2012年7月31日火曜日

相馬野馬追2012

東北の夏祭りの先陣を切って執り行われる「相馬野馬追」。
福島原発事故の影響で、去年は本祭りも野馬掛けも開催されませんでした。
今年は、大かがりに会場の除染を行って、いつも通りの開催にこぎつけたのこと!駆けつけずには居れません。
相馬野馬追は本来7月23.24.25日の3日間のお祭りですが、今年は週末28.29.30日に変更したもようです。

本当は、28日の宇田郷の出陣を相馬で見たかったのですが、仕事で抜けられず、29日の朝早くS市をでました。東京からお友達のNさんが駆けつけてくれまして、2人で見物するのです。相馬で見られなかったので、原ノ町市内のお行列を見ました。
去年出られなかった小高郷や標葉郷の隊列も加わり、宇田郷だけの相馬市内の行列よりとても長くて見応えあります。

騎馬武者勢揃い…馬が黒光りしてカッコいい。

それにしても暑い。
梅雨明けの炎天下、見物人も熱中症になりそうなのに、鎧兜を被った方々、それに衣装を着けられた馬はもっと暑いでしょう。
しかし、この暑さが野馬追いです。

本当に沢山の人が出てました。
古式甲冑競馬が始まりました。
写真が遠いですが、旗指物を着けたまま1200キロ以上のコースを疾走します。

到着順に審判から番号札を与えられて、羊腸の坂を駆け上がり、褒賞をいただきます。
得意になってこの坂をかけあがる若武者達。
へへへ、いい場所に席を取りました。

そしていよいよ神旗争奪戦。
青空に、神旗の花火が打ち上げられました。

…遠くの方で奪い合っていますね。
マスコミや祭り系のカメラマンの方々が場所取りで祭場内に入ってしまい、なかなかはじめられず、放送席でおじさんが怒鳴っていました。
怒鳴りまくる祭り、相馬野馬追。

お、神旗取りましたか〜!

あまりに暑いので、最初の3、4発見てお帰りモード。
シャトルバスを待って、駅まで運んでもらいました。

今日は車が混むことを予想して、実家に車を置いて、相馬ー原ノ町間は電車で移動。
常磐線は震災や原発の影響で分断されたままですが、仙台から原ノ町駅まで、途中バス代行(亘理ー相馬間)を経由しつつ、運行されています。
つまり、相馬ー原ノ町だけにはピストンのように電車が走っているわけです。

その原ノ町駅に「スーパーひたち」に運用されていたと思われる651系が取りのされていました。震災の時にこのあたりにいたんでしょうね。どこにも運びようが無くて、原ノ町駅に置かれたと思われます。1年4ヶ月…、車体も汚れたままになっていて、静態保存車両のようでした。

相馬に戻ってきて、お上がり行列を見ることにしました。
長友公園に線量計が置かれていました。
0.368µシーベルト。
去年は0.42くらいあったので、だいぶ減ってますね。除染したということなのかもしれないですが。

お疲れモードで武者騎馬が帰ってきました。

最後の力を振り絞って御神輿をかついで猛ダッシュ!
他のお祭りですと、御神輿を担ぐ人が祭りの華だったりしますが、野馬追はちょっとポジション違うんだもんね。お疲れさまでした〜。

褒賞の類を晒し布に巻いて、背中に担いで帰る武者達。
カッコいいのう。
ちなみに、帰りは陣羽織姿です。

お上がり式。神社で凱旋報告をします。
係の方々が次々に挨拶、「来年もこの社にて相見えんと…」とか、1年に一度の武者言葉が使われ、台本があるんかなーという感じですね。同級生のU君(たしか市議)が挨拶していて驚きました。
御神酒と冷や奴が準備されていました。

締めの法螺貝隊。

甲冑競馬や神旗争奪戦で好成績だった武者に賞状が渡されていました。
競馬は中ノ郷あたりが勝ちまくりだったな、そういえば。
宇田郷もがんばれ!
けっこう若い人が多いのも、相馬野馬追はいいですね。

Nさんと、虫六が見慣れた町を案内して歩きました。
この橋から眺める夕焼けが好きなんですよ〜。
ローカルすぎて誰にも通じないでしょうけどね…(苦笑)

2012年7月27日金曜日

ダリ、五色沼、そして、さざえ堂…

さあ、旅の二日目(7月22日)。

今朝はヘルシーな和食です。しかし朝からお腹十分目…。

昨日遊んでもらったワンちゃんたちを見送りつつ、ゆっくり出発のわれら一行。はじめに立ち寄ったのは、ダリのコレクションで有名な「諸橋近代美術館」
大型スポーツ店「ゼビオ」の創業者・諸橋廷蔵氏が作られた美術館です。先日拝見したイセグループ会長・伊勢信彦氏の中国陶磁の蒐集も麗しいことこの上無かったですが、お金持ちになって審美眼を肥やす…人の生き方として究極ですね。

一度来てみたいと思っていた諸橋美術館ですが、思っていた以上に大きくて、コレクションが充実していて驚きました。

常設の他に特別展も行っていて、2012年7月7日(土)~11月30日(金)は『ダリとファッション』というテーマで開催中。撮影OKコーナーがあり、この「リップソファー」(というよりベンチ、堅いので)に座って、次々に記念撮影してました。


