2013年6月28日金曜日

おてんば娘

マンションの改修工事でベランダが使えなくなって、我が家のベランダガーデンは片付けられて、復活しないままなのですが、1鉢だけ大事に育てていた鉢がありました。

K先生がくれた「ストレプトカーパス」。舌を噛みそうな名前ですが、和名は「いわたばこ」なかなか栽培が難しいらしいです。
我が家でも、2年くらい花を楽しんだりしてましたが、冬にほぼ放置状態にしておいたら、いつのまにか鉢の中に株らしきものがなくなり、ついにやっちまったか…と諦めかけていたのでした。
ところが、少し陽気が暖かくなったころに、ぽちっと緑の芽が出て来まして、とりあえず肥料と水を与えて窓のちかくにおいていたら、葉っぱが大きく育ってきた!ほっほー、これは生き返りますか。

そして6月になるころには白い可憐な花をつけるようになりました。


っていうか、とんだおてんば娘にお育ちになってしまいました。この花の付きはよほどご機嫌とみえるでしょ。満月の夜に記念撮影してみました。

2013年6月23日日曜日

補記:猿舞座の芸はアントニオ猪木に似ている

 「猿舞座の芸はアントニオ猪木に似ているんだな」と、ぽつりとつぶやく家人T。



解説:全盛期を過ぎた80年代のアントニオ猪木の試合は、相手の技を受けて受けてふらふらになって、見ている観客には(ときには、試合相手にまで!?)、猪木、もしかしたらほんとにまずいんじゃないか、満身創痍でもうレスラー生命の限界なんじゃないか、と思わせておいて、最後にかろうじて延髄切りで勝負をつけるというパターン。しかし、その延髄切りも本当に相手に効いているのかどうかよくわからない、半ばはったりのような技… それでも、試合が終わって、ダーッと雄叫びを上げれば、今日のところはなんとかなったか、さすが猪木、と観客は一応納得してしまう。(T)

猿舞座の芸態分析その1ってことで。う〜む。

2013年6月21日金曜日

猿舞座S市里めぐり公演2013

今年も猿舞座がやってきました。
今年は事情により詰め込まないツアーになってます(というか、そういう予定でした)

15日(土)S市荒町毘沙門堂前。
実は予定にありませんでしたが、3日くらい前に16日の歴民公演のお知らせがラジオで流れて、荒町の名物おじさん(おじいさんですかね)出雲幸五郎さんにキャッチされまして、急遽やらせていただくことになりました。
毎週(?)土曜日に出雲さんのお店「幸洋堂」(←文具屋さんです)から出発して荒町のガイドツアーをなさっているということで、我々は毘沙門さんの前で待っていてサプライズゲストとして猿まわしをしてくれという注文。

雨降りなのでそうとう微妙でしたが、お猿がでてきたら止んできまして、なんとか大成功。お客さんは20名くらいかな?こじんまりして町のちいさな境内らしい雰囲気でした。
不確定要素が多すぎて、及び腰の態度をとっていた俄マネージャーの虫六に、イベント歴ン十年の出雲御大から「案ずるより産むが易し!」と訓示が与えられました。(苦笑)


16日(日)S市榴岡公園内 歴史民俗資料館前
主催は仙台市歴史民俗資料館で、11:30〜,14:30〜の2回公演。
朝は雨が降っていて心配でしたが、天気予報は昼に向けて快方ということだったので、予定通り野外でぎりぎり待ってみることにしました。

よし、なんとか晴れてきたぞ。

わあ、今年もいっぱいお客さんが来てくれました。
恒例化して6年目。毎年来てくれるリピーターさんもいます。
「お猿さんが見たい人?!」
「はーい!!!!!!!」
「いま手を上げてない人、何しにきたの?」
……定着してきて嬉しいぞ!
ちなみに午前中は473名、午後は295名のお客さんが来てくださいました。

「猿舞座の若頭・村崎耕平と日本猿の夏水と申します。どうぞよろしく。」
おいおい、なっちゃんどこ見てんの?今日も自由に振る舞っております。

暑いね。お水飲みたいの?

