2013年12月31日火曜日

ラジオと年賀状

さて、次は年賀状です。
夕べのうちになんとか印刷を終了(追い込まれてもやることはやる虫六です。っていうか、私の役目なんで。今年のデザインはねぇ……ま、いいか)

虫六子が塾に出かけたので、すべての雑用をストップして宛名書きを開始。テレビでは「暦の上ではディセンバーこれで見おさめ!?じぇじぇじぇ!“あまちゃん祭り”」を放映中でありましたが、これ見ていると手が止まりますので、とりあえず「あまちゃん」は明日の“紅白”までお楽しみをとっておくことにして、今日のお供はラジオなのだ。


実は虫六はラジオ派。

最近のお気に入りは通勤途中のカーラジオで部分的に聞いている「すっぴん」(NHK第1 8:00~11:50 )。有働アナの盟友(?)藤井彩子アナがMCで、日替わりで松田悟志、津田大介、ダイアモンドユカイ、水道橋博士、高橋源一郎の各氏がパーソナリティーで登場しコーナーを担当するのですが、これがけっこう毎日面白い。すぐに職場についてしまうのでじっくり聞けないのが残念なのでした。缶詰博士や発酵王子のコーナーも面白いです。休みの日やなんかは「午後のまりやーじゅ」も聞いたり(こちらは黒崎政男先生と近田春夫のコーナーがお気に入り)しますが、今日は!なんと、その2番組が夢のコラボちう特番があったので、これを聞きながらペンを走らせました。

いつも黒崎先生がやっている「午後まり」の「クロサキマサオはテツガクの夢を見たか」のコーナーを今日は高橋源一郎先生が担当。「恋愛結婚を何度失敗してもだいじょうぶなわけ」とかなんとかいうお題目で何の噺かと思いきや、島尾敏雄の『死の棘』の文学講座が始まって…( ̄ロ ̄lll) 世の中の浮気性のお父さん達を晦日の寒空よりさらに凍えさせておりました。怖えーよ、ゲンイチロー先生。
なぎらさんのコメントがいちいち面白いし、松村邦洋もラジオで聞くと物真似うまいなーと関心しますね。山田まりあさんの笑い方は鬆が入っているなー(業界優等生なんだろうな)。

とかなんとかラジオの方はいいのだが、問題は年賀状だよ。

日頃なんとなくメールのやり取りしているお友達は良いとして、1年にこの賀状でしか消息を認め合わない親戚・知人に一言メッセージをひねり出すのが、なかなかの頭脳労働…。一言書いて(うーむ、これ去年も同じこと書いてないか?いや、ここ数年同じこと書いてないか???)と、あらぬ不安に襲われつつ…。相手は去年の年賀状見ながら書いてくるんだよね〜、「また同じこと書いてるな、進歩ねーなー」ってバレバレですかね…などと、なかなか筆が進まないのでした。

一方、家人T。「おー、今年は30日に書き終わるとは近年にない快挙だな〜」
(…って、あんたの書いている枚数、私の半分ですから!)




2013年12月29日日曜日

アルカリで指がボロボロ…

見ない振りしてやり過ごせればいいのですが、やはり大掃除のまね事くらいはせねばなるまい…。休みをいただいているのに年末年始にお仕事しているサービス業従事者のみなさんに申しわけないッス。
和室はくだんの事情で手が出せないので、とりあえず台所に着手しました。

先日の「あさイチ」のスーパー主婦さんがご紹介されていた絶対効果が期待できそうな“セスキ炭酸ソーダ”を速攻でア○○ンさんで発注してみたのですが、同じことを考えている人が多かったのか在庫が足りていない様子で未だ納品されず、もうひとつの秘技“プリン状石けん”でトライしてみたら、面白いように汚れが取れて、1年分の油汚れはほぼ落ちました( ̄ー+ ̄)
いつもお世話になります、「あさイチ」。


落ちるので面白がって夢中で掃除していたら、なにやら指が120歳のおばあちゃんみたいになってました。
ぎゃぎゃ、強力なアルカリ成分で皮膚が破壊されていた…。
手が小さいので、大きなゴム手袋とか作業しにくくて嫌いなんですよ。

で、「アルカリには酸でしょ!」
と思いつきまして、ティッシュに醸造酢などシミシミさせて拭いてみたら、なんとなく破壊が止まったような…ちょっとお酢臭いけどね。
(カンケーありませんが、我が家のお酢はちょいと高級ですが飯尾醸造の「富士酢」です。美味しいよ (*゚▽゚)v 気に入ってます。)
指はハンドクリームを塗ったら、あまり気にならなくなりました。意外に効果あったみたいです。


午後から年末の買い出しで商店街に出かけてみたら、まだ光のページェントやっているのかな、J禅寺通のケヤキが電飾つけられていました。昼間の電飾ケヤキは満身創痍の力士みたいで痛々しい。

年末の現実逃避…

何かとせわしない年の瀬ですね。しかし虫六は大掃除も年賀状作りもまだ手つかずです。
で、なにやってんのかとゆうとですね、歌舞伎の舞台写真整理…。


ぎょえ〜、何故いま?
それは、はじめてしまったから…爆。(^-^; 

歌舞伎芝居を見に行くたびに地味に買いためていた(いえ、正直にいいましょう。勢いにまかせて大人買いしたこともありました。)舞台写真が、それ用アルバム9冊に及んでしまったのです。しかし、いつどの舞台のやつかというのをメモもしないでただアルバムに突っ込んでいたので、これでは記録にならないと数年まえから気がついていたんですが、遡って整理するのがおっくうで棚上げにしていたのです。
しかし芝居通いが10年に達したということを自覚するにいたり(はい、まだ若輩ものです)、そろそろ整理せねば!と手をつけてしまったが最後…、写真と筋書きをどばっと広げたこの状況を何とかしないと他の仕事が出来ないのですが、1枚みてはいつの公演の何役だったか筋書きで確認し、裏に記入して、さらにその時の思い出に浸り…で、全然すすまないよ〜。(それにしても、自分がみた舞台ってちゃんと覚えているものですね〜)

ある意味、試験前に部屋の片付けをはじめる中学生のごとし…。

しかしですね、これってこの10年、お高いチケット代にそれとほぼ同額の足代をかけて小屋通いした(まぁ、ケースはいろいろあるんですが)、おのれのトチ狂った人生の証しでもあるわけで、自分が何にお金を使っていたかよーく分かりました。 ( ̄◆ ̄;) 貯まらんわけだ。

それにしても、この間の歌舞伎界の状況は勘三郎を中心にしてホントに面白かったんだよね…ということも、改めて実感。見逃してなかったことに後悔なしでございます。(それでも在京のファンの方に比べれば見逃したのもいっぱいあるんですが…)
勘三郎に関して言えば、「仮名手本忠臣蔵」の判官や俊寛、春興鏡獅子など、大事にしていた伝承すべき古典はもちろん伝わっていくのだろうと思うのですが、平成中村座、コクーン歌舞伎、新作歌舞伎、芝居小屋の復権…と中村屋が挑戦して沢山の人に指示された新しい歌舞伎のあり方も、別の誰かに引き継がれていってこそ古典になっていくわけで、彼に当てられて作られた作品や彼が核になって成り立っていたプロジェクトを、後進の世代はもっと面白い形でカバーしていけるのかな…と、できれば2代、3代…と繋げていってほしいなぁと、写真を見ながらいろいろ考えてしまいました。
いえ、中村屋はやるだろうけどね。うぅー、また芝居が見に行きたくなってきた。

あ、ちなみに虫六の舞台写真お買い上げナンバー1俳優は、仁左衛門です。
あしからず(*≧m≦*) 

あー、大掃除…。(やりたくないよ〜)



2013年12月24日火曜日

あまちゃん紅白誘致委員会_報告01

あまロス進行中の国民のみなさま、自称・あまちゃん紅白誘致委員会委員長の虫六です。
今日、NHKが暮れの紅白歌合戦にあまちゃんコーナーを設けることを正式に発表しましたネ。こちらも。
…フフフ、やっぱりね。出さないわけないよね…。

なになに…、
「コーナーでは天野アキや母親の天野春子、女優の鈴鹿ひろ美など、「あまちゃん」の出演者が役名のままで登場することになっています。
コーナーの脚本は、宮藤官九郎さんが書き下ろし、音楽を大友良英さんが担当して、天野アキが仲間といっしょに劇中歌の「暦の上ではディセンバー」を披露する予定です。」と。



どんな書きおろしか、クドカン。
大友さん、あまちゃんビッグバンド率いて生演奏してくれるんでしょうか?(なにやら、音楽チームはクリスマス返上でアレンジ変えているらし…期待だぞ!)
「暦の上ではディセンバー」もいいけど、国民がのぞんでいるのは、「潮騒のメモリー」ですから!NHKさん分かってますよね。
アキ&ユイ→春子さん→鈴鹿さんのメドレーでお願いします。

審査員は、夏ばっぱが内定とな…。
(クドカンと楽天・田中まぁ君も!…愛之助もか!)

大晦日は、「あまちゃん」再燃ですかね。個人的には、花巻さんのフレディ、カムバック!!


ゾロ目いただきました。

今日は振休で、午前中は冬休みの虫六子とウチにいたんですが、昼前にブログを立ち上げたら、な、な、なんと、ページビュー数がちょうどゾロ目「66,666」をカウントしてました。

サンタさんからのプレゼントか?ありがたいのう。

いつも拙ブログをご閲覧いただきありがとうございます。
次のゾロ目「77,777」目ざして、まったりしたり、黒くなったりして、がんばります。今後ともよろしくお願いします。


虫六子、なんたって18歳

きわめて個人情報ですが…クリスマスイヴ・イヴは、陛下のお誕生日でもありますが、虫六子の誕生日でもあります。陛下80歳、虫六子18歳。若っ!

