NHK・BSエンターテインメント「昭和歌謡黄金時代~三波春夫・村田英雄~」という番組をみた。
昭和歌謡の巨星である三波春夫と村田英雄。お互いを生涯のライバルとしていた言われる二人の対照的な人生を追った番組でした。
浪曲の世界から転身したお二人、浪曲では芽が出ず意を決して自ら歌謡曲の世界に身を投じた三波さんは、明るい声が当時の国民に指示されてあっという間に売れっ子になり、一方村田さんは浪曲時代はコンテストも総なめの将来を期待されたサラブレットで、大御所・古賀政男さんにヘッドハンティングされて鳴り物入りでデビューするものの、なかなかヒット曲に恵まれずに苦悩する時期を送り、3年目にして「王将」がやっとヒットしたということでした。お二人の初めての競演となる「ふたりのビックショー」の司会をなさった山川静夫アナウンサーがリハーサルの異様な緊張感を思い出してコメントしていました。大御所時代のお二人しか知りませんが、「浪花節から歌謡曲への転身」…いろいろあったのでしょうね。興味深いです。
三波さん、虫六子も「『二十世紀少年』の元ネタでしょう…?」とか言ってしまうくらい、圧倒的な存在感あります。8月の歌舞伎座で連続公演を打っていたとか、昔の人ならみんな知っていたんでしょうか。ちなみに、村田さんのことは「石原軍団の人?」って( ̄◆ ̄;)誰だよ、それ…。中学生じゃ知らないよね。
有名な浪曲歌謡『俵星玄蕃』もフルコーラス放映してくれました。(うひょ〜、これ録画すれば良かった〜!)やっぱり、凄く、凄くいいです。あまりに良くて、背筋がゾクゾクしました。いいもの見せていただきました。しかし、この浪曲歌謡もどちらかといえば、晩年のヒット曲だったそうです。(ゾクゾクが収まらないのでYou Tubeで探したら、なんとフルバージョンが出ていました。(*≧m≦*) )
お二人は、晩年、自分たちのオリジンでもある「浪曲」への回帰ともいえる仕事をするようになったそうです。三波さんの歌謡浪曲もそうですが、村田英雄さんもご病気で余命を感じられた時に、昔得意だった浪曲の演目を録画して欲しいとNHKに申し入れて、1曲唸ったのだそうです。この映像も気迫が込められていて圧倒されました。再放送して欲しいです。
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