2011年9月30日金曜日

今年(平成23年)の人形浄瑠璃「文楽」地方公演

毎年恒例の、「人形浄瑠璃「文楽」地方公演」が今年も来てくれました。
松竹大歌舞伎も恒例だったのですが、今年は震災方面には来ない方針のようで、予定がないようだったので、文楽が変わらず来てくれて、なんだか有り難いです。会場も人が入っていました。
そうとう前から予定に入っていたので、今日は全休を取ってあったのに、けっきょく午前出勤…_| ̄|○
(最近、このパターン多し (*`ε´*)ノ)
疲れた頭で望みたくないんですけど…。寝てしまうと勿体ないので…。
 
○人形浄瑠璃「文楽」 平成23年10月地方公演

主催 財団法人 文楽協会
後援 文化庁

(仙台公演)
9月30日(金)
主催 TBC東北放送・(財)東北放送文化事業団・(財)仙台市市民文化事業団
後援 宮城県教育委員会・仙台市教育委員会
入場料 全席指定¥4000

【昼の部】
・双蝶々曲輪日記(ふたつちょうちょうくるわにっき)
  八幡里引窓の段

   中 豊竹 つばさ大夫
     野澤 喜一朗

   奥 豊竹 呂勢大夫
     鶴澤 清治

   長五郎母  玉也
   女房おはや 蓑助
   濡髪長五郎 玉輝
   南方十次兵衛 勘十郎 ほか

・新版歌祭文(しんばんうたざいもん)
  野崎村の段

   中 豊竹 咲甫大夫
     鶴澤 清丈

   前 竹本 三輪大夫
     竹澤 宗助

   切 豊竹 咲大夫
     鶴澤 燕三
   ツレ鶴澤 清馗

   娘おみつ  清十郎
   久松    一輔
   親久作   玉也
   娘お染   蓑二郎
   母お勝   玉勢
   船頭    蓑次  ほか


【夜の部】
・団子売(だんごうり)

   お臼 竹本 南都大夫
   杵造 豊竹 希大夫
      豊竹 咲寿大夫
      鶴澤 清丈
      鶴澤 寛太郎
      鶴澤 清公

   お臼 紋臣
   杵造 幸助

・摂州合邦辻(せっしゅうがっぽうがつじ)
  合邦住家の段

   中 豊竹 睦大夫
     鶴澤 清馗

   前 竹本 津駒大夫
     (鶴澤清二郎改め)
     鶴澤 東蔵

   後 豊竹 英太夫
     鶴澤 清介

   親合邦  玉志
   合邦女房 蓑二郎
   玉手御前 勘十郎
   奴入道  玉佳
   浅香姫  蓑紫郎
   俊徳丸  勘市  ほか

   望月太明蔵社中


清治さんの太棹の緊張感にはいつも圧倒されます。重いけど繊細で、切れがある。まるで秘剣を伝習された侍のようです。長五郎が二階から姿を現す場面では、「はっ!」の気合いに飲まれて目が釘付けになり、床を見ていたら、舞台では大きなシーンが済んでいたところでした。清治さんの刃にかかって切り刻まれたい(爆)

今年は住大夫さんや綱大夫さんの参加もなく、ボリューム不足かという印象もなくも無かったけれど、「野崎村」の咲大夫&燕三さんも良かったし、「合邦ヶ辻」の津駒大夫&東蔵さん、英太夫&清介さんの浄瑠璃もとても良かったので、大満足しました。
午後の部だけ観に来た家人Tも珍しく良かったと言ってました。「摂州合邦ヶ辻」は話も面白いのでね。
東蔵さんのお三味線良かった!CD出てるかな?
若手の方々も顔を覚えてきたこともあるけど、成長しているんだなぁあ…と力強いものを感じました。
被災地での公演ということで、気合いも入れていただけたのかなとも感じますが、人形も浄瑠璃もどの方の舞台も素晴らしかったと思います。

ながいながい歴史の中で洗練されてきた芸能を、人生をかけて修行して、真摯に積み上げていく技芸員のみなさんに感銘を覚えました。

先日、北野たけしの「アートビート」に薬師寺の西塔を建てた宮大工の棟梁・小川三夫さんが出ていたのですが、その時も1300年前に建立された東塔を教科書に当時の大工たちの声を聞き、樹の声を聞き、自らも卓越した大工の腕を磨きつつ寺社建立にかける姿に、なんだかこういうものにかなうものはないんだよ…と思ったのでした。

