限定上映をするというのです。
予定を観ると、S市市民会館の回は平日でとてもいけそうにないので、Movixの上映に行くことにしたものの、これが朝一回限りの特別上映。むりやり予定を割いて映画館に一番乗りです。
Movixに行こうと決めたのはもう一つ理由があって、ちょうどポイントが貯まっていたので、それでチケット代を節約しようと企んでいたからでした。ところが!なんと、特別上映なのでポイントは使えないとお断りを食ってしまい、さらには割り引きも×、ポイントもつかないというのでした。げろげろ(×_×)。
(なんだよ、なんだよぅ、シミったれてんなぁ)
そもそも、Movixって松竹系なのに、歌舞伎会の特典が使えないのも少し不満だったのですが(だって、東京の松竹系劇場ではいろいろ特典が使えて便利なのに、こちらでは全くお得感なしですよ)、で、のっけから塩辛い気分になって、シアターにはいると、先に観た「20世紀少年 最終章」の部屋とは対照的に、130席ほどの小さい部屋でした。
http://www.movix.co.jp/seating/snd_001.html

DLP&3D対応のシアターのようで、高精細画面に対応してこの部屋になったのだとは思うのですが、迫力というのはそれほど実感わきません。きれいな記録映画という感じかな。

中村屋のお芝居ですから、もちろん面白くないわけはないんですが、歌舞伎の生のお芝居を観るときのような舞台と観客の息が一体となった快感はなく、映画とも違うけど、お芝居とももちろん違うというものでした。
毛穴が見えたからいいってもんでも無いしね。

しかも、この『文七元結』は山田洋次氏が監督で、舞台美術や台本にも手を入れているらしいので、歌舞伎の記録映像としても、新しい創作の手が入っているやや別のものということになりますね。
そういう意味では、全く新しい観客を掘り当てたいという意図があったのかも知れないのですが、今のコスト体系の中ではなかなか大変なのではないかなぁと思わずにいられませんでした。

も一つ、勝手なことを言わせてもらえば、できれば『文七元結』のようなお芝居ものよりも、玉三郎丈の『鷺娘』とか『二人道成寺』なんかの舞踊の舞台映像が観たかったですよ。それこそ、普段聞けない一流どころの長唄も拝聴できるし、踊りの所作もなめるように観ることができて、高精細技術を生かした映像として実感できるような気がするわけで…。そういう舞踊や、時代もののお芝居の方が映像にする価値があるという気がします。
今回、(たしか東京では同時上映のはずですが)中村屋親子の『連獅子』が割愛されていたのも、がっかりでした。どちらというと、それの方が観たかったのに…。

そういえば、『文七元結』のエンドロールで、黒御簾の演奏者の名前が割愛されていた(と思う。そうでなかったらスミマセン)のも、なんだかなぁ〜でした。制作スタッフは細かーく名前が出てきましたけどね。

というわけで、『シネマ歌舞伎』のアンコール上映(10.10〜11.3)を東京・東劇に見に行くべきか!?それが問題ですね…。

2009年9月2日水曜日

豚インフルエンザ


職場で新型インフルエンザの罹患者が出たらしい。
先日来、入り口という入り口に「38度以上の人は入室をご遠慮ください、云々」という御禁令のポスターが張り出されていたのですが、今日、出勤したらごっそりマスクを1ケース渡されてしまった。

このマスクを使い切るまでに、インフルエンザは収まりを見せるのだろうか…。

ところで、メキシコあたりでこの風邪がはやりだした頃は、確か「豚インフルエンザ」と呼ばれていたように思うのですが、いつの頃からかそういう言い方を聞かなくなりました。
マスコミも「新型インフルエンザ」としか言いませんが、これってなにか切っ掛けがあったんでしょうかね?

2009年9月1日火曜日

8月に読んだ本

8月の読書メーター
読んだ本の数:10冊
読んだページ数:1760ページ

へうげもの 9服 (モーニングKC)へうげもの 9服 (モーニングKC)
ついにカリスマ・千利休切腹。介錯人は…!好きな絵ではないとは思いながらも、迫力と巧さを感じずにはおれない、山田さんの画力に感服です。そして、古織の剽げた野望は次なるステージへ。
読了日:08月31日 著者:山田 芳裕


つみきのいえつみきのいえ
偶然立ち寄ったカフェに置いてあったのを読みました。珈琲が美味しく感じる1冊でした。アニメ版にも興味が出ました。
読了日:08月30日 著者:平田 研也


