2014年4月1日火曜日

3月に読んだ本

2014年3月の読書メーター
読んだ本の数:6冊
読んだページ数:1204ページ
ナイス数:49ナイス

どうやらオレたち、いずれ死ぬっつーじゃないですかどうやらオレたち、いずれ死ぬっつーじゃないですか感想
美術系特有の達観なのかなーとも思うのですが、プライドじゃなく美意識が大事というのは、ずんと直球でありました。すごく楽しそうな会話なんだけど、女子は入れてもらえないですよね、もちろん(笑)電車の中で読んでいたら、エロい内容もさりながら、本文ページのレイアウトが人生を説いたバリバリの実用書を読んでいるみたいで、ちょっとこっ恥ずかしかったです。
読了日:3月12日 著者:みうらじゅん,リリー・フランキー


丕緒の鳥 十二国記 (新潮文庫)丕緒の鳥 十二国記 (新潮文庫)感想
待ちに待った「十二国記」の続編!いったい何年待ったかなー。この度のは文庫版オリジナルの短編が4編で、王の国造りの話というよりは、王宮など関係ない「民」が主人公のお話。妖魔も麒麟もほとんど出て来ません。…なのですが、ファンタジーというより国家社会の有り様や人の生き方に迫る根源的な問いを突きつけられる深いエピソードで、心の棘にひっかかりひっかかりで一気読みを赦してもらえませんでした。特に「落照の獄」の法と死刑のテーマはかなり重いけれど、安易に答えを求める昨今の日本の状況を尻目にしつつ、興味深く読みました。
読了日:3月10日 著者:小野不由美

かないくん (ほぼにちの絵本)かないくん (ほぼにちの絵本)感想
「しぬって、ただここにいなくなるだけのこと?」幼い時から抱えていた答えのない問いを老作家が言葉にする。孫娘が真っ白い銀世界のなかで老人の死を携帯で受け取る。この詩は一晩で綴られたそうだ。その世界を表現した松本大洋の絵が素晴らしい。五里雪中の、何も見渡せず自分が泣いているのか笑っているのかも分からない世界で、死とは「何か始まる」ということと、漠然と、でも確かと思える感触がリアル。自分の体重を感じながら雪の上を滑る感触に重なるようだった。言葉の世界をそれ以上の表現物に昇華して見事。
読了日:3月10日 著者:谷川俊太郎

ふたがしら 4 (IKKI COMIX)ふたがしら 4 (IKKI COMIX)感想
芳さんに持ってかれた4巻ですが…(笑)いよいよ宗次・弁蔵のふたがしら一味結成。「壱師」とはまた洒落たお名を。カラー版でみたいです。おときちゃんが泣かせるね。それにしても悪党一味なのに、みんな善良な人相の人ばかりですわ。
読了日:3月9日 著者:オノナツメ




O.B.2 (EDGE COMIX)O.B.2 (EDGE COMIX)感想
「同級生」シリーズのその後のオムニバス。2冊同時刊行でこちらの表紙は赤いジャージ編。なんだかんだで全作品買ってしまうなー。もちろん、基本は草壁と佐条のエピソードなんですが、「空と原」好きなので、この後日談は待ち遠しかったですね。また、続編望みます。それにしても同級生のおふたり大学生くらいまではいいとして、40すぎたら「きのう何食べた?」のおばちゃん化状態になったりするのか?想像できないですが(余計なお世話ですね)…っていうか明日美子先生でそれはないか…
読了日:3月2日 著者:中村明日美子

O.B.1 (EDGE COMIX)O.B.1 (EDGE COMIX)感想
「同級生」シリーズのその後のオムニバス。2冊同時刊行…ってことですが、この表紙の絵が、作品の空気感を感じさせて美しい。2冊並べるとさらに美しい。ポスターがあったら額に入れて飾りたい。お話はね、ん、もうぅ…、ピンク色に染まった佐条のところがストライクでした。
読了日:3月2日 著者:中村明日美子

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