今日もなんだかんだで最後までやってくれました。
そして、クライマックス!S市だけで見せる技「羽ばたけイヌワシ!」(笑)
(今年も向こうの球場で、楽天vs阪神戦が繰り広げられております)

よっしゃー!高いぞ!

あー怖かった?ソッコーで若頭のひざに飛び込むなっちゃん。甘えん坊なんですよ〜。
あ〜、よくやった、よくやった。

究極のお祓い芸「風車」。
これで1年S市榴岡周辺は大丈夫だね。

猿まわしの次は笊まわしだよ〜!


17日(月)S市(初お目見え)東北福祉大学
(主催は同大学仏教専修科)
お昼休み、構内に謎の太鼓が鳴り響きました。
なになに?戸惑いと興味が入り交じる学生たち。

うおー、付属幼稚園の園児達、約100名。そのまわりをぐるりと囲む、学生と教職員のみなさん。立ち止まって短時間みていった人も含めると1000名以上じゃないかと。
すごいなー、耕平君も久しぶりの大舞台でやや緊張気味。

今年の相棒は、金沢在住のフォークシンガー、イージー・タクさん。
マイクなしで熱唱しております。

夏水くんは暑くて大変そうでしたが、上手に芸をみせてくれました。(後ろの庭園にちょろちょろと水が流れておりまして、ソッコーでそこに入ってましたな)
園児達たちも早くからスタンバイしてくれたので、熱中症とか心配だったけど、最後までおりこうさんに猿をみてくれました。某先生のお子さんが混じっていまして、とても猿まわしを気に入ってくれ、家に帰って「明日も猿みる〜!」と興奮気味に叫んでいたとか。
ありがとう、それが本仕込みの猿まわしです。
記憶の粒としてインプットしておいてくださいね。

全国で2組しかいない本仕込みの猿まわし。しかも珍しい里めぐりの形態を大事にしている猿舞座の芸能は、なかなかお目にかかれない芸能の原石みたいなもの。
本質とは関係ないいろいろな要因がハードルとなって猿まわし公演は実現しないことが多いのですが、さすが仏教専修科の先生方は、その本質を見抜かれて、大学でこんな機会を作ってくださいました。チャンスをいただけたこと、とても感謝です。

想像していたよりも、学生が集まって食いついていたと、先生方もビックリしていました。

さてさて、夏水くん。芸を終えて、「またねー」っていうといつも真っ先に帰っていくのに、今日はなぜか帰りたがりませんでした。舞台にぺたっとなって動かないっす。
いやはや分からないことばかりですね。猿って本当に不思議な動物です。

まずは、3日間の公演を終えて、猿舞座は山形へと去っていきました。
また来年!お元気で〜。無事に山口に帰ってくださいまし。


2013年6月16日日曜日

ゆきち、逝く。

昨日はなんとか持ち直しそうな気配だったのですが…。
今朝、薬水のバケツをみたら、ゆきちが動かなくなっていました。

おいらがストレスをためてへこたれそうな時も、愛らしくとぼけた表情で癒してくれた頂天目のゆきち君。このブログを始める前から飼っていたので、6年以上は苦楽をともにしてくれた友でした。いままでありがとう。
誕生日の翌日に昇天するなんて、忘れられないですよ。

在りし日のゆきち(2011年7月18日)
ごめんなー、ゆきち。

2013年6月15日土曜日

ゆきち、頑張れ!(←金魚です)

ただいまS市内に猿まわし巡業につき、虫六はシノギのお仕事はお休みいただいて(休みは1日だけですけどね)ジャーマネ家業です。
*お猿巡業につきましては、お見送りしてからレポートまとめまッス。


小雨の中、荒町毘沙門さんの境内にて。修二さん。
で、うっかり「実は今日は虫六誕生日なんですよ」と漏らしてしまいましたら、耕平君が気を使ってくれまして、「今日は晩ごはん勝手にやりますから、家に帰って家族とご飯食べてください」と。

で、そんなことを電話で伝えたら、T「今さら言われてもなんの準備もしてませんけど。これからマンションの理事会なので、出かけるから虫六子に何か食わせてください」と。なぬー、おさんどんの仕事が増えただけ…( ̄◆ ̄;) 寒い誕生日だなー。
(まあ、お猿一行が来るからご飯いらないと言ったのは自分ですが…)

