2010年3月29日月曜日

マイ三味線、無事に生還

無事にお三味線が帰ってきました。すりすり。

さっそく、少し練習…。
気のせいか、勘所の命中率も上がっているような (*゚▽゚)ノ
てか、確率を言っていること自体未熟すぎですが…(爆)


張り替えた裏の面です。
皮にはけっこう細かい傷があるので、タンゲ君みたいな無頼系の野良ちゃんだったのかな…?
ううぅ、想像するのやめよ(@Д@;

2010年3月28日日曜日

総稽古2回目

本当は明日がお稽古日でしたが、家元の会(5月末)が迫ってきたので、あわせる練習せねば!と本日総稽古に招集がかかりました。

今日は参加メンバーが全員揃ったので師匠のお宅で順番通りに並んで練習。
虫六は最も新参なので一番端っこなんですが、師匠には「“留め”は立てから一番離れているから、ちゃんと勘所合わせてしっかり音出してね」と釘を刺されております ( ̄◆ ̄;)

自分一人で練習してる時とは違い、なんとも〜。特に高音部の音が決まらなくて焦りました。
次のお稽古までしっかり練習せねば…、早くマイお三味線帰って来い!


2010年3月27日土曜日

世の中はテツとヒテツでできている…らしい

数日前に仕事でお世話になっている鉄道関係者の飲み会に参加しました。

この会はいわゆる鉄道ファン(鉄、鉄ちゃん)とお仕事で鉄道に関わっている人(ビジ鉄←虫六命名)が入り交じった会合でしたが、急な仕事が入って1時間遅刻していったせいで、虫六が加わってものの30分でお開き o(;△;)o 
腹減った〜。

「ビジ鉄」の方々は、より付加価値が高く(ただし男性にのみ)、高価格な二次会会場に消えて行き、腹が減ったままの虫六は「鉄」の方々の居酒屋二次会に参加。
そこで、鉄世界の概念として「非鉄(ヒテツ)」というカテゴリ分けがあることを聞いちゃいましたΣ( ̄ロ ̄lll)

「非鉄」=すなわち「鉄」に非ず、ということで、かなり差別的に使用されていました(笑)もっとも、世の中のほとんどの人は「ヒテツ」なわけですけどね…と言ってましたが。

で、「虫六さんは鉄道のこと詳しくなってきたけど、ヒテツだもんね」と!
(ははは、正しく認識していただいて、ありがとう!)
ちなみにそこにいたのは男女5人で、私以外はみなさん鉄でした。情勢悪し!

そこで、虫六なりに鉄的視野から見た世の中の構成というのを整理してみました。

1)世の中は「鉄」と「非鉄」に分けられる。
 このとき「鉄」と定義されるのは、漠然と「鉄道が好き」とか「旅行好き」ではなく、「鉄道が好き」で、かつそのことを表明していること。世には「隠れ鉄」という存在もあるのですが、それは世間的に「鉄」が差別されていることに由縁しているみたいですが、とりあえず「非鉄」としておきます・

2)「鉄」の中は、細分化、重層化している。
一口に「鉄」といっても、好みはいろいろ。基本は「車両マニア」らしいのですが、それに加えて「撮り鉄」「模型鉄」「乗り鉄」が勢力的には多数派のようです。「音鉄(録音マニア)」「スジ鉄(ダイヤマニア)」や、コレクションを主にする「切符鉄」「駅弁鉄」「部品鉄」等、また「歴史研究」を主としている派もあり、かなり細分化していて、かつ、それらが重層化しています。「車両&撮り鉄&歴史」というように。

3)鉄道において、プロ勢力(ビジ鉄)とアマチュア勢力(鉄ちゃん)があり、中には鉄ちゃんで仕事に就いているという人もいますが、必ずしも鉄道関係で働いている人が「鉄」ということはないようです。(鉄道関係に就職するためには、むしろ「鉄」であることは隠さなければならないという話も聞こえます…)。
でビジ鉄には、行政やJRの旅客関係者や旅行会社などのサービス系と、車両やインフラ開発などの技術系ではまた違う感じのようです。

…という感じで、まだまだ理解はすすんでいませんが、とりあえず「鉄世界」レポート第一弾とうことで。

しかし、いろんな趣味はありますけど、例えば歌舞伎好きの人が歌舞伎に興味のない人を逆差別したり、音楽好きの人が音楽に興味のない人を逆差別したりということはあんまり聞かないような気がしますが…、「非鉄」という概念にそれだけ「鉄おたく」という人々の屈折を感じたりもした次第です。

2010年3月25日木曜日

また?!皮が破けてしまいました ∑(゚∇゚|||) 

今日は朝から大雪が降っていたけれど、なんだか霙になって、夕方にはとけていました。凄く寒いのに、湿気が高くガラスも曇って、まずで梅雨のようでした。

そんな中、仕事の後でお稽古があって先生のお宅にいったのですが…。
調弦をしていたら途中からぼこぼこ変な音に変わったので、「ううぅ、もしや…」とお三味線を裏に返してみたら、やっぱり…縦にピリィ〜〜〜〜ッと裂け目が。マジすか?!
7月に張り替えたばかりの面で、哀しいことこの上なし。


しょうがないので、先生のお三味線を借りて練習することに。

自分のお三味線だと勘所の位置が山勘でいけるとこもあるのですが、人様のお三味線は全く勝手が違います。これをチャンスに耳で覚えろということでしょうか… ( ̄◆ ̄;)
ぐわんばります…

しかし、また張り替え…。痛い出費であります(爆)