ありがとうございました。


【今日思い出せなかった人】
文楽の昼の部が終わったとき、斜め前の方に座っていたおばさんに声を掛けられた。
「あれ、中学か高校のときに一緒じゃなかったですか?…名前とか思い出せないんだけど。(笑)」
(誰だ?この人…ぜんぜん記憶の片隅にもないんですけど… ( ̄◆ ̄;) つか、この人と同級生なのか…、俺。)
で、そのおばさんは自分の出身校もいわず去っていったのでした。
客観的に己を知るいい出来事でした(爆)

2011年9月28日水曜日

震災のあとで〈表現する〉こと

週末に用事があってメディアテークにいったら、「考えるテーブル」のイベントスケジュールが立っていた。

10月21日。
震災のあとで<表現すること>
これ、必見でしょう。

出演:いがらしみきお、クマガイコウキ
司会:南蛇楼綾繁
2011年10月21日(金)
18:00〜19:30
せんだいメディアテーク1F オープンスクエア

ね。

すごい絵だな…。
半端な表現者とは違うな…。

ちなみに翌日からはじまる「一箱本送り隊 塩竃ブックエイド」のプレイベントだそうです。

2011年9月25日日曜日

震災以来初めての定例会、そして初お目見え「ジャスの戦士・イグナル」

震災のあと、実質的に活動休止状態だった「大衆紙芝居ネットワーク」でしたが、半年以上ぶりでメンバーが集まり、定例会をしました。

それぞれどんな状況で震災後を過ごしていたかとか、近況とかを報告しつつ、10月の「れきみん秋祭り」の作戦会議などを話あいました。
みなさん、お元気で、まずは何よりでした!!!

そして、大トリは…というか、虫六がリクエストしておりまして、チボリ兄弟舎がこの夏横浜市博に呼ばれて上演した折に発表した新作紙芝居の試演をして貰いました。

「ジャスの戦士 イグナル 第一巻独眼竜の死装束」
作・画 瀧原文法
製作・チボリ兄弟舎

この表紙ばかりを見せられて、期待を膨らませておったわけですが、いよいよ完成版を拝見しました。
中身をいうともったいないので内緒ですが…表紙からは想像できない、戦隊ものなんだけどカッコいいヒーローがいたのかいないのか分からないという、確信犯的な嗜好と造作に基づく、何とも奇妙な紙芝居。細部にまで注目してほしいローカルネタにちりばめられた「仙台LOVE?」な作品なんだけど、ブラック度が、寝技にけりを入れられるような…。
横浜でもそれは受けたに違いないでしょうが、これは仙台在住二年以上の人なら八割はツボだと思うよ。
仙台でやりたいね〜。劇音つきで…。


2011年9月23日金曜日

酒のかわしま訪問

虫六家御用達のお酒屋さんのひとつ錦酒店の店長だったかわしまさんが、震災の前にお店を辞められて、日本酒とワインのお店だったのが錦も焼酎とかが棚を占める割合が多くなって、川嶋さんどうしているのかな?なんとなく淋しいねぇなどと噂してたのですが、ある日、家人Tが偶然入ったケーキ屋さんで、「酒のかわしま」のフライヤを発見して来まして、「うぉお〜、かわしまさん独立しとったぁ!!」と、妙にもりあがった虫六家。
なかなか休みが揃わず実行できなかったのですが、本日、訪ねてみました。

「酒のかわしま」
仙台市宮城野区東仙台6丁目5-27 桜参番館
Tel: 022-762-7061
URL http://www.sake-kawashima.com

南光台の新しい道をガス局の方向に下りて、K's電気の手前を左折したところでした。
お酒屋っぽく幟が立っているのですぐ分かります。







店内は、錦酒店でもお馴染みだったこだわりの蔵元の日本酒がずらり…、かつ、新開拓の蔵元も!冷蔵ケースの上に各蔵元の前掛けとお写真がフレームに入って並んでおり、川嶋さんのお店への心意気なども伝わってきて、いい感じです。
あ、この反対がわにワインセラーがあります。我が家でも手が出る、美味しくてリーズナブルなワインが取り揃っております。






