2011年4月2日土曜日

相馬できいたこと(2)

昨日緊急回覧がありましたが、南相馬市市長桜井氏がYouTubeに載せたコメントが世界から反響を呼んでいるそうです。兵糧攻めのような追い詰められた現状を必死で訴えられていました。

その一方で、いわき市の平競輪場には全国から集められた支援物資がうずたかく積まれたまま、被災地に届けられることなく指示待ち状態だという映像(3月30日)が、同じくYouTubeに載っていました。一般ボランティアの方が運搬を申し出たのに断られたとのこと。
(http://www.youtube.com 「いわき 支援物資 平競輪場」で検索)

福島県は義援物資については十分な数量が確保されているので受け入れを断っている状況のようです。
いわき市も同様。(国土交通省東北地方整備局HP 「被災された市町村臨時掲示板_いわき市3月28日付)

いわき市まで山ほど物資は届いているのに、行政は何をしているのでしょう。


先日相馬に行ったときに、「1度配給があってもらいに行ったが…」という話も聞きました。
私が足を運んだのは、避難所ではなく津波被害は逃れた一般家庭ですが、食事は米や野菜は自宅の備蓄食材が十分にあるので困っていないよ…ということでした。

「配給するという回覧が回ってきたので、貰いに行ったら、米5キロ渡すと言われたのに3キロくらいしか入れて貰えず、でも無くて貰いに行くわけではないからと文句言わずに帰ろうとしたらパック入りのご飯を少し渡された(でも、美味しくなくて食べられなかった)。そのほかに、非常用の小さい毛布と缶詰とカレールーとお菓子を貰ったの」と。

あまり悲壮感ない言い方であるところからすると、穀倉地帯の相馬市では米や野菜の備蓄は家庭毎にあるのかも知れません。避難所に行かずに済んでいる住民は自宅の食材を食べてしのいでいるのでしょう。虫六が足を運んだ30日にはスーパーが開くようになったと言っていましたが、これも店舗の自助努力で開いてくれたということでしょう。そして、相馬市ではまだそれが出来るけれど、南相馬市はそれも出来ない状況ということなのでしょうか。
(桜井市長のコメントは24日に撮影されているようです。現在の状況はどうなのでしょう?)
ガソリンがあれば南相馬市の人も自分たちで買い出しが出来るのでしょうが、たぶんそれができません。

そもそも、有り余る支援物資を山積みにして、行政は何をしているんでしょうか。このまま南相馬市民を見殺しにするつもりなのでしょうか?


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