菊乃家〆丸親方逝く

チンドン屋さんの「菊乃家〆丸親方」がお亡くなりになったと、mixiの「放浪する芸能」コミュに訃報が載っていました。
18日がお通夜で、新聞等にも載らなかったらしいです。
3月で93才…、大事な方がいなくなっていきます。
もう一度、親方のちんどん見たかったです。
安らかにお眠り下さい。
合掌。


2010年3月22日月曜日

ボーイズラブ in 歌舞伎_染模様恩愛御書

せっかく泊まりがけで歌舞伎見物にきたので、翌日はもう一舞台見ようと日生劇場にきました。

これです。

三月花形歌舞伎
通し狂言

大川友右衛門  市川 染五郎
印南数馬    片岡 愛之助
横山図書    市川 猿 弥
腰元あざみ   市川 春 猿
細川奥方照葉  上村 吉 弥
細川越中守   市川 門之助

燃えさかる宝蔵に飛び込み、お家の重宝(家康公より拝領の御朱印状)を救い出し、自身の身はまっ黒こげになりながら割腹した腹中にそれを押し入れて守ったという細川家家臣・大川友右衛門の忠臣伝説が主題の物語で、通称「細川の血達磨」と呼ばれ、江戸時代から戦前まで幾度も上演された狂言、の復刻ものらしいです。主題はそんなトンデモなお話しですが、このお芝居の真のテーマはボーイズ・ラブ!古来からの言い方をすると「衆道」ってやつですね。

虫六も少女まんがに産湯を浸かったニッポン女子なので、この系統は得意です( ̄ー+ ̄)
で、どおよ?

まず、染五郎丈の友右衛門が、細川家のお小姓・数馬(愛之助)を見そめる場面からびびびび〜んとコミック調。なんだこりゃ?と思っていると、どうも染五郎丈の演技が大きくてくさい、くさい。笑わせたいのか、彼自身がノーマルな人なのか?もしかして照れくさいのかしら?
でも会場は受けてましたけども((・(ェ)・;)) 
もちっと、男も惚れるような格好良さというか色っぽさも演出して欲しいところ。
それに比べて、愛之助丈の美少年は、とても可憐でピュアな感じが押しつけがましくなく一枚上手ですね。会場から「かわいい…(*´Д`*) 」というため息が漏れていました。

個人的に、染五郎丈はどっちかいうとつっころばしの二枚目、愛之助丈の方が線の太い立ち役…というイメージを持っていたので(いえ、本当に個人的にですが)、このキャストを聞いたとき、正直言うと逆の方がいいんでないの?とも思ったのですが、それは一応杞憂でした。愛之助丈のはんなりはかなり良かったです。はじめは漫画ぽかった染五郎丈も、後半の男気を見せるところや敵討ちの助太刀をするところ、特に階段落ちのクライマックスは熱演でオーラが戻ってきました。春猿の腰元もちょっと悋気が入って意地悪してしまうプライド高そうな綺麗な人…って感じ、オッケイでした。

串田さんとか、野田さんとか、三谷さんとか、工藤さんとか…、鳴り物入りで復刻ものや新作をかける演目も増えていますが、これはそういう感じでもないのかな。そういう作品の染五郎丈の仕事はけっこう好きなので、今回もちょっと欲目入りましたね。

こういうテーマで、こういう演出で…という事になると、ターゲットはかなり絞られてくると思うのですが、案の定、会場は女性客ばかり。若い女性層に歌舞伎ファンを拡充したいのでしょう。そういう意味では成功しているのかも。後味悪くないお芝居でしたし、これなら虫六子にも飽きずに見せられるなぁと。実際に親子連れらしき人たちもけっこういましたね。

ただ、せっかくなので、歌舞伎芝居としての凝った作りというのもあっていいのかな?とも。例えば、義兄弟の契りを交わした二人が細川の殿様に認めてもらった場面と、友右衛門の妹の家を訪ねていく場面の間に、「道行き」みたいな踊りだけの段を加えるとか。お二人とも踊りは名手なので、清元あたりの新曲でしっぽりと…これは見せ場になると思います。お芝居だけなんてもったいない。

また、脚本にけちを付ける分けではないのですが、まともに考えると、数馬は細川の殿様のお眼鏡にかなってお小姓をしているわけですから、友右衛門は殿様の情人に密通したわけで、その心の絡み合いというか、命を助けてもらった大恩の重さは、「熊谷陣屋」じゃないけど命をかけて報いなければならないという話の筋道に沿うものだと思うのですが、お芝居の中ではそのあたり、どろどろ感もなく、説得力もないという感じ。お殿様も男の子好みという前提が曖昧で、ただの天然になってしまったのが残念でした。

とまぁ、注文もいろいろ付けてしまいましたが、虫六的な評価は○です。染五郎丈の復刻・新作もの、次も見てみようと言う気になってます。できれば、歌舞伎的演出を逆手にとったお芝居を期待したいところです。

それにしても、日生劇場の売店の商品の薄さはとほほ。ポスターやパンフに使った写真でもいいから、ブロマイドくらいおいて欲しいです。商売っ気なさ過ぎますね。



2010年3月21日日曜日

さようなら、歌舞伎座_御名残三月大歌舞伎

歌舞伎座に「御名残三月大歌舞伎」を見にいきました。4月の(おせち料理)公演は見ないということにしたので、これが虫六にとって最後の歌舞伎座です。

4月千秋楽まであと41日。寂しい。

第二部は、3階席の東で拝見。
このなんだか暖色系の劇場の雰囲気、やっぱりいいですねぃ。

第二部の演目は、

一、『菅原伝授手習鑑』
  筆法伝授(ひっぽうでんじゅ)
   菅丞相  仁左衛門
   園生の前 魁春
   戸浪   芝雀
   左中弁希世  東蔵
   武部源蔵 梅玉    ほか

