2012年12月30日日曜日

鷲を飼う夢

おまけの話。

あけて25日、虫六子の元には今年も無事にサンタさんが来たらしく、プレゼントを開いて悩む様子の虫六子(←注:高2です)。

家人Tは、今朝がた見たという夢の話。
「このぐらいの大きな鷲を飼う夢みたよ。飼い慣らさなければいけないんだけど、嘴でかくて、ばさっーっと飛び上がりそうで怖いなぁとか思ってビクビクする夢だった…」と。
(………。鷲ですか…。やはりクリスマス3連休のすっぽかしは効き目があり過ぎましたかね…)

ま、それはそれとし。
鉄九郎師匠の演奏会のお土産。
邦寿師匠プレゼンツのオリジナルミニどら焼きです。とりあえず3コあったので、喧嘩しないでいただきました。ごちそうさまでした!

2012年12月27日木曜日

クリスマス連休にお三味線三昧_③松永鉄九郎師籍30周年記念演奏会

いよいよ、松永鉄九郎師籍30年記念演奏会、当日です。
一昨日の夜眠れなかったので、夕べは昏睡か?と思っていたのに、結局、あまり眠れず、1ミリくらいの浅いレム睡眠アイドリング状態で朝を迎えました。
緊張しているのか?オレ。

われわれ忠美恵社中の出演は2時頃の予定なので、午前中は他の皆さんの演奏を聴いてようと思っていたのに、着物に着替えてすったもんだ、荷物を抱えてチェックアウトですったもんだで、落ち着かない状態で楽屋入り…。いやはや〜。


楽屋でどきどきしていると、今日、演奏に加わってくださる杵屋勝十郎さん(一昨日見たね!)が、挨拶にきてくれて、ついでにみんなの三味線の調子を合わせてくださいました。「本番近くなったら、また合わせましょう」といって戻られましたが、これで不安の5割解消だもんね。

勝十郎さんと同じ舞台を踏むか、虫六…。なんだかすごいなー。

っていうか、
勝十郎さんは賛助出演ですけど、今回は、松永会の師匠の皆さん、鉄九郎さんのお弟子さん、総出演でいくつもの舞台を務められるのですよ。伝の会の盟友・杵屋邦寿師匠も大忙し。(聞きに行きたいが…いけない)特に、鉄九郎さんのお弟子さんたちは、自分も番組もっているのに、寸前まで黒紋付きを着て裏から舞台から務められていて、えらいなぁ。

われわれの「春興」は長唄としては異色の合奏曲で、経験の長短もあり実力差もある社中全員で弾けるようにと、先生が選曲したのです。忠美恵社中のテーマソングみたいなものですかね。
それぞれはそうとう緊張していたんですが(特に、虫六は緊張してますオーラが出ていたと、聞きに来てくれた窯爺氏からチェックが入りました…爆)、演奏の方はまずまずだったとの評価で、これも、鉄九郎師匠と勝十郎師匠の応援のおかげでしょうか。

楽屋に戻ったら、圭江先生はじめ、松の会の皆さんが挨拶にきてくださって嬉しいぞ!
もう、演奏も終わったし、プレッシャーから開放されて楽しいだけのモードに。

お友だちのNさんも聞きに駆けつけてくれて、来月の黒い計画での再会を約束しました(ふふふ)

出番が終わったので、ホテルの更衣室を借りて着替えて、荷物を送り、先生と会場の客席にいくと、ちょうど最終盤の鉄九郎社中の名取の方々の番組に入ったところでした。
 松永鉄華師匠 「鏡獅子 胡蝶」
 松永鉄駒師匠 「船弁慶」
 松永鉄七師匠 「二人椀久」
 松永鉄六師匠 「吉原雀」
と大曲・難曲が続きました。
この演奏会にかける、お弟子さんたちの気合いが伝わってきます。
緊張感や、途中で調子が狂ってきた時の焦りとか、他人事でないところもありましたが、本当に大舞台で、よくぞこんな立派な曲を!
鉄九郎師匠は、立派な弟子をたくさん育てて来たんだな。

特に、鉄六さんの“がんばり”はそうとうだったと想像でき、そのお三味線にかける覚悟のようなものが伝わってきて、なんだか感動してしまいました。上手いし。
がんばれ!鉄六さん!ピンクの着物もかわいかったです。