明るく迎えてくれた店主の川嶋さん。頑張ってください。






これが外観です。
ぜひ一度足を運んで見てください。
試飲などもさせてくれますよ。

因みに、本日の我が家の戦利酒は、
陸奥八仙eternal 純米吟醸無濾過生原酒 (青森県・八戸酒造) かわしま限定品
房島屋 純米無濾過生原酒 (岐阜県・所酒造) 東北初上陸
仙禽の桃尻(梅酒)

せっかくなので、函館のおじいちゃんにも送りました。
「花陽浴 純米吟醸ひやおろし」「陸奥八仙eternal」「仙禽の桃尻」

意外にわかりやすいところにあったので、また買いに行きたいと思います。


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2011年9月19日月曜日

猿舞座、S市巡業千穐楽

怒濤の猿舞座公演も今日が千穐楽。
毎年お世話になっております、仙台市歴史民俗資料館さんです。
晴れたら資料館の前のところでやる予定でしたが、残念ながら、台風が迫っております。

しょうがないので、公園内の大きな東屋でやることに…。
既に館のスタッフの方々がブルーシートを敷いて、会場をしつらえてくださっておりました。
お世話になります〜。

それにしても、昨日と打って変わって今日は寒い!昨日は33.9度、今日は18度…どうなってんだ?へっくしょん!

夏水君…。今日のご機嫌は?

雨降りにもかかわらず、150人ほどのお客さんが足を運んでくださいました。(午後の回は本降りになって半分以下でしたが…)ありがたや〜。風邪ひかんでね。

でも、夏水君は涼しいせいか、けっこういい芸を見せてくれました。
耕平君も、いやはやお疲れさまでした。
北海道から同行のAさんもご苦労様でした。

親方と若頭は、そのまま山梨へ向けて出発しました。…台風に向かって。

なんだかサポート力が足りず申し訳無かった今年の巡業でしたが、とりあえず、野宿しないで済んで良かったです。_/\○_ 

明日からは、また凌ぎ家業に頭を切り換えましょう。


2011年9月17日土曜日

倉地久美夫主演のドキュメンタリー映画「庭にお願い」

猿舞座を10-BOXにお届けして、一緒に牛タン定食を食べて帰宅したら、家人Tが映画に出かけるところ。鬼才・倉地久美夫を取材したドキュメンタリー映画「庭にお願い」…。本日のみの上映だったのですが、あきらめておりました、…が、まだ間に合うことがわかり、一緒に見にいきました。わーい。


「詩のボクシング」の第2回目だかの大会で、圧倒的な異質な存在感で、優勝した倉地久美夫。以来、「倉地久美夫という天才がいる」と心に刻んでCDなども聞いたりしていました。

動く倉地、歌う倉地を見てしまいました。

若い頃の映像での、髪型に、同世代感を実感。(ぐふふ)
やっぱり才能って、激しく人を引き寄せるんだなぁと、関係者のコメントに実感。つか、それぞれの方々の倉地分析がこれまた面白い。
倉地の実父は、画家・樺山久夫(全国に点在する秘宝館に作品を残すエロ絵師)で、お父さんの絵を見に嬉野武雄秘宝館にいくとことか、倉地がなんだか自然ですごいと思ってしまった。
お父さんが亡くなって、実家の福岡に帰って会社務めをするようになるけど、すでに課長だし。しかも、余暇にフラメンコギターを習いにいって、久しぶりで東京でライブやったら、ギターの技巧が上がって自由自在になっていたというのも、凡人じゃないですから。
カポもオリジナルだし。
そして、イメージの原型は「絵」だということにも納得。
なにからなにまでアーティスト。
パンフがわりにに買った絵はがきがただ者でありませんでした。

生・倉地ライブみたいなぁあ。



八木山ベニーランドで猿まわし

荒町の出雲さんが紹介してくださって、急遽、S市の老舗遊園地・八木山ベニーランドで猿まわしをさせていただけることになりました!
柔和な表情で自ら園に出て働かれている社長さん、お世話になります!