二、弁天娘女男白浪(べんてんむすめめおのしらなみ)
  浜松屋見世先の場
  稲瀬川勢揃いの場

   弁天小僧菊之助  菊五郎
   南郷力丸  吉右衛門
   忠信利平  左團次
   伜宗之助  菊之助
   鳶頭清次  團蔵
   浜松屋幸兵衛 東蔵
   赤星十三郎  梅玉
   日本駄右衛門 幸四郎

虫六はもちろん仁左衛門丈の菅丞相を最後の歌舞伎座の思い出にしたいと出かけているわけなんですが、このお芝居(=「菅原伝授手習鑑」の菅丞相のくだり)は「静」の演技が肝なので全体にじわ〜っと鑑賞する感じですね。3階席まで松島屋の放つ気品高いオーラが放射されてくるようでした。東蔵丈の希世役の小者感といいますか、道化役がなかなか良かったので、思わず生写真を買ってしまいました。

ところが、オールスターキャストの「弁天娘女男白浪」になったら会場の雰囲気が一変、活気だちました。見せ場がいっぱいあるし、弁天小僧は菊五郎だし、大向こうさんも大忙し。
「音羽屋!」
「待ってました!」
「七代目!」
「播磨屋!」
「高麗屋!」と声のかかること、かかること。
たいそう盛り上がりました。確かにこういう舞台と座席の一体感が歌舞伎の醍醐味ですね。
でも、弁天小僧のお腹周りはもちっと細い方がいいなぁ〜(あ、ごめんなさいヽ(;´Д`ヽ)!)。とはいえ台詞回しの気持ちよさには代え難いですけどね( ^ω^ )。虫六、去年の早野勘平で菊五郎丈の良さに目鱗開眼以来、評価高いです。今頃気がつきましたすみません。

第三部も見るので2部終了後はロビーでぶらぶら…「染模様恩愛御書」の巨大ポスター発見!うしし、明日見ます!!

名優達の遺影コーナー。ここ好きです。
あと1枚だったんですよね、開いてるスペース。
新しい歌舞伎座にも飾られるのでしょうか?有料の資料室とかにならないといいなぁ。

夜の部のお客さんが赤い絨毯のロビーに入ってきました。

2階のロビーでは、今月の13代目片岡仁左衛門17回忌、14代目守田勘弥37回忌の追善公演にあわせて「ゆかり展」ということで、写真や衣装の展示をしていました。勘弥丈と玉三郎丈の若い時の共演の写真におもわず釘付けでした。それにしても、13代目仁左衛門丈と当代の仁左衛門は、なんだかとっても似ているんですね…親子だから当然かもしれないけれど、いやはや。

歌舞伎座、登録有形文化財でした。文化庁の登録有形文化財って取り壊しできるものだったのか。保存たって、なんの効力もないんですね。

おっとと、第三部は奮発して1階席です。
真ん中よりちょっと花道寄りの、全体が見渡せるいいお席でした。

第三部の演目は、
一、『菅原伝授手習鑑』
   道明寺(どうみょうじ)

  菅丞相  仁左衛門
  覚寿   玉三郎
  奴宅内  錦之助
  苅屋姫  孝太郎
  贋迎い弥藤次  市蔵
  宿禰太郎  彌十郎
  土師兵衛  歌六
  立田の前  秀太郎
  判官代輝国  我當

二、『文珠菩薩花石橋』
  石橋(しゃっきょう)

  樵人実は獅子の精  富十郎
  童子実は文珠菩薩  鷹之資
  男某   松緑
  修験者  錦之助
  寂昭法師 幸四郎

くどいですけど今回のお目当ては、「仁左衛門丈の菅丞相」と「玉三郎丈の覚寿」です。
この共演を拝見して歌舞伎座とお別れ、私的にはキリをつけたしだいです。
水墨画のような深淵な世界でした。白髪あたまの玉三郎丈もなんだか目が慣れてきました。サイボーグ菅丞相も面白かった(といっていいのか…)。
考えてみれば盛り立った娘(苅屋姫)の見境ない行動で、政敵に揚げ足とられて冤罪にされ、流されてしまうって、やりきれないですよ(菅丞相の目線)。それが、養女に出した実の娘で、恩人である菅丞相の足を引っぱってしまうことになった…というのは、もっとやりきれない(覚寿の目線)ですね。みんなが痛い気持ちなんだけど、お互いを思いやって入るウチに、邪な奴らが混入してきて、あっさり人を殺してしまうという…。
『菅原伝授手習鑑』は、3組の親子の別れ(『道明寺』の苅屋姫と菅丞相、『賀の祝』の白太夫と桜丸、『寺子屋』の松王丸と小太郎)が描かれていると言われるのですが、覚寿も娘・立田の前に死なれてしまうんですよ、全体の中では大きなテーマじゃないのかも知れないけれども、この親子の別れも相当切ないです。
この演目も、いちど全篇通しで見たいものです。

「石橋」の方は、富十郎と鷹之資親子の舞踊共演!富十郎丈の息子への想いがすんごく伝わってきて、息を吞みました。4年後の新しい歌舞伎座でも親子公演を絶対にやって欲しいし、あの会場にいる皆さんがそれを期待していると思いました。
それにしても鷹之資君は体格が良く、木目込み人形のようでかわいい( ´艸`)。

