「幻のコレクション 中国陶磁銘品展ーイセコレクションの至宝ー」をみるためです。
なんと今日が最終日…!
イセコレクションとは、イセ文化財団代表理事で、鶏卵販売業( イセの卵)で有名なイセグループ会長・伊勢信彦氏の美術コレクション。伊勢氏といえば西洋絵画やアメリカ現代美術の蒐集が知られているそうですが、この30年程は中国陶磁の蒐集に本格的に乗り出していて、研究者のあいだではイセコレクションの驚くべき質の高さが注目を集めるようになっていたものの、これまでまとまった形で見る機会はなかったのだそうです。(「芸術新潮」2012年5月号参照)
陶器音痴の虫六でもとにかく「美しい」と見とれる仰天の銘品がずらりとならぶ、「すばらしい」の一言につきる展覧会でした。日本にもこんなに凄い蒐集家がいたのだ…と、感服しました。
16世紀(明時代)に作られた「五彩金襴手花鳥文瓢形瓶」。重文です。
っていうか、この展覧会フラッシュ焚かなければ撮影オッケイなんですけど…。どこまで懐深いのか〜。もちろんみたままなんて撮れませんがね。
15~16世紀(明時代 )「法花蓮池水禽文瓶」重要美術品。
前3~後1世紀(前漢時代)「加彩馬頭部」。
馬の造形の基本形がこの時代にできていますね。
頭頂部の穴は耳が取り付けられていたのかな?もしかして動いたとか???
1~3世紀(漢時代)「緑釉獣環壺」。
これ綺麗だったですわ。貝殻の真珠層のような不思議な光沢をもつ緑釉。どうやったらこんな色つやが出せるんでしょうね…、みた記憶がないです。長い間土に埋まっていてガラス化したんでしょうか?誰か教えて欲しいです。
唐三彩ってこんなに存在感のある焼き物だったのか。
7~8世紀(唐時代)「三彩長頸瓶 」。
目利きで知られたかの川端康成が愛蔵していたという唐三彩だったそうです。
ちょっとかしいでいるような、なんとも言えない愛嬌のあるフォルム、釉の滲み具合、魅力的でした。
7~8世紀(唐時代)「三彩女子 」。
この気品あるたたずまい…、思わず見とれてしまいました。
このほかにも景徳鎮で作られた中国陶器の数々が展示されており、圧巻でした。
陶器ってずっと遠い昔にすでに完成された技術で、しかも、現代の技術では追いつこうにも追いつかない高みにあるような気がしました。
そして、とにかくコレクションの質の高さに参りました。「○博の唐三彩って二級品だったんでね?」とか、思わず不遜なことを口走りそうになりました。
こんな風に大胆に写真を出してしまっていいのかどうか分かりませんが…。(関係者の方、問題あれば削除しますのでご一報を)
偶然に偶然が重なって、金沢に立ち寄ることになり、この展覧会の最終日に間に合いました。とにかく見られて良かった!!!!眼福とはこのことなり。何かに感謝したい気持ちになりました。
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