読んだ本の数:3冊
読んだページ数:706ページ
魔の山―A flower is mystic mountain
「君は歩いて行くらん」を読んだら、どうしても中川さんの作品が観たくなり、引っ張り出して再読。やっぱり圧巻です。そうか…、この曼珠沙華はそういう意味があったのか。花の作品は本当に一期一会なので、ほとんどの作品には出会うことができないけど、この写真集を作ってくれて感謝です。あの時がんばって買っておいて良かった(以前の作品集は悉く絶版でしたし)。この先の人生でまた何度か出会うことができるから。
読了日:03月08日 著者:中川 幸夫
君は歩いて行くらん―中川幸夫狂伝 (「美」の人物伝)
中川幸夫という前衛華道家の存在をはじめて知ったのは早坂暁の「華日記」でした。世阿弥や尾形光琳に匹敵する純正日本の芸術家であり、相当切っ先鋭い存在という印象でした。芸術家はいま故郷丸亀で穏やかに余生を過ごしていて、早坂との対話はまるで仙人のようです。芸術家の出生以前や祖父・鷹三郎、華道家として立つまでの経緯も寓話のような本当の話。「華日記」とあわせて読むと芸術家の肉声が立体写真のように立ち上がってくると思います。それと、なんだか大正天皇の歌に興味を持ちました。
読了日:03月07日 著者:早坂 暁
中川幸夫という前衛華道家の存在をはじめて知ったのは早坂暁の「華日記」でした。世阿弥や尾形光琳に匹敵する純正日本の芸術家であり、相当切っ先鋭い存在という印象でした。芸術家はいま故郷丸亀で穏やかに余生を過ごしていて、早坂との対話はまるで仙人のようです。芸術家の出生以前や祖父・鷹三郎、華道家として立つまでの経緯も寓話のような本当の話。「華日記」とあわせて読むと芸術家の肉声が立体写真のように立ち上がってくると思います。それと、なんだか大正天皇の歌に興味を持ちました。
読了日:03月07日 著者:早坂 暁
秀十郎夜話 (冨山房百科文庫)
今時の事情は違うだろうけど、戦前の頃までは家の事情等で食うために役者になるという選択肢でその道を目指し、歌舞伎の封建制の中でほとんど役を付けられることもなく下回り役者・黒衣後見として一生を全うする芸人の生き方というものがあり、しかしそこにも役者としての矜恃が息づいているということへの感動があった。また、千谷氏が白日の下にさらした芝居の裏側の、特有の、歪んだ泥沼の世界観というのも、果たして素人が知っていいものなのか?と感じつつも興味深く読んだ。次に芝居を観るときは主演より馬の足に目がいってしまいそうだ。
読了日:03月03日 著者:千谷 道雄
読書メーター
今時の事情は違うだろうけど、戦前の頃までは家の事情等で食うために役者になるという選択肢でその道を目指し、歌舞伎の封建制の中でほとんど役を付けられることもなく下回り役者・黒衣後見として一生を全うする芸人の生き方というものがあり、しかしそこにも役者としての矜恃が息づいているということへの感動があった。また、千谷氏が白日の下にさらした芝居の裏側の、特有の、歪んだ泥沼の世界観というのも、果たして素人が知っていいものなのか?と感じつつも興味深く読んだ。次に芝居を観るときは主演より馬の足に目がいってしまいそうだ。
読了日:03月03日 著者:千谷 道雄
読書メーター
*前半はけっこう調子よく読書していたんですが…、震災の日から読書が出来なくなりました。文庫本1冊…いまだ持ち歩いております (;;;´Д`)
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