歌舞伎座名物、白玉鯛焼きも最後。堪能しました。はぐはぐ。

さよなら、歌舞伎座(いえ、世間的にはまだ1ヶ月ありますが)。
たのしいたのしい記憶をたくさんありがとうございました。

夜の部を見る日にはいつもお世話になっている「お宿・流山」に、歌舞伎座売店の鱒寿司(いつもは鯖寿司でしたが、この日は1部で売り切れていたので…でも身の厚い鱒で激旨でした)と、銀座松屋のデパ地下で仕入れてあった「なだ万」の炊き合わせおかずセットをお土産に持参して、飲みながら、最後の歌舞伎座詣での締めとしました。

思い残すことなく堪能したので、だいぶ満足しました。


長谷川等伯展、40分待ち

歌舞伎座のさよなら3月公演を見るために上京しました。今月から3部制になりまして、全部見たいところをグッと我慢し、第2部と第3部だけを見ることにしたので、午前中に少し時間ができました。それで、見たいと思っていた「長谷川等伯展」を東京国立博物館に見に行きました。
10:30ごろ上野に着いたのですが、この時点で入場40分待ちでした。観覧時間を1時間として逆算、まぁ間に合うか…と入ることにしました。大変な人気のようで、開館時間を延長したみたいですね。

文庫本を読みながら4列縦隊で並んで待ってたら、いつの間にか前に進んでいて入場できたのですが、入り口から団子状態で凄い人……初期の作品なんか小さいしキャプションも読めないので、もったいないけど(「うぅ、ここで体力消耗したくない」とも思い)初期作品のコーナーは流し見でぶんぶん飛ばし、水墨画のコーナーへ。
美術史の時間に教養程度に勉強はしてましたが、等伯をまともにこんなにたくさん見るのは初めてです。
水墨画でも比較的はじめの方の作品は、筆の多さ・細かさにビックリ。先日、書道の先生と仕事をさせてもらい、筆の話や墨や紙の話をいろいろと聞いた後だったので、この頃の等伯の作画環境はいかに?と想いをめぐらせてしまいました。やりたいこと、描きたいことがいっぱいあるような絵だと思いました。
有名な「枯木猿猴図」も出てまして、これ人体美学の時間に牧谿(もっけい)の絵は、猿の毛流が正しくリアルに描かれているけれど、等伯のは牧谿のを手本にしていても本物の猿を知らないので毛流が違うという説明を聞いたことを思い出しました。でも、筆で猿のこのふわふわした体毛を描き出したかったんだなぁというのが伝わる気がしました。
白鷺とカラスの二曲一双の屏風のころの作品は省略が大胆で、これは当時の人たちもさぞ度肝を抜かれたんだろうなぁ。
そういえば、「へうげもの」にも等伯先生出てきますけれども、「水玉の屏風」どこじゃないですよ、この大胆さは…。

けっこうお腹いっぱい目な気持ちで展示室を出ると、エントランスが物々しい雰囲気になっていて、お客さんが足止めくらって動けなくなっていました。なんでもVIPが来館していて入場するまで動かないでくださいと…。ちょっとちょっと、先を急いでいるんですけど〜(`◇´*)
で、誰かと思ったら鳩山総理でした〜。あんまりオーラありませんでしたけどね。

それから、急いで銀座方面に行かなくては!と東博を後にして駅にいくと、何でも人身事故で山手線が動いていないと…。銀座線に替えようと改札を出ようとしたら、Suicaカードで入ってしまったので一度入るとそのまま同じ駅で出ることができず、カードを解除してもらうのにまた長蛇の列に並ぶことに…。

待ってばかりの上野でした。



窓猫…生きててよかった

最近、気になっていたことがありました。
このマンションに引っ越して来た時、お向かいにある古い二階屋のお家に、いつも窓際にちょこんと座って外を眺めている猫がいました。
その佇まいが愛らしく見かけるのを楽しみにしていたんですが、最近あまり見かけなくなって、そういえば引っ越してきて13年くらいになるので、もしや…(猫又に?)。と心配しておりました。
が、今朝出かけるときに、窓のあの猫発見!
なんだか嬉しくなってカメラを向けてしまいました。
生きてて良かった〜!


2010年3月20日土曜日

高山登展で田中 泯の舞踏を見る

宮城県美術館で開催中の「高山登」展があと1週間くらいで終わってしまうので、松葉杖の虫六子を引き連れて見にいきました。


今日は、高山先生の盟友でもある舞踏家・田中 泯さんが作品の中で踊るので楽しみにしていったのです。しかし、少し遅れてしまって、舞台裏のようなポイントからの覗きみるような体制になってしまい、ちょいともったいなかったな。泯さんが踊りながら移動したタイミングでどさくさに紛れて場所移動、後半は少し近くで見れました。周りの人たちが大胆に携帯動画やカメラで撮影しているので、いいのか〜とドキドキしましたが、後で聞いたら撮ってもいいことにしたというので、なーんだ!と虫六も遅ればせながら写真に納めました。

それにしても、今日は旧知の人々に山ほどお会いしました。

本当に人がたくさん見に来ていて、高山先生が宮城教育大学の教師として赴任してから、いかに宮城のアートシーンに影響力を持っていたのか…ということが実感として分かりました。いまさら、私ごときが高山登を語ることがあるかといえば、やっぱり自分にとっては大きな存在だなということくらいなんですが。
ただ展覧会はインスタレーションの新作は別にしても、全体にボリュームは少ないというか、これまでの作品などもっと網羅的な展示なのかとイメージしていたので、およよでした。

明日は、高山先生と田中泯さんのトークセッションだそうです。

美術館のあと、メディアテークに「陶と書のコラボレーション」(15日ブログ参照)の展覧会を見に行きました。
両先生にごあいさつしたら、作品集の反応がとても好評だと喜んでいらして、私も嬉しくなりました!

