2014年9月1日月曜日

8月に読んだ本

2014年8月の読書メーター
読んだ本の数:9冊
読んだページ数:1832ページ
ナイス数:23ナイス

重森三玲の庭案内 (別冊太陽 太陽の地図帖 26)重森三玲の庭案内 (別冊太陽 太陽の地図帖 26)感想
重森三玲の仕事を知りたいと思っていたけれど、なかなか手頃な本がなかったのですが、これはコンパクトながら重森の作庭の仕事を全て紹介しており、綺麗な写真も豊富に掲載、好適な案内書に出会いました。この本を片手に、重森の作った庭を探訪したい。まずは京都の東福寺でしょうかね…。日本文化はまだまだ奥が深い!
読了日:8月31日 著者:



古典夜話: けり子とかも子の対談集 (新潮文庫)古典夜話: けり子とかも子の対談集 (新潮文庫)感想
けり子とかも子とはよく言ったものです。お二人の古典や芸能に関しての理解と解釈の深さに、気持ちよさすら感じます。あざやかなり「けりかも談義」…恐れいったなぁ。精進せねばー。
読了日:8月31日 著者:円地文子,白洲正子





陰陽師 玉手匣 4 (ジェッツコミックス)陰陽師 玉手匣 4 (ジェッツコミックス)感想
源頼光って摂津のバンデラスだったのか…。どっちかいうと暗闇丸の方がタイプです(どうでもいいか)。酒呑童子の血の酒を飲むべきか避けるべきか、危険と感じつつもその闇の先にある世界を知りたいという誘惑に晴明が懊悩する場面がみどころですね。
読了日:8月31日 著者:岡野玲子




しきぶとんさん かけぶとんさん まくらさん (幼児絵本シリーズ)しきぶとんさん かけぶとんさん まくらさん (幼児絵本シリーズ)感想
高野さん、いくつになっても大好きです。こんなステキな絵本を描いていたなんて!子供の寝姿ほど、癒されるものはありませんが、そこにこんな素朴で愛らしい物語を作り出すなんて…!絵はあっさりと筆の冴えがひかり、色彩構成はレオ・レオーニを彷彿しました。もう子供は大きくなってしまったけれど、誰かに読んであげたいナー。
読了日:8月26日 著者:高野文子

別れの何が悲しいのですかと、三國連太郎は言った別れの何が悲しいのですかと、三國連太郎は言った感想
タイトルと表紙写真に惹かれて購入しましたが、少々肩すかしでした。三國氏の身近な友人として長くつきあったという著者。誰も聞いていない言葉を受け止めていたのだとしたら、もっと行間を埋めて、役者の真実を明らかにして欲しかった。基本的なライフヒストリーをwikiで検索しながら読む評伝ってどおよ?突き放した感性はほとんどなく、近づきがたい大切な友人の私生活を気遣いで書いた1冊。しかし、死後の報道は耳にしているので、役者の穏やかな晩年に寄り添われた明るい夫人はいまどう過ごしているのだろう…とは思う。
読了日:8月16日 著者:宇都宮直子


温泉芸者一代記 (女性の世界シリーズ)感想
2001年に急逝した井田真木子さんの転機となった著書。芸者にしては器量はいまイチだけど、男で身を持ち崩すこともなく大好きな三味線の芸一つで浮世を冷静に渡ってきた芸妓おかめさんこと村岡なかさん。面白くて一気読み。温泉町と芸者、人身売買、旦那、芸の習得、家族、『仲乃家』経営、「つまりね、ぶつかってくるものはなんであれ受け止めて、呑み込んだあとで、嫌なものは、これは嫌と、ひとつずつ除けていく。そうして、ゆっくり選り直してやろうってのが、多分、私やり方なんでござんしょうね。」しなやかで逞しい女芸人の生き方に感服。
読了日:8月14日 著者:井田真木子


ACCA13区監察課(2) (ビッグガンガンコミックススーパー)ACCA13区監察課(2) (ビッグガンガンコミックススーパー)感想
楽しみにしていた続刊が出ました。登場人物が多くて、まだ全体の構図がよく分かりませんが、巨悪があるんだね、何かに対しての。全体は覆い隠して登場人物のキャラクターや細部の魅力で魅せる…オノ先生お得意の作劇法であるような気がします。それにしても本部長がカッコいいナー。オータス君じゃなくてもほれぼれしますネ。
読了日:8月10日 著者:オノ・ナツメ


春山町サーバンツ 3 (ビームコミックス)春山町サーバンツ 3 (ビームコミックス)感想
何が好きってつるこちゃんが美味そうにビールを飲むところがいいです。そして今回は初めてコーヒーを口にするところ。朝倉先生は、こういう言葉にならないほどの表情をチャーミングに描くことにかけては抜きん出ていると思います。そして、どこから描いているんだ(どこにカメラがあるんだ)!と驚嘆するユニークな構図。お話はほのぼのなのに、油断できない面白さの混在具合が読み終わるのが勿体ないと感じさせます。
読了日:8月8日 著者:朝倉世界一

藤森照信×山口晃 日本建築集中講義藤森照信×山口晃 日本建築集中講義感想
フジモリ先生と山口画伯。突っ込みとボケの具合がなんともちょうどいい塩梅で第2弾を期待。1回の分量がもうちょっと多くてもいいなぁと言う感じですが雑誌連載記事のようなので文字数決まっておるんですね。淡交社の『なごみ』ってば茶道雑誌だったと思いますが、お茶関係の皆さんのテリトリーはお道具や着物や書画だけでなく建築にも及ぶのであるということが理解されました。日本文化は奥が深い。すずしろ漫画ももれなくついていて、すずしろファンも必見です。「角屋」と「待庵」(京都)、「旧閑谷学校」(岡山)には行ってみたいです。
読了日:8月3日 著者:藤森照信,山口晃

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