とかなんとか思いながら、エキナカで総菜など見つくろっていたら、虫六子から携帯メールが!!「ゆきちが死にそう!早く帰って助けてください」と。

薬水に浸るゆきち。巨大…。

じぇじぇじぇじぇじぇ!!━━((゜Д゜Uu))━━!!!!!! ってことで、急いで帰宅。
ゆきちを薬水に入れ、水槽の大掃除大作戦でありました。
虫六子!早く水持ってこいっ! ヾ(.;.;゚Д゚)ノ

たしかにこのところ忙しくて週末も家に居着かなかったので、水槽掃除をさぼっていたせいで水が赤く汚れてました。かつ、暖かくなってきたためか、水草の成長が早くて水面を覆い隠してだいぶ窮屈そうでした。また、ダイエットさせるために餌は少なめにしていたのに、最近私より先に家を出るものが気まぐれに餌を大量投入、気がつけばデカクなってるんですけど…。
今日家を出るときに見たら、目の脇に白い☆を作って身体を窮屈そうにしたまま身動きしない態勢だったので、不味いナーと思っていたのです。限界状態だったのね。

すまんかった、ゆきち、とにかく元気になってくれ!誕生日が命日ってあんまりだかんね…。
心配っす。

【おまけ】最近このブログに訪れた方のために
虫六ブログの左上にある金魚のコーナーは、その上でクリックすると金魚に餌をあげられます。カーソルを動かすと餌を求めて金魚が寄ってくるよ。ちなみに、この金魚は餌をやり過ぎても太りません。

2013年6月12日水曜日

お知らせ「もの売り・大道芸☆東京野菜コレクション2013」

zatugeiさんから今年の「日本の大道芸探訪プロジェクト」のご案内をいただきました。

 今回のチラシ、なんだかオシャレです。


○日本の大道芸探訪プロジェクト第7弾
「もの売り・大道芸☆東京野菜コレクション2013」

会場  浅草木馬亭 (TEL 03-3844-6293)
日時 2013年7月12日(金)19:00開演(18:30開場)
入場料 前売り・予約1500円/当日1800円(お土産付き)全席自由
出演 浅草雑芸団 ゲスト:金子ざん
主催 坂野比呂志大道芸塾
協力 特定非営利活動法人おいしい水大使館・東京野菜STYLE
問合せ・予約 TEL&FAX 03-3388-4348(カミシマ)*留守電応答
       Email  zatugeidan@hotmail.co.jp

 「東京野菜」とは、また面白いテーマです。内藤とうがらし、内藤かぼちゃ、早稲田みょうが、亀戸だいこん、寺島なす…まるで芸名みたいですね。
みんなで冷やしキュウリをぼりぼり食べながら見るのかな?そのままホッピーのみに行きたくなるし。亀戸だいこん食べてみたいぞ! 


こちらは申し込み用紙です。

2013年6月10日月曜日

「美しき東北の街並み〜鳥のまなざし吉田初三郎の世界〜」

多賀城市にある東北歴史博物館では、鳥瞰図で有名な吉田初三郎の展覧会を開催しています。
 夏がやってきたかのような晴天です。


○「美しき東北の街並み〜鳥のまなざし吉田初三郎の世界〜

期間    2013年4月27日(土)~6月16日(日)
時間    午前9時30分~午後5時(発券は午後4時30分まで)
休館日  毎週月曜日(月曜日が祝日・休日の場合は翌平日)
観覧料金 一般500円(400円)・シルバー400円(320円)
     高校生200円(160円)・小中学生100円(80円)

主催   東北歴史博物館
共催   河北新報社,NHK仙台放送局
後援   多賀城市,多賀城市教育委員会,多賀城市観光協会,多賀城・七ヶ浜商工会,東北放送,仙台放送,
     宮城テレビ放送,東日本放送,エフエム仙台,宮城ケーブルテレビ,朝日新聞仙台総局,
     毎日新聞仙台支局,読売新聞東北総局,産経新聞社東北総局