さて、敷地内にちょっとレトロ感も漂う大型遊具がばっちり稼働しておりますが…。
約100人のお客さんが待ってる会場に、親方(若頭・耕平君)の背にのって、夏水君登場。

(うお!なんだなんだ、へんてこなとこにやってきちゃったぞっ!)

(むむむ。)
…思わず立っちゃった。

「本番ではやらないけど、歴代のどのお猿よりも綺麗に立ちますよ、夏水は…」って、若頭の話ホントだったのね ( ̄◆ ̄;)

ムカデみたいな海賊船は振り子運動しているし、ゴトゴトのぼっていく派手な格好の繋がった貨車は急にがぁ〜って動き出すし、カラフルな傘つきブランコはぐるぐる大旋回しております。

(お、親方…。なんすか、あれ?どおすんのよ)

若頭は、事故が起きないように最大限の注意を払いながら、夏水君とお客さんの間で、芸能が成立するように頑張っております。
こりゃ大変!


でも、緊張状態がさせるのか、早く終わって小屋に帰りたいのか、夏水君、跳躍の曲芸はとても綺麗に決めてくれて、お客さんも大満足。
今日、ベニーランドに来たお客さんは得しましたね。

一回目の公演が終わったら、夏水君、ウンチ8箇所にしてました。
うわっ、そんなに怖かったのか〜。
すまんのう。

しかし、この日は2回公演。
なっちゃん頑張ってもう1回やってくれました。えらいぞ!

2011年9月16日金曜日

「国文学 解釈と鑑賞」 紙芝居特集 

震災のあと執筆依頼をいただいて、言葉を紡ぐことに個人的には戸惑いを覚えながらなんとか書いたのですが、このたび発行になった本が1冊送られてきました。


『国文学 解釈と鑑賞 2011.10 第76巻第10号』

○特集 紙芝居は面白い! —大衆文化を見直す

・【座談会】検証・大衆文化としての紙芝居 紙芝居に魅せられて(司会;林雅彦・姜竣・上島敏昭)
・紙芝居の遡源を探す=絵解き・覗きからくり・立絵(林雅彦)/のぞきからくり(上島敏昭)
・影絵芝居(上島敏昭)/写し絵から幻燈へ(岩本賢児)
・平絵紙芝居の登場=紙芝居は見世物小屋を抜けて(姜竣)/松永武雄と「黄金バット」(鈴木常勝)
・初期街頭紙芝居の製作時期と前期隆盛時代(石山幸弘)/今井よねと福音紙芝居(鈴木常勝)
・保育紙芝居(印刷紙芝居)の出版(高橋洋子)/街頭紙芝居から国策紙芝居へ(刈田均)
・戦後の紙芝居=民主主義の推進と紙芝居(畑中圭一)/「街頭紙芝居」の戦後(西岡亜紀)
・紙芝居を街頭から消したテレビジョン(山本武利)
・二十一世紀紙芝居=二十一世紀に長編紙芝居を今さらつくる理由(すずき佳子)
・私は紙芝居屋さん=後は明日のお楽しみ(梅田佳声)/世界は紙芝居を待っている(安野侑志)
・研究の手引き=紙芝居研究文献目録抄(石山幸弘)/紙芝居名作・傑作選(姜竣)

編集;至文堂
発行;ぎょうせい

定価;1700円

手前味噌ではあるんですが…「紙芝居は面白い!」と改めて思える特集でした。
これだけの関係者を集めて監修する林先生の視界の広さと編集力に脱帽。よくぞ〜!
紙芝居研究にとっては極めて貴重な1冊だと思えるし、今だからこそ作れた特集でしょう。
声を掛けていただいた光栄に感謝です。

しかし!『国文学』はこの号を限りに休刊となるらしいのです!!
読みたいと思った方は、バックナンバーが手に入れにくくなる恐れがありますので、お買い漏れがないように。




荒町で猿まわし

虫六がセットしたわけではないのですが、15日、S市荒町商店街の名物おじさん出雲幸五郎さんが、猿舞座が来ることを聞きつけて、公演場所を作ってくれました。

かつて、某制作会社T社に勤務していた頃、とてもお世話になった出雲さん。なんと!80歳を迎えられたとのこと!変わらずお元気で、荒町商店街を活気づけるため今もご活躍です。
前座で、猿まねをご披露…。
お世話になります。