で、めでたく進学が決まれば、もしかして家族で祝うことも今後何回あるかわからない…という誕生日を祝いました。

 本人のリクエストにより、手作りハンバーグ。(虫六子撮影)
いつもは翌日がクリスマスイヴで洋食になるので、誕生日はお寿司でしたが、最近苦し紛れの晩ごはんにデパ地下やエキナカの格安お寿司が登場する機会が増えて、「お寿司はもういい」とダメが出て、これに…。家人Tと本人がこねこね作りました。特大で形も歪でしたが美味しくできました。

で、付け合わせは温野菜サラダ。(虫六子撮影)
ジャガイモやカブや人参、アスパラ、スナップエンドウは火を通してあるんですが、キュウリやトマト、ゆで卵などレギュラーアイテムに隠されて普通のサラダに見えるじゃないか…。
今日は誕生日なので、メロゴールドと師匠にいただいた洋なしもはいってゴージャスな10品目。ドレッシングは姉弟子Cさんにいただいたお取り寄せゴマドレでした。すごい量ですが、虫六家ではこれ3人で食べます。他におかずはチーズくらいだし。

誕生ケーキは、某ホテルの3種のベリーとチョコの方形ケーキ。(虫六子撮影)
今日は半分食べて、明日に残しておくのだ。切るのが難しいけど。

この時期、どこのケーキ屋さんを探しても誕生ケーキは買えません(どこもクリスマスケーキ大量生産のため非常事態宣言発令中…ってことで)。虫六子が小さい時はクリスマスケーキを予約してろうそくを立てたり、スポンジ生地を買ってきてなんちゃって手作りケーキを作ったりしてましたが、最近は「おいしい」方を重視してデパートの予約ケーキをゲットするようになりました。今年はこれに…。
大人はこの板チョコが多かったが、デザイン重視ってことで。

このところ忘年会も含め飲み会続きで食傷気味なんですよね。今日は和食にしようかな…クリスマスイヴだけど(爆)


2013年12月22日日曜日

謎の蟹・海老が届いた…

一昨日クール便の不在票が入っていて荷物「カニ」ご依頼主が「豊築漁業協同組合」とあり、なんだ?それは…と、多少疑念に包まれつつ、昨日休みだった家人Tに受け取ってもらいました。

で、ウチに帰ると、発送人が誰か分からないまま蟹と海老が届いていて、これ食べてしまっていいのかぁああ?だったのですが、深く考えない食い意地の張った家人Tがすでに料理して今晩のおかずとして食卓に上っていました。


ぎょぎょ、美味そうな豊前本ガニとヨシエビなのだ!!
というわけで、食欲に負けて、しかも珍しいご馳走にそうとう盛り上がりつつ、パクパクいただいてしまったのでした。ぺろりと完食したあと、「しかし…毒が入ってたりして、明日の朝生きてるか?俺たち…」とか失敬なこと言いながら。

…やはり、誰が送ってくれたんだろう??

とかいいつつ、「そういえば、zatsugeiさんから東京野菜届いてませんでしたか?」と「送るね」メールをいただいていたことを思い出し、家人Tに確認すると「届いてませんが…」。「おっかしいなー」とメールを再チェックしたら…
「『東京野菜』の関わりから、生もの」を送ると書いてあり、うぉおお〜、送り主判明なり〜!何読んでるか、俺。てっきり野菜が届くと思い込んでいて、頭が回転しておりませんでしたよ (;;;´Д`)ゝ
で、お礼メールをしたら、やっぱりそうで、全てがスッキリ解明して、みんな安心して寝ることができました。

それにしても、おっちょこちょいな歳の暮れのプチ騒動でした。

zatsugeiさん、ごちそうさまでした!大変美味しくいただきました。やっぱり冬は蟹だね!

2013年12月19日木曜日

自主練モード

年の瀬ですね。先生の今年最後のお稽古も今週の月曜日に終了しまして、年明けのお弾き初めまで自主練モードとなりました。


とりあえず、この年越しに出された課題は最初の大薩摩。指がなかなか動かないので、ひとフレーズづつ練習していくように言われました。
うぬ、がんばるぞ〜。…先生、来年の虫六は違います。

しかし、年の瀬って忙しいんですよね…(いかん、いかん)

2013年12月18日水曜日

松竹大谷図書館から文庫カバーが届きました

松竹大谷図書館の司書をされている須貝さんが「歌舞伎や映画、大切な日本の文化を次世代に残す。」というプロジェクトで、クラウドファンディングサービスで呼びかけをして、寄付金を集めていたことを以前のブログでお伝えしましたが、無事に予定金額に達してプロジェクトが成立したということで、協力者にお礼の文庫カバーを送ってくださいました。


映画『男はつらいよ』(昭和44年7月12日完成試写)と歌舞伎『弁天娘女男白浪』(平成25年4月歌舞伎座)の台本が、文庫カバーになってます!

1通づつ手作業で袋詰めして送ってくださったようで、勿体なくて使えないッス。
(あぁ、歌舞伎台本の表紙ってレザックだったんだなー)ということだけ確認して、また袋に入れてしまいました(苦笑)

須貝さんありがとうございました。

2013年12月16日月曜日

師走の東銀座で「仮名手本忠臣蔵」_歌舞伎座十二月大歌舞伎

お友だちのガスパママさんの「十二月の歌舞伎座どおよ?一緒にいかない?」とのお誘いに、ダメ元でうちの受験生につぶやいてみたところ、「別にいーじゃん、行ってくれば!」とのあっけないOKが出まして、…ふふふっ、黒虫モードとなりました。そんなわけで、本所の吉良邸襲撃記念日(12月14日…正確にはその翌朝)の前日にあたる13日に、十二月大歌舞伎の『仮名手本忠臣蔵』を通しで観劇するため日帰りツアーを決行いたしました。

ガスパママさんと朝早い「はやぶさ」に乗って、やってきました東銀座。るんるん。師走と言えば『忠臣蔵』でしょう!歌舞伎なんだから、やっぱりやっぱり『仮名手本忠臣蔵』でしょう。

通し狂言 仮名手本忠臣蔵(かなでほんちゅうしんぐら)

【昼の部】

 大 序 鶴ヶ岡社頭兜改めの場

 三段目 足利館門前進物の場

  同  松の間刃傷の場
 
塩冶判官   菊之助
桃井若狭之助 染五郎
足利直義   巳之助
顔世御前   七之助
高師直    海老蔵 ※三津五郎休演のため代役
 
 四段目 扇ヶ谷塩冶判官切腹の場

  同  表門城明渡しの場
 
大星由良之助 幸四郎
塩冶判官   菊之助
顔世御前   七之助
斧九太夫   錦 吾
薬師寺次郎左衛門 亀 蔵
原郷右衛門  友右衛門
石堂右馬之丞 染五郎   ほか

 浄瑠璃 道行旅路の花聟
 
腰元おかる 玉三郎
鷺坂伴内  権十郎
早野勘平  海老蔵


昼の部の眼目は、海老玉の「道行」というところでございましょうが、若手中心の「忠臣蔵」の通しということで、今後の歌舞伎会の行く末をこの年末興行で見据えておきたいということも含め期待に満ちた公演です。

「大序」からの始まりで、例の( ̄^ ̄)えっへん人形がでてきて長々と口上を述べますが、役者の名前を全部読み上げるので、拍手の沸き方で今日の客筋が分かります。やはり海老玉目当てのお客さんが多いご様子、また高麗屋、音羽屋…、そして七之助丈の時もわっと拍手が鳴りました。人気出て来たなー。
代役(三津五郎丈の完全復活を心より祈念しております!!)の海老蔵の高師直は、めったにみれない珍しい配役だけにちょっと楽しめました。セクハラにパワハラ…ちょっとコミックぽくなって、イヤ〜な人物像は薄れた感がありましたけども、奮闘してましたネ。染五郎の若狭之介の生意気っぷりは私的にグッジョブだったのですが、今回の演目では二段目をはじめ加古川本蔵に関わる筋(八・九段目)が省略されているので、伝わりにくいかもですね。

三段目の松の廊下、四段目の判官切腹は音羽屋型で菊之助ですが、折り目正しく丁寧に演じている感じが好感。涼しげなお殿様の気品がありました。命が絶えて前屈みに倒れると、ずらーと並んだグレートーンの裃姿の諸士を背景に、判官の死装束の白に、鬘の黒と濃いめの青い月代、そして腹切刀についた赤い血糊が映え、舞台の中心点となる構図の美しさに目が奪われました。後方中央のお席だったので余計に印象的に見えたのかもしれませんが、洗練された造形美を感じました。
しかし…んむむっ?あれ、菊之助さん太りました?結婚太り?貫禄ついちゃったな。女形大丈夫かな?

