2009年11月5日木曜日

なつかしの売り声

いつもお世話になっている浅草雑芸団の上島さんがせんだいメディアテークで公演するというので、午後休を取って見に行きました。午前中に仕事の案件を3つ片付けて、ちょっと出るのが遅くなり、ぎりぎりで入ると、1階の会場で上島さんが準備中。間に合った!

いまメディアテークでは、仙台市歴民俗資料館の開館30周年記念イベントでサテライト展覧会「なつかし仙台」を開催中。

メインコピー「あのころ君は若かった」。…スパイダーズですか?


手前にどどーんと貨物自転車!普通にかっこいいです。


上島さんの名調子。イベントタイトルは「なつかしの売り声」
飴売りの口上からはじまりはじまり。坂野比呂志先生から最初に教えをうけた芸が「げんこつあめ」の囃子太鼓だったそうです。で、「よかよか飴売り」→「物産飴」と続きました。

飴売りのあとは「ぼてふり」の口上。天秤棒でかつぎなら振り売りする商売ですね。朝一番からやってくる時刻を追いながらクイズ形式で紹介しました。「シジミ・アサリ売り」「納豆や」「苗売り」「金魚売り」。

お次は、なんと顔ハメ看板を使って、江戸〜明治の職業風俗を紹介。
これは「ほおずき売り」「手遊びひょこたん」「糊売りばあさん」「お釜おこし」「石見銀山鼠捕り」「日本一薬館・オイチニの薬売り」。
手風琴を鳴らしながら唄うオイチニの薬売りの口上(?)は、そのまま今でもコマーシャルに使えそうなくらいキャッチ—でした。

締めは、山徳・薬研堀の七味唐辛子(浅草の七味唐辛子)は、蘊蓄の口上を唱えながらその場で調合。香りが市販品とは全然違ってビックリです。お客さんも思わず身を乗り出してきます。
日本の三大七味唐辛子とは(海外にあるのか知りませんが)、この薬研堀のと、長野善光寺の七味唐辛子と、京都清水の七味唐辛子だそうです。
七味唐辛子って漢方薬だったんですね。薬つながりで奥州白石の「孫太郎虫」の口上も聞かせてくれました。

貴重な芸能をありがとうございました。

それにしても平日の午後…、私は午後休取ったので聴きに来れたのですが、お客さんは決して多いとは言えませんでした。ものすご〜くもったいない感じでした(爆)

2 件のコメント:

  1. 浅草雑芸団・上島2009年11月6日 8:49

    わざわざご来場いただきありがとうございました。準備不足で物売りの説明というだけで演芸にまで昇華できず、なんとも申し訳なく思っています。博物館の皆さんや、虫六さんにも手伝っていただいたおかげで、一応は形になったので、ほっとしているところです。それからお土産、おいしくいただいております。ほんとうにありがとうございました。

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  2. >上島さま
    昨日はお世話になりました。
    いえいえ、濃ゆくて興味深い公演でした。
    いろいろ仕込みが多くて大変ですね。
    でも、一から掘り起こして体得なさっているんだなと思うと、本当に頭が下がります。これからも、いろいろと教えてくださいね。
    次回はもっとゆっくりと、
    今後こそ牛タンを食べにいきましょう!

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