荒町…、おこちゃまがいっぱいだ!
熱中症が心配ですが、今日の夏水君は、すこすことやってくれました。
やれば出来る子なのよ〜。

跳んだね。(v^ー゜)


夏水君、人間なら30歳手前の生意気盛り…とのことですが、大きく(重く)なって、若頭もどんどんしんどくなりますな〜。
でも、ご本人(猿?)は、甘えん坊みたいですが。

幸五郎さんが集めてくれたカンパ袋。
なんだか有り難いなぁ…。

実は、この日、猿舞座の宿泊所の当てがなく山形まで行くことになっていたのですが、これまたT社時代からお世話になっている、おもちゃの横田やさんこと横田重俊さんのお世話で、活牛寺さんをご紹介いただき、お世話になることができたのでした。
こんな震災があって、いつものように猿舞座さんをサポートできず、とても申し訳なかったのですが、図らずも旧知の町おこしの雄である方々にお力になっていただき、ホントに頼りになるなぁと、改めて頭が下がる虫六でした。

みなさま、本当にありがとうございます!


P.S. 南三陸町の伊勢太神楽は、結局、虫六の体力が持たず、家族知り合い一同に「無理すんな」と説得されまして、しぶしぶ諦めました。つか、自分の体力も顧みず南三陸から戻ってから猿舞座をフォローしようとしていた我が躁気質に危険なものを感じる今日この頃なのでした…。大丈夫か?!俺。

2011年9月14日水曜日

猿舞座、石巻市門脇中学校避難所にて

猿舞座が北海道から南下してきて、石巻で公演させていただくことになりました。

昨日、凌ぎ家業の大ミッションをオープンにこぎ着けて、手放せるわけでもないのですが、事情が事情なので、午前中にバタバタ仕事を片付けて、昼過ぎに、受け皿を作ってくださったT中学校長のS先生と石巻へ。
3時過ぎから避難所にもなっている門脇中学校で猿まわしをします。すでに石巻入りして、午前中は法山寺幼稚園で公演を終えた猿舞座ご一行と中学校で久しぶりの再会。

避難所になっている体育館のしたのピロティが会場です。

入り口に幟を立てて、修二さんが太鼓を叩いて人寄せします。

救援物資が入っていた段ボールを敷いて、みんなが座ってみられるように会場造り。

いよいよ、若頭のお願い口上のあと、夏水君登場。
うわ、去年よりやる気モードなし。
…歩きませんなぁ。

若頭、汗ぐっしょり…。

よっしゃ!跳んだ跳んだ。
お客さんも安心…。

大曲を終えて、安心モードっていうか、リラックスしている夏水君。
もう、終わっちゃったもんねー。
若頭はもちろん汗だくだくです。


避難所に残っているお年寄りや小学生、ご近所の方々、50人くらいのお客さんの輪でした。
のんびりと、猿まわしらしい公演ができました。
S市でも見たことがあるの、と声を掛けてくれたおばあちゃんが、「お猿さんが愛しげで涙が出るね」とおっしゃってくださったのが印象的でした。
また来るので、どうぞお元気でいてください。

門中のA校長先生、T中のS校長先生、本当にお世話になりました。

…明日は、昼頃南三陸町で伊勢太神楽の奉納があり、夕方は急遽、S市内で猿舞座公演なのですが…、帰りの車でガンガン襲ってくる頭痛…。虫六、体力限界かも…。南三陸行きは無理かも?と頭をかすめる今日この頃でしたー。
マジ、だる〜。

2011年9月11日日曜日

箏 三絃 長月の会

昨日今日は、S市は「定禅寺ジャズフェスティバル」で、市中は賑やかです。昨日の朝から家人Tもプログラムマップを広げて、ライブ巡りの計画を立てておりました。

で、11日は、いつも何かとお世話になっている、箏奏者の山本麻佐子さんの社中のお浚い会の日でもあり、虫六もお三味線の先生や先輩方を誘って、単衣で決めて出かけるか!!とか思っていたのですが…。
やはり、目下準備中の13日締め切りの凌ぎ仕事の方が、どうにもならない状況になり、休日出勤を余儀なくされ、昨日「ごめんなさい、行けなくなりました…」という情けないメールを送って断念したのでした。
姉弟子の皆さんもいろいろと予定があったみたいで、やれやれであったのですが…。

