レンタカーを駆ってまずやってきたのは門前町のおとなり天領黒島地区です。
北前船の廻船問屋で栄華を極めた角海家も資料館になっていました。
車を降りて路地の奥までゆっくり探索したいところですが、今日は先を急ぐので、後ろ髪を引かれつつ次回のお楽しみに。
なんだなんだ、この松は…。
そしてFさんがおすすめの皆月海岸。
皆月も黒島と同様(それ以上という説もあるようですが)、北前船の寄港地として栄えた沿岸集落。Cの字型に窪んだ絶壁の海岸に、往時、沢山の船が立ち寄って町が賑わい、遊郭などの遊興施設があり、船で働く人たちがこの港に寄るのをとても楽しみにしていたという記録があるとFさんが教えてくれました。
訪れてまず驚いたのは海岸沿いに皆月から五十洲の方までず〜っと続いている竹で組まれた「間垣」。日本海から吹きつける強風と塩害から家を守りながら、適度な風通しで、夏は涼しく、冬は強い北風を防ぐものだそうです。
そんなわけで、にわか考現学。
テーマ「間垣」。
どこまでも続いております。
裏側。
がっちり組んであります。
(閑話休題)おじいちゃんが屋根の上で布団の綿の入れ替えをしてました。
お天気良いですね〜。
こちらはやや細めの笹竹で組んだ間垣。
青々とした組んだばかりの間垣。
だいたい10数年くらいで組み直すそうです。
角を曲がって奥にも走っています。
支柱は長さが足りない場合、塩ビ管で継いでいるものもあるようです。
ツタが絡まってきれい。
間垣をブロック塀でカバーしております。
さらにコンクリート塀でカバーしております。
入り江…のんびり。
この入り江に北前船が沢山入港してきた…そんなに繁盛した時代があったんですね…。
いまは普通の住宅なので写真は載せないでおきますが、もしかしたらココが遊郭?という建物もありました。加賀友禅の立派な花嫁のれんや振り袖で嫁いでいく商家のお嬢さんもあれば、港町の遊郭に身を売られた娘さんもあったということです。
皆月の町並み。
ポストに「荷物あります」の貼り紙。
脇のお店で預かっているようです。
皆月橋から集落を見ます。
皆月への公共交通機関は北鉄奥能登バス。
1日に4往復ですか…。
経験的に…。
はじめまして。昔、10代のころ、皆月キャンプ場でキャンプをしたことがあります。皆月の街並みの写真を懐かしい思いで拝見しておりました。時間がゆっくりと流れる素敵なところですね。satou
返信削除>匿名satouさん
返信削除コメントありがとうございます。
皆月海岸を訪れたのはちょうど1年1ヶ月前ですが、ほんとうに時間がゆっくりと流れている、奇跡のような美しい海岸でした。ここにかつては北前船が沢山停泊して大層賑わったのか…と想像するのも不思議な感じでした。奥深い歴史をもっている土地ですね。
急ぎ足でまわったので、間垣に圧倒されて時間を過ごしてしまいましたが、今度訪ねたら地元の方ともお話ししてみたいです。