高師直は、大序と同じノリでなんだかコミック。(富十郎の師直は嫌みたらしくて、口跡も良くて良かったなー)と思い出されました。やっぱり難しいですね、この役は。

そして、七之助の顔世御前はきれいでしたし、未亡人となった女性の精気を消した演技は良かったと思います。数珠を持った指が繊細でほれぼれ。とてもリアル男性の指とは思えない!(思わずガスパママさんに双眼鏡を回した虫六です)

城明け渡しはリストラ決定でどう処理するかの全体会議。筋的に分かりやすく進行。それにしても、ここってお城と言うより江戸上屋敷なんだよね〜、この大広間はスケートリンクのように広いけども…。ま、いいか、歌舞伎だから。それから、大石力弥は夜の部の児太郎よりも、昼の部の右近の方が良かったです。

そして、前半のお待ちかね、海老玉の「道行旅路の花聟」…。
そのオーラ全開の絵になる舞台にうっとり。この演目だけで、分厚い写真集ができるんでないですか?と思うくらい、どこをとっても決まってるし、美しすぎる。
世話女房気取りの玉三郎のお軽が本当にかわゆく、初々しく、水もしたたる近習侍の海老蔵・勘平の色男ぷりが、完璧、か・ん・ぺ・き・です。手と手をとる所作が何度も出て来るんですが、これがまた艶めかし…。
こ、これは生写真を買わねばなるまいよ、とぜいぜい息を切らして3階ロビーに駆け込みましたが、なんと、まだ売り出し前でありませんでした。 ||Φ|(|゚|∀|゚|)|Φ|| この欲求不満をどこにぶつけろと…わ〜〜ん。


お昼は、松屋銀座店の地下でゲットした、ゆしま扇の観劇弁当を。笹の葉寿司もついて、これはあたりでしたね。ふたりで食べると美味しいね。

通しなので昼の部と夜の部の間に、歌舞伎座売店をひやかして、虫六子のお土産にスヌーピー&歌舞伎座コラボグッズを購入。場内店限定なので若干奮発していろいろ買ってしまいました。気のせいか幕間時間が短い感じだったので、ここでお土産なども先に買うことにして、紙袋を抱えて、夜の部の席に。


な、な、なんと、花道から3・4列目の一番前なのだ!あわわ。役者のみなさん至近距離ですよ…。

【夜の部】

 五段目 山崎街道鉄砲渡しの場
     
  同  二つ玉の場
 
 六段目 与市兵衛内勘平腹切の場
  
早野勘平   染五郎
斧定九郎   獅 童
女房おかる  七之助
母おかや   吉 弥
判人源六   亀 蔵
千崎弥五郎  高麗蔵
一文字屋お才 萬次郎
不破数右衛門 彌十郎


 七段目 祇園一力茶屋の場
 
大星由良之助 幸四郎
寺岡平右衛門 海老蔵
竹森喜多八  松 也
富森助右衛門 廣太郎
大星力弥   児太郎
斧九太夫   錦 吾
赤垣源蔵   亀三郎
遊女おかる  玉三郎

 十一段目 高家表門討入りの場

    同 奥庭泉水の場
    
    同 炭部屋本懐の場
 
大星由良之助 幸四郎
原郷右衛門  友右衛門
奥田定右衛門 宗之助
矢間重太郎  竹 松
富森助右衛門 廣太郎
大星力弥   児太郎
竹森喜多八  松 也
小林平八郎  獅 童

五段目は定九郎が獅堂でした。「ごじゅうりょう」もいまいちドスが利いてない感じで、前の脇から観たせいか、鉄砲で撃たれて口からこぼれた血糊で足が染まるところもよく見えず、なんとなく間がしゃんとしていない感じでした。もっとたっぷりやっていいけどね。ニンの役とは思いますので、ぜひはまり役にしてください。

染高麗の早野勘平は、デフレ・スパイラルのようにツキが離れて行く男の憐れが哀しかった。かわいそすぎでしょ。四段目の判官も切腹のあと(死んだ役なので)身動きしないでうずくまって居なくてはならないのがとても辛いそうなのですが、勘平も「もしかしたら自分が舅を殺したかもしれない」と自分を苛み、おかやに責め立てられる間も顔が上げられなくなって堪える場面は、役に入り込めばなおさら、その精神状態で切腹まで持って行かなければならず、そうとうしんどい役なのでは…と思いました。断末魔に疑いが晴れて連判状に血判を押せたのは救いですが、いずれ、この人たちみんな死んじゃいますから。勘平ここで死んでも「先に地獄で待ってるぜ」なんですよね…。なぜ簡単に命を無駄にするのか、江戸の人。そんなわけで(?)、みんなが海老蔵を観に来ていても、私は染五郎の勘平には1票です。(来年はセブンと「桜姫東文章」をよろしくお願いします。)

七之助のお軽も可愛く、何も知らずに駕籠で運ばれていくのがまた憐れ。
萬次郎丈の一文字屋お才は好き!良い存在感…満点ですね。

七段目の祇園一力茶屋の場。やっぱり凄いね玉三郎は…(ため息)。前段があるのですが、登場したとたんに舞台の緊張感が変わります。大石とじゃらつく場面、平右衛門と兄妹の甘えたような関係を垣間見せる場面、どうしてこんなに可愛らしく演じられるんだろう。胸がきゅんとしちゃったよぅ。役者の容姿の美しさということではない本質的な可愛さを感じて、うわ〜玉三郎って60歳過ぎたんだよね…と、やや不敬なことまで考えてしまうくらい凄い演技だった。これが歌舞伎の面白さなんだろうな。
相手役は海老蔵の寺岡平右衛門ですが、そうとう頑張っていたと思うし、舞台オーラもあるし、演技が悪くもなかったけれど、玉三郎の役者が3枚も4枚も上で、それに助けられていたという感は否めない感じでした。でも頑張ってほしいです。
幸四郎の大石も良かった。聞いてはいましたが、この役ははまり役ですね。人物の大きさと色街での遊び慣れた粋な感じが凄く自然に滲み出ていて、上手だなと思いました。

鴇色の内壁で囲われた遊郭の風景、歌舞伎が残っているいるからこそ、伝わっている風俗風景なんでしょうね。

討ち入りのチャンバラは、竹森喜多八の松也と小林平八郎が獅童。
役者よりも目を奪われたのは、新歌舞伎座の雪を降らせる装置…!コンピュータ制御と観ますが、必要な場面に必要な量の紙吹雪を降らせて、場面終了で、ぴた!と停めてました。恐るべし歌舞伎座。

それにしても、絶好のお席のせいもあるけれど、特に夜の部は満足度の高い舞台で、1年の〆に相応しい芝居納めとなりました。



せっかくだから場内の食事処で食べて見ようということになり、ネットで予約しようと思ったら1週間前ですでに受付終了していて、さすがに即日完売の公演だよとびびりましたが、当日申し込みで受け付けていただけまして、花篭の幕の内弁当(2100円)にありつくことができました。すみません、食堂内の写真を撮り忘れてしまいました。
ゆっくり食べていたら、あっというまに30分の休憩が終わって、慌てて暗くなりかけた客席に戻るということにもなりました。
やっぱり、舞台のバックヤードや装置関係が最新になって場面転換の時間が短縮されているのかな?どうも休憩時間が慌ただしく思えるのですが…。

夜の部の最後の休憩に、「ここは鯛焼きは外せないよね」とふただび3階に登っていくと、すでに鯛焼きは売り切れで…、かつ、今日はなかった生写真コーナーがセットされているのを発見!!!!!!!うわ、明日から売り出しですか〜〜〜〜〜〜!!!!残念すぎる…。ダブル・ギャフンでありました。

いつもはけっこう前の方で観ることが多くて客席全体をあまり気にしませんでしたが、昼の回は前から15列目の中央通路沿いだったので、お客さんの出入りが見えるのでした。そこで気になったのは、歌舞伎のお客さん高齢化が夥しくないですか?ってこと。ガスパママさんと「私ら全然若い方だね」とちょっと戸惑いました。
確かにこの真冬にノースリーブのドレスを召したセレブちっくなご婦人なんかも若干いらっしゃったのですが、7・8割は60代〜90代って感じですね。空席あるなと思っていたら、杖をついて時速500mくらいで歩く老婦人や車イスのお年寄りが暗い場内を係の人に介添えされて入ってきたり、30分休憩のお弁当食べたあとで病院で処方されたクスリ(しかも大量)を飲んでいる方…、(ここは病院の待合室ですか…?)という感じでした。
もちろん、最新のバリアフリー構造の建物でその辺りは松竹さんも抜かりないのだろうと思うし、「歌舞伎って年をとっても楽しめる娯楽だな−」と脳天気に思うこともできるのですが、これでいいのですか?本当に?!
歌舞伎座一極集中のご馳走天こ盛り興行で、さよなら公演以来のインフレ価格チケットも見直されないまま、余裕のあるお年寄りだけが楽しめる娯楽となってしまって、歌舞伎の未来は本当にあるのかな?若手の役者がいろいろチャレンジしても、この仕組みの中ではやっぱり客層の拡大は図れないよね。松竹さんがちゃんと考えないと…と。
勘三郎丈の遺作のシネマ歌舞伎やDVDで儲けるのもけっこうだけど、彼が歌舞伎の将来のためにやろうとしていた遺志を歌舞伎界全体で引き継げるように、根本的に取り組んで欲しいものです。

なんてことも思いつつ、今年の観劇納めとなりました。今年1年の素晴らしいお芝居に感謝。来年も楽しく芝居見物できますように!歌舞伎の神様よろしくお願いします。
仁左衛門丈、三津五郎丈、福助丈が元気になって、一日も早く舞台に戻って来ることをお祈りしつつ…。

2013年12月11日水曜日

シネマ歌舞伎「春興鏡獅子」

11月30日から公開になっていてずっと気になりつつも行けなかったシネマ歌舞伎『春興鏡獅子』。もちろん十八代目中村勘三郎丈が踊った映像であります。
ずいぶん久しぶりで休みがもらえて、満を持して映画館にいきました。


1週目は朝夕の2回上映だったのですが、今週は昼に1回にかわってしまい、何を勘違いしてたのか、11時10分開始を11時30分と間違えていて、朝十分に時間があったにも関わらず、着いたら始まっていることが分かり、が======ん。il||li _| ̄|○ il||li

…やっちまいました。

前半20分は、勘三郎のドキュメンタリー映像がついているらしいのですが、虫六が恐る恐る真っ暗な劇場に入ると、まさに今、『春興鏡獅子』の本編が始まったところでした!