虫六子の自己分析

おととい虫六子が足をくじいたと言って、くるぶしのあたりを腫らして帰って来たので、翌日医者に行かせたら、骨にひびが入ってたとギブスをまかれて戻ってきたのでした。

中体連まであと2ヶ月と言うタイミングで、ギブス1ヶ月、全治3ヶ月だそうです。ありぁまぁ… ( ̄◆ ̄;)
さぞや落ち込んでいるのかな?と思いきや、なぜかポジティブ・シンキングな彼女。
骨が折れていると聞いたときに何を考えたかというと、
1)骨折した人はみんな親が送り迎えしてくれる。
2)部活(バスケ)はしばらく練習できなくて中総体には間に合わないから、自分はマネージャーになればいい。
3)修学旅行の時期にはギブスがとれるのでラッキーだった。
4)骨にひびが入ったという割に痛くもないし、これくらいの軽いケガで済んで不幸中の幸いだった。
……とかとか。次々にラッキーだったという考えがひらめいたと熱弁…。
「なぬ〜っ!送り迎えだと〜!!」と、仕事で大ヤマを抱えた母親はトホホのホヾ(;□;)эでネガティブ・シンキング。

で、これまで美容師さんとのコミュニケーションが苦手で美容院にトラウマがあった虫六子だったのですが、「気分を変えるために髪を切り行く!」と言いだし、頑なに拒み続けていた美容室に行きました。そして、無事に思い通りの長さにカットしてもらい、うっとりするほどまっすぐにドライヤーをかけてもらって、るんるん。美容室嫌いを克服したのでした。そして、「骨折をきっかけに自分はひとつ成長した!」と自己分析しているのでした。
変なやつー ( ̄Д ̄;;


2010年3月18日木曜日

ツモを切らない生き方

Y市博のKさんが相談事がてらきたので、OK!クマガイさんといっしょに豚しゃぶを食べた。

豚しゃぶはえらく美味しくてぱくぱく平らげてしまい、気付いたらテーブルの上は漬け物しか残っていませんでした ( ̄◆ ̄;)

肝心の話はまぁおいといて、久しぶりでクマガイ節で飲んで、話が弾んだ。やっぱり面白い話を聞きながら飲む酒は旨し。

つことで、今日心に刻んだ言葉。
ク「ツモをどのくらい大切にするかが人生なんだ!」
   …妙に共感した虫六でした。
ク「そして、ヤクないんだ俺の人生…あがれないんだ(笑)」
   …痛く共感した虫六でした。

なんだか儲からないようにできてるんだよね…。いたた。

2010年3月16日火曜日

中学校で紙芝居、エグイやつ

市内のK中学校で、紙芝居を見せてきた。

年度末ギリギリの行事で、流れたかと思った上演会だったのですが、やっぱりやって欲しいということで、瀧原君になんとか日程を調整してもらい、中学2年生相手にエグイところを演っていただいた。(本人は、自作の中では大人しい作品にしたらしい)

上演したのは、「雛人間」「はなくそハナちゃん」「クイズ・鷹の爪」の三本。
最近の定番になってます。

中学生は難しいよ、という前評判を聞いていて、ちょっと恐々としていたのですが、フタをあけてみれば、K中学校の2年生はすご〜く良い子達ばっかりのようで、見ていても素直に受けて盛り上がってくれるので、紙芝居(芸能)の輪としては理想的なやりやすそうな空間でした。伴奏のかなっ子ちゃん、感激してベタ褒めしてました。
2枚目から鼻血ぼたぼたタレ流れる、教育的配慮に欠ける作品だったのに、一番受けていたのは校長先生で、こういう学校はいいなぁ。

仕事を中抜けして様子を見にいったので、終わったらソッコー帰ろうと思っていたんですが、皆さんの感触が良かったのと、出されたお菓子が美味しくて(お昼抜きだったので)つい腰を落ち着かせてしまいました。とほほ



2010年3月15日月曜日

八十は老の序の口寒牡丹

虫六がこの冬お正月返上で編集をさせていただいた作品集ができてきました。

「陶と書のコラボレーション— 陶・高倉健 書・菊田翠谷ー」
という、ちょっと異色な作品集。
御年80才を迎える老芸術家が陶芸と書道というジャンルを超えて、同じテーマにそれぞれ挑む競作集となっています。

高倉先生は、夏に出した「みやぎの工芸美術の歩み」の時もそうでしたが、何事か本にしようと言うときに声を掛けてくださいます。おかげで、この興味深い取り組みに関わることができました。写真・デザインはガスパパさんです。

陶芸の高倉先生も、書道(近代詩文)の菊田先生も、宮城県芸術協会の、いうならば重鎮というべき存在で、それぞれご自分の表現世界に人生を傾けてきた方々…。それが、20の「詩、歌、言葉」を選び出して、それをお題としていただいての競作。いつもの制作とはかなり勝手は違ったようなのですが、それぞれ苦しみながら作品をひねり出すのが、まるで連歌を楽しんでいるようで、面白い作品集になりました。この年になって、こんな挑戦ができる老人は、かっこいいです。同世代の方々へのエールにも感じるし、若いモンも負けていられないという気になります。

しかも、ここに掲載した作品で、先生方は展覧会もしてしまうのです。

展覧会「陶と書のコラボレーション— 陶・高倉健 書・菊田翠谷ー」
時/H22年3月19日〜24日
  10:00a.m.〜7:00p.m.
  (最終日5:00p.m.)
会場/せんだいメディアテーク5Fギャラリーb
〒981-0821 仙台市青葉区春日町2-1

作品集は特に書店等では扱いませんが、希望すればお分けするそうです。
展覧会場で、ぜひお声がけください。

まずは、展覧会に行って刺激をいただいてくださいませ!




