渋さ知らズオーケストラがS市勾当台公園の野外音楽堂に電源車を持ち込んで出前ライブをしてくれました。
「東日本大震災支援」との頭書きもなく、チャリティーとのうたい文句もなく、実際、1円のお金も集められることはありませんでした。「ただ、仙台に行って、仙台のみんなと音楽がしたい」と。ライブは、ほぼフルメンバーに近い構成で行われ、出演者はみんな持ち出しの来仙、ご出演。(受け入れ体制を作ったつかぽんさんありがとうございます!)
小さい電源とはいえ、吠えるような迫力のサックスの音、心にしみるハーモニカ、さやか&ペロはアメノウズメのようでした。ほんと、神々しさは岩戸の前に集まった神々のごとし!
かっこいい!
冷たい雨に打たれながら、動揺するほどの揺れも体感しながら、3時間余の演奏は止むことなく。また、聞いている人々も帰らない。会場には言葉にできない祈りのようなものがあったと思います。
まだ着物を着ていた時代の日本人なら、こんな天変地異が起きれば、まずは神に祈ったに違いない。人の力の及ばないエネルギーを恐れて、霊鎮めなることを考えたでしょう。
しかし、それが科学的でないとされる現代では「祭り」はただのどんちゃん騒ぎか「経済効果」としかみられないのでしょうか。この場にきて演奏することに勇気もいったと思います。
…こんな大変なことになっても、何が出来るわけでもなく、楽器とパイプ椅子を運ぶくらいしかできないけれど…と、何はともあれ手弁当で駆けつけてくれたメンバー。渋さのみなさん、本当にありがとう!皆さんが心から寄り添ってくれたこと、忘れません。言葉にならない言葉を、音楽を受け取りました。
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