映像は、平成21年1月の歌舞伎座閉場さよなら公演の第1弾として夜の部で上演された演目です。(この公演、虫六は虫六子にも見せようと2人で最前列で見ていたのだった…遠い目)

  小姓弥生 後に 獅子の精 中村 勘三郎
  胡蝶の精       片岡 千之助
  胡蝶の精       中村 玉太郎
  局 吉野       中村 歌 江
  老女飛鳥井      中村 吉之丞
  用人 関口十太夫     市川 高麗蔵
  家老 渋井五左衛門    大谷 友右衛門

大好きだった勘三郎の鏡獅子。一期一会の劇場でしか味わえないあの空気感は、もう勘三郎なき今となっては望めないものとなってしまったのですが、シネマ歌舞伎の鮮明な映像で見ると、自分の中に埋もれていた記憶もどこからか引き出されて、あのときと同じドーパミンが溢れ出てきます。紛れもなく私がこの演目に夢中になったのは勘三郎の踊りを見たからに間違いなく、彼によってその魅力を教えていただいたのです。
改めて思うけれど、凄まじくすばらしかったのですよ、彼の鏡獅子は!
あー、もう2回、本当に見たかったよ。なんでもう見れないんだ〜!!

この時の胡蝶は、千之助(松嶋屋/仁左衛門の孫)と玉太郎(加賀屋/東蔵の孫)で、小さい御曹司がかわいかった。特に千之助の天才ぶりに驚嘆したのでしたが、今見てもすばらしい。この後、仁左衛門との『連獅子』につながっていく貴重な経験をこの舞台でしたんじゃないかな。

生の舞台ですと、もう踊り手に目が奪われて見落としがちな地方の構成も、映画で見たら意外な発見がありました。
この時の地方は、尚之・勝国の七枚七挺に、田中田左衛門社中のお囃子だったのですが、弥生が踊る場面と、獅子の場面で地方の構成が変わっていました。前半出ていた勝十朗さんが後半は清治郎さん(現・勝三郎)になってました。こういうこともあるんだね。
しかも、胡蝶が引っ込んだあとの聞かせどころで、勝国さんがドアップになり、三味線の指使いが克明に映って、個人的にはあわわってくらい感動しました。(あそこまで指を曲げるのか…オペラグラスでもなかなかあそこまでは見えません)
お囃子の乱序の緊張の場面で、ギリギリと鼓の紐を引き締める音がマイクに入っていたのも発見でした。

現場ではイメージや空気感で感じとるものを、顕微鏡で見るような、全覚醒的な見え方が経験できて、シネマ歌舞伎は面白いのだ。

それにしても、最初の20分が見れなかったのはドジりましたが、このところの1周忌にあわせてたくさんの勘三郎の番組が放送されているのを見たりもするのですが…、あまりにもジャストなタイミングで本編が始まった今日の偶然が、芝居の神様はこの踊りこそ脳に(というか胸に)焼き付けておけと、私におっしゃっているのかな…と思えたのです。


2013年12月8日日曜日

その名も「清酒・金比羅大芝居」を飲む会

7日は、本当は某学会で○コトラ先生による、日本で初めて本建築の劇場が誕生したいきさつと、それが歌舞伎に及ぼした影響についての発表があり、ぜひ聞きに行きたかったのですが、凌ぎのお仕事が忙しくて身動き取れず、大事な機会を逃してしまいました。とほほ…田舎ものはツライよ。

そんなわけで(ってわけでもないか)、虫六を芝居小屋見物というワールドに誘ってくださった○コトラ先生に敬意を表しつつ、我が家秘蔵の「清酒・金比羅大芝居」を開封してみようと、1本持ってガスパ家に飲みに行きました。


琴平の地元でもなかなか手に入らないという丸尾本店の「悦 凱陣」。今年の春に、真っ黒ツアーで金丸座の猿之助襲名公演を観にいったおりに、注文して購入したスペシャルなお酒でした。
2本注文して「興」の方はすぐに手をつけたのですが、こちらは高級だったせいもあり、なかなか開封するのがもったいなくて、半年以上も秘蔵していました。へへへ。
で、家だけで飲んでしまうのももったいないということで…(っていうか、ただの押しかけ飲み会です)

で、で、で、想像を超える旨い酒でした!
文句のつけようのない完璧な日本酒でございました。
淡麗とも違う、辛口って感じでもないけれど、クセはない。さらっとしている上品な飲み口なのですが、旨みを感じるしっかりした味で。肴とあわせると、また味わいが変化して、とても面白いお酒でした。(酒に関するボキャブラリーが少なくてすみません)

このところ、日本酒に苦手感が出て敬遠がちだったというガスパママさんも「これはイケる」と左手が動きまして、めでたく日本酒復帰が果たせそうだと喜んでいましたよ。


ガスパパ親方の本日のお品書きは、全てがこの日本酒に標準を合わせた和食。「トロマグロの刺身」「グレープフルーツのグリーンサラダ」「大根千切りの葱油がけ」「きんぴら牛蒡」「カブときゅうりの漬け物」「ぶり大根」「鳥の唐揚げ」「牡蠣フライ」「かぐや姫(←お米のブランド)のご飯」。
うまかった〜(遠い目)。いや〜、いつも申し訳ない。ご馳走になりました。

ややや、そんなわけで、また来年も琴平詣をさせていただきつつ、このお酒を買ってこなければなりませんね…と、ひとりつぶやくバイヤー虫六でございました。


追伸
翌日もさらに休日出勤で早起きでしたが、とりあえず二日酔いが残ってなくて、胸をなでおろした虫六です。ちょっと心配していたんだよ〜。

2013年12月2日月曜日

11月に読んだ本

2013年11月の読書メーター
読んだ本の数:4冊
読んだページ数:1202ページ
ナイス数:47ナイス

大奥 10 (ジェッツコミックス)大奥 10 (ジェッツコミックス)感想
男女が逆転してとても面白くなった大奥世界ですが、ここにきて、男女の恋愛劇ではなく、その世界逆転の原因となった「赤面疱瘡」の治療解明に挑む社会劇に。何やら、病気が退治されて世界が戻りそうな気配だけど、それを命がけで、秘された大奥の中で解明した青沼が、政治の道具になって処刑されるのは、物語といえ辛いなぁ。それと、源内さんの死因がそれとはやりきれないです。
読了日:11月22日 著者:よしながふみ


私が語りはじめた彼は (新潮文庫)私が語りはじめた彼は (新潮文庫)感想
この作品はデビューから4作品目らしいのですが、なんか凄い完成度です。メジャーになってからのちょっとライトなテイストはあまり感じられないけれど、人の、自分ではコントロールしきれない業のようなものを描きたかったのかな。女を寄せ付けずにいられない浮気性の歴史学者に翻弄される周辺の人々の内省的な葛藤と狂ってしまった人生…。怖い状況に置かれた人ばかりで、笑えるエピソードはなかったけど、三浦しおんってこういう作家だったのかと認識を新たにしました。
読了日:11月17日 著者:三浦しをん

Sunny 4 (IKKI COMIX)Sunny 4 (IKKI COMIX)感想
絵師・松本大洋にノックアウト。表紙から中表紙のカラーの絵がうますぎてまいりました。今回も親(大人)の弱さ・未熟さと子どもの必死のけなげさが胸に突き刺さります。子どもを園に預けて、男ができると化粧が濃くなる母親とか、所持金30円でヒッチハイクでふらっと現れる春男の父親はピンクのズボンはいてる自由人。母親再婚で「家の子」になるはずだったきいちゃんの新しいお父ちゃんはデバガメで園に帰って来ちゃったし。傷ついて、また強くなるんだな、子供たち。情けないけど、あの親たちを笑えないっていうか、なんていうか…。
読了日:11月14日 著者:松本大洋

ちいさこべ (新潮文庫)ちいさこべ (新潮文庫)感想
まんがの続きが気になるという不埒な心得で読んでしまいましたが、原作を逸脱しないで面白く現代に移し替えているなと感心しました。やっぱり原作はぐっとくる話で読んでしまってもったいなかったかと少し後悔。あの鳥瞰構図のかわった表紙もこの文庫のカバー装画(横田美砂緒)のトリビュートだったのね。収録作で「ちくしょう谷」が異色で面白し。およそ人間らしい理性生活を取り上げられた流人村で村民の解放を目指し、一方で兄を奸計にはめ不名誉な死に追いやった男を赦そうとする主人公。難しいテーマですがそうとう意欲作だと感じました。
読了日:11月6日 著者:山本周五郎

読書メーター

2013年11月29日金曜日

PCが新しくなって困ったこと

パソコンがおニューになって、OSが新しくなっただけでなく、なんだかこれまで通りに行かなくなったことがありました。なんかね。




その1)
EPSONのドライバが、OS X Mavericks に対応していないっことで、これまで使用中のスキャナー(GT-F600)が使用不能に。
なんだそりゃ、ありえんわー、不調でもなんでもなかったのに!
買い替えか、ドライバがフォローするまで待つかで、思案中。
EPSONさん、よろしく頼みますよー。

その2)
前に使っていた機種までは、DVDドライバー内蔵だったのですが、いまどきのやつは、薄くてどこについてるんだ?と思ったら、標準装備でないんですね…( ̄◆ ̄;)
インストーラーもすでに読み込みずみで送られてくるし…。
基本的にデータのやり取りは、USBメモリ時代ってことですか?!