吉原手引草 (幻冬舎文庫)吉原手引草 (幻冬舎文庫)
まるで組揃えの浮世絵のような、悪所吉原に生きる人々の16枚の大首絵がモノローグを語りだし、花魁葛城の姿と彼女が起こした事件の全貌が、彼らの語りの虚と実の襞々のうちに明らかされていくという特異な構成が面白い。花魁葛城が魅力的。実際は切れ切れになってしまったけど、一気読みしたかった。
読了日:08月30日 著者:松井 今朝子

道楽三昧―遊びつづけて八十年 (岩波新書)道楽三昧―遊びつづけて八十年 (岩波新書)
小沢さんは最近、毎日風呂に入ると不思議に「ありがてぇなあ」という言葉が自然に声になって出るそうです。本当に魅力的な人生ですね。
読了日:08月20日 著者:小沢 昭一,神崎 宣武


音楽の聴き方―聴く型と趣味を語る言葉 (中公新書)音楽の聴き方―聴く型と趣味を語る言葉 (中公新書)
「全ての音楽には、それをいい具合に味わうための暗黙の反応モードがあり、それを知らないと著しく感興をそがれることになる」という。著者はゴンブリッチの「メンタル・セット」の概念を当てはめつつ、音楽受容の「型」について考えをすすめる。クラシック音楽には知識が薄い自分にとっては読み流すしかないところも多々あったのだが(涙)、それもさほどのストレスにならず最後まで読めたのは、これが西洋音楽だけにとどまらず、邦楽や演劇、美術など芸術全般にも当てはめて読むことが出来たからだと思う。
読了日:08月18日 著者:岡田 暁生

歌右衛門合せ鏡歌右衛門合せ鏡
相手の懐深く入り込んで、とっておきの言葉を引き出してしまう関さんの聞き書きにはいつも脱帽だが、相手が大成駒屋ともなれば、聞く方も聞かれる方も各人の緊張感が伝わって来て別の意味で面白かった。大輪の華と得体のしれない闇を共存させていた六代目の本質にどこまで肉迫できたかについては微妙だけど、この著者の根本には芝居そのものに対する深い愛情が感じられ、そこらのインタビューライターとは一線を画す後味の良さがある。玉三郎丈の話がなかったのが残念。
読了日:08月16日 著者:関 容子

Danza (モーニングKC)Danza (モーニングKC)
絵の洒脱さがますます際だってきている。最近の作品ではその分ストーリーに引き付けられるものが弱まってきた印象だったけれど、これはひさびさ◎。お気に入りは「煙」ですかね。
読了日:08月14日 著者:オノ ナツメ


深夜食堂 3 (3) (ビッグコミックススペシャル)深夜食堂 3 (3) (ビッグコミックススペシャル)
今回のメニューでは「ゆでたまご」の話が好き。バターライスは実家の父が若い頃よく食べていたのを思い出しました。バターと醤油と炊きたてご飯…何ともマッチするんですよね。
読了日:08月13日 著者:安倍 夜郎


十一代目團十郎と六代目歌右衛門―悲劇の「神」と孤高の「女帝」 (幻冬舎新書)十一代目團十郎と六代目歌右衛門―悲劇の「神」と孤高の「女帝」 (幻冬舎新書)
團十郎という劇界随一の大名跡の襲名で狂いだす歯車、孤立していく悲劇の十一代目と、かつて父・五代目が持ち、その死とともに失った権力を奪回せんと確実に1駒づつ劇界の栄誉を手中に収めていく女帝・六代目歌右衛門。戦後の歌舞伎界に君臨した2人の俳優の運命が、対照されて劇的。襲名による名の変化や、結成と分断を繰り返す団体など、複雑でわかりにくいことの多い歌舞伎史だが、その辺りも史実を整理して書かれており、理解しやすい。大成駒屋にはちょっと同情。同情なんかいらないだろうけど。
読了日:08月12日 著者:中川 右介

BILLY BAT 1 (モーニングKC)BILLY BAT 1 (モーニングKC)
下山事件が今度のモチーフなのですね。占領下の時代が舞台とあって、紙芝居や赤本など前漫画文化へのオマージュなども埋め込まれているのが、浦沢チームらしいです。でも、物語の行方はまだまだわかりませーん。が、次がいつ出るの?という強い欲求もいまのところ沸きません。
読了日:08月04日 著者:浦沢 直樹,長崎 尚志

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