10月29日(土)は、松永圭江先生が主宰する長唄「松の会」のお浚い会でありました。我が忠美恵一門も恒例の賛助参加。今年はお名取のOさんが体調不良で参加出来ず、番組に掛かるのは3番だけで寂しいのでありました。
今年の会場は、一昨年と同じ赤坂の料亭「金龍」。この建物風情があって好きです。ずっと守っていただきたいなぁ。
1年ぶりのこんにちは。思わず去年の松島「牡蠣」爆食ツアーがフラッシュバック。みなさんお元気そうで何よりでございます。
本当は、早めに終わって皆さんの演奏をゆっくり拝聴したかったのですが、今年の出番は後ろから3番目…。虫六の出し物は『春の調』であります。
去年あんなに練習不足を後悔したのに、なんだかんだで余裕なく結局ぎりぎりまで楽屋でお浚いしているような始末で…(;´д`)トホホ…。
『春の調』は、箏の手事風の合の手が入るのが特長の長閑やかな曲で、「ゆったり」と弾けというのが先生からのご注意。弾けるようになるとついテンポが上がってしまうのですよね。例により、無我夢中で演奏終了…ホワイトアウトこそなかったけれど、う〜む。
本当は、圭江先生に気持ち良〜く唄っていただけるよう余裕を持って弾けるようになりたいのでありますが、まだまだ自分の演奏でいっぱいいっぱいの虫六に、果たしてそんな日がくるのでありましょうか。
演奏のあと、翌日早朝から仕事があるんで本日中に帰仙せねばならず、急いで着物を脱いで、お三味線を片して帰り支度…皆さんの演奏が聴けず、残念無念。こういう時間の使い方は良くないよなー。
今年の会のスペシャルゲストは、寄席でも活躍している粋曲の柳家小菊師匠。
虫六は落語も好きだけど、それ以上に色物が好き。とても楽しみにしていたので、これだけは〜!と滑り込みセーフ!椅子席の根っこに座り込んで、楽しく聴かせていただきました。
端唄、俗曲、都々逸…など、次から次に飛び出す唄と、さらさら冗談交じりに繰り出すお話に引き込まれて、さきほどまでの緊張もどこへやら。ひえ〜、どんだけネタが引き出しに入っているのかなー。最初は新内のお師匠さんについたという小菊師匠、粋が着物着て歩いているよ。浅草演芸ホールが鼠対策に猫を飼った話や「両国風景」の言葉つなぎの早口には舌を巻きました。そして、さのさを歌えば、客席からは良い調子の手拍子と掛け声が…あらら、なんて気持ちのいい。自然に芸の息が合うって良い気分です。小菊師匠も「長唄の会なんてのに呼ばれて、はじめはやりにくいのかなーと思っていたけれど、お世辞ぬきでいいお客さんでした」と。今度は寄席に小菊師匠を聴きに行かなくちゃ。
会のあとは、美味しいお料理をいただいて(お楽しみ)、姉弟子Cさん(←お医者さん。前日急患でバタバタだったらしい)と2人で新幹線でとんぼ返りしましたー。
「私たち、忙しすぎるよねー」「ですねー」
歌舞伎などのお芝居や邦楽、さらに大道芸、雑芸などなど、身体と視覚と聴覚が一体となった日本の伝統藝能が面白いなぁと、みちのくS市からウォッチングしております。 (近頃は体調不良のため夜更かし禁止令が出て、更新がままなりませんが、Twitterでは短めに黒い羽根伸ばし(観劇)ネタなども…)
2016年11月3日木曜日
2016年11月2日水曜日
松竹大歌舞伎秋季巡業_猿が化け猫でへびが早替わり…いや、へびが猫…
久しぶりで、秋田県鹿角郡小坂町の「康楽館」にやってきました。
全国巡業中の、猿之助丈の『獨道中五十三駅』を見るため芝居小屋見物ご指南役のN姐さんとKコトラさんとご一緒させていただきましたのだ。
小坂町の康楽館は、小坂鉱山の繁栄とともに明治43年に建てられた洋風意匠のハイカラな芝居小屋で、国指定重要文化財です。普段は常打ち芝居として大衆演劇の公演をしながら施設見学も受け入れています。(康楽館のご紹介はまた別立てで)
急に決まった小坂訪問だったので、お席はあまり贅沢言えませんが、2階の花道上あたり。地元のお婆ちゃん達が楽しそうに占拠していて、椅子じゃないので膝が痛くて足が曲げられない人もいて座布団2枚分に足を伸ばしたりして自由な姿勢でみてました。年をとるとお座りも出来なくなるんだな—…てか、このあたりは無法地帯か?
四世鶴屋南北 作 奈河彰輔 脚本・演出 石川耕士 補綴・演出 市川猿翁 演出
三代猿之助四十八撰の内
獨道中五十三驛(ひとりたびごじゅうさんつぎ)
京三條大橋より江戸日本橋まで
浄瑠璃 お半長吉「写書東驛路」(うつしがきあずまのうまやじ)
市川猿之助・坂東巳之助 宙乗りならびに十三役早替り相勤め申し候
おさん実は猫の怪/由留木調之助
市川 猿之助(Aプロ)坂東 巳之助(Bプロ)
丹波与八郎/丁稚長吉/信濃屋娘お半/芸者雪野/長吉許嫁お関/弁天小僧菊之助
/土手の道哲/長右衛門女房お絹/鳶頭三吉/雷/船頭浪七/江戸兵衛/女房お六
市川 猿之助(Bプロ)坂東 巳之助(Aプロ)
重の井姫 市川 笑也
半次郎女房お袖 市川 笑三郎
丹波与惚兵衛/赤星十三郎 市川 寿猿
やらずのお萩 市川 春猿
赤堀水右衛門 市川 猿弥
石井半次郎 市川 門之助
ほか
そして、幕間に場転。上からみていると、すっぽんを仕込んでいる手際の良さに、期待感高まります。それにしてもこの花道の幅、広くないスか?脇が余ってますけど。
そして、いよいよ大詰め。この幕は「お半・長吉『写書東驛路(うつしがきあずまのうまやじ)』という常磐津浄瑠璃を舞踊で仕立てた構成になっており、巳之助が13役早替わりをつとめます。みっくん、大奮闘!!確かに完璧とは言わないけれども、毎日勝手の違う小屋で初めての大役。汗だくなのも、桟敷の向こうからバタバタという駆け足の音がするのもご愛敬です。むしろ舞台裏を想像して“じん”ときましたね。踊りで鍛えた体躯はしなやかで、土手の道哲なんかは水を獲た魚かな。いつもは立役が見慣れたお役ですが、粋な芸者姿とかすごく似合ってました。女形もいけるんでないですか?…この公演中に痩せたのかな?