でも、ディスクにバックアップできないとか、読み込めないっていうのは話にならないので、外付けのDVDドライバを買ってしまいました。映像をやるわけでないので、ブルーレイディスクは、いらないと判断。
BD切り捨てると、OS X Mavericks対応機種のDVDで5〜6000円くらいで買えますね。

だって、CDもとりこめないと邦楽関係の音源はアウトです。ネット配信からもっとも遠いジャンル…。

それにしても、新しいiMacとその周辺機器はなんだか形状が薄っぺらいのでした。

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2013年11月27日水曜日

『鞍馬山』

とりあえずパソコンが生き返りましたので、ちょっと棚上げにしておりました、次の課題曲の蘊蓄を調べてみました。

さて、『岸の柳』につきましては、宿題残しつつお浚い会は終えた虫六ですが、まだこのまま『岸の柳』を続けるか、次の曲にいくかと先生に提示されまして、「とりあえず、岸の柳はリベンジしますが、その次の曲は決めて欲しい」とお願いしまして、じゃーん、次は『鞍馬山』と決定しました。



しぇ〜!『鞍馬山』は、今回、兄弟子Kさんがお弾きになった曲で、な、な、なんと《大薩摩》が入る難曲であります。がんばるぞ〜。

_____________________________

『鞍馬山』

安政三年 1856年
作曲 2代杵屋勝三郎

(本調子)
前弾
それ(合)月もくらま(鞍馬)の影うとく 木の葉おどしの小夜あらし 
(合)ものさわがしや貴ぶね(船)がは(川)(合)
天狗だふしの夥しく 魔かい(界)のちまたぞ恐ろしき
(合方)
ここに源家(ゲンケ)の正統(ショウトウ)たる牛若丸は 
父の仇(アダ) 平家を一太刀(ヒトタチ)恨みんと 
夜毎詣づる 多聞天 祈念のつか(疲)れ岩角に 
暫時(シバシ)まどろむ(合)肱まくら
(セリ上げの合方)
思ひ出せば 我いまだ三歳の時なりしが 母常磐が懐に抱へられ 
伏見の里にて宗清が(合)なさけによりて いのち助かり出家をせよと
當山(トウザン)の (合)東光坊へあづけられしを 数へて見れば一むかし
(合方)
十余年の星霜経れど おさなごころ(稚心)に忘れずして 
今 目(マ)のあたり(に)見たる夢 それにつけて
も父のあだ(仇)
(合方)
剣道修行なすといえども われ一向の生兵法(ナマビョウハフ)(合)
願へば神の恵(メグミ)にて 本望遂ぐる時節を待たん 
いでや琢磨の修行をなさん (合方)
木太刀(キダチ)おっ取り 身構(ミガマエ)なす(合)
時しも俄に 風起り 天狗つぶて(礫)のばらばらと 鳴動なして
凄(スサ)まじし(合)
遙かの杉のこずゑ(梢)より(合)又もや怪しの
小天狗
木太刀うち振り (合方) たちむか(立向)へば(合)
しや 小賢(コザカ)しやと牛若丸(合)
つけ入る木太刀を払ひ除け (合方)上段(合)下段 (合方)
早速のはたらき (合方)
勝負如何にと霧隠れ(合) 後に伺ふ 僧正坊(ソウジョウボウ)
優り劣らぬ(合)両人が(合)木太刀の音は反響(コダマ) 目ざましくも
(合)勇ましし (合方)
さしもの天狗もあしらひかね(合)跡を晦(クラ)まし 失せにけり
(合方)
跡を(合)晦(クラ)まし(合)失せにけり

_______________________________

合方多し!これは、練習あるのみ…みたいな曲ですね。

浅川玉兎の『長唄名曲要説』によると、
「天狗を相手に剣道修行する牛若丸。短いがスッキリと気持ちの良い勇ましい曲、三味線は終いの方に弾き難い手がある。」と。

安政3年(1856年)11月市村座の顔見世公演で初演された「娼女誠長田忠孝(じょろうのまことをさだのちうかう)」の五立目のだんまりに使った大薩摩だそうです。常磐津の『宗清』の場面があり、常盤御前が向こうへ入ると舞台が変わって、鞍馬山の場となり、そこでこの大薩摩が始まって、稚児姿の牛若丸が肘枕で夢をみているポーズでセリ上がってくるという趣向だったそうです。前場面の宗清の情けで命を救われるくだりが牛若の夢オチという…、それで「だんまり」ということなんでしょうかね。夢から覚めて、暗やみの中で烏天狗との立ち回り…という展開なのか…。

河鍋暁斎「僧正坊 牛若丸」

どういうお芝居かというのは詳しく調べられませんでしたが、長田といえば、平氏に追われた源義朝が青墓の娼婦宿にいる愛人を頼って逃げていった先で、家来の長田の庄司忠致にだまし討ちにあって命を落とすというあの「長田」のことでしょうね。物語の舞台は義朝が殺されて頼朝兄弟の命乞い、源氏再興を誓って臥薪嘗胆…というところでしょうか。でも、「娼女誠…」というのは、義朝の妾の常盤御前が子どもを助けてもらうために清盛に操を犠牲にすることにテーマがあったのかもしれないです。なにしろ、常磐津の『宗清』は文政11年(1828年)に市村座で初演されているので28年もまえのヒット作のようなので。

牛若丸こと義経を演じたのは、18歳の河原崎権十郎。若き日の劇聖・九代目市川團十郎であります。烏天狗との立ち回りや、引き抜いて烏天狗→盗賊袈裟太郎(四代目小団次)や僧正坊→女盗賊お松(四代目菊五郎)という早変わりの趣向もあったとか。河竹黙阿弥の作という説もあるようですが、このお芝居、通しで観てみたいものです。

曲は「節づけがサラリとしていて割合に易しい」のだそうで、唄の方は初心者向けらしいのですが、三味線の方はお終いの方に「なかなか手のこんだ難しい所があるので、初歩の人には向きません」と!むむむ。

そうか、虫六もいよいよ中級に突入か(←ポジティブにやる気を奮い起こしている。)

まずは「大薩摩」を会得することが最大の課題でしょうね…。溌剌としなやかな牛若丸を表現できるでしょうか?!
(でも、少々苦手な色っぽい曲が続いていたので、この複雑な手をたくさん覚えられる課題曲はちょっと楽しみなのでした〜)


【今日の参考文献】
研精会譜『鞍馬山』(邦楽社 長唄新稽古本・吉住小十郎編)
浅川玉兎『長唄名曲要説』
『歌舞伎登場人物辞典』(白水社)
渡辺保『明治演劇史』(講談社)

2013年11月23日土曜日

データ転送中

やっと休日がやってきた。
今日は、家のものがそれぞれいないので、サクッと掃除をして、いよいよパソコンのセットアップ作業開始です。





面倒くさいのを覚悟して、お休みの日までペンディングしていましたが、箱を開けたら、厚い取り扱い説明書はおろか、保証書の類も入ってないんですけど…。
もう、登録済みなのか…(O_o)
うぬぬ。

しかも、無線LANの設定だけしたら、Timemachine(や前のパソコン)からバックアップデータを転送する?ってきいてきたので「する」ってことにしたら、いきなり転送がはじまったど。
アプリも、まとめて転送してもらっているんだけど、古いOS対応で使っていたヤツは不安だな。
どうなるのかな…(O_o)
まあ、設定があるんだから、何か不具合ないようにやってくれるんだろう…ということで、しばし、休憩。…っていうか、ほとんど何もやってないけどね。


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2013年11月19日火曜日

新顔到着

がぁー、いよいよ新しいiMacが配送されて来ました。
箱小さいっ!




すぐにセットアップしたいところですが、はじめると夜なべになることが予想されるので、週末まで我慢するのだ。
何しろ今はクソ忙しいので、体力の消耗は避けたい。
あと少しの辛抱だ…。


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2013年11月18日月曜日

私、カタイ女です。

音響的骨評価値判定検査というものを受けてみた。
いわゆる骨粗鬆症検診ってやつですね。

普段から丈夫そうだとは言われていますが、幼少の頃からの偏食やなにかで、体躯ノビノビと健やかに育ったわけでもなく(要するに小さい)、容姿や身体的機能にはコンプレックスこそあれ、褒められたことはない虫六ですが、なんと今日は褒められました。




えっへん。
音響的骨評価値、3.343。
数字だけ聴いてもなんのことやらですが、同年齢の値と比較すると130%、若年青年時の平均値と比較しても124%に相当するそうな!

