2010年8月5日木曜日

珠響(たまゆら)

三響会は、邦楽でもお囃子方でめざましい活躍をしている亀井広忠(能)、田中傳左衛門(歌舞伎)、田中傳次郎(歌舞伎)の三兄弟が主宰するユニットです。古典芸能の担い手として画期的な演奏の場を作っているようで、注目しつつもなかなか演奏会に足を運べずにいました。(1日か2日の公演で、かつ、会場は東京か京都なもので…(;□;))
その三響会が中心となり、若手の邦楽・洋楽の演奏家があつまって催しているのが、珠響(たまゆら)という演奏会です。今年で3回目だそうですが(HP等では第2回とありますが、村治佳織嬢が3回目と言ってました)、やっとS市にやってきてくれました!

プログラム買おうと思ったら、売っていませんでした。
うそ〜 ( ̄◆ ̄;)

●珠響(たまゆら)
2010年8月5日 東京エレクトロンホール宮城

出演
稲本響(ピアノ)
藤原道山(尺八)
村治佳織(ギター)
英哲風雲の会(上田秀一郎・田代誠・谷口卓也)(太鼓)

三響會(亀井広忠・田中傳左衛門・田中傳次郎)(囃子)
ゲスト
市川亀治郎(舞踊)

なにしろ、プログラムどころか、チラシも、ご案内のプリント1枚すらないので、手探りならぬ耳探りです。いま出演しているのが誰かさえも分からないのです。こんなの初めてじゃないですかね。中入りの休憩時間にどこかのおばちゃんがフロアにいたスタッフさんに苦情を言ってましたが…。

最初の演奏は、大太鼓で、どっかで見たなぁと思いながら聞いていたら、去年の中村屋勘太郎・七之助錦秋公演で、林英哲さんといっしょに太鼓を叩いていた若者たち(英哲風雲の会)でした。師匠がいなくても、ちゃんと良い演奏してましたよ。

次はピアノ。稲本響さん。オリジナルを演奏したあとで、弦楽器音色変換装置=ピアノミュートなるご自分で開発した道具を特許申請したというMCで会場をなごませていました。あとでHPを見てみたら、“全く”同じ話をしている映像がアップされていましたな。いつものMCなのでしょう。でも、ピアノミュートを使うとチェンバロのような反響を押さえた音色になり面白いです。鍵盤のなかをいじるので、会場のピアノを使うと嫌がられるので、自分のピアノを運び込んでやっていますと解説してました…が、このピアノ輸送費が制作費にどんな風に降りかかっているんだろうとか、余計なことを考えてしまいました。そのせいでプログラムの印刷費が取れなかったとか…Σ(`0´*)  

で、お次が待ってました「三響会」!
長兄・亀井広忠(大鼓)、次兄・田中傳左衛門(小鼓)・田中傳次郎(太鼓)で、笛と唄方が参加して、お三味線は入っていません。
曲目は「船弁慶」より「静と知盛」。「船弁慶」は長唄の大曲で、能の謡曲「船弁慶」が原曲。「静と知盛」は長唄を舞踊曲にしたものだそうです。亀治郎丈がスペシャルゲストで舞いました。三味線なしのせいか唄も謡のようで、静と義経の別れがテーマの前半は厳かで亀治郎もぐっと押さえた仕舞のような踊りでしたが、知盛の亡霊が暴れる後半は演奏も気迫がこもり、かつ、亀治郎丈の舞踊もこってり(!)芝居してました。ああ、やっぱり歌舞伎だったわ。っていうか、亀さん(笑わせたいのか?っていうくらいに)濃いわ。

休憩を挟んで、後半は藤原道山の尺八。私の隣席の人はどうやら道山さんがお目当てのようでした。人気あるんだなぁ。まず師匠の山本邦山氏のオリジナル曲を1曲やって、2曲目はギターの村治佳織さんとコラボレーション。やっと絡みが出てきました。ピアソラの「タンゴの歴史」を演奏。尺八が西洋楽器のように聞こえました。で、そのまま村治嬢のコーナーになって、続けざま4曲。「戦場のメリークリスマス」クラシックギターバージョンが面白かったです。

最後に、全員出てきてコラボリましたが、パーツを部分演奏してリレーする感じでしょうか。
それぞれ忙しい方々なので、こういう作り方になるんでしょうね。
全体的に面白かったんですが、やっぱり「三響会」の演奏会をかっちり聞きたいという欲求不満は残りました。

それから、プログラムは作って欲しいですね、せめて。
プログラムなしはどおよ?