『ワンピース』のボン・クレーの振り切った演技でも仰天しましたが、見るたびに大きくなっている役者をみるのは気持ち良い。彼の背中を押した猿之助の器量にも脱帽です。
そして、翌日はダブルキャストの役代わりで、化け猫宙乗りが巳之助、早替わりが猿之助でした。
それぞれ個性が違うので、ほんと面白く見れました。巳之助の老婆は猿之助より声が太いので、けっこう凄みがありましたし、猫を操るくだりなども所作を変えていて、自分なりの工夫をしているのがわかりました。
そして、猿之助の早替わり。三代目の舞台は見ていない虫六に言う資格はないかもですが、もう早替わりさせたら当代随一ですね。衣装が着崩れることもなく涼しい顔で登場します。なによりも猿之助は姿が良いね。別な役で出てくる度に、舞台の空気が変わるのも凄い。早替わりもお見事ならば、踊りの所作も面白かった—!
で、もう定式幕が締まる前から客席は歓喜のカーテンコール乗りの手拍子だったのですが、これが強情なくらい幕は開かず、すぐに地明かりがつきまして、客だしのアナウンスがしつこくしつこくしつこーく流れ…猿之助だったら幕を開けてくれるだろうと思っていたお客さんは気を削がれましたな。せっかく満たされて終わったのに…。小屋が悪いのか、舞台監督の気が利かないのか、どこに原因があるかは分かりませんが、勘三郎の襲名の時は、同じ康楽館で3回も幕が開いたのに…と、諦めの悪い虫六でございます。
******
ところで、虫六はなんと千穐楽の仙台公演もこの舞台を昼夜見てしまったのさ。(はいはい全4公演です。お財布破綻しています。真っ黒くろすけですよぅ。)
もとより地元開催のこちらについては、姉弟子さんからのお誘いもあり夜の部チケットをゲットしておりまして、康楽館が後づけでした。
康楽館は古い芝居小屋で、お客さんは小屋に入った瞬間から暖まってるようなポテンシャルの高い磁場であるわけですけれど、猿之助のすごいのは(前回の襲名巡業_2013年4月、7月_でも感じたことですが)、地方の文化センターみたいな会場でも全然手を抜かないってことです。
そういう意味で、東京エレクトロンホール宮城での公演はなんていうか夢のようでした。
かつて、このホールで宙乗りや13役早替わりなんて公演を誰が見たでしょう。『義経千本桜』の「四の切」で大喜びしていましたよ、少なくてもおいらは。海外公演に工夫を凝らした演出を採算度外視でかける役者は数多いるでしょうけれど、地方公演に宙乗りの装置を持って来ましたよ、猿之助さんは。常識破りもいいところです。
早替わりするにも毎日舞台の寸法や構造が違う分けですから、同じ小屋で1ヶ月かけるのとは分けが違いますよね。実際、康楽館ではすっぽんを使っていた“駕籠で登場するお半”の場面、仙台では舞台上の書き割りを使っていました。そういうこと、確認だけでやれてしまう歌舞伎役者って凄い。やろうと思った猿之助も凄いけれど、よくぞ巳之助ついて来たな!と思いました。
仙台公演は虫六けっこう前の方の席で、巡業千穐楽の夜の部は最前列でした。
お隣で見ていたご夫婦ぽい男女が「巳之助っていまいち華がないよね」とか言いながら(あくまでも個人の感想です)見ておいででしたが、長七とお半が傘と茣蓙(ござ)で身を隠しつつすれ違いざまに入れ替わる「昆布巻き」と言われる早替わりを見せたとき、夫婦で「おそーい」ってハモってた。最前列で。確かにちょっと間が狂ったんだけども、(猿之助の客、怖ええぇええ)と思いました。
(もちろん、昼の部の猿之助の方は瞬きする間に変わっていました…)
とはいえ、この度の巡業は巳之助を十二分に鍛えたと想像します。今後の活躍に大いに期待だな。原石を磨いて大輪の華を咲かせてください。
そして、次なる猿之助の羅針盤には何が示されているのでしょうか。気になる気になる。
全国巡業中の、猿之助丈の『獨道中五十三駅』を見るため芝居小屋見物ご指南役のN姐さんとKコトラさんとご一緒させていただきましたのだ。
小坂町の康楽館は、小坂鉱山の繁栄とともに明治43年に建てられた洋風意匠のハイカラな芝居小屋で、国指定重要文化財です。普段は常打ち芝居として大衆演劇の公演をしながら施設見学も受け入れています。(康楽館のご紹介はまた別立てで)
大歌舞伎秋季巡業、猿之助一座の出し物は一昨年秋に新橋演舞場で4代目猿之助が初挑戦した『獨道中五十三驛(ひとりたびごじゅうさんつぎ)』。宙乗りと早替り、見せ場が2つありますが、それぞれを猿之助と板東巳之助のダブルキャストで演じます。スーパー歌舞伎Ⅱ『ワンピース』で、ゾロ役、ボン・クレー役、スクワード役でハンパない存在感を印象付けた巳之助に、4代目が白羽の矢を立てたということなのでしょう。これは当然どっちも見たい!どっちも見なくちゃ面白さの本質は体感できません!
いずれにしても秋田なのでお泊まり観劇ツアーとなりました。(泊まったお宿はなんと!寝台列車ブルートレイン「あけぼの」号の客車です。これも別立てレポートをまて!)
四世鶴屋南北 作 奈河彰輔 脚本・演出 石川耕士 補綴・演出 市川猿翁 演出
三代猿之助四十八撰の内
獨道中五十三驛(ひとりたびごじゅうさんつぎ)
京三條大橋より江戸日本橋まで
浄瑠璃 お半長吉「写書東驛路」(うつしがきあずまのうまやじ)
市川猿之助・坂東巳之助 宙乗りならびに十三役早替り相勤め申し候
おさん実は猫の怪/由留木調之助
市川 猿之助(Aプロ)坂東 巳之助(Bプロ)
丹波与八郎/丁稚長吉/信濃屋娘お半/芸者雪野/長吉許嫁お関/弁天小僧菊之助
/土手の道哲/長右衛門女房お絹/鳶頭三吉/雷/船頭浪七/江戸兵衛/女房お六
市川 猿之助(Bプロ)坂東 巳之助(Aプロ)
重の井姫 市川 笑也
半次郎女房お袖 市川 笑三郎
丹波与惚兵衛/赤星十三郎 市川 寿猿
やらずのお萩 市川 春猿
赤堀水右衛門 市川 猿弥
石井半次郎 市川 門之助
ほか
『東海道中膝栗毛』のバリエーションなので、狂言廻しは弥次さん喜多さんです。弥次郎兵衛は猿三郎さん、喜多八は喜猿さん。普段はセリフの少ない脇の役者さんですが達者ですねー。肝心な場面に何度もとぼけた調子で登場して大いに沸かせていただきました!いいコンビネーションでした。澤瀉屋は部屋子さんの層も厚いんだな。
狂言半ばで、やらずのお萩役の春猿さんと与惚兵衛役の寿猿さんの口上が入ります。
ここまでにお姫様が着ていた十二単衣の打掛と、盗まれたお家の重宝・九重の印が登場して人々の間を巡り、敵討ちも加わって、基本的な筋立てが揃いました。そういうことを粋な姐さん姿の春猿さんが説明、死んだはずの与惚兵衛さん(寿猿)が生き返って、セリフど忘れしたりして“まったり”ウケをとります。寿猿さん、なんと85才で地方巡業!拝めるだけで有り難いなぁと手を合わせたくなりました。
が、それはまあ置いといて、芝居としての見どころは「十二単衣を着た化け猫」と「13役19回の早替わり」。こういうのを「みどり狂言」というらしいです。よりどりみどりの「みどり」だって。
はじめに見た夜の部は、猿之助が化け猫で宙乗り、巳之助が13役早替わりであります。
第2幕は元の顔が分からないくらいの老け作りで猿之助登場。魚油を舐めたり、猫を踊らせたり… 化け猫の正体を顕すと在所の娘・おくら(段一郎)を操って食べちゃいました。段一郎の操られ方がぴったり息があっていて見事でした。
康楽館には掛け筋はないけれど、舞台の下手から上手に宙乗りの装置が仕込まれていて、宙乗り。やんやー。
そして、いよいよ大詰め。この幕は「お半・長吉『写書東驛路(うつしがきあずまのうまやじ)』という常磐津浄瑠璃を舞踊で仕立てた構成になっており、巳之助が13役早替わりをつとめます。みっくん、大奮闘!!確かに完璧とは言わないけれども、毎日勝手の違う小屋で初めての大役。汗だくなのも、桟敷の向こうからバタバタという駆け足の音がするのもご愛敬です。むしろ舞台裏を想像して“じん”ときましたね。踊りで鍛えた体躯はしなやかで、土手の道哲なんかは水を獲た魚かな。いつもは立役が見慣れたお役ですが、粋な芸者姿とかすごく似合ってました。女形もいけるんでないですか?…この公演中に痩せたのかな?