ドクター「素晴らしいわね。何かスポーツやっているの?」
虫「いいえ、全く」
ドクター「食べものに気をつけてるのかな」
虫「そんなわけでも…(小魚好きじゃないし、カルシウム錠剤も飲んでません)」
ドクター「それじゃ先天的なものなのかもね。良かったね。」

ホネが硬かったのか…俺。

骨密度が高いから、なかなか体重が減らなかったのかな?
それとも、スチールショルダーと呼称されている肩こりが本格的に骨化しているとか…(ナイナイ(;^_^A )

しかし、肌年齢が若いとか、そういうのに比べて、「骨が硬い」っていうのは、自慢しにくいですかね。へへへ。

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2013年11月13日水曜日

犯人逃走中

今日のニュース見ましたか。S市のみなさん。




「障害容疑などで逮捕されていたドイツ人の男(25才)が、4階の取調室からはだしで逃走」とか。まだ逮捕されていないらしい。
やっちまったな宮城県警。

虫六、今日はお休みだったので、市中に出ておりました(パソコンを買いに銀行で預金を下ろしてAppleStoreに行ったら、カスタマイズに対応していなくて持ち帰れず、結局ネット注文…。下ろした現金を再び積みにいく情けなさ。ちい。それはそれとし…。)が、夕方、帰りにケーキ屋さんに寄ろうと路駐しようかなと思ったら、やたらとパトカーが多くて停め損ねたのね。

どうやら、この件でパトロール強化していたんですね。



犯人はこの人。ドイツ人の自称大学生(25才)らしいです。
人相悪そうでもないのに、何が起きたか、傷害事件とは。

実は、虫六のご近所では10月の末ごろから11月のはじめにかけて、物騒な情報が飛び交っておりました。
ある日、県警のヘリがやたら飛んでいて、かつ、留学生会館あたりに聞き込み捜査官がウロウロ。何やら、メガネの白色系外国人を探しているらしい、と…。で、その2日後、我がマンションの掲示板に貼り紙がしてあって、「このマンションの敷地内に窃盗犯が侵入し、警察が取り逃がして現在も逃走中とのことなので、ご注意ください。犯人は外国人…」とか何とか。物騒過ぎるでしょ!!と、住人のみなさん震撼してしまったという一件があったのです。

その後、その犯人が捕まったのかどうか、さっぱり情報が入らなかったのですが、どうやらこの人のようです。…でも逃げたのか。

緊張するなー。鍵閉めて寝なくっちゃ。


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2013年11月12日火曜日

フロントガラス凍結…(O_O)

がぁ、ついにこの季節が来てしまいました。
ちょうど12ヶ月点検のタイミングでしたので、昨日、早くもスノータイヤに履き替えた虫六カーですが、そのタイミングに合わせたように昨日から雪が舞い散ってきたS市であります。
寒いよう、嫌だよう。

で、今日は、仕事の打ち合わせをしなくてはならず、わざわざ休日返上で出勤していたのに、約束の時間になっても、丸投げ上司は来ず、連絡もなし。
いったいどうなっているのか。どんな言い訳を聞かされるのか…(−_−;)

なんとも締まりのないまま、ヤケクソのような残業をして、さぁ帰ろうと車に乗ったら…!



うへぇ、フロントガラスが凍っているではありませんか。そういえば、雪が降っていたのでした。
虫六カーのエアコンはおもちゃみたいなやつなので、すぐに暖気が出ず、冬はフロントガラスの氷を溶かすのに一苦労なのです。
残業帰りに一刻も早く帰りたいのに、寒いところで凍えながら氷が溶けるのを待つ季節がやってきてしまった…
うわぁ、嫌だ嫌だよう(>_<)


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IPadからの書き込みだと、なんだかつぶやき系になってしまうね。うむむ。

2013年11月11日月曜日

依存症だったかも

パソコンのない日々が続いております。
正確には、家人Tのノートをあけてネット検索したり、
30分も間をおかずにiPadでメールチェックしたりしているので、
ネット環境からは離れずにいるわけですが、
逆にそこまで依存体質になっていたかと、
今さらながら我を思い知ってしまう今日この頃…(; ̄ェ ̄)




そんなわけで、一刻も早くにパソコンを復旧せねばと、行ってまいりましたAppleStoreのジーニアスバーに。

結果をいうとですね、ソフト系のトラブルでもハードディスクが壊れているわけでもないけど、基板系が壊れている可能性ありで、部品交換と修理費で約6万円。
治ってもデータは残らないかも…と。とりあえず、タイムマシーンでバックアップあるので、修理じゃなくて買い換えかな?と、そのまま持ち帰りました。
もう、OSがバージョンアップできないくらい流れに乗れない機種になってしまったし、基板部品を変えても、いずれ他の古い部品にトラブルはおきそうだし、OS古いままだとセキュリティーにも不安があるしね。

震災の時も、あの雪崩を起こした荷物の中に頭から埋まりながらも、息を吹き返して、ブログ発信をしてくれた相棒でしたが、成仏してもらうときが来てしまいました。でも手放しがたいなぁ。、


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2013年11月8日金曜日

パソコンがお釈迦ってしまいました(T ^ T)

はぁ。出張中にiPadを使っていたら、最近でなくなっていた「simカードが入っていません」ちう忌々しいエラーがまた出まして、いつもの機内モードにしたりしてみたけど、今回は直らなかったので、うちに帰って復元用のバックアップをとってジーニアスバーに持って行くかと、その作業をしてましたら、突然、PCのモニターが七色のいや~~~~~~なザラザラ画面になったと思ったら、そこからフリーズ。
なんだか、もう二度と起動しない感じになってしまいました。




何がどうなったのか、よく分かりませんが、
とにかくパソコンがお釈迦ってしまったんだよ~~~~~~(T_T)

がぁあああ。

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2013年11月3日日曜日

10月に読んだ本

2013年10月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:1175ページ
ナイス数:33ナイス

ちいさこべえ 2 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)ちいさこべえ 2 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)感想
悪い人が出て来なくて、みんな一生懸命なのになんだか上手くいかないねぇ。大(まさる)のこともっと信じて頼りにしてやってくれよ、茂次!横浜のもゆうこさんも、茂次の周りはいい人ばっかりだよぅ。意地ばっかり張ってさぁ、焦れったいねぇ。しょうがないから、りつ、あんたがしゃんと支えてやっとくれ。てか。家事か…江戸時代も火事ばっかりあったんですよね。茂次どんどん追い込まれているなぁ。
読了日:10月17日 著者:望月ミネタロウ

ちいさこべえ 1 (ビッグコミックススペシャル)ちいさこべえ 1 (ビッグコミックススペシャル)感想
山本周五郎VS望月ミネタロウってなんだなんだ?という意外性で食指がのびましたが、なんだか面白いかも。「人情と意地」。死語になりかけている心意気を、何を考えているのか読めないけど意地を張ってることだけはわかる髭もじゃの若棟梁がどう紡ぎ出してくれるのかとても楽しみであります。望月先生のちっと変態っぽい(?)ユニークな感性も健在でした。そして、りつね、良いね。原作も読みたいと思いました。
読了日:10月17日 著者:望月ミネタロウ

へうげもの(17) (モーニングKC)へうげもの(17) (モーニングKC)感想
どうやったらでかい陶器を4つに割って小さい器にできるんだろう…。表紙のコンセプト「おせちも良いけどカレーもね!」だったのね(笑)。それはそれとし、南蛮人アダムスに解説した、古来より我が国の器物の装飾は渡り(使い勝手)より景を重んずる精神で、織部は渡り四分に景六分が信条。しかも、景は「一笑を得んがため」の成分大…というのが的を得ていてスッキリ。とはいえ、なにやら窮屈要素が世間を覆ってきているぞ、どうする織部?!
読了日:10月15日 著者:山田芳裕

チャンネルはそのまま!(6) (ビッグ コミックス〔スペシャル〕) (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)チャンネルはそのまま!(6) (ビッグ コミックス〔スペシャル〕) (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)感想
お友だちに借りて読みました。なんか話が続かないぞ…と思っていたら、前の巻が抜けてました(とほほ…というより間が空きすぎて忘却気味)。小倉部長もお馬鹿枠だったのか。視聴率では完全に勝るひぐまテレビがHHTVに攻勢をかけるわけ、それは「反響率」。これはテレビ局だけの話しじゃないっすね。HHTVの総力を結集した「さくら食堂」生中継ドラマも熱くなりました。
読了日:10月12日 著者:佐々木倫子

神去なあなあ夜話神去なあなあ夜話感想
林業という馴染みのない生業が息づいている超魅力的な村の暮らしとそこで生きる人々の描写でどっぷり引き込まれた前作に続き、この村の魅力を100倍増しにする、秘話・裏話・伝承と赤松ツリーのクリスマス。そして、勇気の恋バナ。オコゼのエピソードが面白かった。それからなによりビックリしたのは、繁ばあちゃんが勇気のパソコンにログインしていたこと、ローマ字入力とか、パスワード入力とか、ハードル高いと思うのだけど、恐るべし繁ばあちゃん!
読了日:10月8日 著者:三浦しをん

読書メーター

あれえ、忙しすぎて読み終わってる本はまんがばっかりだなぁ…(苦笑)

2013年11月2日土曜日

日本シリーズで、狂気の沙汰デナイト

ふだん野球などみたことない虫六一家ですが、今年の楽天戦、とくに日本シリーズは魅せられております。東京ドームの第5戦の延長10回の逆転劇などしびれましたな。
先日も仕事帰りに近所の八百屋さんに寄ったら、「6時過ぎると誰も買いに来なくて参ったよ、ほら、道歩いてないんだもん。楽天戦はじまっちゃうからね…」とくどいておりましたよ。なんだか昭和のお風呂屋さんみたいだね。


そして、今日は田中先発で決めちゃえよ、日本一!だったのですが…。
神様はもうひと盛り上がり作ってしまいましたね。うぬぬ。

ところでさ、あした虫六の職場ではでっかいイベントがあって、職員総出で大した騒ぎなんですが…、例のおサボり丸投げ上司は別件の出張があるって責任者なのに不在を決め込んで今日から県外に行ったはずなんです。しかし、一部に土曜日の楽天戦のチケットを持っていると自慢していたという噂もあり…。