吉田初三郎は、戦前から戦後にかけて活躍した絵師で、観光案内や鉄道の沿線案内などに、独自の画法でパノラマの鳥瞰図を数多く描いて、この分野に「初三郎」ブランドを確立した大家です。八戸市の種差海岸がおきに入りでその地に「潮観荘」という別荘兼画室を設けて鳥瞰図制作をしていたそうで、東北の景観も数多く残しています。

初三郎の絵の特徴は、線路を直線、あるいは、簡略化した曲線で横長の構図の真ん中に描き出し、それを中心に景観を現実がイメージできるようにまとめていくところ。地形を決定づける山や海・入り江の形状を描き、また、ランドマークになる建物なども正確に特徴的に描いていて、その町の個性が伝わってきます。例えば、釜石だったら、鉄鋼の町らしく大きな製鉄工場とそれに向かって何本もの線路が配置されて、さらに黒い屋根の関連工場が町の多くを占めている。さらに海岸には何艘もの黒いタンカーが浮かんでいる…という具合。

線路はずぅーっと奥の方まで伸びていて、その先に「仙台」「東京」という地名が書かれていて、八戸だったかの絵図では「京都」「大阪」って書いてありました。(いくら何でも見えませんから〜)鉄道が日本中に広がって、どこまでも続いているという概念が一般化して、そういうイメージを共有できるようになった時代なんだと思いましたし、それをすっきりと図像化しまとめてしまう、その技量に舌をまきました。
どの絵もとても綺麗なんですよ。本当に景観がこう見えるのかと思えてしまうほど自然に描かれるのであります。

初三郎の鳥瞰図はいわゆる商業デザイン画といいますか、ほとんどは印刷されて人々の手に渡るものですが、展覧会では、原画(これが意外に大きい)・トレース画・印刷物と過程も紹介していて興味深いです。原画でもかなり細かくて「めがね、めがね…」状態だったのですが、印刷になると1/4くらい(かなぁ?)に縮小されてさらに細かいの。日本人って本当に細かい仕事が好きだなー。

超個人的な思い込みですが、…「洛中洛外図」と「山口晃」の間には「吉田初三郎」があるな、きっと。…と思った次第。

たぶん復興予算がらみで企画されたのかな??と察しましたが、これは一見の価値ありました!得した。

特別展の入り口に行く前に特設コーナーで、LADY GAGAのメッセージ入りコーヒーカップが展示されていました。

2013年6月9日日曜日

隠れた銘菓「レールウェイ」

虫六家御用達のS市国見ヶ丘の「ケーキ館 三銃士」は、外れなしのホントに美味しいケーキ屋さんで、いつも自宅用には基本的にケーキをチョイス(ちなみに虫六子のお気に入りは「クープ」です)しているわけなんですが、ちょっとしたお土産に気に入っている焼き菓子があります。


その名は「レールウェイ」。(1コ168円)
ぷふ。
お仕事で老鉄道マンのお話を伺ったりする時に、話のきっかけになれば…とお土産にしていたのですが、自分で食べたことがなかった(なんちゅうやっちゃ)ので、一度食べてみる会を催したところ、とても好評で、以来マイブームです。


ね、線路みたいでしょ。
袋ごしには一見パイ生地のパリパリかしら?と思いましたが、ベースはローマッセ(ローマジパン)なので、アーモンド風味のちょっと柔らかい食感。爽やかな酸味のアプリコットジャムがアクセントになって、良い意味でイメージを裏切る美味しさです。
お近くの方、ぜひご賞味を。

2013年6月5日水曜日

鏡をみればそこに左右非対称な顔面が…

いつも元気そうだと思われているフシがある虫六ですが、実は今日は全然元気でありません。

月曜日に歯医者さんに行って歯を抜かれたのです。しばらく歯医者に行ってないナーとメンテのつもりで通い出したら、差し歯にしていた歯の根っこが脆くなってレントゲンで見ると折れているんじゃないか?ということになり、差し歯を抜いて実際にみたらやはりそうで、これは抜いてしまったほうがいいと抜歯の手術を受けたのでした。
うぎゃー。

で、抜いたその日は痛み止め飲んでやり過ごしたのですが、昨日の夕方あたりから顔が腫れてきて、歯医者さんで消毒と抗生物質を処方してもらったのですが、今朝になったら、「あんた誰?」ってくらい片顔が腫れてしまいました。