同期間で『パメーラ・クルック〜英国からの風〜』という小企画展も。
作家のご挨拶文で、「個展をやっていたらある日二人の日本人が訪れて作品を買ってくれたんだけど、会場にあった作品全部だった。それが諸橋氏だった…」みたいなことが書かれていて、こういうこと本当にあるんだなぁ〜と感嘆してしまいました。
パメーラ・クルックは最近のキングクリムゾンのCDジャケットなども手がけている作家で、その筋では知られており、家人Tはなにげにカタログなど購入してました。想定外の邂逅がありましたね。

それにしても、ダリはやっぱりクレイジーな(←褒め言葉です)作家でした。

美術館を出て、ハーブやさんでトロピカルハーブティで一息ついて、いよいよ昼食(食べてばっかり)。
向かった先は、五色沼近くのイル・レガーロというイタリアンレストラン。ここもガスパ家お薦めのお店です。

パリパリのピザ。
うまっ!
虫六はエゴまぶたとズッキーニのパスタをチョイス。細切りズッキーニの食感って!
さすがガスパ家はグルメだね、美味しいとこ知ってるね。
ガスパパ「会津の釜飯やも上手いんだ。釜飯や行くか…」って。
(おなか一杯で釜飯食べるのがイメージできないんですけど、次回連れてってくだせえ)

ま、俺はパスタも釜飯も食えないんですけど、何か?

せっかくなので五色沼にも寄り道。
本当に五色ですね…。

沼内には巨大な緋鯉や真鯉が…。
それを犬猫のように触ってあそんでいるお坊ちゃまたち。
「コイ、こっちへコーイ!」とか、すでにオヤジ?!

トイレにいったガスパパをじっと待つ、忠犬ガスパール。

ゴールドラインを滑走して会津に向かいます。
さようなら、猪苗代湖。

そして、会津若松市へ着きました。
もともと福島県人の虫六ですが、実は会津地方へはあまり来たことがありません。
この洞窟は、白虎隊が逃げ渡ってきた芦ノ口堰洞穴。

で、いちど見ておきたかった「さざえ堂」に着きました!
レオナルド・ダ・ビンチも考案していた二重螺旋構造の回廊建築(っていうのかな?)です。上りと下りがすれ違うことなく建物をめぐりならお参りする構造になっています。
意外に小さいね。
階段ではなく斜面の廊下…ですね。

思ったより傾斜があります。

お堂の天井は千社札が…。

外に出たら、面白いおみくじがありました。
からくり人形が持ってくるヤツ…。
動くのかな〜?とかいいながら、100円をドブに捨てる覚悟でガスパパがコインを投入!
……。
やっぱり動かないじゃないか〜とか行ってたら、隣のお店のおばちゃんが鍵を持って現れ、スイッチを手動で入れてくれました。がたがたがた…とからくりが作動。おもしろ〜〜い。
おみくじの結果は「小吉」でしたが…。

白虎隊が悲劇の集団自刃をした場所…に、小さい石像がありました。
お城の方をみているのだそうです。

「ローマ市寄贈の碑」
白虎隊の少年達の精神に深い感銘を受けたローマ市から昭和3年に贈られた碑で、基石の表側にイタリア語で「文明の母たるローマは白虎隊勇士の遺烈に不朽の敬意を捧げんが為、古代ローマの権威を表すファッシスタ党章の鉞を飾り永遠偉大の証たる千年の古石柱を贈る」、裏面に「武士道の精神に捧ぐ」と刻まれてあったそうですが、第二次世界大戦後占領軍の命令で削り取られたのだそうです。

占領軍…、ファシスト礼賛が問題だったのか、集団自刃してしまう日本人の精神性が気持ち悪かったのか…。
それにしても、このあたりは会津観光の目玉だと思うのですが、人出の少なさ、お土産屋さんの勢いのなさ、(会津まずいでしょ…)と率直に思いました。
震災・原発の影響でそうとう観光に打撃を受けている印象ですね。
来年の大河ドラマ「八重の桜」は綾瀬遙主演で新島襄の細君の新島八重の物語で、会津が舞台とのこと。うまくブームが来ると良いのですが…。


以前に那須観光の帰りに寄った酒蔵「末廣」がやっている喫茶店に寄り道。

冷たいくずきりをいただきました。
お土産は、この酒屋で「七ロ万」をチョイス。
みんなで試飲して、帰りは眠くなり、試飲できなかったガスパパだけが運転させられて、気の毒でした。申し訳無い!
お疲れ〜!!