もちろん足下にも及びませんが、私ももっと弾けるようになりたいなぁ。

鉄六さんの「吉原雀」で、お浚い会の部(←鉄九郎師匠いうところ)終了。
この先は、会主から皆さんへのプレゼントということで、ご祝儀の番組。
中村獅堂の素踊りで「雨の五郎」と、立川志の輔師匠の立唄で「たぬき」。
もちろん立三味線は鉄九郎師匠です。
お二人とも師匠にとって深い関わりのある方ですが、普通の長唄の会とは違う趣向もあって良かった。志の輔師匠の「たぬき」は、落語家ならではの演出で、唄いながら小咄もはさんだりして、会場は大喜び。さすが芸人ですね。素晴らしいご祝儀です。

今日は9時半の新幹線で帰らなければならないので、会場の出口付近に移動してぎりぎり見ていたのですが、なんとか最後の30本締め(?)まで見ることができて、ラッキーでした。

最後に忠五郎家元がご挨拶。
長唄の家筋の出でない鉄九郎師匠がこの世界で立つための厳しかった状況から、長唄の裾野を広げようと「伝の会」や志の輔師匠の出囃子などにも活動の場を広げて頑張ってきた功績をねぎらい、でも、長唄が君のホームだからしっかり後進を育てて頑張ってくれよと。ちょっとホロっと来ましたね。
確かに、鉄九郎師匠の有り様は長唄の本流からはどんどん逸脱して行っているようにも見えるところもあるけれど、それも、長唄をもっと知ってもらうための身を削ったアプローチとも言えます。家元は、そういうことも含めて、きちんと鉄九郎師匠が長唄の定位置にも戻ってこれるようこの会をさせたんだなと言うことが感じられました。
さすが家元、懐が深い!親心だったのか。
そして松永の皆さんの一体感。われわれ忠美恵社中も末席ながら華を添えられて光栄でした。

いろいろ忙しい時期の演奏会で、大変だったこともあったけど、帰りの新幹線ではなんだかとても満足していました。とてもいい会だったと思います。

鉄九郎師匠、次は40年目指して頑張ってください!応援しています。


クリスマス連休にお三味線三昧_②スカイツリー、そして、下ざらい会

1日目(22日)は水天宮の宿に泊まりました。杵勝会のあと、姉弟子の方々と人形町でお寿司を食べたのですが、これが中トロ三昧みたいなので(←メニューの写真からは分からなかった)、赤身好きの脂に慣れない胃袋がリアクションをおこして、まさかの腹痛…。真夜中のトイレで、もがき苦しみながら「ノロが来てしまったか…?!ノロなのか?」と青くなり、ほとんど寝られずに朝が来ました o(;△;)o 幸い、翌朝にはおさまりまして、感染性胃腸炎ではないらしいことが判明。う〜、ヒヤヒヤする…。

そんなわけ(?)で、今日(23日)の下ざらい会は夕方からなので、余裕をかまして半蔵門線で押上の東京スカイツリーまで行ってみようということになりました。

いちお、水天宮さんにもお参り。

地下鉄を下りたら、そこはスカイツリータウン。
でかっ!!!!!!!

ほぼ真下から見上げたスカイツリー…。暴力的なまでに「これだけっ!!」って光景ですな〜。

着いた時間はそれなりに人波にも隙間があって、展望台行きの当日整理券をもらったのですが、ゲート開場までまだ時間があったので、みんなでお土産モード。なにしろ、今日の午後からは国立劇場周辺に滞在なので、虫六子にお土産も買えないからね。(←そうとう、良心が痛んでいる。さすがに)
で、そろそろ?と集合場所に行ってみたら、すでにわんさか人が並んでいて、とりあえず最後尾に並んだものの、列はなんだか進まないのでありました。どんどん時間は過ぎるし、このままでは登っても、また下りのエレベーターで同じような列に並ばなければならないとすると、最悪、“下ざらい会に遅刻”というやってはいけない事態にならないとも限らないと判断。そんじゃ、お楽しみはこの次に!ってことで、列から離脱して帰ってきました。
ま、クリスマスにスカイツリーに行ってしまったのが間違いだったか…。

でも、あの高さから見る、浅草界隈ってどんなかな。

午後は、荷物を取って本日のホテルに移動。チェックイン時間前だったので、ホテルの喫茶店で一休み…して、やっと入室すると、今日到着組の姉弟子の方々はすでにチェックインして、部屋んなかでボロンボロン練習しているではあーりませんか!
一夜漬けの中学生みたいに焦りながら、お三味線を合体して、いざ。
無事に下ざらい会に間に合ったのでした。

控え室に入って準備していると、テツクロ師匠がぱたぱたと顔を出して、
「ついた?!」と。(=゜ω゜)ノ
「ついたなら、もういい!」だって。笑うし。

はじめての国立劇場の稽古場での下ざらい会!歌舞伎ドキュメンタリーで見たことあるかも…、とミーハーな虫六でした。
とはいえ、ずっと社中だけで練習してきたので、今日はじめてテツクロ師匠に加わっていただいたのでいつもと調子が狂った先輩が出たりして、いろいろありましたが…。