もしかして、丸投げご夫妻あのKスタの人の波の中にいたんでね?(まさか、お仕事放り投げて夕方とんぼ返り…まんざらあり得なくもないところが怖い)。
誰かの悪行のせいで田中が負けたんじゃないだろーな(怨)

それはそれとし、明日は楽天、勝ちますよーに。

【追伸】
ひょー、楽天勝ちましたね。昨日、伝説に成りきれなかった田中に決めさせるなんて、最後の最後まで魅せる野球をありがとう。第7戦・仙台Kスタでの日本一!活力も貰ったけど語りぐさになるドラマ性も経済効果も満点でした。星野監督、仙台で宙に舞えて良かったですね!心からおめでとうございます。
そして、田中…やっぱり大リーグに行ってしまうのでしょうか…。空前の野球人気到来の兆しなのに、寂しいなり。(11/3追記)

これはもはや国宝?_原鉄道模型博物館

ここだけの話、虫六のまわりには鉄道を愛することをライフワークにしている人がゴマンといる(…五万は言い過ぎだが百人はいるね)。その中でも、この人を知らない人はテツ業界ではモグリでしょ!?と言われるKさんという御大が、「この方の家を訪ねて模型を見たら、自分はもう模型はやらなくて良いと思ってそれ以来やめた」と言わしめた(つまり筆を折らせた)人物が、神戸の原信太郎という人物なのです。

横浜にある「原鉄道模型博物館」は、その原氏が製作・所蔵している世界一ともいわれる膨大な質の高い鉄道模型と関係資料コレクションを一般に公開する、昨年7月に開館した私立ミュージアムです。
開館の前から話題にもなり、オープンしても大人気で入場制限があってなかなかゆっくり見られないとの噂だったので、まだまだお呼びでないなーと思っていましたが、最近は落ち着いてきたと聞いて、ちょっと足を伸ばしてみました。

横浜…、久しぶりでいったらこんな風景になっていましたよ。みなとみらい周辺は月曜日なので、なんとなくビジネスモードです。もちろん、横浜といえば日本で最初に鉄道が開通した町なので、鉄道ゆかりの土地ってわけですね。

横浜駅から、はまみらいウォークと呼ばれている遊歩道を渡っていくと、横浜三井ビルディングという高層ビジネスビルの2階に原鉄道模型博物館はあります。

館内は、大きく2つのゾーンがメインで、原氏の自作模型などのコレクションの展示室と一番ゲージの蒸気・電気・トロリーの軌道が走る巨大なレイアウトです。
写真撮影が禁止でしたので、詳しくは館のホームページ参照で、ヨロシクです。

あの、ホームページの方をちらっと見ていただけば、原氏の小学校時からはじまる誰も追随できない破天荒な鉄道人生を垣間見ることができると思いますが、とにかくね、クレイジーですよ、この爺さん!
しかし、玉石混交の文化財から確かな目で本当に価値あるものを選び抜き守るのも、自らの財貨を惜しみなく費やすことができるごくわずかな好事家であり、原氏がその一人であることも確かです。
そういう意味で、このミュージアムに残された鉄道模型の逸品の数々は、世界の鉄道史を伝える上で、とても貴重な宝物だと思います。私がその立場だったら国宝に指定するね。

原氏の凄いところはお仕事(コクヨ株式会社で開発・技術分野で数多くの自動化機械を開発、専務取締役、生産関連会社社長を経て相談役で退職)の上でもとても成功を収めていて、そういう意味での破綻もなく、鉄道趣味をとことん追求できているところ。そして、ご自身のコレクションの価値を一番ご存じで、それをきっちり守り公開していくために、公立の博物館などに寄贈したり任せたりせず、自らスポンサーをみつけ理想的なミュージアムを自分の監修のもとに作ってしまったこと。きっとしっかりした基金がこの資料を保護していくんじゃないかと想像できます。

人生に始末をつけるってこういうことだな…真似できないけど。

この自作鉄道模型は、ディティールにいたるまで実物通りであることにこだわり抜いた逸品で、美術品としても垂涎の品です。そして、すべて動くのです。しえ〜。

(詳しくありませんが)鉄道史的にも、重要な車両が揃っているので、みただけで鉄道の歴史をたどれるラインナップとなっていると思われます。例えば、ドイツの豪華客車「ラインゴルト」はドイツ国鉄110系の機関車が牽引しているし、フランス国鉄が1955年3月29日に当時の電気機関車として世界最速記録となる331km/hを樹立した(そして、走り去ったとの架線がどろどろに焼け溶けたという)BB9000形電気機関車BB9004号機や、鉄道ファンに大人気のアルプス越えの機関車で「クロコダイル」の愛称で有名なスイス国鉄Ceb/811形などなど国内外の鉄道模型がこれまたこだわりの展示ケースにきれいにずらっと並んでいました。

また、小学校時代から並んでゲットしていたという「1番切符」のコレクション。丹那トンネル開通記念1番切符、北陸トンネル開通1番切符、東海道新幹線開通1番切符…とか、…生きる鉄道史ですか…。しかも家族まで巻き込んでの切符収集…。ハンパなし。

そして、半日いても飽きないヴィンテージな「いちばんテツモパーク」。こだわりの車両が走っております。
傍らには、原氏の1畳ほどの「男の部屋」こと自宅の模型工房の再現コーナーや、「原鉄道模型の秘密」と題された、レールと車輪、惰力走行、架線集電、急カーブ対策、ブッフリ式動力伝達機構、こだわりのディテールの再現と、分かりやすい技術解説の掲示コーナー。

まだ存命なのに、すでに歴史上の人物であるかのような、展示文脈…。でも本当に凄し。

こちらは、唯一写真撮影OKという、特集展示「原信太郎と箱根登山鉄道」のコーナー。

特集の中身はどうでも、他の全ての展示空間が格別な展示プランによってそうとう予算もかけて作り込まれているだけに、このどこぞの貸し会議室風スペースに展示されたこれは違和感…と感じてしまうのは私だけ?これは、本人監修してないでしょ、ぜったい。
で、このスペースだけ写真OKにして、頒布されるのはどうですか?と思っていたら、なんと!!!!!

原鉄道模型博物館は、11月から撮影解禁になるらしいです。

やっぱりね。これからはそうだよね。
あ〜、早まっちゃったな、オレ。
そんなわけで今度はばっちり撮影するために、もう一回行かなくちゃと思う虫六でした。

それにしても、いろいろ勉強させていただきました。
鉄道ファンでなくても、「良いものが観たい」と思う人にはこれは必見かと思います。

あ、このビルです。1階には模型店の老舗・天賞堂さんのショップもありました。
お子ちゃまが模型の箱を抱いて泣いていたよ…。あーあ。

2013年10月31日木曜日

中村勘三郎一周忌メモリアルイベント

10月27日、築地本願寺で中村勘三郎の一周忌メモリアルイベントがありました。虫六もラッキーなことにN姐さんに誘って貰って、この日のチケットを入手することができまして、国立の芝居のあと、急いで築地まで移動しました。

すでにものすごい人が並んでいて、入場するにも長蛇の列でした。指定席なので慌てませんでしたが、いったい何人いるんだろう…と思ったら、公式発表3200人!すげ〜。
(ちなみに、クリネックススタジアムは約23500人、東京ドームは約55000人。…比較に意味なし)
勘三郎丈を偲んでこんなに沢山の人が有料のイベントに参加したというわけですね。本当にまだ亡くなったということがうまく飲み込めません。

始まるまえから少し肌寒い感じでしたが、中村屋の振る舞い酒があり、平成中村座の茶色の作務衣をきたお茶子さんが訪れたお客さんに配っていました。あー、平成中村座だ〜。うれしいなー。しかも、このお酒も華やかな風味で美味しかった!

築地本願寺の御庭に特設された舞台。でも、撮影禁止が言い渡されて、カメラはお役目御免ととなりました。

メモリアルイベントは、平成中村座の『夏祭浪花鑑』にも出演した上田秀一郎の和太鼓ので開幕。フジテレビの女子アナの紹介で中村屋の兄弟が登場、昨日までの台風が心配だった(なにしろ野外イベントなので)けれど、今日の晴天が父らしい…と。そんな父の演出に答えて、湿っぽくならずに進めていきたいと、ご挨拶。

その後、トレーナーに黒ジャケットの笑福亭釣瓶が出て来て、トークショーの開始。ゲストは、大竹しのぶ、柄本明、伊藤英明、江川卓、青木功、永島敏行、渡辺えり、野田秀樹、笹野高史の各氏なんですけど、このバラバラなメンバーから、勘三郎とのエピソードを引き出してしまう、釣瓶の話術にひたすら感心しました。天才だね、釣瓶!