2010年3月14日日曜日

書類整理

久しぶりに休みが休みだったので、棚上げにしていた片付けのつづき。

今日は、昔のスクラップ帳や済んだ仕事の書類のファイルなどを片付けました。ただ捨てられないので、シュレッダーに掛けたのですが、うちのは安価なやつで、A4用紙5枚までとお断りがあります。調子よく粉砕していると、受けのケースがいっぱいになるかならずかの頃にモーターが熱くなって、冷却するまでビクとも動かなくなってしまい、遅々として作業が進まず…。
しかし、ずっと増える一方だった書類を思い切って粉砕、勇気がいりましたが年賀状も古いのを処分することにしました。
虫六子が生まれる前後の年賀状で、1枚1枚読み返していると、未だに大変おせわになっている方もあれば、もう音信がない人もいて、時の流れを実感しました。仕事の肩書きで賀状をくれた人の多くは定年を迎えていたり、また会社自体がなくなっていたりする人もいたり。子どもの保育園の先生もいまは名字とか変わっているのでしょうね、きっと。大変お世話になったあの無認可保育園もいまは閉園してしまいました。
自分のことも含め、いろいろとありましたね。
それにしても、人とのつきあいというのも行雲流水、10数年前にあった関係になにか執着すべきものがあるかといえば、あまり意味がないかなぁと思うところあり、意外に後ろ髪引かれることもなく粉砕したのでした。
逆に20年とかいう長さで、お互いの環境や状況の変化もいろいろと含みながら、変わらずいい関係を続けてくれる友人や恩人がいてくれて、そういう意味で虫六は本当に果報者ですな。

阿部ひげさんの直筆年賀状は形見に残しておきました。それから、版画とか作品系の一品ものも( ̄ー+ ̄)

シュレッダーをだましだまし処分した書類は、ゴミ袋2つ分になりました。
学生時代に出していたミニコミ誌の赤面ものの版下原稿なんかも出てきたので、粉砕しちゃったもんね。

  悲鳴あげ 昔日飲み込む 紙食い機 (今日は川柳)

とかなんとか、紙屑だらけで作業していたら、でっかい地震がきました。
けっこう揺れたんですが、棚からものがおちなかったので、少し片付いているのかなぁと、妙なところで感心した次第です。しかし、先は長いなぁ…。

 

2010年3月13日土曜日

デンマーク製のコーヒーメーカー・CafeSolo

家人Tの誕生祝いに、ちょいと変わったコーヒーメーカーをリクエストされたので、プレゼントした。

デンマークのeva solo社が作った、「CafeSolo(カフェ・ソロ)」というコーヒーメーカーです。
国際的なデザイン賞をたくさん受賞しているデザインユニット「tools」によるデザインで、なかなかカッコイイ (* ̄ー ̄*)V
ちなみに、手前のコミックは「阿房列車 2号」(内田百閒・原作/一條裕子・まんが、イッキコミックス)。とくに意味なし。

CafeSoloの入れ方はちょっと変わっていて、挽いた豆を耐熱ガラスのポット(カラフェ)に直接投入し、熱湯を半分注ぎます。お湯を入れる前に、スエットスーツのようなカバーを半分だけ着せておくのです。
お湯を半分いれたら、付いてきたスティックで10秒くらいかき回して、ステンレスの網が付いたフィルターを差し込み、フタをして4分おいておけば、コーヒーのできあがり。
スエットスーツを着せたままにしておくと、30分くらいは保温できるという優れもののようです。 


香りもあり、スッキリした飲み口で、美味しいコーヒーがはいりました。
お湯をいれておいとくだけなので、ドリップコーヒーのようなデリケートな技術を要しないところは良い感じです。

でも、ドリップコーヒーは気持ちを集中して入れながら、香りを楽しむリラックス効果も捨てがたいので、朝などの忙しい時はこれで入れて、午後のお茶はドリップで入れることにしようということになりました。

しかし…入れるのはラクですが、朝の食器洗いは虫六だなぁ…と、黒い虫六は少し胸騒ぎがしたのでした。ポット用のブラシでも探してみるか…。

2010年3月11日木曜日

確定申告済んだ

ここしばらく、虫六の愛パソ・iMac君はwindows仕様で動いていました。

確定申告の締め切りが近づいていたのですが、何も準備していなかったので、((・(ェ)・;)) 3月になってあせって会計作業…。会計ソフトの弥生会計を走らせるため(Mac−OS版が出ていません)に、windowsのOSを機動させなければならず、インテルマックのBoot Camp(ブートキャンプ)という機能を使って普段は隠れているwindowsのOSを立ち上げて使います。
年に1度、この会計作業のためだけに入れてある機能です。

でも、作業は遅々として進まず…、うわぁ〜めんどくさい!

