それは、木曽福島。
でも、その日のうちにS市まで帰らなければなりません。どんな交通手段があるのか検討していたら、テツ道のご指南役・へっちさんから、「松本ー長野間に姨捨駅があって、ここはスイッチバックです。さらに篠ノ井ー姨捨間は日本三大車窓になってます」との、鋭すぎるアドバイスが…。
特急で往復する計画を急遽変更して、朝9:04発の「リゾートビューふるさと」というリゾート快速に乗って松本までいき、その先は特急「しなの」に乗り換えることにしました。
「リゾートビューふるさと」、HB-E300系。ディーゼルエンジンとリチウムイオン蓄電池を組み合わせ、駆動力に電気モーターを使用したハイブリッドシステムを搭載した車両です。2両編成で運行しています。
HB-E300系といえば、秋田の五能線を走っている「リゾートしらかみ」の青池号と同じですね。
客室は豪華なリクライニングシートで、とにかく広い。小柄な虫六は足下のスペースがあまってしまいました。大きな窓も、車窓の風景を楽しむに最適です。日曜日でしたが、もうシーズンが終わったのか、けっこう空いていました。快速なので、これで長野から松本まで乗車券に加算される料金は指定券の520円のみ。
願わくば、この窓は綺麗にしておいて欲しかった…。昨夜は雨でしたので、しょうがありませんが。
どんどん緑が深くなって行って、どんどん山が高くなってきました。こういうの「山懐に抱かれる風景」っていうんだなーなんて、
我ながらテンション上げまくりでカメラをオフにする間もなく過ごしておりましたら、ほどなく姨捨駅に到着。うわぁー、バックしている!スイッチバック体験中の図であります。自ら乗車しているので線路しか撮れません…あしからず。
ちなみに、駅標識もスイッチバックです。
この列車は姨捨駅に15分停車します。
駅のホームが展望台になっていて、善光寺平が見渡せるのです。
この盆地は鎌倉時代以降、しぱしば合戦の舞台となった土地だそうで、武田信玄と上杉謙信が戦った「川中島の戦い」もあのあたりで繰り広げられたとか。姨捨は「観月の名勝」としても有名で、夜景がまた絶景だそうです。ココまで来てそれを見ないで帰るなんて悔しい限りですが、機会があれば棚田のビューポイントにも足を運びたいなー。
それにしても、日本はこんな所にとんだ“宝石”を隠していたものです。
15分はけっこう有意義にすごせる長さで、写真撮影はもちろんのこと、向こうの駅舎にわたって記念入場券を買ったり、山ガールのコスチュームの車掌さんと記念撮影したり、乗客の皆さんはいろいろ楽しんでおりました。
松本駅に着く手前には、梓川と奈良井川(と言ったと思う)の合流地点があり、ここでも列車はサービスでスピードを落としてくれます。
松本駅について、名残惜しくもリゾートビューふるさとを降りました。列車はこのあと、穂高、信濃方面にむかい、白馬、南小谷までいきます。いってらっしゃい。
松本駅から、名古屋行きの特急しなのに乗り換え。
「まつもとぉ〜、まつもとぉ〜」っていう駅の案内放送が、なんだか懐かしいイントネーション。そして、なんだ?この「0番線」って。
なんだかんだで、特急に乗ったらあっという間に「木曽福島」駅に着きました。
山中の駅です…。続きは明日!
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