『ワンピース』のボン・クレーの振り切った演技でも仰天しましたが、見るたびに大きくなっている役者をみるのは気持ち良い。彼の背中を押した猿之助の器量にも脱帽です。
そして、翌日はダブルキャストの役代わりで、化け猫宙乗りが巳之助、早替わりが猿之助でした。
それぞれ個性が違うので、ほんと面白く見れました。巳之助の老婆は猿之助より声が太いので、けっこう凄みがありましたし、猫を操るくだりなども所作を変えていて、自分なりの工夫をしているのがわかりました。
そして、猿之助の早替わり。三代目の舞台は見ていない虫六に言う資格はないかもですが、もう早替わりさせたら当代随一ですね。衣装が着崩れることもなく涼しい顔で登場します。なによりも猿之助は姿が良いね。別な役で出てくる度に、舞台の空気が変わるのも凄い。早替わりもお見事ならば、踊りの所作も面白かった—!
で、もう定式幕が締まる前から客席は歓喜のカーテンコール乗りの手拍子だったのですが、これが強情なくらい幕は開かず、すぐに地明かりがつきまして、客だしのアナウンスがしつこくしつこくしつこーく流れ…猿之助だったら幕を開けてくれるだろうと思っていたお客さんは気を削がれましたな。せっかく満たされて終わったのに…。小屋が悪いのか、舞台監督の気が利かないのか、どこに原因があるかは分かりませんが、勘三郎の襲名の時は、同じ康楽館で3回も幕が開いたのに…と、諦めの悪い虫六でございます。
******
ところで、虫六はなんと千穐楽の仙台公演もこの舞台を昼夜見てしまったのさ。(はいはい全4公演です。お財布破綻しています。真っ黒くろすけですよぅ。)
もとより地元開催のこちらについては、姉弟子さんからのお誘いもあり夜の部チケットをゲットしておりまして、康楽館が後づけでした。
康楽館は古い芝居小屋で、お客さんは小屋に入った瞬間から暖まってるようなポテンシャルの高い磁場であるわけですけれど、猿之助のすごいのは(前回の襲名巡業_2013年4月、7月_でも感じたことですが)、地方の文化センターみたいな会場でも全然手を抜かないってことです。
そういう意味で、東京エレクトロンホール宮城での公演はなんていうか夢のようでした。
かつて、このホールで宙乗りや13役早替わりなんて公演を誰が見たでしょう。『義経千本桜』の「四の切」で大喜びしていましたよ、少なくてもおいらは。海外公演に工夫を凝らした演出を採算度外視でかける役者は数多いるでしょうけれど、地方公演に宙乗りの装置を持って来ましたよ、猿之助さんは。常識破りもいいところです。
早替わりするにも毎日舞台の寸法や構造が違う分けですから、同じ小屋で1ヶ月かけるのとは分けが違いますよね。実際、康楽館ではすっぽんを使っていた“駕籠で登場するお半”の場面、仙台では舞台上の書き割りを使っていました。そういうこと、確認だけでやれてしまう歌舞伎役者って凄い。やろうと思った猿之助も凄いけれど、よくぞ巳之助ついて来たな!と思いました。
仙台公演は虫六けっこう前の方の席で、巡業千穐楽の夜の部は最前列でした。
お隣で見ていたご夫婦ぽい男女が「巳之助っていまいち華がないよね」とか言いながら(あくまでも個人の感想です)見ておいででしたが、長七とお半が傘と茣蓙(ござ)で身を隠しつつすれ違いざまに入れ替わる「昆布巻き」と言われる早替わりを見せたとき、夫婦で「おそーい」ってハモってた。最前列で。確かにちょっと間が狂ったんだけども、(猿之助の客、怖ええぇええ)と思いました。
(もちろん、昼の部の猿之助の方は瞬きする間に変わっていました…)
とはいえ、この度の巡業は巳之助を十二分に鍛えたと想像します。今後の活躍に大いに期待だな。原石を磨いて大輪の華を咲かせてください。
そして、次なる猿之助の羅針盤には何が示されているのでしょうか。気になる気になる。
2016年10月11日火曜日
文楽平成28年地方公演_「妹背山婦女庭訓」「近頃河原の達引」
毎年恒例の文楽地方公演がやってきました。
今年は公演日が月曜日だったので、個人的には休みをとらずして昼夜公演を遠慮なく拝見できて嬉し。
はいはい、入り口ではいつものお人形さんがお出迎え。みなさん、ごいっしょに写真を撮ろうと順番待ちでしたが、自分は入らなくていいのよ〜と脇からカメラを構えらたら、こちらに視線をくださいました。ありがとう蓑紫郎さん。若手がんばれ!