まいったなー。
とりあえず今日はマスクが離せないわさ。休めないし。
抗生物質と、痛み止めと、腫れからくる熱で、頭はぼーっとしてくるし、調子わる。

後年、歯槽膿漏とかは嫌なので今のうちから病巣が発覚できたのは良かったですが…、年は取りたくないですね。つか、この顔いつ戻るのだろうか…ダウン。

2013年6月3日月曜日

日本橋で街頭紙芝居_東西えりすぐり街頭紙芝居上演会

6月2日は日帰りで上京しました。日本橋で紙芝居を見るためであります。
年に何度か東京に来ますが、新幹線を下りてそのまま東京駅から出てしまうことは珍しい。でも今日の目的地は日本橋なので、ぶらぶら散歩しながら行くことにしました。

とはいえ東京駅日本橋口から出てみたらまわりは殺風景な高層ビルばかり…、とか思いながら、Kりんとの待ち合わせ場所に向かって歩いていたら、威勢のいい掛け声や水音がして(なんだなんだ)と路地を覗いてみましたら、

東洋経済新聞社の脇の路地で消防署の人たちが放水訓練をしていました。日曜日の朝からご苦労様です。

Kりんとの待ち合わせは日本橋三越本店。新館5階のレストラン「ランドマーク」にて、これがデーパートのお子様ランチ!ってやつを娘のMちゃんに食べさせようって企みだったらしいのですが、どうもお気に召さなかったようで計画倒れになってしまいました。(Mちゃん、もうお子様なんとかなんて嫌なんだね)

 で、せっかくなので虫六が“これがデパートランチだ!”ってメニューに挑戦。
「ランドマークプレート」1,680円。やっぱ洋食でしょ。
(実はMちゃんもこれをご所望_笑)
このオムライスは、さすが!!!って美味しさでした。卵ふわとろで濃厚クリーミーな味わいでした。デミグラスソースも老舗の味。マカロニグラタン、ホタテフライ、ミネストローネスープ、グリンサラダ、デザートのパンナコッタ…。これだけ揃っていれば、どうでも良いのがひとつや二つありそうですが、どれも遜色なく美味しい(ホント)というところがお見それした。そういうわけで、昼から虫六、完食でありました。ちょっとお高めなのが玉にきずですがね ((ノ)゚ω(ヾ)) 昼前だったので並ばずに座れましたが、12時半頃、食べ終わって出て来たら、ずら〜と30人くらい人が並んでいて、早く入って大正解!と胸をなで下ろしました。

そんなこんなで、お腹いっぱいにしている場合じゃないよ。今日は紙芝居なのだ。

○東西えりすぐり街頭紙芝居上演会

日時:6月2日(日) 1:30〜、5:30〜
会場:お江戸日本橋亭
見料:2,000円
出演:
  東_梅田佳声、永田為春、湯川博士、森下昌毅
  西_近藤博昭、古橋理絵、大塚珠代、古山千賀子
主催 財団法人 文民教育協会 子どもの文化研究所内
   梅田佳声と上演実行委員会

 虫六が拝見したのは、日帰りなので「昼の部」だけでしたが、「夜の部」見れなかったのは勿体なかったかな。

梅田さんがいまこの時期にこのイベントをしておきたいという止むになまれぬ思いというものが伝わってきて、胸に詰まるものはあるのですが、それに対してなんにも役立ててない自分がちょっと情けなくもありました。東京の紙芝居にとっても、大阪の紙芝居にとっても、時間が向こうからやってくるような状況であることは同じなのでしょう。そのためにこの文化を残すためにいろいろな試行錯誤があるようにも聞いております。でも、今回「えりすぐり」として拝見した紙芝居芸は、経験の積み重ねによってしか磨かれないものなんだなということが、よくよく伝わってくるものでした。

難しいこともわかりますが、とにかく今後紙芝居を生かして行くためには、
 ・絵を使えるようにすること(ソフトをフリーにする)
 ・普通に実演できる、見る人がいる、環境を整える
こと以外にないのです。