が、「でもお琴の方々がやるとどうなるのか、『春興』だけも聞きたいから…」と諦めていない人が1人…!!それは、もちろん先生です。

つ、わけで、昨日「『春興』聞いたら帰っちゃう感じですが、それでもいいですか?」とお断りの電話をしたら、「いいの、いいの」と言っていただけたので、昼休みをずらして、先生にお付き合いすることにして、プログラムのはじめの方だけ聞かせていただきました。

それにしても、師匠の飽くなき探求心に脱帽!!
これでなくっちゃ!

地唄三弦だと中棹なのでなんとなく音が重いというか落ち着いた雰囲気で、長唄の華やかさとちがう感じでした。お琴も交えるのか?とちょっと期待したのですが、それはありませんでした。

後半は、可愛い子供たちや、たぶん、上級者の方々の発表だったと思うのですが、残念ながらそれは聞けずに一時間くらいで失礼して帰ってきました。後ろ髪…。

それと、やはりお浚い会って他人事ではありません。自分も11月には同じ身の上か〜と思えば、とにかく練習せねば!と反省したのでした。

なにはともあれ、そのまま逆戻りで、たった1人の仕事場へ。5時過ぎたら建物に1人だよ〜。休日出勤プラス深夜までサービス残業…1月も続けば過労死のパターンだね。
(途中で地震が2回ありました。)
つわけで、これから持ち帰った仕事で〜す。とほほ。


2011年9月10日土曜日

台東区史・文庫版

浅草とS市に意外なつながりがあることを見つけたので、少し興味を持って調べだしていたのですが、S市の図書館にも博物館にも台東区史がないことが分かって、載っているかどうかも判然としないところもあり、余所の図書館から取り寄せてもらうのもどうかな…と迷っていたら、台東区史って文庫本になっていることが判明。

全部買うのもどうか?と思いましたが、あの界隈の歴史でもあるし、読み物として面白いんでないか?と思い、注文してみました。楽しみです〜。

自治体史といえば、分厚さばかりを誇る、皮や布装幀の重たい、本箱のスペースを食ってしょうがないアレですが、「文庫版」有りなんですね!文庫でいいよね、確かに。学校の教室にも置けるし…。このくらいのお値段なら買えますね、まだ。
S市史も全巻完結のあかつきには、「文庫化」事業なんかドスカ?


各巻のおもな内容
通史編1(上・下巻) 地質時代から江戸中期まで
通史編2(上・下巻) 江戸後期から幕末まで、民俗行事
通史編3(上・下巻) 近・現代の台東区、上野公園と浅草六区、近代文学・美術
頒布価格
各巻 1冊 800円
※6冊セット4,000円(800円の割引)

○頒布場所
 区役所3階区政情報コーナー、3階8番区長・広報室、池波正太郎記念文庫、下町風俗資料館、一葉記念館、旧東京音楽学校奏楽堂、書道博物館

○郵送をご希望の方
 本の代金(現金書留か郵便局の定額小為替)と送料(1冊290円、6冊セット450円)分の切手を同封して、下記までお送りください。

○あて先・問合せ
〒110-8615 台東区役所区長・広報室 電話:03-5246-1021



2011年9月9日金曜日

気仙沼名物のクリームサンド

気仙沼出身のアルバイト学生のMちゃんが、気仙沼名物の「クリームサンド」を近くのジャスコの復興市で売っていたので、まとめ買いした(!)と、お裾分けしてくれました。
Mちゃんのお家はこの度の津波で跡形もなく流れてしまったそうです。今は再起をかけてご一家は仙台に引っ越してきました。お母さんと高校生の妹さんは、高校を卒業するまで気仙沼に離れて暮らしています。お父さんと小さい弟と祖父母はS市に引っ越してきたので、一家の主婦はMちゃん。頑張っています。気仙沼のいいものをいろいろ教えてくれます。

「クリームサンド」
グッとくるね、さらっとしたパッケージが。
「気仙沼名物」と書いているのに、工場は石巻…気にしないことにしましょう。

懐かしいコッペパンに、ピーナツクリームとホイップクリームがブレンドされた柔らかめのクリームが入っておりました。ちょっぴり甘くて、飽きのこない味。
がっつりお昼を食べていたのに、気がつけば全部平らげてしまいました。