というわけで、今年の演目は …
【昼の部】
『妹背山婦女庭訓』
杉酒屋の段
豊竹 呂勢大夫
鶴澤 清介
道行恋苧環
お三輪 豊竹 呂勢大夫
求馬 竹本 文字久太夫
橘姫 豊竹 芳穂太夫
鶴澤 清治
鶴澤 清志郞
鶴澤 寛太郎
鶴澤 清公
姫戻りの段
豊竹 芳穂太夫
竹澤 團吾
金殿の段
豊竹 英太夫
竹澤 團七
(人形)
橘姫 吉田 勘彌
求馬 実は 藤原淡海 豊松 清十郞
お三輪 桐竹 勘十郎
ほか
【夜の部】
「近頃河原の達引」
四条河原の段
竹本 文字久太夫
鶴澤 清志郞
(人形)
横淵官左衛門 吉田 幸助
仲買勘蔵 吉田 文哉
井筒屋伝兵衛 豊松 清十郞
廻しの久八 吉田 一輔
堀川猿廻しの段
竹本 津駒太夫
鶴澤 藤蔵
ツレ 鶴澤 寛太郎
(人形)
稽古娘おつる 桐竹 勘次郎
与次郎の母 吉田 蓑一郎
猿廻し与次郎 桐竹 勘十郎
娘おしゅん 吉田 勘彌
井筒屋伝兵衛 豊松 清十郞
ほか
『妹背山婦女庭訓』は、たしか去年の国立劇場9月の演目で掛かっていたと記憶していて、見たくても見られなかったので、去年から楽しみにしていました。でも、通しではなく「杉酒屋の段」から「金殿の段」まで…。地方公演なのでやむなしかも知れませんですけども。
でも、初っぱなから呂勢大夫さんと清介師匠の「杉酒屋」ですよー。上がります。清治師匠率いる「道行恋の苧環」は、緊張感ある4挺三味線、あり得ないくらい揃ってたな、格好良かった。清治師匠のご出演は最近こういう合奏しか聞けてないような気がしますが、それでも地方まわりにも必ず来てくださって、本当に嬉しい。これだから昼の部外せないんですよね。太夫も、呂勢・文字久・芳穂と若手の実力派が勢揃い。それぞれ個性が違っていて面白いですね。芳穂太夫の美声が冴えていました。大注目です。
面白かったのは『近頃河原の達引』。猿まわしが主人公の物語りなので、ずっと気になってたのですが、やっと拝見することができました。
目の見えない母親をいたわりながら、猿まわしで暮らしをたてている与次郎。昔の芸人の暮らしぶりが垣間見えて興味深かったけれど、本当に貧乏だったなー(涙)。
仕事から帰って、梅干し一つで残してきたおむすびをササッと平らげてお腹を満たしていたり、廓勤めから戻って来た妹(おしゅん)のために自分の来ていた着物を掛けて床を作ってやって、自分は寒そうに煎餅布団にくるまって…、与次郎さんどこまでもいい人だ(涙)。
投げ銭を数える場面では、砂利やゴミなんかもいっしょに袋に入っているのをゴザに広げて、お金だけ拾って数えて、ゴミはほかしてた。猿は、家の中に飼育檻があって、壁の下の方に猿用の入口をこしらえてました。中で仔猿が待ってたよ。へぇえ、細かなところまで様子が伝えられるものですね。
恋人の伝兵衛がトラブルで人を殺めてしまったというので、おしゅんを道連れに心中でもしかねないと、はらはら心配。「ついて行かない」と約束させて退き状を書かせるけれど、哀しいかな与次郎は字が読めないし、母は目が見えない。おしゅんの気持ちは「伝兵衛と死ぬ覚悟」と決まっていて、書いた手紙は母兄への遺言状。案の定伝兵衛がやってきて二人のやり取りを聞いていた母兄はおしゅんの気持ちを察して、二人が一緒に出て行くことを許し、はなむけの猿まわしを見せて見送る。
悪い人いないけど、切ない話。
お名前でませんが、お猿の芸をさせる人形遣いさん、いい仕事してました。
で、分かってしまった。これは三味線弾きに聞かせどころ満載の名作だったのだ!
最初に、盲目のお母さんとお稽古にきているお嬢ちゃんが『鳥辺山』(!←心中はこの時点で暗示されてました)を弾く場面も、陰三味線も含め、よく人形の振りに合うもんだと感心しましたが、最後にたっぷり用意されていた三味線のみの聞かせどころ…。堪能しました。すごいわ、藤蔵師匠。汗ぐっしょりの大熱演、段の途中で糸を張り替えるの2回も見てしまったよ〜。堀川猿廻しの段、凄い!
そういえば、昼の部でも夜の部でも、開場のときに藤蔵師匠がロビーに姿を現してお客さんの様子を見ていました。こんな演奏の序章だったとは…お疲れさまでした。
それにしても、今回の地方巡業はお三味線方はいいとして、太夫方も人形方も主要な皆さんがあまりご出演になってないのが気になりました。柱を欠いているという印象で、その理由は分かりませんが、手元に一昨年のパンフレットがすぐ出て来たので比較して見ましたら…。
これは平成26年の地方公演の出演者。
で、これが今年(平成28年)。
ややや、どうしたことだ…。
(こんな小姑みたいなことはしたくないんだけども、この力の削ぎ方は気になりませんか…)
先日、医学生理学賞に大隅良典・東京工業大栄誉教授が選ばれた時に、某理系の名誉教授の方々が3人ばかり立ち話をしているのに居合わせて、「ノーベル賞なんか2020年以降は全くとれなくなるから。いまの文科省のもとでは…」と言う話を聞いて、説得力あるなーと思ったのですが、それを思い出してしまいました。
今年は公演日が月曜日だったので、個人的には休みをとらずして昼夜公演を遠慮なく拝見できて嬉し。
はいはい、入り口ではいつものお人形さんがお出迎え。みなさん、ごいっしょに写真を撮ろうと順番待ちでしたが、自分は入らなくていいのよ〜と脇からカメラを構えらたら、こちらに視線をくださいました。ありがとう蓑紫郎さん。若手がんばれ!
というわけで、今年の演目は …
【昼の部】
『妹背山婦女庭訓』
杉酒屋の段
豊竹 呂勢大夫
鶴澤 清介
道行恋苧環
お三輪 豊竹 呂勢大夫
求馬 竹本 文字久太夫
橘姫 豊竹 芳穂太夫
鶴澤 清治
鶴澤 清志郞
鶴澤 寛太郎
鶴澤 清公
姫戻りの段
豊竹 芳穂太夫
竹澤 團吾
金殿の段
豊竹 英太夫
竹澤 團七
(人形)
橘姫 吉田 勘彌
求馬 実は 藤原淡海 豊松 清十郞
お三輪 桐竹 勘十郎
ほか
【夜の部】
「近頃河原の達引」
四条河原の段
竹本 文字久太夫
鶴澤 清志郞
(人形)
横淵官左衛門 吉田 幸助
仲買勘蔵 吉田 文哉
井筒屋伝兵衛 豊松 清十郞
廻しの久八 吉田 一輔
堀川猿廻しの段
竹本 津駒太夫
鶴澤 藤蔵
ツレ 鶴澤 寛太郎
(人形)
稽古娘おつる 桐竹 勘次郎
与次郎の母 吉田 蓑一郎
猿廻し与次郎 桐竹 勘十郎
娘おしゅん 吉田 勘彌
井筒屋伝兵衛 豊松 清十郞
ほか
『妹背山婦女庭訓』は、たしか去年の国立劇場9月の演目で掛かっていたと記憶していて、見たくても見られなかったので、去年から楽しみにしていました。でも、通しではなく「杉酒屋の段」から「金殿の段」まで…。地方公演なのでやむなしかも知れませんですけども。
でも、初っぱなから呂勢大夫さんと清介師匠の「杉酒屋」ですよー。上がります。清治師匠率いる「道行恋の苧環」は、緊張感ある4挺三味線、あり得ないくらい揃ってたな、格好良かった。清治師匠のご出演は最近こういう合奏しか聞けてないような気がしますが、それでも地方まわりにも必ず来てくださって、本当に嬉しい。これだから昼の部外せないんですよね。太夫も、呂勢・文字久・芳穂と若手の実力派が勢揃い。それぞれ個性が違っていて面白いですね。芳穂太夫の美声が冴えていました。大注目です。
面白かったのは『近頃河原の達引』。猿まわしが主人公の物語りなので、ずっと気になってたのですが、やっと拝見することができました。
目の見えない母親をいたわりながら、猿まわしで暮らしをたてている与次郎。昔の芸人の暮らしぶりが垣間見えて興味深かったけれど、本当に貧乏だったなー(涙)。
仕事から帰って、梅干し一つで残してきたおむすびをササッと平らげてお腹を満たしていたり、廓勤めから戻って来た妹(おしゅん)のために自分の来ていた着物を掛けて床を作ってやって、自分は寒そうに煎餅布団にくるまって…、与次郎さんどこまでもいい人だ(涙)。
投げ銭を数える場面では、砂利やゴミなんかもいっしょに袋に入っているのをゴザに広げて、お金だけ拾って数えて、ゴミはほかしてた。猿は、家の中に飼育檻があって、壁の下の方に猿用の入口をこしらえてました。中で仔猿が待ってたよ。へぇえ、細かなところまで様子が伝えられるものですね。
悪い人いないけど、切ない話。
お名前でませんが、お猿の芸をさせる人形遣いさん、いい仕事してました。
で、分かってしまった。これは三味線弾きに聞かせどころ満載の名作だったのだ!