プロになるためにギャラをもらえる仕組みを作るということももちろん大事だけれど、まずはお金出しても見たいと思われる玄人の芸でなければならなくて、それは一長一短には身につかないし、限りなくプロと素人が巧さの善し悪しでないレベルで混在する紙芝居の世界では一筋縄ではいかない問題だと思います。大阪の人たちの巧さをみると、毎日町に出て、子供たちに育てられている「たくましい芸」なんですよね。

ただ抜きん出たアイデアや個性を持って売り出せば別かもしれないとは思う。けれど、それをこの会場に集まった紙芝居を標榜する人たちはどのくらい許容するんだろうか?異形のものになっても、要素になっても「これも紙芝居」ってことで、芸として生き残って欲しいと、個人的には思うのだけれど。

東京周辺の紙芝居関係者はだいぶ観に来ていたと思うけれど、他の人のご意見も聞いてみたいところです。

夜の部を見れなくて残念でしたが、まずは、みなさんお元気で頑張ってください。
またお会いしましょう。

追伸:大阪の古山さんが演じた「千代丸狸」は、こなれてチャーミングな良い絵だなぁと見とれていたら、なんと佐渡正士郎さんの絵でした。大阪は宝物がいっぱいだ!


2013年6月1日土曜日

5月に読んだ本

2013年5月の読書メーター
読んだ本の数:13冊
読んだページ数:779ページ
ナイス数:36ナイス

陰陽師 (2) (Jets comics)陰陽師 (2) (Jets comics)感想
ついつい2巻目も再読。
読了日:5月25日 著者:岡野 玲子,夢枕 獏







江戸の非人頭 車善七 (河出文庫)江戸の非人頭 車善七 (河出文庫)感想
「弾左衛門とその時代」が面白かったのでこちらも読了。タブーとされてなかなか知る機会を得ることがない賤民の世界。仏教思想の浸透で汚れを嫌がる江戸時代に、町奉行直轄の死体処理や処刑の始末などをするクリーナーとして、不条理ながら大切な役割を与えられていた抱え非人。それで労働は禁じられ、施しで生きなければならない身分というのもずいぶん特殊な存在だ。ただ虐げられていただけでなく、大量の非人は政治的な影響力もあったというのが意外だった。歌舞伎文楽に登場する賤民の役どころについてもそうだったのかと目鱗の部分があった。
読了日:5月23日 著者:塩見 鮮一郎

陰陽師 (1) (Jets comics)陰陽師 (1) (Jets comics)感想
再読。片付けしてたら見つけてついつい読み始めてしまいました。真葛って最初から出てたんですね。九月歌舞伎は染五郎丈の「陰陽師」だそうで漫画で予習。(見にいけるかどうかは不明ですが…)
読了日:5月18日 著者:岡野 玲子,夢枕 獏





坂道のアポロン BONUS TRACK (フラワーコミックス)坂道のアポロン BONUS TRACK (フラワーコミックス)感想
「坂道のアポロン」スピンオフ・ショート集。この作品って紛れもなく少女漫画の王道なんだなってことが、よりハッキリ感じられました。(…私は前髪下ろした千太郎も好きですけど)。Track5はそれぞれの予定調和な収まり所が描かれてしまってちょっと興醒め。読まなくても良かったかな…。
読了日:5月4日 著者:小玉 ユキ



坂道のアポロン コミック 1-9巻 セット (フラワーコミックス)坂道のアポロン コミック 1-9巻 セット (フラワーコミックス)感想
一気読み。舞台は1960年代後半の長崎、生まれも育ちも違うけれど、孤独な2人の高校生がジャズを通じて心をほどき、お互いにかけがえのない友人として成長していく物語。素直に言葉にならないじれったさ、すれ違う恋心、幼なじみの女の子の純情や、大人な美少女、ジャズの世界に導いたカッコいい先輩は学生運動にはまり込んで人生を狂わせてしまったり…。登場人物はみんな何かが欠けていて不器用な人ばかり。でも、音楽がその隙間を埋めていく。セッションをしている時の、なんだか大丈夫なんだ、と思える心地よさが作品全体を覆っている。
読了日:5月4日 著者:小玉 ユキ

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