Mちゃんによると、10秒くらい暖めて食べるのが絶妙なのだそうです。

どこかで見かけたら、お試しください。

2011年9月8日木曜日

伊勢太神楽が南三陸町にやってきます

昨日とどいた「大道芸アジア月報」に「△伊勢大神楽・加藤菊太夫組・宮城県南三陸町上の山八幡神社奉納」というニュースが出ていたので、なぬ〜(!!!)ということでさっそく問い合わせてみました。

もう少し詳しい情報を聞き出しましたので、以下参照ください。


○伊勢大神楽・加藤菊太夫組・宮城県南三陸町上の山八幡神社奉納

日時 9月14日(水)pm6:00 本吉法印神楽の夜神楽奉納
    15日(木)am11:00 伊勢太神楽・加藤菊太夫組の獅子舞奉納

会場:志津川小学校内仮設住宅の広場
  (宮城県本吉郡南三陸町志津川字城場41)

問い合わせ:0226-46-2639(南三陸町生涯学習課)


*ちなみに月報にのっていた電話番号は「ひころの里」なる故里施設(?)の番号でしたので、要注意。
南三陸町生涯学習課の方に問い合わせたところ、その時点では??だったようなのですが、いろいろと調べてくれて、お返事くださいました。感謝でした〜。
かえって、こういう行事があることが分かって良かったと言われました(笑)

ちなみに、14日はお隣の石巻市で猿舞座が公演を行いますが、とりあえず別行動のようです。
あしからず。


2011年9月7日水曜日

自炊代行業者って100社もあったのか!?

「自炊」代行は著作権法違反だっちゅうことで、作家や出版社が公開質問状を送りつけたらしい。


いつの間にか、100社にもなっていたのか、「自炊代行」。
古くなって、もう耐用年数を過ぎた気配の書籍を電子ファイルにして貰おうと思っていた矢先だったので、ちょっと気になるニュースですね。

でも、あれって裁断してPDFにしたら、もうマーケットに流さないで廃棄しますって約束だったのですが、…海賊PDFを出回している業者がいるのかね。
100社もあればいろいろいるんでしょうが…。

作家や出版社も自分のマーケットを荒らされるという間隔なんでしょうか?
でも、品切れとか絶版とかの書籍にとっては活路だったと思うのですが、どうなのかな〜?
書籍の減価償却とか賞味期限とか決めて欲しい。
しかし、こんなことで騒いでいる作家の作品は100年後はこの世に残っていないと思うね。100年後の日本があればですが…。


2011年9月5日月曜日

いよいよ本格的に…

本当は震災が無ければ4月にお浚い会をやることになっていて、いまお稽古中の「越後獅子」もその頃までに仕上げなければいけなかったのですが、それどころでなくなり、何となく練習不足な日々を送っていたわけですが…。

11月5日にお浚い会の日取りが決まり、うかうかしていられなくなりました。

そもそも、虫六家は震災以来、部屋の片付けが牛歩のごとく進んでおらず、壁の穴なんかもそのままなのに、本が片付かないから、本棚立てたくらいで…。(うう、本当にこの家どおればいいんだよぉお)
で、どこにも行き場のない荷物たちをぎゅーっとシャベルカーのように隅に寄せ、一時保管して、場所をつくって練習を始めました。すごく狭いです、お三味線ぶつけそうで怖いです。

しかし…もう去年の国立の「春興」のあとから、「越後獅子」しかやってないのに、できないって言えないじゃないか…。練習だ!!(←有言実行部隊)

で今日、お稽古にいったら、「まずは、暗譜!」と痛いところを指摘されてしまいました。うが〜、記憶力がほとほと低下していて、本当にまずいよ〜〜〜。


2011年9月4日日曜日

久しぶりの運針仕事

昨日まで忙しかったので今日のお休みは、骨休めモード。(来週もっとキツイし…)

お昼は、いつもの招月へいきました。

なぜか奮発して「天もり」1360円にしちゃいました。
やっぱり専門家の揚げる、揚げたて天ぷらは旨いなぁ。
最近、そば湯は「そばスープ」なんだなと滋養を感じながら飲んでいる自分がおります。
ルチン多いし。

