ぱたぱたぱたと、
災害用自家発電のエンジンで、
白い宇宙船は飛び立つ。
カーテンで仕切られた方形二畳ばかりの無重力空間。
文庫本と隠し持ったiPadを枕元において。
味気なき 宇宙食をば 食みいつつ
わが箸とまる 談志逝去の報
宇宙船なれば 地震は無きと思え
大液晶 鎮座ましますオペ室で
わが腹切るや べっぴん先生
気がつけば つまらなき夢みていたり
そもそうそうに 忘れ去りたり
ぼんやりと 銀杏の葉音 夢うつつ
銀河路に わが胎わたは
蒸気列車の炉と化せり
夜を迷いつ
長き夜
右を向けば 黒きコードのドーム
左むけば 発光するチョークが散乱する床
上むけば 鉄道模型のモジュールを選べとのノルマ
これすべて我の妄想なり
と、夢中に思う
日に三度 宇宙食をば 画におさむ
誰に見せるとも無し
おもしろくも無し
しらじらと廊下の電気ともされば
わがモーニングコールは
「都鳥」なり
*12月3日、無事生還せり。
(お粗末さまでした〜 (;´д`) )
お帰り~!!
返信削除ご無事でなにより!
お勤めごくろうさまでした。。。
気長にのんびり静養してね。
>ガスパママさん
返信削除ご心配いただきありがとうございましたです。
元気だよ〜。
宇宙船乗船中は、テレビは食事中のニュース(なぜかNHK「カーネーション」含む)と「坂の上の雲」の再放送(←はまりました)くらいで、あとはぼんやり文庫本めくってましたが、帰還後は外出禁止で暇でもあり、家電解禁でたまった録画やらDVDやらで時間が流れていきそうで怖いです。
せっかくもらった休暇なので、仕事を忘れて身心リセットしつつ、意識して時間を読書に振り分けたいです。