だいたい儲けていないので、納め過ぎている税金もないわけで、納めている税金が少ないんだから戻ってくる税金もたかが知れているわけなんですが、それでめんどくささが緩和されるかっていうと、そんなこともないという…。

なんとか会計を済ませ、今日税務署に届けてきました。
肩の荷降りた〜。
このプレッシャーで読書もろくにすすまなかったので、今晩から読むぞ〜と、なぜか意気込んで帰ってきた虫六でした。

しかし、次はあの山が…。(すでにはじまっていました)

2010年3月9日火曜日

虫六建設

S市半端ない大雪でした。

自宅の駐車場のポールの上にもこんもりと雪が積もっていたのを、虫六子がトンネル工事しました。
2〜3年前だったら、「早起きしてかまくら作る!」とか言い出していた子どもでしたが、こんなささやかな建築物でも満足できるようになったか…。

それにしても、どか雪でしたな。

2010年3月8日月曜日

総稽古?

月曜日、久しぶりでお稽古に行ったら、虫六が練習している間に次々に姉弟子や兄弟子がやってきました。
なにごと〜!と、練習する気持ちも上の空になりながら焦っていると、「みんな今日休みが取れて来れるっていうから、一度あわせてみることにしたから」と、師匠。
5月の家元の会に向けて、初めての総稽古(Cさんだけはお仕事ですが)とあいなりました。

演奏曲は「春興」で、虫六が去年の秋のお浚い会でやった曲。そのまま継続して練習しているわけですが、今考えると、よくあんなものを人様に聞かせたものだなとも、もう1年もやっているのに進歩がないなぁとも思います。
で、虫六は主旋律の1部を練習していますが、姉・兄弟子の皆さんはこの曲はずっと前に練習していて、副旋律の2部を弾きます。今日いっしょに1部を弾くのはNさんと虫六の2人で、2部は師匠と先輩3人。2対4。ほとんど自分の音が聞こえない状況で、みんなの調弦がいまいちあってないのだけが気になりました。合奏って難しい。

というわけで、来月にまた総練習をするから、負けないようにしっかり弾けるよう、練習するようにと檄を飛ばされたのでしたヾ(*゚A`)ノ

練習のあとは、なんだかお茶などいただきながら、師匠のお宅でだらだらと夕方まで過ごしてしまったのでした。




2010年3月7日日曜日

1ケタ違ってましたι(´Д`υ)

発表会のあと、最初の大衆紙芝居ネットワーク定例会があった。

今日は、発表会の反省会と上野の台東区下町風俗資料館で行われる「街頭紙芝居大会」への参加希望者の確認が主な議題。
参加者は少なかったけど、発表会の反応で公演依頼などもあったので、今後のことなども少し話し合ったのでした。

そこで虫六はとんでもない過失を犯していたことが判明… ( ̄Д ̄;;

実は、某中学校から学年行事で紙芝居を頼まれて、それをT君に繋いたのですが、携帯メールで条件を連絡するときに、ギャラを1桁間違って打っていたのでした。
新しい携帯に変わり、なんだか使い勝手が違っていたのもあったんですが…、0をひとつ落とし打ち。
それで、なんとな〜く彼との微妙なやりとりがあり、反応もとっても渋かったので、どうしたかなぁと戸惑っていたのですが、会って話をしたら誤解というか私が間違って伝えていたことが判明 ( ̄○ ̄;)! いやぁ、申し訳なかったです。そりゃね、1桁違ったらね…。それでなくても薄謝なのに。
ギャラの話は微妙な上に、特に東北の人は奥ゆかしいので、なかなか「間違ってませんか?」とも聞きにくいし、お断りとも言いにくいので、さぞや困ったことでしょう。冷や汗かかせてしまいました(爆)反省、反省。


2010年3月3日水曜日

あざといなぁ、松竹…( ̄◆ ̄;)

これまで歌舞伎の公演は、歌舞伎座が常打ちの小屋だったわけですが、5月からは年に10回ということで、新橋演舞場をホームグランドに公演することになるらしいです。
で、今日の松竹のメールマガジンに、新橋演舞場・五月花形歌舞伎のお知らせが載ってきて、まぁビックリしましたね。

【昼の部】
一、菅原伝授手習鑑  寺子屋(てらこや)
             松王丸  海老蔵
              千代  勘太郎
              戸浪  七之助
            武部源蔵  染五郎

二、義経千本桜  吉野山(よしのやま)
      佐藤忠信実は源九郎狐  勘太郎
             静御前  福 助

三、新皿屋舗月雨暈  魚屋宗五郎(さかなやそうごろう)
           魚屋宗五郎  松 緑
          磯部主計之助  海老蔵
           召使おなぎ  七之助
           女房おはま  芝 雀

四、お祭り(おまつり)
              鳶頭  染五郎

【夜の部】

一、一谷嫩軍記  熊谷陣屋(くまがいじんや)
            熊谷直実  染五郎
             源義経  海老蔵
              相模  七之助
           白毫弥陀六  歌 六

二、うかれ坊主(うかれぼうず)
            願人坊主  松 緑

三、歌舞伎十八番の内  助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)
  三浦屋格子先より水入りまで
           花川戸助六  海老蔵
          白酒売新兵衛  染五郎
        くわんぺら門兵衛  松 緑
           三浦屋白玉  七之助
           三浦屋揚巻  福 助
            髭の意休  歌 六

って。
これまでさよなら公演でやっていた人気演目を若手花形にですか…。
歌舞伎座のさよなら公演で、さんざんご祝儀気分を煽っていただいているわけですが、4月最後の演目に“おせち料理”のような『助六』を掛けておいて、翌月は新橋演舞場で海老蔵に『助六』とは。なるほどね。っていうか松竹さん、あざといなぁ。

くるくる、くるくる。

2010年3月2日火曜日

第18回フォトエル写真展

虫六もその昔所属していた女性だけの写真サークル「フォトエル」の展覧会があったので、見に行きました。


「18th フォトエル 写真展」

会期:2.26(金)〜3.4(木)
時間:9:00a.m.〜9:00p.m.(最終日は〜6:00p.m.)
会場:エルパーク仙台・展示ギャラリー(三越定禅寺通り館5F)

