先週、合わせ稽古がありまして、姉弟子・兄弟子のみなさんと入り乱れて(?)練習して帰ってきましたら、いつも使っているチューナーが見当たらなくて焦りました。
きっと隣で弾いていた○○さんの荷物に紛れたか…とは見当がついたものの、すぐに返って来るでもなし…。そうなると、チューナーに頼って調弦をしていた虫六は、とたんに調子が合わせられなくなり、練習になりません ( ̄Д ̄;;
まずいんでね。
お三味線は「調子3年」というほど、調子あわせが大事で、かつ、修行がいるのです。つまり、耳を育てるのにそれだけかかるっていうことなのかな…。
お稽古に通うようになった時、最初にひとりで練習するために、先生の稽古用三味線を貸してもらって、自宅で練習したんですが、調子あわせができなくて、涙がでるほどパニクりました。
虫六子に何度も電子ピアノを弾かせて合わせてみるのですが、ぜんぜん合わないんですよ〜(||li`ω゚∞)
見かねた家人Tが、「世の中にはチューナーというものがあるんだぞ」と。で、ソッコーお三味線用のチューナーを購入して、やっと自宅練習は軌道に乗ったのでありました。
ところが、そのチューナーが紛失するという事態が起きるんだ(!)と。
これは、虫六的に2つの危機感。1つは、チューナー1つでいいのか?ということ。いつでも紛失の可能性はあるのだから、予備のものをキープしておかなければ…。もう1つは、チューナーなしでは調子も合わせられないという耳の鍛え方はどおよ?で、あります。
それで、昔ながらの調子あわせの道具「調子笛」を買ってみることにしました。
よく考えると、お三味線はじめて丸5年になるのに、よく今まで持ってなかったもんだな、と。そろそろ(というか、とっくにですが)耳をたよりに合わせられるようにならないと…!
お三味線の調弦について説明すると長くなってしまうので、今日は省略しますが、三味線はもともと、絶対音程を基準音としてつかわずに、唄い手などの音程(Key)に合わせて基準音(一本、二本…十二本まで)を決め、相対音で調弦する楽器です。
また、基準音が決まったら、曲調にあわせて「本調子」「二上がり」「三下がり」と調弦の方法も変わります。曲の途中で調子を変える場合もあり、ほんと、耳ができていないと演奏にならないのでありました。
しかも、お三味線という楽器は糸の状態や部屋の環境などでも音程が狂ってしまうので、しょっちゅう調子を直さなければならないのです。難しいなー。
調子笛は、一の絃で合わせる低音用タイプのものと、三の絃で合わせる高音用タイプのものの2種類あるようです。一の絃で合わせることが多いので、低音用のがよく使われているように思います。しかし、雑音の多いところで合わせる時は、高音用のを使うと合わせやすいのだとか…。
とりあえず、好奇心で両方買ってみたのですが…。
同じメーカー(トンボ楽器製作所)のタイプ違いの商品なのに、なぜに、パッケージがこんなに違う?(←今日のオチはこれです)
MADE IN CHINA だからってことでもないだろうにね…。
あ、で、虫六のチューナーは、無事に姉弟子Nさんのお道具箱から発見されました。
返していただきながら、「さん竹」の伊達鶏つけ蕎麦をおごってもらい、ちゃっかり得した虫六でしたー (* ̄ー ̄*) へへへ〜。
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