会場を出ると、ちょうど七夕前夜祭の花火が終わったタイミングだったらしく、わんさか人が逆流してきました。しえ〜。交通も麻痺なので、家まで歩いて帰りました。

オジーノ・カレーヤで昼食

久しぶりのお休みです。
と思ったら、家族も休みがあったので外でお昼を食べました。

家人Tの案内により、訪れたのは、最近オープンした一番町は北目町通寄りの「オジーノ・カリーヤ」

大きな看板はないのでちょっと分かりにくいけれど、このカリーヤ・バスが目印です。
このバスでケータリングもしてくれるそうですよ。

玄関。普通の(しかも昭和な)民家以外の何ものでもない感じ。

座った場所から眺める風景。サザエさんの家か、向田邦子か…。
木とガラスの家。縁側もあります。
調度も食器も素朴な昭和感に満ちていて、なつかしい。

オーナーお勧めの「オジー・カレー」(700円)
じっくり煮込んだ甘口の欧風カレーにごろっとしたお肉が入っていました。
ラタトゥイユをオプションでのせていただきました。

虫六子は熱々のカレードリア(750円)を注文してました。

食後にオープン記念でアイスクリームをサービスしていただきました。
ココナッツ味の生アイスでした。


2010年8月4日水曜日

紙芝居クイズ

あさって職場で「こどもまつり」なるイベントがあるということで、虫六の所轄でも何かやってくれということになり、鉄道クイズを作れとお達しがあった。
イベントでやるなら紙芝居のクイズ形式が良いでしょうと、急遽、クイズ紙芝居作り…。
実は暖めていたネタがあったので、ルーティンの仕事の後で、一気に作成(明日は代休なので、今日の内に片付けるぞ!)。
20枚ほど仕上げた。
我ながら、なかなか面白い。
自称・紙芝居クイズ作家の和田佳のシマを侵犯する出来なのでした〜。なんちて。
もうちょっときれいに仕上げて、ネットワークの貸し出し作品リストにエントリしよっと。

(ネタがばれるので、画像なしってことで)

とか、ごそごそ残業していたら、猿舞座の修二さんから電話が入った。
なんとか無事に山口についたみたい。
先代の安登夢のお墓の隣に、仙水君の遺体を埋葬したとのこと。
本当に、お疲れさまででした。

2010年8月3日火曜日

猿まわし生出中学校公演

虫六的にはお仕事の大ヤマ・オープンの日で、普段ならゲストやら取材やらで身体は空かないのですが、幸か不幸は今日はマスコミからの問い合わせもなかったので、ジョーシ先生にお願いして午後の外出を許可していただき、猿舞座の生出中学校公演に駆けつけました。

昨日の今日でしたから、みんな浮いた調子はみじんもなく、緊張感がありましたが、いつも通りの公演をしてくれました。
北海道から渡ったばかりで、S市の暑さに参った様子で、夏水君も体育館の床に腹を付けてストライキでしたが、そのもったい付けた様子も最近はプロっぽさを感じさせるものでした。
牛若丸の芸も気持ちいいほど飛び上がって、仙水君のことをつい思い出すと、心がきゅんとしました。供養の芸のように見えました。

とはいえ、生出地区の皆さんは小学校2校(60+20)、中学校1校(70)+他校(?)のほか、その父兄、地域の人々、お近くの老人ホームのおじいちゃんおばあちゃんたちなど、ほぼ地区人口全員か?という入りで、350人(スタッフも交えると400人くらいいたかも?)ほど集まってくれました。無料のかき氷やお茶も振る舞われて、夏祭りのようでした。
猿まわしを心待ちにしていてくれたみたいで、公演もとても暖かい雰囲気のいい会でした。元気のある地区という印象でした。

公演後、1分でも早くに帰りたいとのことで、猿舞座はすぐに帰りの途に。が!!その途中のガソリンスタンドで、とんだトラブルが…━━((゜Д゜Uu))━━!!!!!!
神様仏様、なにとぞ彼らを無事に山口まで送り届けてください!!!