最初に、盲目のお母さんとお稽古にきているお嬢ちゃんが『鳥辺山』(!←心中はこの時点で暗示されてました)を弾く場面も、陰三味線も含め、よく人形の振りに合うもんだと感心しましたが、最後にたっぷり用意されていた三味線のみの聞かせどころ…。堪能しました。すごいわ、藤蔵師匠。汗ぐっしょりの大熱演、段の途中で糸を張り替えるの2回も見てしまったよ〜。堀川猿廻しの段、凄い!
そういえば、昼の部でも夜の部でも、開場のときに藤蔵師匠がロビーに姿を現してお客さんの様子を見ていました。こんな演奏の序章だったとは…お疲れさまでした。
それにしても、今回の地方巡業はお三味線方はいいとして、太夫方も人形方も主要な皆さんがあまりご出演になってないのが気になりました。柱を欠いているという印象で、その理由は分かりませんが、手元に一昨年のパンフレットがすぐ出て来たので比較して見ましたら…。
これは平成26年の地方公演の出演者。
で、これが今年(平成28年)。
ややや、どうしたことだ…。
(こんな小姑みたいなことはしたくないんだけども、この力の削ぎ方は気になりませんか…)
先日、医学生理学賞に大隅良典・東京工業大栄誉教授が選ばれた時に、某理系の名誉教授の方々が3人ばかり立ち話をしているのに居合わせて、「ノーベル賞なんか2020年以降は全くとれなくなるから。いまの文科省のもとでは…」と言う話を聞いて、説得力あるなーと思ったのですが、それを思い出してしまいました。
2016年10月2日日曜日
9月に読んだ本
2016年9月の読書メーター
読んだ本の数:6冊
読んだページ数:1190ページ
ナイス数:32ナイス
おれは たーさん 1 (ビームコミックス)の感想
いつもの朝倉世界一節っちゃーそうなんですけど、このゆるゆる大好きだから新刊うれしい。ジャングルから(なぜか)豪華客船でクルージングしてきたターザンが、お客のテーブルクロス抜きした布を身体に巻いてジャンプ。つかみはOK。次の場面では都会生活に馴染んでぽっちゃりした「たーさん」になっちゃってました(笑)。孫悟空キャラクターの会社とか、お隣さんはゾンビ化エキスを開発する理系女のマドンナ・コダマちゃん(ゾンビ)。コダマちゃんの頭にのっけているベレー帽みたいな物体が脳みそに見えるのがいちばん気になるところです。
読了日:9月22日 著者:朝倉世界一
ふたがしら 7 (IKKI COMIX)の感想
完結巻。時代劇のオノ先生の描線はカリカリしてる。魅力的な登場人物で先が楽しみだったんですが、ハラハラするようなでっかい仕事ってあったっけ?というぼんやりした記憶で、最後はちょっと失速感が…。並びがしらはいつか別れるんだろうとはおもっていたけれど、弁蔵…そうなりましたか。最初から読み返してみないとかな?
読了日:9月22日 著者:オノナツメ
レディ&オールドマン 1 (ヤングジャンプコミックス)の感想
Kinde版で読了。新しいシリーズの舞台は50年余前のロサンゼルス。100年も刑務所に入ってたというロブは不老不死のドラキュラか?いつにも増して謎に包まれた書き出しなのでした。主人公のシェリー嬢の金髪碧眼でチャーミングな表情に、オノ先生の絵の冴えを感じます。特に眼が良い。
読了日:9月15日 著者:オノ・ナツメ
花に染む 7 (クイーンズコミックス)の感想
続刊中ですが、Kindle版に切り替え。本心が見えにくいのでまわりはいろいろ振り回されているのであるが、陽大はあんまりぶれていないのであろう…という気がした。今巻では。
読了日:9月10日 著者:くらもちふさこ
かわいい仏像 たのしい地獄絵の感想
「国宝・重文へのお勝手口からの挑戦状」という帯、妙味が効いている。京都を遠く離れた北国で大事に信仰されている素朴な仏像や、ちっとも怖くない地獄絵図。確かに教科書にでてくる美術品とは違うけど人々の心が入った造形だ。でもこれも美術だと言われると、ちょっと待って!かな。こういう造形ってむしろ「限界芸術」の領域にあるんじゃないかな。仏像や地獄絵というモチーフが隅々に浸透して技術拙くても作られるようになったってことで。編集も変わってる。こんなに自由に切り貼りしたり突っ込んだりができる緩さも、国宝では許されないすね。
読了日:9月5日 著者:須藤弘敏,矢島新
殴られた話の感想
古本屋で見つけて、詩人・平田俊子の小説!と、即買いしました。でも普段はこのテの本は読まないのでしばらく積んでおいたんですが、移動中の新幹線で読んだら一気読み。読みやすさとスピード感があってました。どろどろの不倫関係、どいつもこいつもダメダメな人たちなんだけど、当事者女性の一人称で綴られると情けないけど、どうにもならない心情が共振してきて痛い。友達の、隠している傷を偶然見てしまったようなヒリヒリ感。たぶん10年前なら無理だったかもしれないけれど、今は受け入れられるような気がします。人って成長するんだな。
読了日:9月3日 著者:平田俊子
読書メーター
読んだ本の数:6冊
読んだページ数:1190ページ
ナイス数:32ナイス
いつもの朝倉世界一節っちゃーそうなんですけど、このゆるゆる大好きだから新刊うれしい。ジャングルから(なぜか)豪華客船でクルージングしてきたターザンが、お客のテーブルクロス抜きした布を身体に巻いてジャンプ。つかみはOK。次の場面では都会生活に馴染んでぽっちゃりした「たーさん」になっちゃってました(笑)。孫悟空キャラクターの会社とか、お隣さんはゾンビ化エキスを開発する理系女のマドンナ・コダマちゃん(ゾンビ)。コダマちゃんの頭にのっけているベレー帽みたいな物体が脳みそに見えるのがいちばん気になるところです。
読了日:9月22日 著者:朝倉世界一
完結巻。時代劇のオノ先生の描線はカリカリしてる。魅力的な登場人物で先が楽しみだったんですが、ハラハラするようなでっかい仕事ってあったっけ?というぼんやりした記憶で、最後はちょっと失速感が…。並びがしらはいつか別れるんだろうとはおもっていたけれど、弁蔵…そうなりましたか。最初から読み返してみないとかな?