メンバーの交代などいろいろあたりするけれど、もう18回を数えると思うと本当に立派です。


「フォトエル」の一番最初の立ち上げは、エルパーク仙台で開催された写真ワークショップと聞いていますが、母体となった「エルパーク仙台」は運営する財団が変わったり、施設の大家が141から三越に変わったりして、シアターなども存続の危機とか。そんな中、「フォトエル」は、毎年、ずっと淡々と、同じ会場でメンバーだけの力で展覧会を開催し続けています。そのモチベーションに感服!私も一身上の都合で引退した口なので、大きな事は言えませんが、今年の「フォトエル」展、どうぞ見に行って下さい。


2010年3月1日月曜日

2月に読んだ本

2月の読書メーター
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:1540ページ

深夜食堂 5 (ビッグコミックススペシャル)深夜食堂 5 (ビッグコミックススペシャル)
さもない料理を本当に旨そうに食べる人って色っぽい。つい「同じメニューを…」と言っちゃった一条君の気持ち分かる。その上「真似しん坊♥」なんて言われた日には…(爆)。というわけでまゆみさん直伝の缶詰丼メニューで恋を射止めたほのかさんに1票。それからなんと言っても今号でステキだったのは八千代姐さんです。煙草を持つ手が粋すぎる。安倍センセイの絵の巧さがわかりました!
読了日:02月24日 著者:安倍 夜郎
深夜食堂 4 (ビッグコミックススペシャル)

深夜食堂 4 (ビッグコミックススペシャル)
特製うなタレ丼は旨そうですが、やっぱりウナギがのっていた方が嬉しいな(苦笑)。今号は衝動的に「食べたい!」と思えるメニューはなかったのですが、ひたすらご飯を美味しそうに入ってしまうまゆみちゃんはやっぱり凄いなぁ。しかも同人種のお姉ちゃんがいたとは…。
読了日:02月23日 著者:安倍 夜郎

新編傑作選 1 青嵐 (小学館文庫)新編傑作選 1 青嵐 (小学館文庫)
正直言って「ジャケ買い」でした(*´Д`*)。山本周五郎の小説は高校生の時にはまって随分読んだのですが、再読したいとは特に思っていなかったのに、松本大洋のイラストでつい…。新しい傑作選のシリーズでこの巻は「武家もの」の中短編を収録。久々読んだら新鮮でした。「枕を三度たたいた」はちょっと不思議な読後感、こんな話も描いていたんですね。マイブーム再来の予感。
読了日:02月20日 著者:山本 周五郎
海街diary / 3 / 陽のあたる坂道 (flowers コミックス)

海街diary / 3 / 陽のあたる坂道 (flowers コミックス)
「なんか…いくら努力してもどうにもならないことってやっぱあるけど…だからって別に終わりじゃないんだなって」と言えてしまった、すずの成長に思わずぬ胸が痛くなりました。14才は14才なりに、30才は30才なりに、男も女もみんな何かが足りなかったり、うまくいかなかったりすることばかりだけど、それぞれ懸命に生きていて、それが自然なことに描かれていて大好きです。登場人物全員がいとおしい。
読了日:02月16日 著者:吉田 秋生
へうげもの 10服 (モーニングKC)

へうげもの 10服 (モーニングKC)
朝鮮出兵のどさくさに紛れて、窯場研修ツアー決行。しかも、陶工(加藤景延)・絵師(岩佐又兵衛)・刀業師(本阿弥光悦)を引き連れて…。まさしく時代をリードするアートプロデューサーだったんですねぃ。織部さんにカリスマのオーラがでております。それにしても、朝鮮まで行って一級品には目もくれず自らの「めぎゅわ」を求めて雑器の技術を持ち帰るところがすごい!
読了日:02月13日 著者:山田 芳裕
音で観る歌舞伎-舞台裏からのぞいた伝統芸能 (シリーズアーツマネジメント)

音で観る歌舞伎-舞台裏からのぞいた伝統芸能 (シリーズアーツマネジメント)
舞台制作に携わるプロの声を観客聴衆に伝えようという<アーツマネジメント>シリーズの1冊。著者は長年伝統芸能の音響を手がけてきたド玄人。伝統芸能の効果音を説明する前に基礎教養講座をしなければ話が通じないと思われたのか全体の2/3を費やしていて、これは長すぎ。歌舞伎の入門書は沢山あるのだから、もっと専門家だから書ける内容にページを割いて欲しかった。こういうタイトルなんだから。六代目歌右衛門にウグイス笛を褒められたあたりのエピソードは活き活きしていて面白いのに…。編集さんがもっと引き出してあげるべきと感じました
読了日:02月11日 著者:八板 賢二郎
双調平家物語〈5〉女帝の巻 院の巻 (中公文庫)

双調平家物語〈5〉女帝の巻 院の巻 (中公文庫)
藤の一族の権勢維持のために立てられた女帝であったのに、邪な僧正・道鏡への色狂いで、藤の一族は牽制され、ご政道もまた歪む。我が国の神仏混淆の慣わしはこのときを始めとするとは…、なんともは複雑な気分。孝謙帝がお隠れになるといよいよ藤原の全盛期!遺伝子ゲームのようで系図なしには読み進められません(汗)。しかし、藤の女を娶らなかった後三条帝の御代にいたり、その望月の時代にも翳りが…。が
読了日:02月07日 著者:橋本 治
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