舞台は水もの、なにが起きるか分かりませんですね〜。
どきどき。

クリスマス連休にお三味線三昧_①杵勝会チャリティー演奏会2012

クリスマスといえば、我が家的には23日は虫六子の誕生日、24日はイブってことで、留守にするなどタブー中のタブーなんでありますが、今年は、な、なんと24日にテツクロさんの師籍30周年記念演奏会にエントリすることになり、前日から上京…という、大顰蹙の母親・虫六であります。
で、毎年楽しみにしている「杵勝会」の演奏会が22日ってことで、顰蹙ついでに1日早く出て来ちゃいました。
残された家族たちよ〜、すまぬ(!)。…こんな、不肖の母親で。

と、いうわけで、22日の朝、姉弟子・OさんとS駅新幹線ホームで待ち合わせしていたら、いきなり試験走行中のE6系がやってきた。
うひょ〜、ラッキー。Oさんにカバンの番をさせて、写真撮りまくりの虫六でした。
あー、我ながらFe分が身体から抜けなくなってきたなー。

なにはともあれ東京に着いて、お三味線など荷物が多いので水天宮のお宿に預けて、今日の目的地・有楽町に向かいました。会場で、忠美恵先生や兄弟子・Kさんご一行と合流です。


○杵勝会 歳末チャリティー長唄演奏会


日時:2012年12月22日(土) 13時開演
会場:有楽町朝日ホール
主催:財団法人 杵勝会

【番組】
・「連獅子」 唄:勝四郎他 三味線:勝国他
・「老 松」 唄:坂田仙蔵他 三味線:裕光他
・「四季の山姥」 唄:勝良他 三味線:勝幸恵他
・「助 六」 唄:直吉他 三味線:勝松他
・「廓丹前」 唄:東成他 三味線:勝三郎他
    他全14曲 杵勝男女会員出演
◆賛助出演 杵屋直吉/杵屋巳津也・杵屋佐喜 
◆囃 子 堅田新十郎社中/堅田喜三久

しょっぱな1曲目がなんと、勝国・勝四郎の「連獅子」で、コースの最初にメインディッシュが出てしまったような唐突感と、たっぷり感。勿体ない…つか、これだけ?とは思いましたが、お二人はいま京都・南座に出演中で、この日も演奏終えたらソッコー新幹線で京都に向かうのだとか。売れっ子は大変なのでした。
勘九郎襲名公演の「船弁慶」でしょうね…(遠い目)

とはいえ、演奏家の層が厚い杵勝会!勝国師匠が去ったあとも充実の番組でした。
なにしろ、毎年この演奏会に来る最大の目的は、勝幸恵師匠の生演奏を聴くということなのでありまして、今年は「四季の山姥」。怖い筋なのかと思いきや、曲も変化に富んでいるし四季の風情も感じられて、とても面白い曲でした。それにしても、やっぱり勝幸恵師匠の演奏は、気迫が違いますね。ステキすぎる。

トリは家元と東成師匠の「廓丹前」。亡くなった先代の家元の最後に聴いた演奏が「廓丹前」で、あの時の演奏がまだ印象に残ります。先代がなくなったあとの演奏会は、やはり中心が見えなくなったというか、全体に迫力というか緊張感が違っているようにも思いますが、逆に世代交代がどう形作られていくのかも感じられて興味深いです。

中堅だった勝四郎・裕光・利光兄弟、勝七郎はいまや会を支える中心勢力。現・家元の脇三味線をしていた勝松・勝正雄もホント上手いんだよね。そして、若手のホープは勝十郎さんでしょうね。今こんなに上手いのに、まだまだ伸びしろがあって、先が楽しみ過ぎるでしょう。
そして、杵勝は女性層も上手くて厚いのです。「秋の色種」フルバージョンも良かったし、勝くに緒師匠が立ての「君が代松竹梅」も面白い曲でした。

いつもより少々早くに終わったので、姉弟子の方々をさそって、新橋のリンツショップに行って、虫六子にお土産のチョコを買いました。


2012年12月18日火曜日

ドーナル・ラニー仙台公演

アイリッシュ・トラッド・フォークのリヴァイヴァル・ムーブメントのリーダーにして、同時に新しい音楽的実験にもチャレンジし続けているドーナル・ラニーがS市でチャリティコンサートをします。