読了日:9月22日 著者:オノナツメ
Kinde版で読了。新しいシリーズの舞台は50年余前のロサンゼルス。100年も刑務所に入ってたというロブは不老不死のドラキュラか?いつにも増して謎に包まれた書き出しなのでした。主人公のシェリー嬢の金髪碧眼でチャーミングな表情に、オノ先生の絵の冴えを感じます。特に眼が良い。
読了日:9月15日 著者:オノ・ナツメ
続刊中ですが、Kindle版に切り替え。本心が見えにくいのでまわりはいろいろ振り回されているのであるが、陽大はあんまりぶれていないのであろう…という気がした。今巻では。
読了日:9月10日 著者:くらもちふさこ
「国宝・重文へのお勝手口からの挑戦状」という帯、妙味が効いている。京都を遠く離れた北国で大事に信仰されている素朴な仏像や、ちっとも怖くない地獄絵図。確かに教科書にでてくる美術品とは違うけど人々の心が入った造形だ。でもこれも美術だと言われると、ちょっと待って!かな。こういう造形ってむしろ「限界芸術」の領域にあるんじゃないかな。仏像や地獄絵というモチーフが隅々に浸透して技術拙くても作られるようになったってことで。編集も変わってる。こんなに自由に切り貼りしたり突っ込んだりができる緩さも、国宝では許されないすね。
読了日:9月5日 著者:須藤弘敏,矢島新
古本屋で見つけて、詩人・平田俊子の小説!と、即買いしました。でも普段はこのテの本は読まないのでしばらく積んでおいたんですが、移動中の新幹線で読んだら一気読み。読みやすさとスピード感があってました。どろどろの不倫関係、どいつもこいつもダメダメな人たちなんだけど、当事者女性の一人称で綴られると情けないけど、どうにもならない心情が共振してきて痛い。友達の、隠している傷を偶然見てしまったようなヒリヒリ感。たぶん10年前なら無理だったかもしれないけれど、今は受け入れられるような気がします。人って成長するんだな。
読了日:9月3日 著者:平田俊子
読書メーター
2016年9月20日火曜日
国立近代美術館「トーマス・ルフ展」
竹橋の国立近代美術館では「トーマス・ルフ展」が開催されています。
最近、現代アート系にはなさけないほどアンテナが立ってなくて、この作家の名前は知りませんでしたが、なんとなくこのポスターにひかれるものがあり、たまたま日帰りの切符をもらったので上京して(すみません、TYO大好きです)、虫六子と美術館巡りで寄ってみました。ちょうど、奈良良智さんが選ぶMOMATコレクションという企画展もやってたしね。
会場に入ったら、巨大なポートレート写真がドドーン。トーマス・ルフが最初にブレイクした「Porträts(ポートレート)」というシリーズだそうです。普通3×4cmくらいにプリントして履歴書なんかに貼る証明写真ですね。ルフの友人たちをモデルに撮影した写真だそうですが、それが人よりも大きいサイズでずらりとど迫力で並んでいました。いまですと、こんな巨大カラープリントというフォーマットは珍しくないですが、この作品は現代写真の先駆けだったのだとか。
大人しく見ていたら、何やら場内で大胆に写真を撮りだす人がいたのでびっくりしたんですが、条件付きで撮影OKでした。遠慮気味に虫六もスマホのシャッター切りました。
トーマス・ルフは、1958年ドイツ生まれで、「デュッセルドルフ芸術アカデミーでベルント&ヒラ・ベッヒャー夫妻に学んだ「ベッヒャー派」として、1990年代以降、現代の写真表現をリードしてきた存在」(MOMATホームページより)だそうです。ん?ベッヒャー夫妻って知ってるぞ、その昔、『給水塔』って静謐な風景がしぶい写真集を買ったことがある。
思い出してネットで検索してみたら、ヒラ夫人は昨年10月10日に81才で、ベルント氏はもっと以前に逝去されたことを知りました。彼らのお弟子さん達が現代の写真界をリードする存在になっていたんですね。
ベッヒャー夫妻は、ドイツの溶鉱炉や給水塔など、近代産業によって作られた歴史的建造物、今でいうなら近代産業遺産を、無名の(アノニマスな)彫刻として、曇天というほぼ同じ光の下で、同じ機材を使い、正面から撮影することで、カタログ的に収集、展示することを行った。それらは同じ機能と形を持つ建造物のバリエーションであり、人工物の形態学だといえる。彼らはその手法を類型学(タイポロジー)と名付けた。
(写真をアートへ導いた大きな流れ「ベッヒャーとその教え子」三木学)
そして、確かにポートレート写真につづくシリーズ「l.m.v.d.r.」は、ドイツの有名な建築家ルードヴィッヒ・ミース・ファン・デル・ローエが作った近代建築をカタログ風に撮影したという、師匠の作品を彷彿させるものでした…が、そのアプローチは、すでに作品化しているミース建物の「写真」を分析・研究して、そのイメージに近づけて自ら撮影したり、時にはデジタル処理までしてその巨匠建築家の視覚的イメージを探求するという、こだわりのあるものだったようです。
そのあとの「andere Porträts(アザー・ポートレート)」ってシリーズでは、ちょっと不思議な写真が並びます。
最初にみた友人達の写真を素材に、ドイツの警察が犯人捜査のために使っていたモンタージュ写真合成機をつかって作った、実際には存在しない人物の写真。
うーん、コンセプチャルだなー、好みだぞ。
さらに、この向かいの壁にあった作品のシリーズ「Zeitungsfotos(ニュースペーパーー・フォト)」では、ギョッとしました。
新聞や雑誌に掲載された写真を切り抜いて、額に入れて展示するという…。(ルフはこういう写真を2500枚もアーカイブしていたらしい)もう、写真作品というより、真っ向から現代アート!!これは、こちらが期待していた器から溢れだしているぞ。
職業柄、写真を扱う時はそれが誰がいつ撮ったものかが気になるし、とりあえず著作権とか二次使用とか無視できないつうか、新聞社に使用許可取って使用料払って…という発想しかできない体質になっていたよ…と、スクエアな我が脳みそを自覚( ̄◆ ̄;)。正直、これは禁じ手というか死角を突かれたようなショックを受けました。(あまりにも狼狽して、写真を撮り損ねました)
で、次はこれですよ。「jpeg(ジェイペグ)」のシリーズ。
我々が毎日みているネットその他に溢れているデジタル画像は、いちばん標準的な画像圧縮フォーマットであるjpegで処理されているものが多いわけですが、その圧縮をかけ過ぎるとブロックノイズが起こってしまうという、画像つかっている人ならけっこう見慣れたあの荒れた画像をこれまた巨大プリントで現出。あの事件で目にした場面も、あのニュースで流れた歴史的な写真も、我々が見ていたものはこんなガサガサの画像構造をしていたのです、ね。ルフ先生。
…そうか、この作家は一貫して“アノニマスな(無名の)”イメージの構造を追求しているってことなのか。なにかストンと落ちました。
そうなるとルフ先生の発想はとどまるところを知りません。しかも、自らは写真も撮りません。
物理学や数学の数式がつくる線形を3Dプログラムで解析して、まるで抽象画のドローイングのように描き出したり…(この作品、カッコいいです)