帰りに、虫六子(←弓道一直線女子になっております)に頼まれていた弓袋(ゆぶくろ)をつくってやるか…と、生地屋さんに寄ってみました。いろいろあってどうも絞り込めないので、虫六子に写メを送りながら伺いを立てていたら、結局本人が合流して生地選び…。いやはや。

興がのったので、本日、作っちゃいました。
右の赤いのがもともと虫六子が買ってもっていたやつ、左の黒っぽいのが虫六作成のやつです。買うより、作った方がコストがかかってます!ぜったい。

古典的な花車の柄に見えますが…、ぶーちゃんが隠れております。
かわいい。
…高校生なのでシャレを効かせました、てか。

しかし、この生地ダブル幅で3メートルも買った(継ぎ目は嫌だとぬかすので)のに、使ったのは15センチ幅×3メートル ┐(´д`)┌
大量に余り布が発生してしまいました(;;;´Д`)ゝ
まだ大物が作れますね…。


2011年9月3日土曜日

2011年9月2日金曜日

8月に読んだ本

8月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:2050ページ

日本語 語感の辞典日本語 語感の辞典
辞典なのですみずみまで読んだわけではありませんが、調べると言うより、つい読みいってしまいました。気がつけば「…やや古い感じになりかけている漢語」とか、「ちょっと崩した感じに発音する和語の語形」とか、そんな言葉を見つける快感が…。ルーペのマークで語感の違う類語が示されていて、ちょっとニュアンスが違うと感じた言葉を探すのに役にたちそう。これで、私の野暮ったい文章も良くなるか?!「離島に持って行く1冊」に加えておきましょう。
読了日:08月31日 著者:中村 明

へうげもの(13) (モーニングKC)へうげもの(13) (モーニングKC)
おおぉ、織部が数寄の手管でどんどん大物になっていく…。政治には数寄の妙技をこそ活かさなねばってことですか。北政所の特製陣羽織でご満悦の家康公が可笑しい。
読了日:08月28日 著者:山田 芳裕

芸のこころ芸のこころ
八代目三津五郎と劇評家・安藤鶴夫。昭和44年に上申された対談集の復刊。お二人の仕事はもちろんリアルタイムに体験しておりませんが、なぜこの本が今復刊なのかは分かる気がします。そもそも対談の初っぱなが「本歌取り」!慧眼!日本の芸能と「新古今和歌集」との関係の深さについてのくだり…、「新古今」は後鳥羽上皇が流刑地隠岐島で選んだものが決定版で、そのもののあわれにこそ日本人の芸の理想があると。栄華を極めた人が流人という究極の精神で歌を選び直す「わび」。本質を捉える心にブレがなく、おもわず背筋が伸びる対話でした。
読了日:08月20日 著者:八世 阪東 三津五郎

双調 平家物語〈13〉治承の巻2 (中公文庫)双調 平家物語〈13〉治承の巻2 (中公文庫)
あの大河ドラマは見ていないはずなのに、後白河法皇がどうしても平幹二郎さんと被る。雅なオーラと腹の中が見えない太々しさと、人を惑わす倒錯した色香…。その寵をめぐって世が混乱していくよ〜。怖ぇえー。全てを手に入れながら、院につれなくされて憤って粛清を断行する成り上がりの清盛。栄華の絶頂にあるように見えながら、思慮の嫡男・重盛を失ったとたん急速に求心力を失う平家一門。いよいよ「いざ鎌倉」か。前半は鬼界ヶ島に流された「俊寛」のエピソード。お芝居とはだいぶ違うけれどこんな話だったのか。流刑ってとことん絶望的。
読了日:08月19日 著者:橋本 治

海街diary 4 (flowers コミックス)海街diary 4 (flowers コミックス)
今号は、お姉ちゃんたちの恋はちょっとおいといて、中学生のすずと風太の胸キュン・ラブコメ編という感じでした。なんでもいいけど、風太にケータイを買ってやってくれ〜(笑)。ヒマラヤの鶴のエピソードは印象に残りますね、次号に期待。
読了日:08月18日 著者:吉田 秋生
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