  パディ・グラッキン&ドーナル・ラニー

日時:2012年1月21日(月) 19:00開演
会場:宮城野区文化センター パトナホール
*入場料は無料ですが、往復ハガキで申し込みが必要です。

問い合わせ:宮城野区役所 まちづくり推進課
      022-291-2111(内6131)



ドーナル・ラニーはアイルランド伝統音楽をロック&ポップスに通じる現代の大衆音楽として甦らせた、アイルランドで最も重要と言って間違いないミュージシャンにしてプロデューサーで、「アイルランド伝統音楽界の勘三郎」なのだそうです。
きのうさっそく申し込みハガキを書いたのに、家人Tはポケットに入れて家を出て、ポストに投函しようとしたら、どこかに落としてしまったのかハガキをなくしたそうだ…。
あーあ。


2012年12月16日日曜日

松永鉄九郎師籍30年記念演奏会

クリスマスの日に、「松永鉄九郎師籍30年記念演奏会」が開催されます。




○「松永鉄九郎師籍30年記念演奏会」

日時:2012年12月24日(月)
開演:10時45分(開場:10時30分)
会場:国立劇場小劇場

虫六が出るのは、14時〜15時の枠で〜す。
聞きに行きたいぞ!というお友だちはご一報を!




2012年12月10日月曜日

小沢昭一さん、やすらかに…

小沢昭一さんの訃報が流れました。
ラジオの長寿番組「小沢昭一的こころ」をお休みしているという記事を読んでいたので心配していましたが、…あぁ。

気持ちの整理がつかない、訃報ばかりが流れます。

そして、時代のターニングポイントというか、今年今月を境に何か潮流が変わってしまうような、漠とした予感・不安を感じずにいられないのでした。

それにしても、小沢さんに導いていただいたこと、測り知れません。
深く感謝しつつ、ご冥福をお祈りします。

2008年7月、浅草木馬亭。猿舞座の30周年記念公演会で、ゴミ箱を手に投げ銭を集める小沢さん。(撮影:虫六 肖像権等で問題があれば写真をカットしますのでご一報を


2012年12月9日日曜日

マイ三味線、および、トゥインゴ帰還

このところ、お三味線も‘かんべり取り’で修理中、自家用車(ルノー・トゥインゴ)も車検と思ったら修理事項が出て、しばらく代車(日産・マーチ)で、調子があがらないところに、先日の勘三郎丈の突然の訃報…。どうにもエンジンが掛からない日々でした。

が、本日、やっとトゥインゴ君帰還。代車・マーチ君の右ハンドル&狭いフッドスペースに身体が慣れて来たところでしたので、最初はちょっと違和感でしたが、しばらくすると感覚が思い出されて、おぅ、こうだった!これが私の車ですよ〜!って感じでした。

代車では、車幅やハンドルの感じが掴めず、何度も切り返して車庫入れしていたんですが、自分の車が帰って来たら、これ↓このとおり。一筆書きみたいな綺麗なタイヤ運び!


我ながら、車庫入れだけは得意なんですよねー( ̄ー+ ̄)

そんなわけで、夕方の合同稽古に行ったら、修理が済んだお三味線も無事帰ってきまして、よ〜し、がんばらねばー!!

本番は近いぞー。


【今日の車検&修理代】
トゥインゴ君、帰って来てくれたのはうれしいけれど、今回の車検はだいぶお代がかさみました。
基本の車検代+消耗部品の交換+バッテリー+故障修理(オルタネーター交換、リアブレーキホイールシリンダー交換など)で、¥355,760-!!
 …笑えない金額であります。
だんだん、掛かるようになって来ましたかね。

2012年12月5日水曜日

言葉がみあたらない_ありえない訃報



朝のニュースではなんだか実感がわかなかったんですが…、現実なんですね。

あんなに大きな、強いオーラを放っていた人が、あっけなく逝ってしまいました。
人の命って、なんて儚い。

…もう、見れないんだ。

うまく言えないけれど、
18代目中村勘三郎のお芝居を、生きた役者のものとして経験することができた幸福を、ただただ感謝します。
本当に数えきれないほどの感動をありがとうございました。
歌舞伎を好きにさせてくれて、ありがとうございました。


2012年12月3日月曜日

11月に読んだ本

2012年11月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:1079ページ
ナイス数:19ナイス

ひらひらひゅ~ん (3) (ウィングス・コミックス文庫)ひらひらひゅ~ん (3) (ウィングス・コミックス文庫)感想
傷つききったレオケンの刹那的に複雑かつ微妙な心情を、受け入れてしまえる笹原のとらえどころのないキャラクターが凄い。つか、なんで二人でフランスに?(笑…うらやましいぞ) そんなわけで、なんだか西炯子さんにはまってしまいそうな予感が…。
読了日:11月22日 著者:西 炯子