新聞社の資料室に眠っている写真を、裏書きの記述や押印と合成して、大きく引き延ばしてみたり…
NASAの探査船が地球に送ってインターネットで公開されている土星や惑星の写真をデジタル処理で着色してみたり…。などなどなど。
インターネットでは、大量の…(展覧会では「もはや計測することすら不可能な量」と表現してました)画像が氾濫していて、それがなにがしかの現実を表象しているのかどうかも釈然としない現代において、私たちがみている写真(画像)ってなんだろう。実態と作られたイメージの境目にあらためて意識の針が振れる展覧会でした。いやはや面白かった。
トーマス・ルフ展をあまりにじっくり見すぎて、奈良良智セレクションの企画展を見る時間がなくなってしまい、駆け足で《Harmless Kitty》をなんとか見つけ出して見た親子でした(汗)
最近、現代アート系にはなさけないほどアンテナが立ってなくて、この作家の名前は知りませんでしたが、なんとなくこのポスターにひかれるものがあり、たまたま日帰りの切符をもらったので上京して(すみません、TYO大好きです)、虫六子と美術館巡りで寄ってみました。ちょうど、奈良良智さんが選ぶMOMATコレクションという企画展もやってたしね。
会場に入ったら、巨大なポートレート写真がドドーン。トーマス・ルフが最初にブレイクした「Porträts(ポートレート)」というシリーズだそうです。普通3×4cmくらいにプリントして履歴書なんかに貼る証明写真ですね。ルフの友人たちをモデルに撮影した写真だそうですが、それが人よりも大きいサイズでずらりとど迫力で並んでいました。いまですと、こんな巨大カラープリントというフォーマットは珍しくないですが、この作品は現代写真の先駆けだったのだとか。
大人しく見ていたら、何やら場内で大胆に写真を撮りだす人がいたのでびっくりしたんですが、条件付きで撮影OKでした。遠慮気味に虫六もスマホのシャッター切りました。
トーマス・ルフは、1958年ドイツ生まれで、「デュッセルドルフ芸術アカデミーでベルント&ヒラ・ベッヒャー夫妻に学んだ「ベッヒャー派」として、1990年代以降、現代の写真表現をリードしてきた存在」(MOMATホームページより)だそうです。ん?ベッヒャー夫妻って知ってるぞ、その昔、『給水塔』って静謐な風景がしぶい写真集を買ったことがある。
思い出してネットで検索してみたら、ヒラ夫人は昨年10月10日に81才で、ベルント氏はもっと以前に逝去されたことを知りました。彼らのお弟子さん達が現代の写真界をリードする存在になっていたんですね。
ベッヒャー夫妻は、ドイツの溶鉱炉や給水塔など、近代産業によって作られた歴史的建造物、今でいうなら近代産業遺産を、無名の(アノニマスな)彫刻として、曇天というほぼ同じ光の下で、同じ機材を使い、正面から撮影することで、カタログ的に収集、展示することを行った。それらは同じ機能と形を持つ建造物のバリエーションであり、人工物の形態学だといえる。彼らはその手法を類型学(タイポロジー)と名付けた。
(写真をアートへ導いた大きな流れ「ベッヒャーとその教え子」三木学)
そして、確かにポートレート写真につづくシリーズ「l.m.v.d.r.」は、ドイツの有名な建築家ルードヴィッヒ・ミース・ファン・デル・ローエが作った近代建築をカタログ風に撮影したという、師匠の作品を彷彿させるものでした…が、そのアプローチは、すでに作品化しているミース建物の「写真」を分析・研究して、そのイメージに近づけて自ら撮影したり、時にはデジタル処理までしてその巨匠建築家の視覚的イメージを探求するという、こだわりのあるものだったようです。
最初にみた友人達の写真を素材に、ドイツの警察が犯人捜査のために使っていたモンタージュ写真合成機をつかって作った、実際には存在しない人物の写真。
うーん、コンセプチャルだなー、好みだぞ。
さらに、この向かいの壁にあった作品のシリーズ「Zeitungsfotos(ニュースペーパーー・フォト)」では、ギョッとしました。
新聞や雑誌に掲載された写真を切り抜いて、額に入れて展示するという…。(ルフはこういう写真を2500枚もアーカイブしていたらしい)もう、写真作品というより、真っ向から現代アート!!これは、こちらが期待していた器から溢れだしているぞ。
職業柄、写真を扱う時はそれが誰がいつ撮ったものかが気になるし、とりあえず著作権とか二次使用とか無視できないつうか、新聞社に使用許可取って使用料払って…という発想しかできない体質になっていたよ…と、スクエアな我が脳みそを自覚( ̄◆ ̄;)。正直、これは禁じ手というか死角を突かれたようなショックを受けました。(あまりにも狼狽して、写真を撮り損ねました)
我々が毎日みているネットその他に溢れているデジタル画像は、いちばん標準的な画像圧縮フォーマットであるjpegで処理されているものが多いわけですが、その圧縮をかけ過ぎるとブロックノイズが起こってしまうという、画像つかっている人ならけっこう見慣れたあの荒れた画像をこれまた巨大プリントで現出。あの事件で目にした場面も、あのニュースで流れた歴史的な写真も、我々が見ていたものはこんなガサガサの画像構造をしていたのです、ね。ルフ先生。
…そうか、この作家は一貫して“アノニマスな(無名の)”イメージの構造を追求しているってことなのか。なにかストンと落ちました。
そうなるとルフ先生の発想はとどまるところを知りません。しかも、自らは写真も撮りません。
物理学や数学の数式がつくる線形を3Dプログラムで解析して、まるで抽象画のドローイングのように描き出したり…(この作品、カッコいいです)
新聞社の資料室に眠っている写真を、裏書きの記述や押印と合成して、大きく引き延ばしてみたり…
NASAの探査船が地球に送ってインターネットで公開されている土星や惑星の写真をデジタル処理で着色してみたり…。などなどなど。
インターネットでは、大量の…(展覧会では「もはや計測することすら不可能な量」と表現してました)画像が氾濫していて、それがなにがしかの現実を表象しているのかどうかも釈然としない現代において、私たちがみている写真(画像)ってなんだろう。実態と作られたイメージの境目にあらためて意識の針が振れる展覧会でした。いやはや面白かった。
トーマス・ルフ展をあまりにじっくり見すぎて、奈良良智セレクションの企画展を見る時間がなくなってしまい、駆け足で《Harmless Kitty》をなんとか見つけ出して見た親子でした(汗)
2016年9月12日月曜日
壊れる、壊れる、壊れる
残暑もそろそろ落ち着きそうな今日この頃、皆さま体調管理は万全でしょうか。
この夏はおむずかりも起こさず良い子だった愛車トゥインゴでしたが、9月の始めに、家人Tを早朝最寄り駅まで送っていくことになり運転していましたら、急に走行中にクラッチが切れなくなり…切れたと思ったら今度はギアが入らなくなり…、パニック(←私がですが)走行。最後は信号停止でエンストしてしまう事態となったのですが、その時はなんとかエンジン掛かりなおしたので駅までは辿りつき、家人Tはそのまま滑り込みセーフで(←これしか心配しとらん(○`ε´○))予定の列車に乗って出かけてゆきました。