しかも、勘三郎の型破りな人格を表現してあまりある、ユーモアに満ちた話ばっかり。Tノ門病院の便器事件とか、エイプリールのいたずら電話事とか、誰だかのお祝いの会に釣瓶をコスプレで引き出すように仕組みながら自分は風邪で欠席した勘三郎の自宅にコスプレ軍団が襲撃して、勘三郎が2階の窓から家族みんなで「○チガイ帰れ!」と絶叫した話とか…。会場は爆笑の渦。
このイベント、12月の命日近くに放映されるらしいのですが、どこまで放送コードに引っかからずに残るのか、とても楽しみであります。

それにしても、ひとりひとりのエピソードもとぼけた話のつもりでも、醸し出されるのは、奇人変人な勘三郎の素顔(爆)。しかし、そんなエピソードの紹介のされ方にどんなに人を楽しませ、愛された人だったか、今さらながら思い知ったのでした。まぁ、ほとんどが酒とゴルフの話でしたけどね。天国の勘三郎も苦笑いでしょう。(いや、引き攣り笑いか…)
そのあと、クドカンや松尾スズキや小泉今日子らのビデオメッセージが流され、かつて『若きハイデルベルヒ』で競演した大竹しのぶと、36年前の勘三郎のデジタル処理した声とでデュエット…(このあたり、この演出はどおよ?でご意見別れる気がしますが)。

さらに、いま鋭意編集中(まだ出来てない)という、ドキュメンタリー『映画 中村勘三郎』のダイジェスト版が先行上映されました。映画はフジテレビが20年以上記録した映像1時間テープ7000本分を80分ほどに編集するのだそうで、11月の末に全国12カ所の芝居小屋で上映されたあとで、12月21日(木)~1月3日(金)に東劇で上映予定です。芝居小屋では入場料1000円。懐かしい、中村屋の表情や自分でも足を運んだ襲名興行や平成中村座のお芝居での映像が沢山出て来て、とても懐かしかったっす。
この日のイベント参加者への記念品として、この映画の短縮版DVDと手ぬぐいとホッカイロが配られました。

さいごに、勘九郎、七之助、七緒八による舞踊『偲草鶴競猿若舞(しのびぐさつるくらべさるわかまい)』。これって、平成中村座の襲名で勘九郎が踊ったやつですね。舞台の真ん中には勘三郎のお骨(?小さい壺が入ったような袋)が置かれ、勘九郎、七之助の素踊りの連舞いから始まり、終盤には幼い七緒八君が登場して拍手喝采を浴びました。(可愛い…可愛すぎる!)彼の記憶の奥底に今日のこの情景がインプットされるのでしょうか。

夜になり、とても冷え込んで秋の到来も身に染みた一周忌イベントですが、沢山の人に愛された勘三郎らしい、追悼の会でした。

ところで、ひとつ気になったのは、歌舞伎界(特に平成中村座のメンバー)のみなさんは誰も姿をみせなかったこと。何か事情があったのかもしれませんが、本当の意味で一番身近にいた戦友ともいえる彼らにとっての勘三郎丈一周忌はどんな感じなのかなと、ちょっと胸がシクシクしたのでした。






2013年10月30日水曜日

染高麗の『春興鏡獅子』を堪能_国立劇場「10月大歌舞伎」

発表会のプレッシャーから解放されて、翌日虫六が向かったのは国立劇場の10月大歌舞伎公演であります。
おっとその前に寄り道。虫六子に頼まれていたお土産を買わなければなりません。赤坂サカス内のTBSショップでドラマ『スペック』のグッズを所望されていたのですが、おさらい会の前後にでも抜けていこうと考えていたのが、台風の雨に阻まれて挫折していたのでした。

そんなわけで、少し早めに宿を出て赤坂に向かいました。乗り換えの市ヶ谷駅から釣り堀が見えます。台風一過で今日は釣り日和のようです。

11時の開店前にTBSショップに着いたのですが、なんだなんだ?すでに人が並んでいるぞ…。ご苦労様ですと他人事に構えてベンチで時間を潰していたら、この列どんどん長くなっている。(もしかして入場制限されますか?!)と気がつきまして、慌てて列に並びました。こんなところで時間をとられて、歌舞伎に遅刻したら身も蓋もないもんね。でも第一陣に入れてもらえず、15分くらい順番待ちをしました。イタタ。
なんとかお目当ての品をゲットして(ちょっと気前よすぎるくらい買いました。←後ろめたいのか?俺。)、赤坂から散歩しながら隼町へ。


○平成25年度(第68回)文化庁芸術祭主催
10月歌舞伎公演 『一谷嫩軍記(いちのたにふたばぐんき)
        『春興鏡獅子(しゅんきょうかがみじし)

並木宗輔=作
『一谷嫩軍記  二幕三場 ― 陣門・組討・熊谷陣屋 ―』
   序  幕   須磨浦陣門の場   
           同   浜辺組討の場
   二幕目   生田森熊谷陣屋の場
   
福地桜痴=作
新歌舞伎十八番の内 春興鏡獅子(しゅんきょうかがみじし)』長唄囃子連中
       
   (出演)
   松 本 幸 四 郎
       中 村 魁   春
   市 川 染 五 郎
   中 村 松   江
   市 川 笑   也
   市 川 左 團 次
            ほか  

『一谷嫩軍記』は、よく「熊谷陣屋」の場は観る機会がありますが、序幕から観たのは初めてでした。
染五郎の敦盛ははまり役ですね。よく‘紅顔の美男子’の代名詞だったり、白馬に跨がる緋縅の甲冑や幌を身につけた武者姿は、人形や錦絵のモチーフにもなる敦盛。あー、敦盛ってこれだったんだ!と納得の眩さでした。

さすが、小学生の時に張りぼての馬が欲しいと親にせがんで大道具さんに作らせてしまったという破天荒なエピソードをもつ筋金入りの梨園の御曹司であります!(『染五郎の超訳的歌舞伎』小学館・2013年、参照)

そして、その敦盛の首を熊谷直実が討つわけなんですが、お話の筋的には、自分の息子・小次郎と同じ年の敦盛の若い命を奪うことへの不憫さで躊躇っているように描かれていくのですが、すでにこの話をよく知っている観客にとっては、実はそこにいるのは敦盛と入れ替わった小次郎で、つまり直実は我が子を手にかけなければならず躊躇し苦悶していることが分かるわけです。そして、自ら身替わりになることを納得して、はやく首を切ってくれとせがむ息子…。こんな断末魔があっての「熊谷陣屋」だったのですね。
そして、これを踏まえて首実検の場をみると、過剰な演技などなくても、直実の苦しみや無情感がずんと伝わってくるような気がしました。いつもは勝手に出家していく直実に対して、息子を奪われただ置いて行かれる相模に同情…なんですが、今回ばかりは直実の辛さがよく分かりました。幸四郎丈の直実もとても良かったように思います。ちょっとうるっと来てしまいました。
それから、左團次さんの弥陀六もとても良い感じでした。

さて、お目当ての『春興鏡獅子』。今月は染高麗であります。
8月の中村七之助のも相当、相当、良かったのですが、こちらもまた格別の内容でした。眼福づつき…(爆)

染五郎の弥生は、いかにも御殿女中(当時のキャリアガールでしょうか?)の気品というか芯の強さのようなものが凜としていて、でもかわいくて、すごくステキでした。動きもきれいだし、扇使いなども危なっかしさなどなく安心して観ていられる安定感。
そして、動作が決まるときに先ほどまではバラバラに掛かっていた大向こうが、息を揃えたように一斉に「高麗屋!」とド迫力で掛かった時は、背筋がぞぞぞっとするくらい会場内がひとつになりました。
あれは、役者としてもさぞかし気持ち良かったことでしょう。役者冥利ってやつですね。
ちょうど千穐楽の日曜日だったので、そんな空気もあったのかな。

地方さんは、唄の立てが杵屋勝四郎師匠、三味線が杵屋栄八郎師匠で、三味線には松永忠一郎さんや、虫六ご贔屓の勝十郎さんもいて、こりゃほくほくです。勝四郎さんの美声が響き渡りました。また、お囃子は田中傳左衛門社中!傳左衛門さんの雄叫びがすごい迫力で、2階席からも圧倒されました。やっぱり鏡獅子は隅から隅まで面白いね。

胡蝶の精は、染五郎の長男・金太郞と、中車の長男・團子の競演です。それぞれ子どもらしい伸びやかな踊りで会場から感嘆があがるほどとても可愛かったのですが、それにしても團子くんが踊り上手でビックリしました。小さい時から相当やっているのかなと思いました。そして、胡蝶の役はこのくらい小さくないとバランスは悪いと思いました。勇壮な獅子に対して可憐な胡蝶…。そういう意味で、バランスのとれたいいキャスティングでした。

前半の『一ノ谷〜』でも、遠見の敦盛、遠見の直実という役柄で子役が使われるのですが、リアルに考えれば「等身は違うし子供だましな…」と突っ込みどころはあるけれど、無垢な子どもが役者の扮装で出るだけで可愛いし、人の気持ちを1つにします。昔の人は効果的な演出として子どもを出していたんだなぁと感心します。

最後は獅子の舞い(乱序)、先ほどまでのたおやかな女踊りとは対照的な、勇壮な舞です。花道を、たたたたとやってきた時に獅子の鬘の前髪がふわっと立つのがカッコいい。
動きも機敏で毛振りも豪快で、あの大けがのあとの完全復活をこの目で見届けたという思いです。

最初から最後までいきもつかせぬ魅力で引っ張っていかれまして、なんていうかいい知れない満足感に浸りました。さすが染高麗は魅力的な役者になりましたですね。虫六は2階席の最前列で拝見したのですが、幕が降りた後の客席に広がる満足感…観客はみんな感嘆やらため息やらを残しつつ会場を去っていきました。

はー、満足した。

次の『春興鏡獅子』は、勘三郎のシネマ歌舞伎ですね。


…ところで、『春興鏡獅子』の見比べだけでも息子世代の活躍や成長に心強いものを感じる一方で、バックの演奏からも勝国さんクラスの方々の登場がなくなっているような気がしてちょっと寂しいです。