ひらひらひゅ~ん (2) (ウィングス・コミックス文庫)ひらひらひゅ~ん (2) (ウィングス・コミックス文庫)感想
1巻目は登場人物紹介という感じで、オムニバス風のつくりなのかなと思っていたのですが、2巻目に入ったらしっかりストーリーを読ませる内容に。つか、笹原君と藤川君のエピソードはかなり好きな感じなんですけど。男の子友情なのか、うっすらBLなのか、絶妙なさじ加減!絵もよいですね。
読了日:11月22日 著者:西 炯子

力士漂泊 相撲のアルケオロジー (講談社文芸文庫)力士漂泊 相撲のアルケオロジー (講談社文芸文庫)感想
出雲展で力士の埴輪があったことがちょっと衝撃でした。太古の昔から、強く大きな身体が放つオーラやそういう人物に対する畏怖というものが根強くあり、さらに軍事的にも重要な要素だったということがよく分かりました。地元ではよく耳にする江戸時代の力士「谷風」ですが、その実態はよく知りませんでしたが、はじめて詳しい記述を読みました。歌舞伎や遊郭とも違う「相撲」いう日本独特の世界、強い興味をおぼえました。
読了日:11月20日 著者:宮本 徳蔵

陰陽師 玉手匣 2 (ジェッツコミックス)陰陽師 玉手匣 2 (ジェッツコミックス)感想
東寺の大仏さまたちの微笑んでいるお顔を書いてしまったところがすごい。岡野先生は鉛筆に凝っていらっしゃる?全体的には陰陽師の本篇より趣味だけで書いているような印象なんですよね。
読了日:11月3日 著者:岡野玲子



テルマエ・ロマエV (ビームコミックス)テルマエ・ロマエV (ビームコミックス)感想
お借りして読んでいるという事情で、Ⅳ巻飛ばして、Ⅴ巻読みました。いつの間にか、ディアナが登場。前段わからねど、さつきさんが温泉芸者みたいな格好だったので、江戸時代にワープしたのか?と勘違いしました。単純な文化交流以上の複雑要素が…。やくざにたてつく整体師のおじいちゃんがまたかっこいいけど、ルシウスもお眼鏡にかなって、これまた複雑。
読了日:11月3日 著者:ヤマザキマリ

読書メーター

*なんつーかですね、枕元に読み途中の本(厚くて持ち歩けない)が1ヶ月以上あるんですけど…。ページを開いても2ページ目には瞼が閉じてしまいまして…。読みやすいマンガにばかり手が伸びてしまうのでした。早く、読み終わりたいです〜。

な〜んか音が割れるな…と思ったら「かんべり」でした

過酷な労働条件下にありあがらも、合わせ稽古はさぼらない(休日出勤のため少々遅れましたが…)虫六です。だって、国立の本番が近いんだもん!

さて、最近、練習時間が確保出来ない中、皮が破けたり、チューナーが紛失したりで、踏んだり蹴ったりの練習不足状態がつづいているのですが、それでも、朝、虫六子の弁当作ったあとに時間を確保し、自主練して、我ながら「自分を褒めてやりたい」今日この頃…。
だったのですが、どうも音が割れるんですよね〜。勘所、決まった!と思うところでいつも。

そこで気になるのは、先日、お三味線やさんがつぶやいた一言。「そろそろ、かんべりしてるような音だなー。気になるようなら削ってやるから、連絡ちょうだい。」


しえ〜っ!
皮がなおってきたかと思ったら、今度は「かんべり」。
ぎょぎょぎょ、物入りが続くなー。天誅殺がめぐってきたかな。

ちなみに、「かんべり」というのは、三味線の棹面が掘れて減ってきているため、ツボを押さえたとき割れたような不快な音色がする状態を言います。
同じ勘所を爪先で繰り返し押さえるので、紅木のような堅い木でもさすがに削れてしまうんですね。そういえば、木目が微妙にささくれ立っているような感じが…。

爪の方にも糸道ができているし、棹はかんべりしているし、これでは糸は押さえきれませんね。ビンがついたといいますか、割れたような夾雑なノイズが入るので、どうも気持ちが悪い…。みなさんと練習していても、自分が音を乱しているような気がする…。

それで、演奏会の前に「かんべり」を取ってもらうことにしました。
(また、練習がお預けか…虫六!)

「かんべりをとる」とは、三味線その箇所を含め棹面全体を再度削ることをいいます。
修理代がおいくら掛かるか?も恐怖ですが、元通りのいい音になって返って来るのか、そちらも心配です…。

どきどき。