2010年8月2日月曜日

安らかに、仙水君

昨日は退勤が夜中の1時過ぎでした(つか、今日か…)。しかも、休日の職場にただ一人で…。

どうしてこんなことになってしまうかというと、いつものように例の事情があるからですが、状況をなさけなく感じつつもなにはともあれ昨日中に峠を越えて、今日に残業を残してはいけないわけがあったからです。

それは、本日、猿舞座ご一行が北海道から仙台に戻ってくる日だからです。

で、今日は気合いを入れて仕事を仕上げちゃって定時で帰るぞ!と出勤したら、耕平君から電話がかかってきました。
本土に着いたかな?!と電話に出ると
 耕「不測の事態が…、今朝おきたら仙ちゃんが亡くなっていました」
 虫「ええっ!」
  (仙台では元気に夏水君とじゃれ合っていた仙水君だったのに…。)
言葉が出ませんでした。

猿まわしにとって、相棒のお猿は子供も同じ。365日24時間ずっと旅を共にするパートナーです。修二さん、大丈夫かなぁ。この旅が修二さんと仙水君の最後の旅になってしまうなんて。

今日はぱりぱり仕事をやっつけようと思っていたのに、なかなか気持ちが切りかわらず、落ち込みモードの1日でした。

夕方10-BOXに行って、猿舞座一行と再会。
数日前からの仙水君の様子などをうかがって、明日の公演のあと、その足で山口へ帰る段取りなどを確認して、今日は帰ってきました。

動物を扱う芸人はその死ともつきあって行かなければならないことは宿命なのでしょうが、手塩にかけて育てた相棒を失うことは、自分の芸も失うことです。
その喪失感は私などが想像できないくらい大きなものだと思います。
でも、なんとか元気を取り戻して欲しいと願うばかりです。

何はともあれ、癒しのお猿君・仙水君のご冥福をお祈りいたします。
はやく周東町へ連れて帰ってもらってね。



7月に読んだ本

7月の読書メーター
読んだ本の数:3冊
読んだページ数:848ページ

大野一雄 百年の舞踏大野一雄 百年の舞踏
今年6月に103才で天寿を全うした舞踏家・大野一雄さんの写真帖。100年を生きるって凄い。戦争から帰還後、女学校の体育教師に復職したのが40才。ダンスの人生はその先にある。自分は大野さんの晩年しか知らないと思っていたけど、その表現活動が本格化するのは退職後の60代からだし、国際的評価を受けるのは「ラ・アルヘンチーナ頌」を発表した70年代からだった。大器晩成とはこのことですね。ステージ以外の家族や学生達とふれあう生の表情の写真もふんだんに掲載され、大野さんの人柄が偲ばれます。安らかに召されてください。
読了日:07月30日 著者:

文藝別冊 小沢昭一 芸能者的こころ (KAWADE夢ムック 文藝別冊)文藝別冊 小沢昭一 芸能者的こころ (KAWADE夢ムック 文藝別冊)
俳優、藝能研究、俳人変哲、トルコ研究家…軍国少年、しっぽまでギュッとあんこが詰まったような1冊でした。が、自分の中の小沢先生像はますます膨張、巨きな魚影はヌルッとした感触を残して腕の内からすり抜けていっちゃいました。大きいなぁ。
読了日:07月27日 著者:

新編傑作選2 山椿 (小学館文庫)新編傑作選2 山椿 (小学館文庫)
なかなか奇妙な話が多かったです。お家の事情や掟で本来の性質や性までも封じこめられてしまう設定の話が2編(「若き日の摂津守」「菊千代抄」)もあって、ねじれた江戸の世に向けられた作家の視線が興味深い。それにしてもどの話も後味が悪くないのは作家の「人」というものに対する愛情の深さなのでしょう。
読了日:07月17日 著者:山本 周五郎
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