で、後に残された虫六は、JAFさんのお世話になりながら愛車を工場へ見送ったのでした。
この夏はおむずかりも起こさず良い子だった愛車トゥインゴでしたが、9月の始めに、家人Tを早朝最寄り駅まで送っていくことになり運転していましたら、急に走行中にクラッチが切れなくなり…切れたと思ったら今度はギアが入らなくなり…、パニック(←私がですが)走行。最後は信号停止でエンストしてしまう事態となったのですが、その時はなんとかエンジン掛かりなおしたので駅までは辿りつき、家人Tはそのまま滑り込みセーフで(←これしか心配しとらん(○`ε´○))予定の列車に乗って出かけてゆきました。
で、後に残された虫六は、JAFさんのお世話になりながら愛車を工場へ見送ったのでした。
もう10万キロ以上走ったので、これが今生の別れになるのかなーと、なんともいえない気分になりました。
その3日後。
コンピューター診断されたものの特に所見が発見できず、修理されることもなく帰って来た我が愛車。心配ならばクラッチユニット全取っ替えをオススメしますとの50万の見積もり書付きで戻ってきました。…なんともいえない気分だぞ。
コンピューター診断されたものの特に所見が発見できず、修理されることもなく帰って来た我が愛車。心配ならばクラッチユニット全取っ替えをオススメしますとの50万の見積もり書付きで戻ってきました。…なんともいえない気分だぞ。
そしてリスクを抱えたまま、相変わらずいまだ乗りまわしているのでありましたー。
壊れたのは車だけではありません。
虫六が自転車通勤をしていたある日…
愛用のメガネがこんな事態に…。 (||li`ω゚∞) ぎえ。
2、3日我慢してましたが、やっぱり不自由なので仕事帰りに眼鏡やさんに持って行ったら、
ネジ1本で直してくれました。ほっ。
ついでにもう一つ…。
虫六の愛用カメラと言えば、「RICOH GR Digital3」なんでありますが、これが最近よく撮れない。どうもピントが甘いというのが気になっておりまして、このところブログの写真もiPhonの方がキレイに写ってるからこれ使おう、とか、コンデジと言えどGRはけっこう重く、さらにズームもないので旅行に行くときはiPhonあればいいか…という由々しき事態となっておりました。
それもこれも、思ったほど良い写真が撮れないからです。
その思いが頂点に達したのが春の京都旅行。自分の撮影技術がここまで地に落ちたか、と凹んでいたら、ふと「故障じゃね?」と棚上げ発想がもたげてきまして、いろいろネットで調べて見たら、どうやら壊れて修理している人いるみたいなのね。
で、リコーはピックアップリペアサービスっていうのをやっていて、近くに修理を受け付けるサービスセンターがなくても、申し込めば指定場所にカメラを受け取りに来てくれて、点検、見積もり、修理をしてくれるのだそうです。
そういうことなら直して使おう…と、さっそくネットで申し込んでみました。
けっこうサクサク登録完了して、指定日に職場にヤマト運輸さんが専用の引き取りBOXを持って取りに来てくれて、発送完了。
数日後にサービスセンターから電話があって、「ピント合わないのに加えて、レンズ動作不具合と異音もするので、レンズブロックの交換が必要で、見積もり合計21,816円」とのこと。中間マージンを取られていないのでこれは据え置きの修理費だと言う気がするし、このクラスのカメラで買い換えすれば7〜8万円はしそうなので、これは直そう!と即決、修理をお願いしました。
申し込みから2週間ほどで、代引き宅急便で帰ってきました。
受け取りは自宅を指定、例の専用BOXで。
修理費21,816円の内訳は、
工料6,800円、部品12,400円、ピックアップリペアサービス料1,000円、消費税1,616円
でした。
こちらはレンズブロック全取っ替えで蘇った愛機。ピントもばっちり合いました。
大事に使いましょ。
そんなわけで、あれもこれも壊れたり調子が悪くなったりする昨今ですが、いろいろご自愛ください。夏の疲労でエンジンがかかり難くなっている身心もメンテナンスしたいところですね。ほんとだよー。
虫六が自転車通勤をしていたある日…
愛用のメガネがこんな事態に…。 (||li`ω゚∞) ぎえ。
2、3日我慢してましたが、やっぱり不自由なので仕事帰りに眼鏡やさんに持って行ったら、
ネジ1本で直してくれました。ほっ。
ついでにもう一つ…。
虫六の愛用カメラと言えば、「RICOH GR Digital3」なんでありますが、これが最近よく撮れない。どうもピントが甘いというのが気になっておりまして、このところブログの写真もiPhonの方がキレイに写ってるからこれ使おう、とか、コンデジと言えどGRはけっこう重く、さらにズームもないので旅行に行くときはiPhonあればいいか…という由々しき事態となっておりました。
それもこれも、思ったほど良い写真が撮れないからです。
その思いが頂点に達したのが春の京都旅行。自分の撮影技術がここまで地に落ちたか、と凹んでいたら、ふと「故障じゃね?」と棚上げ発想がもたげてきまして、いろいろネットで調べて見たら、どうやら壊れて修理している人いるみたいなのね。
で、リコーはピックアップリペアサービスっていうのをやっていて、近くに修理を受け付けるサービスセンターがなくても、申し込めば指定場所にカメラを受け取りに来てくれて、点検、見積もり、修理をしてくれるのだそうです。
そういうことなら直して使おう…と、さっそくネットで申し込んでみました。
けっこうサクサク登録完了して、指定日に職場にヤマト運輸さんが専用の引き取りBOXを持って取りに来てくれて、発送完了。
数日後にサービスセンターから電話があって、「ピント合わないのに加えて、レンズ動作不具合と異音もするので、レンズブロックの交換が必要で、見積もり合計21,816円」とのこと。中間マージンを取られていないのでこれは据え置きの修理費だと言う気がするし、このクラスのカメラで買い換えすれば7〜8万円はしそうなので、これは直そう!と即決、修理をお願いしました。
申し込みから2週間ほどで、代引き宅急便で帰ってきました。
受け取りは自宅を指定、例の専用BOXで。
修理費21,816円の内訳は、
工料6,800円、部品12,400円、ピックアップリペアサービス料1,000円、消費税1,616円
でした。
こちらはレンズブロック全取っ替えで蘇った愛機。ピントもばっちり合いました。
大事に使いましょ。
そんなわけで、あれもこれも壊れたり調子が悪くなったりする昨今ですが、いろいろご自愛ください。夏の疲労でエンジンがかかり難くなっている身心もメンテナンスしたいところですね。ほんとだよー。
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