7月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:908ページ
ナイス数:16ナイス
なのはな (コミックス単行本)
なにかが違うという違和感がぬぐいきれず。原発直後に反射的に描かれた作品で、そういうことなのでしょうけども。
読了日:07月20日 著者:萩尾 望都
あの日からのマンガ (ビームコミックス)
朝日の『地球防衛家のヒトビト』は読んだりしていたので気になっていました。実はそれ以外にも3.11の後いろいろな作品を発表していたのですね。軽くもゆるくもしようがないテーマなのに、しっかりしりあがりさんの世界で表現されていて凄い。天国とも地獄ともつかないカオス世界にクローンのような擬人化されたエレメントがわいわいやっていて、世界に亀裂が生じたら、放射性物質になって吐き出される時にかわいいセシウムちゃんが「希望を捨てないで」っていう作品は、マンガってやっぱり凄い表現媒体だなと実感、感動しました。
読了日:07月16日 著者:しりあがり寿
春山町サーバンツ 1 (ビームコミックス)
東京は渋谷区の端っこの閑静な住宅街春山町に産湯を浸かったつるこちゃんが就職したのはこれまた地元の区役所春山町出張所。さっそく地元情報紙「春山町サロン」の編集を担当することになり…。「酒処御無沙汰」で同級生をまってる間にマスターからご馳走されたビールをごきゅごきゅ、ごきゅごきゅって飲んで、ぷはーと一息つく花びらが舞っているシーンが大好きです。つるこちゃんがんばれ!お父さんとのナイーブな関係、なかなか姿を出さない話題の同級生大野君(笑)。人生ってこのくらいのサイズだったかもなーと思ってしまった。
読了日:07月15日 著者:朝倉世界一
上方のをんな: 女方の歌舞伎譚
上方歌舞伎の女形として生涯をかけてきた片岡秀太郎丈の回想録。松嶋屋の芸のありようや心づもりが綴られ、また、「お父ちゃん」である13代仁左衛門への尊敬と深い愛情がしみじみ伝わってきて胸にくるものがありました。上方の芸を絶やしたくないという思い、有名な松嶋屋が私財を投げ打って興行した「仁左衛門歌舞伎」の舞台裏の話や、愛之助を養子にして後進の指導にかける奮闘の様子も淡々と書かれ、秀太郎丈の気骨が感じられる1冊。望んでいた内容で読み応えありました。
読了日:07月09日 著者:片岡 秀太郎
思えばいとしや“出たとこ勝負”―小沢昭一の「この道」
東京新聞の連載の単行本化。東京在住じゃないので、本の形で読めて良かった。ところどころで出てくる英子夫人のエッセイの引用が面白い。お母さんもキャラクターの強烈な人だったんですね。小沢さんの人生にとってこの懐の深い女性ふたりの存在がとても大きいことがわかりました。
読了日:07月02日 著者:小沢 昭一
2012年7月の読書メーターまとめ詳細
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