来年はどこに行きますかねー( ^ω^ )



2012年7月25日水曜日

心の準備もなくトレッキング、そして、犬と泊まるプチホテル

恒例のガスパ家との夏旅行。今年は夏休みには一足早いけど、7/21〜22で裏磐梯方面に行ってきました。このコースは、ガスパ家お気に入りのリピートコースってことで、すっかりおまかせな虫六一家でした。

福島西ICで降りてアンナ・ガーデンという観光スポットへ。ハーブに囲まれた敷地内に、教会や小物雑貨のお店などなどがヨーロッパ調に配置。女子チームはここで早々に買い物モード。さっそく虫六子にTシャツ2枚も買わされました(爆)

全体がヨーロッパ調なのに、異彩を放つ「原郷のこけし群・西田記念館」。こけしのミュージアムです。今日は無料デー。よっしゃ!と言うことで入ってみました。「美轆展」という展覧会をやっていて、面白く見てましたら、ガタガタガタガタ…館内が突然揺れだし、げげっ地震が…。こけし倒れなくて良かった、よし続きを…と思ったところで、携帯で呼び出し、時間切れ。最後まで見れなくて残念でした。

お昼は「ゆず沢の茶屋」で定食。
虫六子はゆず味噌おにぎりの定食。私は凍み餅定食(写真撮り忘れ…)。
「凍み餅」という食材をおばあちゃんが亡くなって以来久しぶりで食べました。25年ぶり?凍み餅は福島地方の保存食で、よもぎ入りの餅を冬に乾燥させておいて、あとでお湯で戻して焼いたり砂糖醤油で味付けしたりして食べるのです。独特の食感があって、ときど〜き食べたくなったりしたもんですが、自分で作るのは手が掛かるし、凍み餅自体あまり売っているのを見かけないし、実家でも今ではあんまり食べていないのか、帰省しても出てこないですね、そういえば。
あー、写真撮ればよかった。
ちなみに家人Tはカレー。(←虫六子のリクエストにつきあった。気の毒に…)

さて、お次は絶景の磐梯吾妻スカイラインをドライブ!…のはずだったのですが。
う〜ん、霧が…。

どこまで行っても、

うわぁ、何も見えないよ〜。
ガスパパ「天国へつづく道だな」
(あのなー)

…、お、すこし風景が見えて来たかな…
と思ったら、

山頂、快晴でした。

文句あっか、ってな「吾妻小富士」。

トートツにトレッキング開始。せっかく来たので、上まで行ってみましょう。
気持ちいいなぁ。

山頂についたら、こんな構造物が。
どなたかがお作りになられたんでしょうね。

カルデラに夏草が。
うわっ、カルデラの外周を歩いている人たちがいるよ。

うひょー!
この雲の中にいたのか…。
絶景なり。

天と点。
…ちなみに稜線に立つ、ガスパールとガスパパ。

カルデラに わが影落ちて 天近し

『山岳救助犬ガスパール!』
映画1本どすか?

ドーナツの穴はドーナツの一部と言えるのかどうか…(梅ちゃん先生、松岡君より)

みんなへとへとだけど、俺だけは平気だもんね。

下りる方が難しいのですよね。
…という虫六が転けて膝小僧をすりむきました。
満身創痍の今日この頃…。身体能力の劣化を思い知るのでした。

珍しいアゲハ蝶発見。
この蝶の名前を知っている人は、ぜひご教示を!

「う〜ん、マンダム」って?
迫力の背景で野趣あふれるガスパパ。古いポーズでご免なさい。

山を下りてきたらいよいよ猪苗代湖群が…。
これは秋元湖に向かった風景です。

こちらは「三湖パラダイス」と呼ばれるビューポイントから眺めた、小野川湖(手前)と桧原湖(奥)の風景です。

夏の風景を満喫しつつドライブしていると、今日の宿泊所に到着。
「フットルース」という、愛犬も一緒に泊まれるプチホテルです。
ここがガスパ家がはまって年に何度も来ているというお宿。
ワンちゃんと一緒にたのしく観光できるように、ホテルの過ごし方から周辺情報の案内までなんだかすごくサービスがいき届いているのがよく分かります。

すでにご到着のお客さんとこんにちわ〜って感じでドッグランで犬を遊ばせます。
さっそくご婦人(まだ1歳半のお姫様でした)のお尻の臭いをかいでお近づきになりたいガス。

こちらは虫六子を釘付けにした豆柴のココロちゃん。
愛くるしい。

で、ワンちゃんをつれて周辺散策したり、露天風呂に入ったりして、リフレッシュしたらいよいよお食事。

これがこの家の奥さんのお自慢の和洋折衷のコース料理なんですが…。
うまい!
つい酒がすすんでしまうのでありました。

魚も肉も美味しかったっす。他にもローストビーフ、ミネストローネスープ、チョコケーキなどなど、お腹いっぱい食べました。

お食事タイムも愛犬と一緒に過ごせるというのが、このホテルの特徴。
ガスパママの膝にもたれて悩殺視線を送るガス。
砂肝もっとくださ〜い。

それぞれのお客さんが犬と一緒にゆっくり晩餐を楽しんでおります。
犬がいないのは我が虫六家くらいなもんでしたが(こんな客はじめてかもな〜)…。
たしかに子供がいたり、犬がいたりすると、気兼ねして宿を探すのも大変なので、本当にゆき届いているこんな宿があれば、リピーターになっちゃいますよね。

ちょっとうとうと気味のガスパール。
今日は君も疲れたね…。
また明日遊ぼう!